JPS5837559Y2 - 六角棒スパナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は六角棒スパナの改良に関する。

従来の斯種スパナは、軸断面六角形の金属棒を一定長さ
に切断し、その一端部を直角に屈曲して両端をボルトの
六角穴に係合するようになしている。

しかし、斯るスパナは、六角穴に係合したとき、クリア
ランスを最小限に設定しているため、保合のとき、軸方
向及び夫々の六角面合せに僅かな位置ずれにより、円滑
に係合できず、手間どる。

このため、最近、当業界に於いて、六角穴に対する保合
を簡易化した六角棒スパナの出現が強く要望されていた
が、現在そのようなものは存在しない。

本考案は、六角軸の端部に簡単な構成を施こすことによ
り、上記要望を満足し、作業の省力化に効果を発揮する
新規な六角棒スパナを提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明す
る。

本考案の六角棒スパナは、公知の如く、軸断面が六角形
の金属軸材を一定長さに切断して一端部を直角に屈曲し
ている。

本考案は上記六角軸１の端部に、該軸の六角形内に内接
し得る太さの三角軸部２を切削或いは鍛造等にて形成し
たことを特徴とする。

上記三角軸部２の各頂部２１は夫々アールを附し且つ各
側面２２軸周方向に曲面に形成すると共に、軸先端を先
細曲面２３に形成したものである。

本考案は上記の如く、六角軸の端部に三角軸部２及びそ
の先端に先細曲面２３を形成したから、ボルトの六角穴
３に先細曲面２３を挿込むことにより、三角軸部２は六
角穴３の日周縁に案内されて極めて円滑に係合し、各頂
部２１は六角穴３の互いに隔てた隅部３１に定位する。

又、三角軸部の各頂部２１にアールを附したから、六角
穴３に対し各隅部に於いて各々二点にて線接触し、スパ
ナの回転入力を充分に伝達でき、機能及び操作性を満足
し、作業能率の向上に効果を発揮する等、構成簡易にし
て考案目的を達成した効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は正面図、第３図は第１図Ａ−
Ａ線に沿う断面図、第４図はボルトの六角穴に係合した
状態の平面図である。 １・・・・・・六角軸、２・・・・・・三角軸部、２１
・・・・・・頂部、２２・・・・・・側面、２３・・・
・・・先細曲面、３・・・・・・六角穴。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）六角軸の端部に、該軸の六角形内に内接し得る太
   さの三角軸部を形成した六角棒スパナ。
2. （２）三角軸部の各頂部には夫々アールを付し且つ各側
   面は軸周方向に曲面を形成した実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の六角棒スパナ。
3. （３）三角軸部の先端には、先細曲面を形成した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の六角棒スパナ。