JPS5837492B2 - 密封容器の内圧検査法 - Google Patents

密封容器の内圧検査法

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JPS5837492B2
JPS5837492B2 JP52032820A JP3282077A JPS5837492B2 JP S5837492 B2 JPS5837492 B2 JP S5837492B2 JP 52032820 A JP52032820 A JP 52032820A JP 3282077 A JP3282077 A JP 3282077A JP S5837492 B2 JPS5837492 B2 JP S5837492B2
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久市 柴崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は密封容器の内圧検査法、特に少なくとも一部が
弾性資材によってできている瓶、罐容器、例えば罐詰等
の金属製密封容器の一部分を構成する罐蓋を強制振動さ
せて内部圧力を非破壊的に検査する方法に関する。
罐詰や瓶詰は一般食品の場合、内容品の変敗を防止する
目的のために所定の真空状態で充填されるが、罐壁や蓋
のピンホール等による漏洩或は内容品の変敗によるガス
発生等によって真空度が低下することがあり、またビー
ル罐、炭酸飲料罐等の場合、加圧状態で内容物が充填さ
れるが、漏洩によって圧力低下を生ずることがある。
これらの圧力不良罐は製造の際に検出して除去する必要
がある。
この検出方法として、密封容器の一部分を強制振動した
ときに誘起する固有振動が内圧との関数により決定され
るという原理を応用した検出方式があり、この方式が特
公昭49−7192号、特開昭49−34376号にそ
れぞれ採用開示されている。
前者の場合、密封容器を打検棒により直接打撃してその
密封容器に強制振動を励起し、この強制振動により誘起
する固有減衰振動の減衰時間によって罐詰の真空度を自
動判別するものであり、後者の場合、電磁衝撃インパル
スを印加して、密封容器から発生する初期強制振動と後
発の固有減衰振動の伝波信号をマイクロフォンで受信し
、初期強制振動の減衰期間、すなわちゲート期間経過後
の固有減衰振動に係る測定周波数をフィルターで抜き出
し、その周波数に従って内部圧力を判別する。
前者の場合、罐の設置状態によって人為打撃状態にばら
つきが大きく起ること、罐詰の共振周波数を駆動周波数
のスイープによって探査するものであるため、複数個の
共振周波数を有する罐では判定を誤る可能性があり、共
に変化し得る周波数範囲の全域をスイープするには充分
な時間が必要であること等のために信頼性に乏しく、判
定に時間がかかる欠点がある。
また、後者の場合、ゲート期間経過後の固有減衰振動に
よって判別すること、前記前者の場合と同様に複数個の
共振周波数を有する罐では2つ以上の周波数成分が重合
して合成波となって波形が変形し、フィルターによる固
有振動の抽出精度が低下して判定の精度が損なわれるこ
と、周囲の騒音、例えばコンベアなどの周囲の他の機械
装置から伝播する騒音がノイズとしてマイクロフォンに
拾われ、その罐の振動周波数帯域の成分を強力に包含し
ていたときにそのノイズはそのまま測定誤差の原因とな
ること等ノために迅速、正確な判定が出来ない欠点があ
る。
本発明の目的は、密封容器の弾性壁の倍調波振動、複数
個の共振周波数,及び外来ノイズに対してほとんど誤差
を生じることのない革新的な密封容器の内圧検査法を提
供することにある。
本発明の他の目的は、高速度で密封容器の内部圧力を検
査する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、密封容器の弾性壁に励起した自由
振動の解析演算処理を行って得た自己相関々数計算途上
値の推移挙動から導かれるmlffl周期によって内圧
の適正を弁別する密封容器の内圧検査法を提供すること
にある。
本発明の他の目的は、測定周期による弁別処理をデジタ
ル計数比較によって演算処理する密封容器の内圧検査法
を提供することにある。
本発明の他の目的は、密封容器の弾性壁に励起した自由
振動に係る検出信号の解析演算処理に同時並行して検出
信号のレベルを、予め設定した下限レベルと比較演算出
力処理する密封容器の内圧検査法を提供することにある
本発明の他の目的は、添付図面に関連してなされる以下
の詳細から明らかにされる。
本発明を簡単に要約すると、本発明は密封容器の弾性壁
に励起された自由振動を電気信号として変換検出し、こ
の検出された信号が固有する自己相関々数を計算してそ
の関数の測定周期によって内圧の適正を弁別することを
特徴としている。
密封容器の弾性壁、例えば罐蓋(以下この場合について
説明する。
)の物理的衝撃励振による初期強制振動に後続する自由
振動は、罐蓋の固有減衰振動であって、特定の周期を有
し、一周期の整数倍の時間経過後においても同位相の振
動を呈現している。
一方、外来ノイズは一般に過渡的なもので、周期性に乏
しく、数周期の時間経過後においても振動の位相が同一
であることは極めてまれである。
この両者の異なる特性に着目して検出した罐蓋の振動波
形(ノイズ等によって歪んた波形)から数学的演算処理
によって自由振動成分のみを抽出し、その成分の各周期
毎に現出する波形相互の類似性から導かれる定性原理に
立脚するのが本発明の基本となっている。
上記波形の類似性の定性測定には自己相関法を用いるが
、これを次に説明する。
例えば第1図Aに示すような波形A(t)の自己相関々
数R(τ)は、次のように定義される。
但し、τはずれ時間、Tは観測時間 tは連続的な時間、をそれぞれ示す。
この自己相関々数R(τ)はある定常確率過程として確
率的に変動する波形とそれを時間的にずらした同じ波形
相互との類似性を定量的に示しており、もしもその波形
A(t)が周期性を有している場合は波形の周期Pとず
れの周期τとが一致、あるいはτがPの整数倍となる毎
に元の波形を時間的にずらした波形とが極めて類似した
波形で一致し、R(τ)の値は元の波形の周期と同じ周
期Pの波形第1図Cのようになる。
また、周期性が全くないようなランダム波形においては
、第1図Bに示すようτがOから離れるとR(τ)は急
激にOに近づき、周期的な値を示すことはない。
従って罐蓋の打撃音の振動を充分に長い時間について自
己相関々数を求めれば非周期性のノイズあるいは減衰の
早い打撃時の強制振動、倍調波振動、及び複数個の共振
周波数振動はランダム成分と見なされ、自由振動の個有
振動のみを周期性振動として抽出することが出来る。
前記(1)式の近似式が次の(2)式であり、デジタル
計算器に適用し得る便利な計算式である。
かくして本発明の基本となる波形の解析演算処理方式に
ついて説明したが、以下に本発明の詳細を具体的な実施
例に基き説明する。
本発明法の実施例は、第2図、第5図乃至第6図に示す
有機的システム回路を通して実行される。
即ち第2図は、罐容器に適用した本発明の実行手順をフ
ローチャート図法によるブロックダイヤグラムに示す。
図中、20は検査すべき罐容器で、コンベヤ22によっ
て送られる。
24は罐検出器で、コンベヤ22を中に挾み、豆ランプ
を内蔵した投光器と、フォトトランジスタからなる光電
検出器とを対設している。
26は手動にて装置全体の動作確認テストを行うための
手動押釦スイッチで、この手動押釦スイッチ26からの
操作出力信号g2は罐検出器24からの検知出力信号g
1とともにOR回路28に入力されている。
30は検出ヘッドで、打撃器たるコイル32を自蔵して
いる。
34はコンデンサーとサイリスター回路からなるパルス
発生器で、罐容器20が検出ヘッド30の真下に来たこ
とを罐検出器24で検出したときと手動押釦スイッチ2
6が押されたときに作動して電カパルスをコイル32に
送出し、罐蓋を強制振動させる。
パルス巾はコンデンサーの静電容量とコイルのインダク
タンスの設定組合せによって変えることが出来、罐の材
質等により最も適したパルス巾に決められる。
36は罐蓋が振動するときに発する音波を検出する振動
検出器たるマイクロフォンで、その音波を電気的検出信
号11として出力する。
38は検出信号11を直線増巾処理するプリアンプ、4
0は抵抗器、コンデンサー、および集積回路による汎用
オペレーショナルアンプにて構成した帯域通過形濾波器
で、この濾波器40は検出信号12に含まれる罐蓋の固
有振動周波数範囲外を減衰遮断処理し、検出信号に混入
した電源誘導ノイズ、パルス性の高周波成分ノイズ、お
よび周囲騒音ノイズを低減する。
しかしこの濾波器400通過帯域内の周波数成分を有す
るノイズはこの濾波器40をそのま\通過してしまうが
、本発明が採用する解析演算処理によって消去される。
42は検出ヘッド30と罐蓋との距離の違いによる検出
信号レベルの変動、および罐内容物の充填量の違いによ
る発生音レベル変動を補正処理するための自動レベル制
御回路で、応答遅れのない対数圧縮形の振巾制限器が用
いられている。
この手段では出力検出信号i4波形が入力検出信号i3
波形に比べて頭部が圧縮された形となるが、本発明の場
合、振巾の直線性は必要なく、信号波形が零クロスする
周期に変化が生じなげれば充分である。
この振巾制限器にはIC回路によるリニアアンプLAを
含み、数多の抵抗RとダイオードDを組合結線した第3
図に示すダイオードクリツパーによる折線近似関数発生
器を用いる。
この発生器によれば第4図に折曲線aで示すように入力
電圧が例えば1mV〜500mVに対して近似的に対数
圧縮が出来る。
第4図中、直線bは理想的な対数特性の基準線を示す。
この検出信号i3の対数圧縮処理は、レベル変動を少な
くして次の前述した自己相関々数計算式(2)において
最終的に平均回数Nで割る直前の{}内のΣによるN=
1,2,3・・・の各回毎の重加値の計算をやり易くす
る他、励振直後の強制振動による複数個の共振周波数振
動や倍調波成分による波形の乱れのある部分が強く圧縮
されるので検出信号i3波形をそのままで自己相関々数
途上計算を行うよりも誤差を軽減出来る。
44は15個の電圧比較器と2進符号化ロジックからな
る並列比較形4ビットのアナログーデジタルコンバータ
で、アナログ電圧信号である検出信号i4を、前記した
本発明の簡単な要約以下のところで説明したずれ時間の
最小単位Δτごと、すなわち後記するタイミング制御回
路46からの例えば5μSのサンプリングパルス毎にデ
ジタル検出信号i5化処理する。
48は自己相関々数途上計算器で、その詳細を第5図の
ブロックダイヤグラムで示す。
第5図に示す回路構成素子群において、50は例えば4
ビット256ワードの容量を有する大形集積回路のラン
ダムアクセスメモリからなる副記憶器たるサブメモリで
あって、このサブメモリにはアナログーデジタルコンバ
ータ44にてサンプリングして4ビットの純2進化符号
に変換された検出信号i5が記憶される。
記憶される際、最も古いデジタルデータ信号i6から順
次メモリの内容は更新推移され、常に最新のデジタルデ
ータ信号i6の256個がメモリに逐次記憶されるよう
になっている。
52と54は乗算器と加算器で、いずれもTTL形集積
回路によるAND及びORゲート、論理回路素子とレジ
スターで構成されたデジタル演算器である。
56は例えば13ビット256ワードの容量をもつ主記
憶器たるメインメモリである。
今、罐検出器24および押釦スイッチ26によって始動
される後記するタイミング制御回路46から計算開始信
号としての命令パルスOpが発せられるとサブメモリ5
0に記憶されている内容が時間的に最も古い検出信号i
5に係るデジタルデータ信号i6から順に256個が高
速度で読み出され、最初に読み出された1個のデジタル
データ信号i6との間でそれぞれ乗算処理が乗算器52
において行われ、その結果の乗算デジタル信号17が加
算器54を経て加算デジタル信号18となりメインメモ
リ56の対応した番地に記憶格納される。
このリアルタイム処理動作によって、前記(2)式の{
}内のN=1の演算が行われたことになる。
N=1の演算の後、最初の計算開始信号としての命令パ
ルスOpから例えば0. 1 5 m sの計算インタ
ーバルΔtの間隔をおいてタイミング制御回路46から
引き続き次の計算開始信号としての命令パルスOpが発
せられ、N=2の演算を開始するが、前回と同様に、そ
の時刻以前のデジタルデータ信号i6に当る256個と
の乗算処理を行い、メインメモリ56に前回記憶された
内容をその都度引出処理したフィードバックデータ信号
19との間で加算器54において加算処理し、それぞれ
メインメモリ56の各対応番地に記憶格納する。
以下、同様にして例えば0.15msの計算インターバ
ルΔt間隔で演算を行い、Nの値が増加し、あらかじめ
指定されたNの値、本実施例では例えばN−64となっ
た時に上記リアルタイム演算を終了する。
このときメインメモリ56の内容は(3)式{}内の例
えばN=64の場合の値となる。
こ\で、自己相関々数は体)式に示す通り、前記メモリ
内容をNで割ったものであるが、本発明の場合関数値そ
のものに無関係に関数の周期のみを問題にしているので
、Nで割る演算は省略出来る。
またメインメモリ56では符号ビットのみを出力として
取り出し、これをゲート信号i10としている。
これによりメモリ内容をテジタルーアナログコンバータ
でアナログ信号に変換し、更に零クロススイッチでゲー
ト信号を得る従来の手順を総べて省略することが出来、
誤差発生を少なくしている。
第2図に示す回路素子群において、58はTTL集積回
路からなる2進計数の周期計算器たるカウンター、60
は例えば7セグメント表示器からなるディスプレイであ
る。
自己相関々数途上計算器48が演算を終了するとメイン
メモリの符号ビットの内容が例えばO番地から順に1,
2,3・・・・・・255まで読み出され、最初に正値
から負値に転じる零クロスレベルに達した時に発する開
指令のゲート信号i10によりカウンター58のゲート
を開き、メインメモリ56の読み出しクロツクパルスC
pと同じクロツクパルスCpを計数開始する。
次に負値から正値に戻り、再び正値から負値に転じる零
クロスレベルに達した時に発する閉指令のゲート信号i
10によりカウンター58のゲートを閉じて計数終了す
る。
これにより一周期を計数処理したことになる。
カウンター58の計数値をCnとするとCnX△τは元
の信号即ち罐蓋の自由振動のN△t時間の平均的な振動
周期を求めたことになる。
ずれ時間の最小単位Δτは一定値に固定されているので
、Cnをそのまま自己相関々数の周期カウント信号il
lとしてディスプレイ60に表示する。
振動周期が長くメインメモリ56の最後の番地例えば2
55まで読み出したとき、まだカウンター58のゲート
が閉じない時はカウンター58の表示を256より太き
い、ある決められた値、例えば300まで計数して停止
させ、測定不可能な長い周期の振動であることを表示処
理する。
62は装置の操作パネル面上に設けた手動式デジタルス
イッチを操作することで罐容器20の不良判別限界計数
値Coを任意に設定出来る周期弁別器たるテジタル比較
器で、設定した計数値Coと計数値Cnとを比較してC
o≦Cnであるとき不良の判別信号i12を出力処理す
る。
64は判別信号i12を遅延処理するためのシフトレジ
スターである。
Cnが増大して行く途中でCn=Coとなったとき判別
信号112を発するが、この判別信号i12は、罐容器
20を運ぶコンベヤ22の動きに同期して図示してない
機械的な罐排除装置の位置に罐容器が移動する時間だけ
シフトレジスター64で遅延処理され、図示しない罐排
除装置を駆動する。
この罐糾除装置は、エアージェットによる吹き飛ばし、
あるいは電磁石やエアシリンダなどによる機械的な押し
出し装置が用いられる。
第2図において検出信号i3を分岐しカウンター58に
最終出力するよう並列接続した検出信号レベル弁別回路
に順次介入するダイオード66、積分器68、アナログ
電圧比較器70は、罐検出器24が罐容器20を検出し
ても何らかの異常、例えば罐容器20が転倒していたり
、罐容器が変形していて音が小さい場合あるいはパルス
発生器34の故障から検出ヘッド30とそのケーブルの
故障およびプリアンプ38や濾波器40の故障などによ
って罐蓋の振動が検出されない場合に無信号を検出する
ための回路素子群で、帯域通過濾波器40からの検出信
号i3を途中分岐し、ダイオード66で整流処理して直
流電圧信号113として取り出し、次にこれと並行して
自己相関々数を自己相関々数計算器48にて計算処理し
ている処理時間だけ積分器68で直流電圧信号i13を
積分処理して得た積分電圧信号114をアナログ電圧比
較器70で別に下限設定された直流電圧と比較処理する
積分電圧信号i14値が設定値に満たない時に発する開
指令のゲート信号115によりカウンター58のゲート
を開にして、ある決められた値例えば計数値が400と
なるまで計数し、無信号あるいは検出信号i3か弱いた
め周期の測定が出来ないことをディスプレイ60で表示
処理する。
この無信号の検出は装置内の出来るだけ後部段階から取
る方が多くの段階の異状を検出出来るが、自動レベル制
御回路である振巾制限器42以後では信号レベルに大き
な差がなくなるため、無信号の検出には不向である。
かくのごときすべての処理動作はタイミング制御回路4
6によって有機的システム統御される。
この詳細を第6図に基き説明する。
図中に示す回路素子群において、他の図面に示されてい
る番号と同じ番号の回路素子はその図面の回路素子に相
当するものである。
72は微分器、74は例えば0.5μSのクロックパル
スCpを出力する水晶発振器、76は水晶発振器74か
らのパルスCpを分周して例えば5μsのサンプリング
パルスSpを出力する第1分周器、T8は第1分周器7
6からの5μsのサンプリングパルスSpを例えば0.
15msまで分局処理する第2分周器で、微分器T2は
罐検出器24からの検知出力信号g1の立ち上がりおよ
び手動式押釦スイッチ26を押したときに出力する操作
出力信号g2の立ち上がり時にトリガーパルスTpを出
力処理し、罐蓋を励振するためのパルス発生器34をト
リガすると同時に自己相関々数途上計算器48、カウン
ター58、他各部回路素子をリセット処理して始動態勢
状態とせしめる。
そして5μSのサンプリングハ,Q/スSpをアナログ
ーデジタルコンバータ44とサブメモリ50用のアドレ
スカウンター80に供給処理し、0.15msのパルス
を、計算開始信号としての命令パルスOpとして自己相
関々数途上計算器48に与える。
これと同時に計算回数カウンター82でこのパルスOp
を計算処理し、64まで計数したとき発する閉指令のエ
ンドパルスEpによりゲート回路84のゲートを閉じて
自己相関々数途上計算器48へのパルスOp供給を停止
し、計算処理を終了する。
自己相関々数途上計算器48内の演算処理は、水晶発振
器74の0.5μsのクロツクパルスCpによって行わ
れ、メインメモリ5Gのアドレスカウンター86の駆動
およびカウンター58も同じクロツクパルスCpの計数
によって指令処理される。
これらの論理回路は、一般的な公知のTTL形集積回路
で構成されている。
なお本発明の実行手順に直接使用する実施装置では罐検
出器240投光器と受光器の光軸のずれ発生および投光
ランプの断線事故発生を監視するため、測定対象と成り
得る最大直径の罐容器が通過する際の遮断時間よりも充
分長い時間、例えば1秒間受光器に光の入力が無い時動
作し、コンベヤ22を緊急停止するとともに異常事態を
警報する異常監視タイマー回路を検知信号g1回路に接
続したり、本発明装置自体や本発明装置が適用される罐
詰充填ラインの異常事態をも間接的に監視するため不良
の判別信号i12を計数し、良品判別信号によってリセ
ットされる4ビット構成の計数器と、あらかじめスイッ
チ設定可能な計数値比較弁別器とからなり、常態ではあ
り得ない連続不良罐個数、例えば8〜16個を連続的に
前記計数器が計数したときのみ異常検出信号を発し非常
警報とコンベヤ22および罐詰充填ラインを緊急停止す
る異常監視カウンター回路を判別信号i12回路に接続
したりする設計応用も可能な回路構成をとり、異常監視
タイマー回路も異常監視力ウンター回路もいずれもNO
Rゲートで緊急指令出力リレードライバーに結合され、
直結するリレー接点を閉成して緊急停止指令信号をコン
ベヤ22や罐詰充填ラインの図示しない駆動装置に発信
する。
また電源の異常や人為的電源投入忘れに基因して起る本
発明装置の不動作を監視する異常監視リレー回路を本発
明装置の論理回路用電源に接続し、電源からの電流不導
通の際ブレイク接点を動作して出力信号を発するような
設計も自在に組み込み可能である。
本発明はこのように構或するので設計上毎秒90罐程度
までリアルタイムで高速検査処理可能であり、従来品に
比し性能、信頼度、忠実度、精度上格段に優れている。
ちなみに本発明法を適用した装置(以下本発明法装置と
いう)と従来からの一般的な周期測定器として知られる
汎用ユニバーサルカウンターにより下記の条件の下に実
験比較を行った。
実験例 実験条件 ■ 検査対象としては、果汁飲料250cc入り罐の良
否判別限界の真空度30cfrLHfのもの、および不
良品として2 5 cmH ?のもの、良品として35
crILHfと4 0 crrLH foものを1罐ず
ツサンプル罐をつくり、コンベヤで罐を移動させながら
、振動周期の測定を行う。
■ 測定形式としては、解析演算処理を施していない波
形で、更に本発明法装置と同条件で測定するために、本
発明の途中自動レベル制御回路である振巾制限器42の
出力を分岐して外部へ引き出し、これを汎用ユニバーサ
ルカウンターで測定する。
但し、このとき励振直後の強制振動および複数個の共振
周波数が充分に減衰し、出来るだけ固有振動だけを測定
するように初期の3msを除去した。
■ 実験回数としては、同一罐を10回ずつ測定した。
かくして測定した結果が第I図A,Bのグラフである。
図中Aは本発明法装置によるものであり、Bは汎用ユニ
バーサルカウンターで測定したものである。
両グラフとも、横軸は罐内真空度を水銀柱高さで表し、
縦軸は測定された罐蓋の振動周期である。
両測定値の精度を比較するに当り、各真空度での測定値
の分布のレンジを次表に示す。
上記表に見る通り、各真空度の罐それぞれの測定値の分
布レンジは、本発明法装置による測定値の方が、従来か
らの方法による測定値の2.5分の1以下となっている
また良否判別の限界設定値を真空度30cIrLHrの
罐の測定値の平均値に選ぶとすれば、従来の方法では真
空度2 5 mH ?の不良罐の約10%を良罐として
誤判別する可能性があり、真空度35crrLHfの良
罐の約20%を不良罐として排除してしまう可能性があ
る。
それに対し、本発明の方法によれば、真空度の偏差±5
crrLHrのものを誤判別する可能性は殆んどないと
言える。
第7図A,Hのグラフにおいて、両測定値それぞれの平
均値を連ねた曲線を比べると、両者間に約30μSほど
の差が見られる。
これは、グラフAは励振初期から約1 1ms後までの
平均値を算出したものであるのに対し、Bは励振後3m
s付近の一周期をとっていることによる差であると推測
される。
本発明の応用は例えば鋳造品の巣や亀裂の有無の検査あ
るいは金属板を張った壁の金属板の張り具合や裏面の接
着状態の検査などその固有振動を抽出するのにも有効で
、あらゆる非破壊検査法に適用出来、従って本発明も当
然密封容器以外の技術分野にも及ぶものであること当然
である。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明が採用する自己相関法を説明するため
の波形の一例、B,Cはランダム波形と周期性波形の自
己相関々数に係る特性曲線の一例をそれぞれ示し、第2
図は本発明の実行手順を示すフローチャート図法による
ブロックダイヤグラム、第3図は本発明法装置の一部を
構或する振巾制限器の回路例、第4図は同・特性折曲線
と理想的対数特性直線を示す対数グラフ、第5図はデジ
タル式自己相関々数途上計算器のブロックダイヤグラム
、第6図はタイミング制御回路のブロックダイヤグラム
、第I図A,Bは本発明法装置と従来の汎用ユニバーサ
ルカウンターとのそれぞれ周期測定グラフを示す。 20・・・罐容器、32・・・コイル、36・・・マイ
クロフォン、38・・・プリアンプ、40・・・帯域通
過形濾波器、42・・・振巾制限器、44・・・アナロ
グーデジタルコンバータ、46・・・タイミング制御回
路、48・・・自己相関々数途上計算器、50・・・サ
ブメモリ、52・・・乗算器、54・・・加算器、56
・・・メインメモリ、58・・・カウンター、62・・
・デジタル比較器、TO・・・アナログ電圧比較器、1
1〜l5・・・検出信号、i6・・・デジタルデータ信
号、17・・・乗算デジタル信号、18・・・加算デジ
タル信号、19・・・フィードバックデータ信号、il
O・・・ゲート信号、ill・・・周期カウント信号,
112・・・判別信号、Cp・・・クロツクパルス。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密封容器の弾性壁に自由振動を強制励起し、その励
    発惹起された振動を電気信号に変換検出し、次いで当該
    変換検出手段と前記弾性壁との距離や内容物の充填量と
    の違いによる検出レベル変動を主に補正処理するため前
    記検出信号中に含まれる内圧に対応する固有振動周波の
    周期測定に影響のない振巾を対数的に圧縮処理して前記
    励起直後の強制振動による複数個の共振周波数振動や倍
    調波成分による波形の乱れのある部分を主に強く圧縮し
    て後記計算処理の誤差を軽減するとともにやり易くする
    前記検出信号の予処理を行った後、逐一デジタル符号化
    処理して得た前記検出信号に係るデジタル信号群を解析
    演算処理することにより前記検出信号中に含まれる内圧
    に対応する固有振動周波自体が固有する自己相関々数値
    の計算式における最終的に平均回数で割る直前の各回毎
    の重加値に当る自己相関々数値算出途上の加算デジタル
    信号群を逐次更新可能に一時記憶し、最終的に自己相関
    々数値を求めることなく当該加算デジタル信号群の内容
    が正値から負値に推移する零クロスレベルに達した時開
    指令のゲート信号を、負値から正値に戻り再び正値から
    負値に推移する零クロスレベルに達した時閉指令のゲー
    ト信号をそれぞれ発する間のクロックパルス信号をカウ
    ントして導出した前記検出信号中の内圧に対応する固有
    振動の測定周期によって内圧の適正をリアルタイムで弁
    別出力処理してなる密封容器の内圧検査法。 2 解析演算処理は、検出信号に係るデジタル信号を更
    新可能に順次指定番地に一時記憶処理する段階を含んで
    なる特許請求の範囲第1項記載の密封容器の内圧検査法
    。 3 解析演算処理は、検出信号に係る一時記憶されたテ
    ジタルテータ信号を順次読み出すと同時に自己相関々数
    計算式に則り乗算処理する段階を含んでなる特許請求の
    範囲第2項記載の密封容器の内圧検査法。 4 解析演算処理は、逐次乗算処理された乗算デジタル
    信号を自己相関々数計算式に則り重加算処理する段階を
    含んでなる特許請求の範囲第3項記載の密封容器の内圧
    検査法。 5 検出信号の解析演算処理は、検出信号レベルを予め
    設定された下限レベルに対しアナログ比較演算処理し、
    下限レベル以下となる時開指令のゲート信号を発し、検
    出信号から自己相関々数計算途上で抽出する内圧に対応
    した固有振動の周期測定を不能処理する段階を同時並存
    してなる特許請求の範囲第1項記載の密封容器の内圧検
    査法。 6 内圧適正の弁別出力処理は、検出信号から自己相関
    々数計算途上で抽出した内圧に対応する固有振動の測定
    周期間内に計数されるクロックパルス信号のカウント数
    と予め設定された標準パルス数とのデジタル比較演算を
    行う段階を含んでなる特許請求の範囲第1項記載の密封
    容器の内圧検査法。 7 内圧適正の弁別出力処理は、予定以上の連続した不
    良判定に対して異常検知信号を発する段階を含んでなる
    特許請求の範囲第1項記載の密封容器の内圧検査法。
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GB9326/78A GB1594052A (en) 1977-03-26 1978-03-09 Method and apparatus for monitoring the internal pressure of an hermetically sealed container
US05/886,010 US4187718A (en) 1977-03-26 1978-03-13 Method and apparatus for inspecting an internal pressure of hermetically sealed container

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4934376A (ja) * 1972-06-09 1974-03-29
JPS51112377A (en) * 1975-03-28 1976-10-04 Hitachi Ltd Signal analysis device

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4934376A (ja) * 1972-06-09 1974-03-29
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