JPS5836348A - 動物、魚類等の餌 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、魚類等、動物の飼料効率の向上、嗜好性の増
加、病気予防、発育増進及び健康増進に極めて高い効果
を示す餌に関するものである。

近年、家畜、魚類等天然資源が年々乏しくなってきたこ
とに伴ない、これら天然資源の増殖を人工的に行なう“
ことが−膜化してきている。

しかし、特に魚類の養殖を行う場合には、以下に挙げる
諸原因、即ち、■工場廃水、洗剤等産業廃棄物による河
川、海水の汚染、■該汚染による赤潮の発生、■該汚染
による魚類の病気の発生、■天然資源消費造の増加によ
る養殖用餌の欠乏等から養殖効率の向上を著しく妨げら
れているのが現状である。

本発明は、水溶性のカルシウム各種酵素を配合して成る
複合酵素及びクロレラ及び／又はスピルリナを混合した
餌を提供することにより魚類等の餌の飼料効率の向上、
嗜好性の増加、病気予防、内臓機能強化による消化吸収
率向上、発育増進、健康増進を図り以て上記の欠点を解
消しようとするものである。

カルシウムは飼料と混和されることにより飼料性疾患の
原因といわれている不飽和脂肪酸等の中和を行ない、飼
料性疾患を防止し、バクテリアの活動を活発化し、飼料
効率の向上、嗜好性の向上、内臓機能強化保護による消
化吸収率の向上、飼料自体に粘着性を持たせることによ
る水中における飼料の流出抑制を図るものであり、水中
で摂餌する魚類等においては特に効果がある。

またカルシウムは動物の必須無機元素であり、体内に摂
取されることにより次の４つの機能を果すものである。

即ち、■機械的な支えの役を果す骨無機物の構成要素、
■生体膜の構成要素、■筋肉の刺激と収縮を結ぶ物質、
■酵素の調節物質、活性化物質、阻害物質等である。

「従来、カルシウムのみを動植物性飼料に混合した餌が
あり、魚類等の養殖用餌として、一応の成果があがって
いた。

しかし、本発明−者は、上記成果に飽き足らず、動植物
性飼料にカルシウム、複合酵素及びクロレラ及び／又は
スピルリナを様々な配合比率で混合させた実験を繰返し
た結果、カルシウム１０〜３０重量％、複合゛酵素４０
〜７０重量％、クロレラ及び／又はスピルリナ２０〜５
０重量％よりなる飼料添加物２〜３ｇを飼料１ｋｇの中
［０，１〜０．３　＋）　ツ）ルの水で練った餌が最も
魚類等の養殖用餌として望ましいことを知った。」以下
詳細に説明する。

本発明の最も要旨とするところは、動物、魚類等の飼料
に、新規なカルシウムを混合した点にあり、この新規な
カルシウム（以下活性カルシウムと呼称する。）は、洗
浄した貝殻を電気炉に入れ、蓋を少し開いた状Ｂに１お
いて約３時間約３００　’Ｃに加熱して不純物を蒸散さ
せた後、蓋を閉じて約７〜８時間、約１．１００℃以上
の温度に加熱し、次いで冷却した後粉砕して得た焼成物
である。

電気炉の代わりに真空炉を用いてもよく、また加熱時間
は貝殻、の量が増せば長くし、少なくなれば短かくすれ
ばよい。飼料と活性カルシウムとの混合割合は、飼料１
に対し活性カルシウム０．０１〜１重量％で良く、活性
カルシウムが微量すぎてそのま！ではうまく均一に混合
できないので飼料に万遍なく混ぜられる量の水に活性カ
ルシウムを溶解し、活性カルシウムを溶かした水を飼料
に混ぜることにより活性カルシウムが飼料中に均一に混
和され、飼料効率、内臓機能、特に肝臓機能強化保護に
よる病気予防、嗜好性の増加、消化吸収率向上、飼料の
粘着性向上が達成され、更にはカルシウムを水に溶かし
、溶液として使用し得る為、水を増減させることにより
酵素、クロレラ、の他ビタミン等栄養素の微量添加を可
能とした。

飼料として鯖を用い、活性カルシウムを飼料の０．０５
重量％混合した餌を唯の稚魚に与えた場合、初期体重１
７ｇのものが、２週間投餌を行なうことにより７（ｌと
なり、５０ｇのものは２週間投餌を行なうことにより１
７０りとなった。また、初期体重６ｇのものが３月間投
餌を行なうことにより７００ｇとなった。

１方活性カルシウムを混合しない鯖のみの餌を投与した
場合、初期体重１７ｇのものが２週間投餌により４０ｇ
に、５０ｇのものが２週間投餌により９０ｇに、６ｇの
ものが３月間投餌により３５Ｃ１’になるのみであるか
ら、活性力！レシウムを僅かに混和するだけで魚の成長
をほぼ２倍に促進し、従って養殖期間をほぼ半分に短縮
することができる。

飼料として用いた鯖は真鰯より高価であるが、真鰯のみ
を飼料として連続投与すると真鰯に多量に含まれている
不飽和脂肪酸等によりほぼ２週間で発病し、遂には死ぬ
ので、養殖魚の健康を保つ為に鯖を用いたのである。

しかし、活性カルシウムを混和した真鰯を飼料として連
続投与した場合には不飽和脂肪酸等が活性カルシウムに
より中和されるので発病することはない。

以上は飼料に活性カルシウムのみを混和した場合である
が、本発明は、この活性カルシウムに複合酵素、クロレ
ラ、スピルリナを混合することにより、魚の生育を更に
増進させることができた。

次に、本発明の活性カルシウム、複合酵素及びクロレラ
及び／又はスピルリナの飼料添加物を用いた場合の実施
例を記す。

活性力ルシウム１０〜３０重量％、複合酵素４０〜７０
重量％、クロレラ及び／又はスピルリナ２０〜５０重量
％より成る飼料添加物の割合が望ましく、その中でも活
性カルシウム１に対して複合酵素を２．６６、クロレラ
及び／又はスピルリナを１．５にした場合が最も生育４
、効率が良い。

そして、その飼料添加物２〜３ｇを飼料１　ｔｃｇの中
に、０，１〜０．３リツトルの水で練り入れると餌がで
きる。

また、真鰯３０　ｋｌ；！に対して活性カルシウム、酵
素、クロレラを４０ｇ〜６０ｇ混和した餌を用いて初期
体重８２０ｇの真鯛を９２日間養成し、内５０日間魚体
重の８％の量の餌を投与した場合、体重が１’、２５０
９となった。

一方、活性カルシウム、酵素、クロレラを混合しない餌
を投与した場合において、初期体重８２０ｑの真鯛を９
２日間養成し、内８０日間報体重の８％の量の餌を投与
すると、体重は、１，０２５ｇ、にしがならなかった。

また、真鰯のみを餌として用いると餌代は安くなるが、
真鰯には不飽和脂肪酸が多く含まれている為、真鯛の魚
体重の３％以と真鰯を連続投与すると鰭より強靭な真鯛
が発病し、遂には死ぬのである。

更に、以上の餌料にスピｌレリナ（スピルリナ藻体）を
混合したものを使用することも可能でありこの場合次の
ような効果を奏する。

■真鯛の稚魚（魚体重３〜４　Ｑ　）　１３．０００　
匹を２０尺四方の生簀に入れ、７月３日から１２月３１
日迄投餌したところ、カルシウム、酵素、クロレラ、ス
ピＩレリナを混合（７た餌を用いた場合には餌の食い、
健康状態共に良好で飼料性疾患、低水温ビブリオにかか
ることなく２５０ｇに成長したのに対し、従来の餌を用
いた場合には同じ大きさの生簀に１０，０００匹のみし
か入れなかったにも拘わらず成長したものの魚体重は１
５（ｌであり、更には餌の食い、健康状態が悪くなるの
みならず飼料性疾患、低水温ビレ゛リオを併発し、多数
の魚が死んだ。

■頁替の幼魚（魚体重６０９位）６万匹を２５尺四方の
生簀に入れ、９月２０日から１２月３０日迄投餌したと
ころ、カルシウム、酵素、クロレラ、ヌピルリナを混合
した餌を用いた場合には病気の発生は全くなく、健康状
態も良好であり、１５０ｑに成長しだのに対し、従来の
餌を用いた場合には、成長したものの魚体重は９０ｇで
あり、更には健康状態が悪化し、餌の食いも悪く、小数
の魚が死（Ｃはじめた。

即ち、活性カルシウム、酵素、クロレラを微量混入する
ことにより、真鯛の生育を２倍以北に促進することがで
き、しかも従来真鯛の餌としては長期連続投餌不可能と
されていた真鰯等も餌として長期連続投餌できるのであ
る。

また、本発明の餌を用いて養成した魚は飼料性疾患にか
からず、細菌性の病気に対する抵抗力力（強く、色調、
艶が良く、しかも肉カニひきしまって肉質が向上してい
る。従って味が良い。更に、発病後であっても本発明の
餌を投与することにより魚種、程度により異なるが、３
〜７日位で餌の食いは正常な魚以上に良くなり、病気７
５：短ＩｊＡ間で回復する。

以上のようになる本発明の餌は、次の効果を奏する。

■　活性カルシウムを混合したので〕くクチ１ノアの働
らきを活発にし飼料効果を向上させ得る。

■　活性力ｐシウムを混合したので不飽和脂肪酸を多く
含む魚を餌として用いても発病を防止でき、養成魚等の
肉質を向上させること７５二できる。

■　活性カルシウムを混合したので餌に対する魚等の嗜
好性を向上させることカニで紮、餌のロスを減少させる
ことができる。

■　消化吸収率が向上するので生育７５：促進される。

■　活性カルシウムを水に溶かすので該水の量を増減さ
せることにより、酵素、クロレラ等の微量添加が可能と
なった。

■　活性カルシウムに酵素、クロレラ等を添加すること
により相剰効果を宿し、より顕著な効果を発揮する。

出願人　　西　　村　　和　　則 手続補正書（方式） 昭和５７年１０ハフ日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、事件の表示 昭和５７年特許顧第１０５０３４号 ２、発明の名称 動物、魚類等の餌 ３、補正をする者 事件との関係　　　　　特許出願人 西村和則 ４、代理人 ６、＠正の内容 １、明細書の浄書（内容に変更なし）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、貝殻を１．Ｚｏｏ〜１．２００℃に加熱して得た焼
   成物１０〜３０重量％、複合酵素４０〜７０重量％クロ
   レラ及び又はスピルリナ２０〜５０重量％より成る飼料
   添加物２〜３ｇを生魚、魚粉、穀類、糖等動植物性飼料
   １ｋｇの中に０．１−０．３’Ｊツトルの水で混合して
   成る動物、魚類等の餌。