JPS5835741B2 - カチオン交換樹脂の再生方法 - Google Patents
カチオン交換樹脂の再生方法Info
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- JPS5835741B2 JPS5835741B2 JP55086559A JP8655980A JPS5835741B2 JP S5835741 B2 JPS5835741 B2 JP S5835741B2 JP 55086559 A JP55086559 A JP 55086559A JP 8655980 A JP8655980 A JP 8655980A JP S5835741 B2 JPS5835741 B2 JP S5835741B2
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- Japan
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- cation exchange
- exchange resin
- regenerating
- acid
- resin layer
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- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はイオン交換装置等に使用されるカチオン交換
樹脂を、高濃度の硫酸により、硫酸カルシウムの析出を
防止しながら再生することのできるカチオン交換樹脂の
再生方法に関するものである。
樹脂を、高濃度の硫酸により、硫酸カルシウムの析出を
防止しながら再生することのできるカチオン交換樹脂の
再生方法に関するものである。
カチオン交換樹脂の再生剤に硫酸を用いることは、従来
より一般に行われている。
より一般に行われている。
しかし硫酸再生の場合、原水中にCa+十が多いと、樹
脂層で再生溶離されたCa+十とSO,−一により、硫
酸カルシウムを生成するが、硫酸カルシウムの溶解度は
一般的には2000〜3000!Rf//lと非常に低
いため、析出する危険性が非常に大きい。
脂層で再生溶離されたCa+十とSO,−一により、硫
酸カルシウムを生成するが、硫酸カルシウムの溶解度は
一般的には2000〜3000!Rf//lと非常に低
いため、析出する危険性が非常に大きい。
硫酸カルシウムの析出が樹脂層でおこると薬注ができな
くなるので、これを防ぐ方法として再生剤濃度を低くし
て再生する方法があり、1〜2多の低濃度の硫酸溶液を
用いている。
くなるので、これを防ぐ方法として再生剤濃度を低くし
て再生する方法があり、1〜2多の低濃度の硫酸溶液を
用いている。
硫酸濃度を低くすると、硫酸カルシウムの析出は防止で
きるが、再生剤効率が低くなる。
きるが、再生剤効率が低くなる。
これは、2価陽イオンの再生の場合、再生剤濃度と再生
率の関係でよく知られた現象であり、このため、多量の
再生剤が必要となり、安価な硫酸を使用しても再生剤コ
ストはそれほど低くならない。
率の関係でよく知られた現象であり、このため、多量の
再生剤が必要となり、安価な硫酸を使用しても再生剤コ
ストはそれほど低くならない。
一方、再生剤に重合りん酸ナトリウム等を添加し、高濃
度の硫酸で再生する方法も知られている。
度の硫酸で再生する方法も知られている。
ところが、この方法では再生液である硫酸溶液に重合り
ん酸す) IJウムが混ぜであるので、向流再生すると
、通水時の樹脂層の出口側の樹脂の多くがNa形となり
、これが通水時におけるNa ’J−クの原因となる。
ん酸す) IJウムが混ぜであるので、向流再生すると
、通水時の樹脂層の出口側の樹脂の多くがNa形となり
、これが通水時におけるNa ’J−クの原因となる。
この場合、重合りん酸ナトリウムをカチオン樹脂でイオ
ン交換して、重合りん酸とすることも考えられるが、そ
のための設備が必要となり、また重合りん酸の形で貯留
しておくと、加水分解により正りん酸を生成し、これが
再生時にりん酸カルシウムの析出する原因となるという
欠点がある。
ン交換して、重合りん酸とすることも考えられるが、そ
のための設備が必要となり、また重合りん酸の形で貯留
しておくと、加水分解により正りん酸を生成し、これが
再生時にりん酸カルシウムの析出する原因となるという
欠点がある。
この発明は、このような従来の再生方法における欠点を
改善するもので、重合りん酸ナトリウム等を使用して、
硫酸の濃度を高めるとともに、硫酸カルシウムの析出を
抑制し、かつ処理水質を悪化させないで効率的に再生す
ることのできるカチオン交換樹脂の再生方法を提供する
ことを目的としている。
改善するもので、重合りん酸ナトリウム等を使用して、
硫酸の濃度を高めるとともに、硫酸カルシウムの析出を
抑制し、かつ処理水質を悪化させないで効率的に再生す
ることのできるカチオン交換樹脂の再生方法を提供する
ことを目的としている。
この発明はカチオン交換樹脂層に原水を通水してカチオ
ン交換し、原水の通水方向と逆方向に硫酸を通液して再
生する向流式の再生方法において、硫酸通液時に、樹脂
層の中間部に硫酸カルシウムの析出抑制剤を添加するこ
とを特徴とするカチオン交換樹脂の再生方法である。
ン交換し、原水の通水方向と逆方向に硫酸を通液して再
生する向流式の再生方法において、硫酸通液時に、樹脂
層の中間部に硫酸カルシウムの析出抑制剤を添加するこ
とを特徴とするカチオン交換樹脂の再生方法である。
第1図Aは上向流通水、下向流再生による向流再生方法
における通水終了時、Bは再生開始時のカチオン交換樹
脂層の状態を示す模式図であり、1はカチオン交換樹脂
層を示す。
における通水終了時、Bは再生開始時のカチオン交換樹
脂層の状態を示す模式図であり、1はカチオン交換樹脂
層を示す。
向流方式においては、イオン選択性の強い2価イオンの
Ca++は樹脂層下部で吸着され、選択性の弱い1価イ
オンNa+、K+は樹脂層の上部に吸着され、通水は終
了する。
Ca++は樹脂層下部で吸着され、選択性の弱い1価イ
オンNa+、K+は樹脂層の上部に吸着され、通水は終
了する。
したがって、樹脂層上部においてはCa形は少なく、こ
こに濃厚の硫酸が接しても硫酸カルシウムは析出しない
。
こに濃厚の硫酸が接しても硫酸カルシウムは析出しない
。
そしてCa形の多くなる樹脂層の中間部より重合りん酸
ナトリウム等の析出抑制剤を流すことにより、樹脂層下
部で再生溶離されたCa+十による硫酸カルシウムの析
出は、十分抑制できる。
ナトリウム等の析出抑制剤を流すことにより、樹脂層下
部で再生溶離されたCa+十による硫酸カルシウムの析
出は、十分抑制できる。
もし最初から硫酸溶液中にたとえば10〜100 pp
mのへキサメタりん酸ナトリウムを添加する場合、硫酸
カルシウムの析出はもちろん抑制され、再生剤の硫酸濃
度を高めることかできるが、この場合、再生剤中のNa
により樹脂層上部がNa形となる。
mのへキサメタりん酸ナトリウムを添加する場合、硫酸
カルシウムの析出はもちろん抑制され、再生剤の硫酸濃
度を高めることかできるが、この場合、再生剤中のNa
により樹脂層上部がNa形となる。
ところが樹脂層の中間部に析出抑制剤を注入すると、樹
脂の一部はいったんNa形となるが、上から流下する硫
酸によりH形に再生される。
脂の一部はいったんNa形となるが、上から流下する硫
酸によりH形に再生される。
析出抑制剤としては重合りん酸塩、ホスホン酸塩、低分
子ポリマーなと、硫酸カルシウムの析出を抑制できるも
のが使用できる。
子ポリマーなと、硫酸カルシウムの析出を抑制できるも
のが使用できる。
重合りん酸塩としてはトリポリりん酸塩、ヘキサメタり
ん酸塩、ウルトラりん酸塩などが例示できる。
ん酸塩、ウルトラりん酸塩などが例示できる。
ホスホン酸塩としてはホスホノブタントリカルボン酸塩
、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸塩
、ア□ノトリ(メチレンホスホン酸塩)、エチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸塩)、ジメチルア□ノ
メチレンホスホン酸塩などが例示できる。
、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸塩
、ア□ノトリ(メチレンホスホン酸塩)、エチレンジア
ミンテトラ(メチレンホスホン酸塩)、ジメチルア□ノ
メチレンホスホン酸塩などが例示できる。
また低分子ポリマーとしては分子量500〜40000
のポリカルボン酸、ポリスルホン酸などの合成ポリマー
が使用でき、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、マレ
イン酸もしくはその無水物、フマール酸、イタコン酸、
クロトン酸の単独重合物または共重合物、ポリスチレン
スルホン酸などが例示でき、その中でもポリアクリル酸
、アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタアクリレート
共重合物および無水マレイン酸/イソブチレン共重合物
が効果的である。
のポリカルボン酸、ポリスルホン酸などの合成ポリマー
が使用でき、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、マレ
イン酸もしくはその無水物、フマール酸、イタコン酸、
クロトン酸の単独重合物または共重合物、ポリスチレン
スルホン酸などが例示でき、その中でもポリアクリル酸
、アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタアクリレート
共重合物および無水マレイン酸/イソブチレン共重合物
が効果的である。
これらの析出抑制剤はナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩などの水溶性塩が使用できる。
モニウム塩などの水溶性塩が使用できる。
またこれらの析出抑制剤は1種の単独使用または数種の
併用が可能である。
併用が可能である。
カチオン交換樹脂の再生に使用する硫酸の濃度は2〜1
5饅程度とする。
5饅程度とする。
析出抑制剤は0.5〜5f/を程度の水溶液として使用
し、これを床内において硫酸溶液と混合したときに50
〜5000789/lの濃度となるような添加量で注入
する。
し、これを床内において硫酸溶液と混合したときに50
〜5000789/lの濃度となるような添加量で注入
する。
添加量は吸着されたCa+十の量や硫酸濃度によって異
なるが、一応の目安としては、硫酸濃度5多のとき5o
OM?/l、8多のとき3000M971程度とする。
なるが、一応の目安としては、硫酸濃度5多のとき5o
OM?/l、8多のとき3000M971程度とする。
次に前記析出抑制剤のいくつかにつき、硫酸カルシウム
析出防止効果を示す実験例を掲げる。
析出防止効果を示す実験例を掲げる。
実験例
硫酸溶液に析出抑制剤を溶液で添加し、これに塩化カル
シウム溶液を加えて、硫酸濃度4φ、析出抑制剤濃度5
0岬/l、塩化カルシウム濃度5000#//(炭酸カ
ルシウムとして)とし、これを2時間攪拌して濁度と外
観の変化を観察し表1に濁度を数字で、また外観をカッ
コ内にに)・・・透明、(4)・・・やや透明、(ト)
・・・白濁の基準で示した。
シウム溶液を加えて、硫酸濃度4φ、析出抑制剤濃度5
0岬/l、塩化カルシウム濃度5000#//(炭酸カ
ルシウムとして)とし、これを2時間攪拌して濁度と外
観の変化を観察し表1に濁度を数字で、また外観をカッ
コ内にに)・・・透明、(4)・・・やや透明、(ト)
・・・白濁の基準で示した。
使用した析出抑制剤は、A・・・ヘキサメタりん酸ナト
リウム、B・・・アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメ
タアクリレート共重合物、C・・・ポリアクリル酸ナト
リウム、D・・・無水マレイン酸/イソブチレン共重合
物、E・・・1−ヒドロキシ上チリテン−11−ジホス
ホン酸ナトリウム、F・・・エチレンジアミンテトラ(
メチレンホスホン酸ナトリウム)、G・・・ポリスチレ
ンスルホン酸ナトリウムである。
リウム、B・・・アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメ
タアクリレート共重合物、C・・・ポリアクリル酸ナト
リウム、D・・・無水マレイン酸/イソブチレン共重合
物、E・・・1−ヒドロキシ上チリテン−11−ジホス
ホン酸ナトリウム、F・・・エチレンジアミンテトラ(
メチレンホスホン酸ナトリウム)、G・・・ポリスチレ
ンスルホン酸ナトリウムである。
次に再生方法を第2図により説明する。
第2図Aは単層式、Bは複層式の場合を示す系統図であ
り、カチオン交換樹脂層1はカチオン交換塔2の内部に
設けられ、Aでは単層式に、Bでは上に強酸性カチオン
交換樹脂層1a、下に弱酸性カチオン交換樹脂層1bと
複層式に設げられている。
り、カチオン交換樹脂層1はカチオン交換塔2の内部に
設けられ、Aでは単層式に、Bでは上に強酸性カチオン
交換樹脂層1a、下に弱酸性カチオン交換樹脂層1bと
複層式に設げられている。
3は散布管であって、Aではカチオン交換樹脂層1の中
間部に、Bでは強酸性カチオン交換樹脂層1aおよび弱
酸性カチオン交換樹脂層1bの境界に設けられており、
注入管4に連結している。
間部に、Bでは強酸性カチオン交換樹脂層1aおよび弱
酸性カチオン交換樹脂層1bの境界に設けられており、
注入管4に連結している。
上向流通水、下向流再生の場合について説明すると、A
では原水管5から通水してカチオン交換樹脂層1におい
てイオン交換し、処理水管6から処理水を得る。
では原水管5から通水してカチオン交換樹脂層1におい
てイオン交換し、処理水管6から処理水を得る。
Bでは同様に原水管5から通水して、まず弱酸性カチオ
ン交換樹脂層1bにおいてCa+十などの2価以上のイ
オンを交換除去し、強酸性カチオン交換樹脂層1aでN
a+、K+などの1価イオンを交換除去する。
ン交換樹脂層1bにおいてCa+十などの2価以上のイ
オンを交換除去し、強酸性カチオン交換樹脂層1aでN
a+、K+などの1価イオンを交換除去する。
再生は薬注管7から硫酸溶液を通液し、注入管4から析
出抑制剤の溶液を注入して散布管3から散布して再生を
行い、排液管8から排液する。
出抑制剤の溶液を注入して散布管3から散布して再生を
行い、排液管8から排液する。
この場合Aでは散布管3より上のカチオン交換樹脂層1
ではCa++は少ないので高濃度硫酸溶液を流しても析
出は起らない。
ではCa++は少ないので高濃度硫酸溶液を流しても析
出は起らない。
そしてCa++の多くなる下部では散布管3から散布さ
れる析出抑制剤の作用により析出抑制されながら再生が
行われ、析出抑制剤により生成するNa形も上から流入
する硫酸により再生されて全体がH形になる。
れる析出抑制剤の作用により析出抑制されながら再生が
行われ、析出抑制剤により生成するNa形も上から流入
する硫酸により再生されて全体がH形になる。
BではCa++は下の弱塩基性カチオン交換樹脂層1b
に吸着されていてAと同様に再生される。
に吸着されていてAと同様に再生される。
弱酸性カチオン交換樹脂は非常に再生されやすいため硫
酸と非常に効率よく反応し、このため強酸性カチオン交
換樹脂以上に硫酸カルシウム析出の危険が大きく、従来
0.7〜0.80;b以下の硫酸で再生していたが、析
出抑制剤の注入により2〜4%の硫酸でも析出は起らな
い。
酸と非常に効率よく反応し、このため強酸性カチオン交
換樹脂以上に硫酸カルシウム析出の危険が大きく、従来
0.7〜0.80;b以下の硫酸で再生していたが、析
出抑制剤の注入により2〜4%の硫酸でも析出は起らな
い。
Aにおいて散布管3の位置はカチオン交換樹脂層1の上
面より層高の215〜315下であるこ′とが望ましい
。
面より層高の215〜315下であるこ′とが望ましい
。
またBにおいても強酸性カチオン交換樹脂層1a中に設
けてもよい。
けてもよい。
以上の例において上向流通水時、カチオン交換樹脂層は
完全に固定床でなくてもよく、下部は流動床となってい
てもよい。
完全に固定床でなくてもよく、下部は流動床となってい
てもよい。
また以上は上向流通水の場合について説明したが下向流
通水、上向流再生の場合にも適用でき、さらに横方向そ
の他の方向の場合でもよい。
通水、上向流再生の場合にも適用でき、さらに横方向そ
の他の方向の場合でもよい。
次に本発明の実施例および比較例について説明する。
実施例 1
強酸性カチオン交換樹脂Lewatit S 100を
充填シタ25IINφxi 000mmb (490t
ttl)のカラムに、炭酸カルシウムとしてそれぞれC
a丹44、O’lW/ t 、 Mg++16.0JW
/ t、Na+19、oq/l、に+4.5xg/lの
原水を上向流通水し、処理水を強塩基性アニオン交換樹
脂Lewatit M 500に通水してイオン交換を
行ったのち、再生工程に入り、上から6多硫酸320y
lを通し、樹脂層表面から30α下へヘキサメタりん酸
ナトリウムを注入し、注入後に硫酸4多、ヘキサメタり
ん酸ナトリウム200■/lとなるようにしたところ、
硫酸カルシウムの析出なく再生できた。
充填シタ25IINφxi 000mmb (490t
ttl)のカラムに、炭酸カルシウムとしてそれぞれC
a丹44、O’lW/ t 、 Mg++16.0JW
/ t、Na+19、oq/l、に+4.5xg/lの
原水を上向流通水し、処理水を強塩基性アニオン交換樹
脂Lewatit M 500に通水してイオン交換を
行ったのち、再生工程に入り、上から6多硫酸320y
lを通し、樹脂層表面から30α下へヘキサメタりん酸
ナトリウムを注入し、注入後に硫酸4多、ヘキサメタり
ん酸ナトリウム200■/lとなるようにしたところ、
硫酸カルシウムの析出なく再生できた。
次の通水サイクルにおける通水量と電導塵の関係を第3
図のグラフに示す。
図のグラフに示す。
また析出抑制剤としてアクリル酸/2−ヒドロキシエチ
ルメタアクリレート共重合物を同量使用した場合にも同
様の結果を得た。
ルメタアクリレート共重合物を同量使用した場合にも同
様の結果を得た。
なおヘキサメタりん酸ナトリウムを注入しない場合は樹
脂層に硫酸カルシウムが析出して再生できず、またへキ
サメタりん酸ナトリウムを硫酸と混合して樹脂層上部か
ら注入した場合は再生できたが、処理水質は悪かった。
脂層に硫酸カルシウムが析出して再生できず、またへキ
サメタりん酸ナトリウムを硫酸と混合して樹脂層上部か
ら注入した場合は再生できたが、処理水質は悪かった。
その結果を第3図に併記する(比較例)。
実施例 2
上部に強酸性カチオン交換樹脂Lewatit 51
00を25朋φX100O朋h(490専l)、下部に
弱酸性カチオン交換樹脂Le watit CNP8
0を25朋φX500朋11(245のl)充填して複
層としたカラムに、実施例1と同条件で通水したのち、
再生剤として4俸硫酸1.841を上から注入し、同時
に両横脂層の境界からヘキサメタりん酸ナトリウム濃度
が10g/lの析出抑制剤を37m1注入し、注入後の
硫酸濃度、析出抑制剤濃度がそれぞれ2多、10011
f//lになるようにして再生したところ、硫酸カルシ
ウムの析出なく再生できた。
00を25朋φX100O朋h(490専l)、下部に
弱酸性カチオン交換樹脂Le watit CNP8
0を25朋φX500朋11(245のl)充填して複
層としたカラムに、実施例1と同条件で通水したのち、
再生剤として4俸硫酸1.841を上から注入し、同時
に両横脂層の境界からヘキサメタりん酸ナトリウム濃度
が10g/lの析出抑制剤を37m1注入し、注入後の
硫酸濃度、析出抑制剤濃度がそれぞれ2多、10011
f//lになるようにして再生したところ、硫酸カルシ
ウムの析出なく再生できた。
結果を第3図に併記する。なおヘキサメタりん酸ナトリ
ウムを注入することなく2%硫酸3.68/を注入した
ところ、弱酸性カチオン交換樹脂層において硫酸カルシ
ウムが析出し、薬注不能となった 以上の通り本発明によれば高濃度の硫酸を使用して、硫
酸カルシウムの生成なしにカチオン交換樹脂を効率よく
再生することができ、得られる処理水の純度も高い。
ウムを注入することなく2%硫酸3.68/を注入した
ところ、弱酸性カチオン交換樹脂層において硫酸カルシ
ウムが析出し、薬注不能となった 以上の通り本発明によれば高濃度の硫酸を使用して、硫
酸カルシウムの生成なしにカチオン交換樹脂を効率よく
再生することができ、得られる処理水の純度も高い。
そして高濃度の硫酸を使用できるので安価にかつ短時間
で再生でき、生成する再生廃液も少ないなどの効果があ
る。
で再生でき、生成する再生廃液も少ないなどの効果があ
る。
第1図Aは通水終了時、Bは再生開始時のカチオン交換
樹脂層の状態を示す模式図、第2図Aは単層式、Bは複
層式の再生方法を示す系統図、第3図は実施例1および
2における結果を示すグラフである。 各図中同一符号は同一または相当部分を示すものとし、
1はカチオン交換樹脂層、1aは強酸性カチオン交換樹
脂層、1bは弱酸性カチオン交換樹脂層、2はカチオン
交換塔、3は散布管である。
樹脂層の状態を示す模式図、第2図Aは単層式、Bは複
層式の再生方法を示す系統図、第3図は実施例1および
2における結果を示すグラフである。 各図中同一符号は同一または相当部分を示すものとし、
1はカチオン交換樹脂層、1aは強酸性カチオン交換樹
脂層、1bは弱酸性カチオン交換樹脂層、2はカチオン
交換塔、3は散布管である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 カチオン交換樹脂層に原水を通水してカチオン交換
し、原水の通水方向と逆方向に硫酸を通液して再生する
向流式の再生方法において、硫酸通液時に、樹脂層の中
間部に硫酸カルシウムの析出抑制剤を添加することを特
徴とするカチオン交換樹脂の再生方法。 2 析出抑制剤は重合りん酸塩である特許請求の範囲第
1項記載のカチオン交換樹脂の再生方法。 3 重合りん酸塩はトリポリりん酸塩、ヘキサメタりん
酸塩、ウルトラりん酸塩から選ばれる1または2以上の
物質である特許請求の範囲第2項記載のカチオン交換樹
脂の再生方法。 4 析出抑制剤はホスホン酸塩である特許請求の範囲第
1項記載のカチオン交換樹脂の再生方法。 5 ホスホン酸塩はホスホノブタントリカルボン酸塩、
1−ヒト□キシエチリデンー1,1−ジホスホン酸塩、
アミノド1バメチレンホスホス酸塩)エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホン酸塩)ジメチルアミノメチレ
ンホスホノ酸塩から選ばれる1または2以上の物質であ
る特許請求の範囲第4項記載のカチオン交換樹脂の再生
方法。 6 析出抑制剤は低分子ポリマーである特許請求の範囲
第1項記載のカチオン交換樹脂の再生方法。 7 低分子ポリマーはアクリル酸、メタアクリル酸、マ
レイン酸もしくはその無水物、フマール酸、イタコン酸
、クロトン酸の単独重合物または共重合物、ポリスチレ
ンスルホン酸、アクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタ
アクリレート共重合物および無水マレイン酸/イソブチ
レン共重合物から選ばれる1または2以上の物質である
特許請求の範囲第6項記載のカチオン交換樹脂の再生方
法。 8 析出抑制剤を添加する樹脂層の中間部は、樹脂層高
の215〜315の位置である特許請求の範囲第1項な
いし第7項のいずれかに記載のカチオン交換樹脂の再生
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55086559A JPS5835741B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | カチオン交換樹脂の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55086559A JPS5835741B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | カチオン交換樹脂の再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5712834A JPS5712834A (en) | 1982-01-22 |
JPS5835741B2 true JPS5835741B2 (ja) | 1983-08-04 |
Family
ID=13890362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55086559A Expired JPS5835741B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | カチオン交換樹脂の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835741B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0329703Y2 (ja) * | 1983-07-13 | 1991-06-25 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0796842B2 (ja) * | 1989-11-15 | 1995-10-18 | ナショナル住宅産業株式会社 | 家屋増築方法 |
-
1980
- 1980-06-27 JP JP55086559A patent/JPS5835741B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0329703Y2 (ja) * | 1983-07-13 | 1991-06-25 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5712834A (en) | 1982-01-22 |
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