JP3216027B2 - 強酸性カチオン交換樹脂の再生方法 - Google Patents

強酸性カチオン交換樹脂の再生方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強酸性カチオン交換樹脂
を効率よく再生する方法に関する。さらに詳しくは、強
酸性カチオン交換樹脂を、硫酸カルシウム等を析出させ
ることなく再生することのできる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強酸性カチオン交換樹脂の再生剤として
使用されているのは塩酸や硫酸が一般的であり、特に工
業的には安価な硫酸が多く使用されている。しかし、C
2+やMg2+を多く含んだ水溶液を脱塩処理した樹脂を
再生する場合、硫酸で再生すると、溶離したCa2+やM
2+がSO4 2− と反応して難溶性の硫酸塩(CaSO
4、MgSO4)を樹脂層で生成、析出して、最後に硫酸
が通液できなくなる問題がおこる。これを防ぐ方法とし
て硫酸濃度を最初低く抑えて、順次濃度を上げながら再
生する方法がある。これは、最初1〜2%の低濃度の硫
酸溶液を高流速で流してCa2+やMg2+を一部除去し、
除去した量に対応して硫酸濃度を上げて最終的には4〜
5%の濃度で再生を行う方法であるが、多量の硫酸が必
要となり再生効率は低くなる。このため、安価な硫酸を
使用しても再生剤費用はそれほど低くならない欠点があ
る。また、硫酸はCa2+等の除去効果が低いため、部分
再生を繰り返すと、強酸性カチオン交換樹脂に多量のC
2+の蓄積を生じ、本来のイオン交換樹脂の目的である
イオン交換反応を阻害する問題も無視できない。このた
め従来よりカチオン交換樹脂の再生方法についていろい
ろ研究されており、その一つの方法として特開昭52-745
87号では最初に塩酸を通液してCa2+やMg2+を一部除
去した後、4%の硫酸溶液で再生を行うことで再生効率
を上げている。しかし、塩酸の腐食性に耐える設備が別
に必要であるほか、2種類の酸が混じり合うと危険であ
るため取り扱いに注意が必要などの問題点がある。
【0003】また、初めにNaCl溶液を通液してCa
2+やMg2+をNa+ と交換した後に5〜6%の硫酸溶液
で再生する方法も知られている。さらに、特公昭58-357
41号では、向流式のカチオン交換樹脂の再生方法におい
て、硫酸通液時に樹脂層の中間部に重合リン酸塩、ホス
ホン酸塩、低分子ポリマーなど、硫酸カルシウムの析出
抑制剤を添加することで、硫酸カルシウムの析出を抑え
ながら再生を行っている。しかし、これらの方法では再
生剤として硫酸の他にNaClや硫酸カルシウム析出抑
制剤を使用することから、再生剤の費用が増大する。さ
らに、NaClや硫酸カルシウム析出抑制剤溶液の廃液
も生じるため、廃液処理費用を増加させる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来のカチオン交換樹脂の再生方法における問題点
を改善するもので、塩酸または硫酸を用いた強酸性カチ
オン交換樹脂の再生方法において、水酸化ナトリウム水
溶液またはアニオン交換樹脂を再生処理した後の水酸化
ナトリウムを含む再生廃液を利用することで、再生剤費
用や廃水処理費用を増加させることなく再生効率を向上
させる方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水酸化ナトリ
ウム水溶液と反応させた後、更に硫酸または塩酸で再生
することを特徴とする強酸性カチオン交換樹脂の再生方
法である。水酸化ナトリウム水溶液としては、アニオン
交換樹脂を水酸化ナトリウム水溶液で再生処理した後の
再生廃液を用いることができる。
【0006】一般に強酸性カチオン交換樹脂の再生方法
においては、Ca2+やMg2+のように多価イオン形より
Na+ やK+ のような一価イオン形の方が再生されやす
く、特にその傾向は強酸性カチオン交換樹脂程強くな
る。したがって、脱塩処理した後のCa2+やMg2+を吸
着している強酸性カチオン交換樹脂を一旦Na形に置換
した後に更に塩酸や硫酸で再生すると、再生効率は極め
て良くなる。特に、硫酸で再生する場合は、硫酸カルシ
ウム等の析出も抑制されるため、最初から高濃度の硫酸
溶液を通液することが可能となる。通常はNa形に置換
する方法としてNaCl溶液を使用するが、本発明では
水酸化ナトリウム水溶液を使用する。特に、アニオン交
換樹脂を水酸化ナトリウム水溶液で再生処理した際に排
出される再生廃液にNa+ が多量に含まれることに着目
すると、経済的な見地から、この廃液を利用することが
最も好ましい。水酸化ナトリウム水溶液は強酸性カチオ
ン交換樹脂と反応させ、多価イオン形の交換基を一旦N
a形に変換させる。このような置換反応は、液中のNa
+ 濃度と総量、反応温度、反応時間が効率に非常に影響
を与える。
【0007】水酸化ナトリウム水溶液中のNa+ 濃度が
高いほど置換効果は高くなる。そのため、アニオン交換
樹脂を再生処理した再生廃液を使用するときは、アニオ
ン交換樹脂の再生処理にはできるだけ高い濃度の水酸化
ナトリウム水溶液を利用するのが理想的である。しか
し、水酸化ナトリウム濃度が高すぎると、アニオン交換
樹脂を劣化させて樹脂寿命を短くするので、通常3〜9
重量%で、60〜300 gのNaOH/L−Rを通液する。
【0008】こうして得たアニオン交換樹脂を再生処理
した水酸化ナトリウムの再生廃液、または水酸化ナトリ
ウム水溶液と強酸性カチオン交換樹脂を反応させる方法
として、カラム通液式とカラム内で一定時間攪拌混合す
る回分式とがある。カラム通液式は、操作が簡単で、短
時間で多量の水酸化ナトリウム水溶液とカチオン交換樹
脂を反応させることができるため有効である。しかし、
アニオン交換樹脂を再生処理した再生廃液中にOH-
が多く、強酸性カチオン交換樹脂と反応中に水酸化カル
シウム等の析出が生じる場合は、通液できなくなる問題
がある。また回分式の場合は、一度に多量の水酸化ナト
リウム水溶液と反応させるために攪拌強度や反応温度、
更にはカラム容量等に工夫が必要であるが、沈澱物が析
出しても逆洗で簡単に取り除くことができる。また、強
酸性カチオン交換樹脂表面に形成された難溶性塩類のス
ケールも、攪拌時にこすり落とされるため、スケールを
発生しやすい多価イオンの除去効果は非常に高い。した
がって、どちらの方式を利用するかは水酸化ナトリウム
水溶液の量やイオン組成等で判断する必要がある。ちな
みに、食品の脱塩、特にホエーの脱塩に使用した樹脂の
場合は、アニオン交換樹脂を再生処理した再生廃液中に
SO4 2− 、CO3 2− 、OH- が含まれている上、強
酸性カチオン交換樹脂に多量のCa2+が吸着しているこ
とから、回分式が効果的である。また、反応時間はカラ
ム通液式と回分式で異なり、一応の目安として反応温度
が60℃のとき、通液式ではSV=1〜5L/L−R×h
r、回分式では20〜60分程度とする。
【0009】一般に強酸性カチオン交換樹脂において、
Ca2+やMg2+の選択係数はNa+より2〜3倍高いた
め、Ca形やMg形からNa形に完全置換するには、高
濃度かつ多量のNa+ 含有溶液が必要となる。この選択
係数の差を小さくする要素として、反応温度が挙げられ
る。そして、反応温度が高いほど置換効率は増加する
が、反応性と装置の耐性を考慮すると、40〜100 ℃、好
ましくは50〜80℃の温度が望ましい。この反応温度は反
応時間と密接に関係するため、工程上、片方の条件の制
御が難しい場合、他方の条件を制御することで、最適の
反応条件を得ることができる。
【0010】このようにして強酸性カチオン交換樹脂の
ほとんどの交換基をNa形にしたのち、純水による押し
出しを行い、続いて塩酸または硫酸溶液を強酸性カチオ
ン交換樹脂にSV=3〜7L/L−R×hrで通液して
再生する。ここで通液する硫酸溶液は5〜12重量%の濃
度、また塩酸の場合は2〜9重量%の濃度の溶液を使用
することが好ましく、通常よりも再生剤量を30重量%以
上減少させることができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の効果を明確にするために、実
施例および比較例(従来例)を示し本発明を詳細に説明
する。 実施例1 本実施例においては、回分式でアニオン交換樹脂を水酸
化ナトリウムで再生処理した再生廃液と反応させたのち
に硫酸で再生した例を示す。
【0012】繰返しホエーの脱塩に使用して、脱塩飽和
した時点でカルシウムが24g/L−R付着している強酸
性カチオン交換樹脂(デュオライトC−20、米国ローム
・アンド・ハース社の登録商標)を 1.0リットル、また
ホエーの脱塩に使用した強塩基性アニオン交換樹脂(ア
ンバーライトIRA−410、米国ローム・アンド・ハー
ス社の登録商標)を 1.0リットル、それぞれ内径6cmの
カラムに充填した。アニオン交換樹脂は6%のNaOH
溶液をSV= 5.0L/L−R×hrで 1.4リットル通液
し、更に3リットルの純水で洗浄した。このとき、通液
開始後10〜33分間の廃液全量を回収して混合し、このう
ち1.4 リットルを80℃に加温し、強酸性カチオン交換樹
脂 1.0リットルが充填されたカラムに流し込み、15分毎
にエアーで攪拌しながら、45分間反応させた。次に純水
をカラムの下方から強酸性カチオン交換樹脂の樹脂層が
1.5倍に展開する速度で通液し、樹脂層中の懸濁物を十
分除いた。引き続き、6%硫酸をSV= 4.0L/L−R
×hrで 1.7リットルを通液したのち、3リットルの純
水で洗浄を行った。こうして再生されたカチオン交換樹
脂の再生量は1.00eq/L−R、カルシウム付着量は12.5
g/L−Rであった。また、同様にしてカチオン交換樹脂
のカラムにアニオン交換樹脂の再生廃液を流し込んだの
ち、カラムを加温することで反応温度を60℃に保った場
合、カチオン交換樹脂の再生量は1.09eq/L−R、カル
シウム付着量は10.8g/L−Rとなった。
【0013】実施例2 本実施例においては、カラム通液式でアニオン交換樹脂
を水酸化ナトリウムで再生処理した再生廃液と反応させ
たのちに硫酸で再生した例を示す。 (1) 実施例1と同様に樹脂を用意し、同じ条件でアニオ
ン交換樹脂を再生処理して再生廃液を得た。この再生廃
液の全量(1.76リットル)を60℃に加温しながら、強酸
性カチオン交換樹脂にSV= 6.0L/L−R×hrで通
液し、3リットルの純水で洗浄した後、6%硫酸をSV
= 4.0L/L−R×hrで 1.7リットルを通液したの
ち、3リットルの純水で洗浄を行った。樹脂の再生量と
カルシウム吸着量を測定したところ、再生量は0.97eq/
L−R、カルシウム付着量は13.0g/L−Rであった。た
だし、再生廃液通液時には強酸性カチオン交換樹脂層中
に沈澱物が生成し、この沈澱物は硫酸で再生後も残って
いて逆洗を行わないと取り除けなかった。この結果は、
再生廃液がカチオン交換樹脂と反応して沈澱を生成する
場合、カラム通液式でアニオン交換樹脂再生廃液を反応
させるのは効果的でないことを示している。
【0014】ただし、再生廃液通液時に強酸性カチオン
交換樹脂層中に沈澱物が生成しない場合は次に示すよう
なカラム通液式が効果的であった。 (2) 強酸性カチオン交換樹脂(ダイヤイオンSK−1
B、三菱化成 (株) 登録商標)の 1.0リットルと中塩基
性アニオン交換樹脂(アンバーライトIRA−60E、米
国ローム・アンド・ハース社の登録商標)の 1.0リット
ルを完全再生し、それぞれ内径4cmのカラムに充填し
た。そして、イオン濃度としてそれぞれNa+230mg/
L、Ca2+ 32mg/L、Mg2+ 5.2mg/L、Cl- 400mg
/Lの原水を、強酸性カチオン交換樹脂からアニオン交
換樹脂の順に通液して脱塩を行った。脱塩飽和に達した
のち、アニオン交換樹脂は6%のNaOH溶液を、SV
= 4.0L/L−R×hrで1.0 リットル通液し、更に3
リットルの純水で洗浄した。このとき、通液開始から25
分までのアニオン交換樹脂の再生廃液を、カラム出口か
ら直接70℃に加温しながら強酸性カチオン交換樹脂のカ
ラムに通液した。さらに強酸性カチオン交換樹脂のカラ
ムに残った再生廃液を純水1リットルで押し出したの
ち、6%の硫酸をSV= 5.0L/L−R×hr、1.7リ
ットル通液し、3リットルの純水で押し出し洗浄を行っ
た。そして、樹脂の再生量とカルシウム付着量を測定し
た。再生量は 1.2eq/L−R、カルシウム付着量は 5.1
g/L−Rであった。しかも、同様な操作で脱塩と再生
を繰り返し行っても、再生量とカルシウム吸着量に変化
はなかった。また、回分式で再生廃液を強酸性カチオン
交換樹脂と反応させた後、硫酸で再生を行った場合、再
生量は1.12eq/L−R、カルシウム付着量は 6.4g/L
−Rであった。さらに、従来の硫酸のみで再生を行った
場合は、再生量は0.98eq/L−R、カルシウム付着量は
7.8g/L−Rとなり、樹脂の繰り返し使用で再生量は
徐々に減少して、カルシウム付着量が増加して行った
(図1参照)。
【0015】実施例3 本実施例においては、回分式でアニオン交換樹脂を水酸
化ナトリウムで再生処理した再生廃液と反応させたのち
に塩酸で再生した例を示す。 (1) 実施例1と同様に樹脂を用意し、同じ条件でアニオ
ン交換樹脂を再生処理して再生廃液を得た。この再生廃
液の 1.4リットルを80℃に加温し、強酸性カチオン交換
樹脂 1.0リットルが充填されたカラムに流し込み、15分
毎にエアーで攪拌しながら45分間反応させた。次に純水
をカラムの下方から強酸性カチオン交換樹脂の樹脂層が
1.5倍に展開する速度で通液し、樹脂層中の懸濁物を充
分除いた。引き続き、4%塩酸をSV= 5.0L/L−R
×hrで 1.8リットルを通液したのち、3リットルの純
水で洗浄を行った。こうして再生された強酸性カチオン
交換樹脂の再生量は1.28eq/L−R、カルシウム付着量
は10.5g/L−Rであった。しかし、強酸性カチオン交
換樹脂にアニオン交換樹脂の再生廃液処理を施さない以
外は同様な条件で4%塩酸で再生を行った場合、強酸性
カチオン交換樹脂の再生量は1.10eq/L−R、カルシウ
ム付着量は13.4g/L−Rとなった。
【0016】この結果は、交換されにくい(選択性の大
きい)イオンが吸着した強酸性カチオン交換樹脂を再生
する場合、難溶性塩類を生成しない再生剤であっても、
アニオン交換樹脂の再生廃液処理を行うと、再生効率が
16%近く向上することを示している。
【0017】実施例4 本実施例においては、回分式で水酸化ナトリウムと反応
させたのちに硫酸で再生した例を示す。実施例1と同じ
強酸性カチオン交換樹脂 1.0リットルを同様にカラムに
充填し、このカラムに6%水酸化ナトリウム水溶液の
1.4リットルを80℃に加温して流し込み、15分毎にエア
ーで攪拌しながら45分間反応させた。次に純水をカラム
の下方から強酸性カチオン交換樹脂の樹脂層が 1.5倍に
展開する速度で通液し、樹脂層中の懸濁物を充分除い
た。引き続き、6%硫酸をSV= 4.0L/L−R×hr
で 1.7リットルを通液したのち、3リットルの純水で洗
浄を行った。こうして再生された強酸性カチオン交換樹
脂の再生量は1.10eq/L−R、カルシウム付着量は11.3
g/L−Rであった。
【0018】比較例1 本比較例は、硫酸濃度を順次上げて行く再生方法の例を
示す。実施例1と同じ強酸性カチオン交換樹脂 1.0リッ
トルを内径6cmのカラムに充填し、順次、1%硫酸2リ
ットルをSV=10L/L−R×hr、2%硫酸 1.5リッ
トルをSV=10L/L−R×hr、4%硫酸 1.2リット
ルをSV=5L/L−R×hrで通液して再生した。引
き続き、3リットルの純水で洗浄を行い、樹脂の再生量
とカルシウム付着量を測定した。この結果、再生量は0.
73eq/L−R、カルシウム吸着量は17.2g/L−Rであ
った。
【0019】比較例2 本比較例は、NaCl溶液を通液してCa2+やMg2+
Na+ と交換した後に硫酸溶液で再生する方法の例を示
す。比較例1と同じ強酸性カチオン交換樹脂 1.0リット
ルを同様にカラムに充填し、4%NaCl溶液をSV=
4L/L−R×hrで1.5 リットル通液したのち、2リ
ットルの純水で洗浄し、5%硫酸をSV=7L/L−R
×hrで 2.0リットルを通液して再生した。引き続き、
3リットルの純水で洗浄を行い、樹脂の再生量とカルシ
ウム付着量を測定した。この結果、再生量は1.05eq/L
−R、カルシウム付着量は10.3g/L−Rであった。な
お、同様な処理条件で5%硫酸の通液速度をSV=5L
/L−R×hrで行うと、硫酸カルシウムが析出し、再
生途中で通液不能となった。
【0020】
【発明の効果】本発明の強酸性カチオン交換樹脂の再生
方法を実施すると、従来の再生法を採用した場合より多
価イオンの除去を効率よく行うことができ、多価イオン
の吸着蓄積によるイオン交換容量の低下を著しく抑制す
ることができる。また、高濃度の硫酸を使用しても、硫
酸カルシウム等の難溶性塩類の析出なしに強酸性カチオ
ン交換樹脂を効率よく再生することができ、再生剤の減
量と再生廃液の減少を図ることができる。
【0021】本発明は再生剤と難溶性塩類を生成するイ
オンを吸着した強酸性カチオン交換樹脂の再生に特に有
効であるが、これに限らず交換されにくいイオンを吸着
した強酸性カチオン交換樹脂の再生にも適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例2における強酸性カチオン交換
樹脂の再生において、再生量と再生回数およびカルシウ
ム付着量の関係を示すグラフであり、△は本発明の再生
廃液をカラム通液法で利用した硫酸再生の結果の再生量
を示し、▲はカルシウム付着量を示す。○は従来法の硫
酸再生の結果の再生量を示し、●はカルシウム付着量を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−12393(JP,A) 特公 昭41−10324(JP,B1) 特公 昭62−51145(JP,B2) 特公 昭48−20703(JP,B1) 特公 平5−41300(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 49/00 - 49/02 C02F 1/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強酸性カチオン交換樹脂を水酸化ナトリウ
    ム水溶液と反応させた後、更に硫酸または塩酸で再生す
    ることを特徴とする強酸性カチオン交換樹脂の再生方
    法。
  2. 【請求項2】水酸化ナトリウム水溶液として、アニオン
    交換樹脂を水酸化ナトリウム水溶液で再生した再生廃液
    を用いる、請求項1に記載の再生方法。
  3. 【請求項3】水酸化ナトリウム水溶液と強酸性カチオン
    交換樹脂とを反応させる際に、40℃以上100℃以下
    の温度範囲で行う、請求項1または2に記載の再生方
    法。
  4. 【請求項4】水酸化ナトリウム水溶液と強酸性カチオン
    交換樹脂とを反応させる際に、通液式または回分式によ
    り行う、請求項1、2または3に記載の再生方法。
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