JPS5835246Y2 - シンドウアンマソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音響を振動源として、殊に、これから所求の音
波周波数のみに同調させたものを捕捉し、その電気的出
力を増巾し、これを電磁石に送電して磁石相互関係的に
反覆した磁気反応を発生させ、これにより上記所求の音
波周波数と同調性を有する機械的振動を生成させてその
振動を人体に伝達可能にした振動按摩装置を得ることを
目的とする。

本考案は枠体に永久磁石、または電磁石を定着し、この
磁石に別の電磁石を相互に磁気反応を発生する間隔を保
持して対設し、何れか一方を固定状態に置いて他方を振
動用磁石となし、振動用磁石に発条体、殊に、磁石の単
位時間に於ける振動反覆数と共振性、ないし、同調性を
有する発条体を取付け、この発条体を支持枠、例えば、
上記枠体を内装定着した外枠に支持させ、音響の振動を
電力増巾器を以て増巾し、その電気出力を電磁石たる上
記振動用磁石、あるいは、同固定状態に置いた磁石の一
方、または、双方に対し送電可能に電気接続を構成した
振動按摩装置であって、その実施例を図面に付いて説明
すれば次ぎの通りである。

第１図に於て１は枠体で、外枠２に内装定着する。

３は枠体１に固着した永久磁石（電磁石であってもよい
。

）、４は電磁石で、永久磁石３に対設し、両者間は能率
よく磁気反応を発生するような間隔を保つ。

５は電磁石４の支持体、６は連結杆で、一端部を支持体
５に固着し、振動板７、外枠２を貫通して他端部に当接
板８を固着する。

そして連結杆６は振動板７には共に振動するように、殊
に、共振性を発揮するように定着し、外枠２に対しては
それに設けた透孔２ａに遊挿する。

また、振動板７の両端部は外枠２に定着する。

９は音響による振動源で゛、ラジオ、カセットレコーダ
ー、カートリッチレコーダー、信号発生器、蓄音機のレ
コード等である。

１０は電力増巾器で、それと振動源９、及び、電磁石４
とを電気的に接続する。

１１はそれ等の電気接続線を示す。

１２は電力増巾器に接続した入力線で、通例、電源は電
灯線とする。

１３は外枠２に定着した把手である。

また、電力増巾器１２には帯域濾波器（バンドパスフィ
ルター）を装備して、電力増巾器１０が受取った音波の
甲所求の音波周波数のみを捕捉し、これを電力周波数、
ないし、電力振動数（周波数的計算による。

）に変換する。人体に対し振動力による按摩をした時、
最も治療効果を発揮するのは振動数（同上）９０毎秒内
外、即ち、８５、ないし、９５程度の場合である。

なお、本考案は実施上、通常、上記の通り帯域濾波器を
装備するがこれを装備しなくても振動板７か所求の振動
数を発生するものを採用すれば当接板８に対き所求の振
動数を得ることが可能である。

振動板７は、即ち、本考案に於て発条体である。

振動板７の振巾はストッパーを用いて制限してもよい。

第２図に於ては外枠２に閉塞体１４を嵌合固定し、振動
板７の両端部を外枠２に定着する。

永久磁石３を定着Ｃた枠体１は振動板７に定着し、閉塞
体１３に定着した電磁石４は永久磁石３に対設する。

その余の構成は第１図図示のものと同じ。本考案の作用
を上記実施例に依拠して説明するに、第１図に於て音響
による振動源９により発生した音波は電力増巾器１０に
より電気的出力として増巾され、かつ、通例、帯域濾波
器によって音波の振動数（周波数）は所求の電気的振動
数としてのみ捕捉されて電磁石４に送電され、これによ
って発生した磁力は永久磁石３と互いに反発して電磁石
４は振動板７の弾力に打勝って移動し、これとともに連
結杆６、当接板８も移動し、電気的振動力の極限に達す
れば、振動板７の弾力により反転し、これを繰返して当
接板８は機械的な振動を繰返えす。

この場合電力増巾器１０が帯域濾波器により音波周波数
中から所求の電力周波数を捕捉し、かつ、これに対し振
動板７が共振性、ないし、同調性を有していれば、当接
板８は所求の電力周波数に応じた振動を繰返えす。

また、帯域濾波器を使用しない場合に当接板８に所求の
振動数を求める場合は上述した通りである。

上記電磁石４と永久磁石３間の磁気反応は、反覆でなく
吸引であってもよいこと勿論である。

第２図に於ける作用は第１図に於ける作用に於て電磁石
４に送電すれば枠体１が振動し、これとともに振動板７
を振動して、その振動は外枠２を振動させる。

故に外枠２を人体に当接すれば按摩としての振動を行う
。

その余の作用は第１図図示のものの作用に準する。

本考案は音響を振動源として振動による按摩治療をなし
得ると同時にその音響を、即ち、電波放送事項、音楽等
を聴取し得て、所謂、楽しみながら治療をなし得るとと
もに、また、電波放送、蓄音機のレコードその他一般に
音響は複雑多様な音波周波数を包有するものであるから
、それから人体に対し振動により按摩治療効果を発揮す
る音波周波数のみを捕捉し得て治療効果を十分に発揮し
得るものを有し、然も、電力が消費量、製作費が頗る低
くて足りる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案振動按摩装置の実施例を示すものであって、
第１図は一つの実施例を表示した断面図、第２図は別個
を示す断面図である。 図中、主要部は実用新案登録請求の範囲記載事項の相互
補足関係に存する。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本文に詳記するように枠体に永久磁石、または、電磁石
   を定着し、この磁石に別の電磁石を相互に磁気反応を発
   生する間隔を保持して対設し、何れか一方を固定状態に
   置いて他方を振動用磁石となし、振動用磁石に発条体、
   殊に、磁石の単位時間に於ける振動反覆数と共振性、な
   いし、同調性を有する発条体を取付け、この発条体を支
   持枠、例えば、上記枠体を内装定着した外枠に支持させ
   、音響の振動を電力増巾器を以て増巾し、その電気出力
   を電磁石たる上記振動用磁石、あるいは、同固定状態に
   置いた磁石の一方、または、双方に対し送電可能に電気
   接続を構成した振動按摩装置。