JPS5835085Y2 - 組立家具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は適当な部所で折り曲げたり、適当な場所に棚板
などを架設することができる組立家具の改良に関するも
のである。

従来例の家具は内面２に縦溝８と棚板挿入溝５とを縦横
に凹設した箱状のもので、真空射出成形により形成して
いた。

そのため−面に一型を必要とし高価な金型を多数必要と
するという欠点や、断熱発泡材を真空成型時に塗布する
ことができず、断熱発泡材の塗布工程を別工程として追
加しなけれは゛ならないという欠点があった。

本考案はかかる従来例の欠点に鑑みてなされたもので、
本考案の目的とするところは、複数枚の壁面板にて組み
立てるようにすることにより、壁面板を押出成形可能と
し、金型費の削減や断熱発泡材の押出成形時の同時塗布
をすることができる組立家具を提供するにある。

以下本考案を図示実施例に従って詳述する。

壁面材１は横長で両側端面６開口の中空体で、合成樹脂
の押出成形により大量に成形されるものであり、両側端
内面２に■溝３を長手方向に対して直角に凹設し、内方
に向けて屈曲して側壁部９を形成すると共に、壁面１の
中央部に■溝３を４カ所設けて、側面図９と同方向に突
出しである。

壁面板１の内面２側の上端縁と下端縁の両側もしくは片
側に棚板挿入溝５を構成するための凹段部１０を形成し
である。

またこの壁面板１の内部には押出成形時に断熱発泡材（
例えば発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレンや発泡塩化
ビニルなど）をインサートしたりまたは背面に塗布する
ようにしである。

蓋体１１は下蓋も上蓋も同じ形状で、蓋体１１の上面１
２の両端縁と後端縁及び中央部が壁面板１の下端縁に合
せて段状に凹設しである。

縦キャップ７は第４図に示すような断面形状の長尺物で
あって複数枚積み重ねた壁面板１の側端面６に被嵌する
もので壁面板１同志の接合部材としての役目も有する。

また縦キャップ７は壁面板１か沖空で浴室のような水廻
りに使う場合は壁面板１の開口せる側端面６を閉塞して
内部に水が入るのを防止する。

しかして蓋体１１上に屈曲した壁面板１を複数枚上方に
積み重ね、別の蓋体１１を最上段の壁面板１に載置する
。

この場合壁面板１同志の内面２側の継ぎ目４には凹段部
１０によって形成される棚板挿入溝５が壁面板１全長に
わたって形成されることになる。

この棚板挿入溝５のうち必要とする高さの棚板挿入溝５
内に棚板１３を挿入したのち縦キャップ７を複数個の壁
面板１の側端面に嵌着して組立家具を形成する。

この組立家具は例えば浴室の壁面とか下駄箱本体用とし
て利用されるものである。

このように押出成形可能な壁面板１にて組立家具を形成
するのであるから、真空成形の場合と違って金型が１つ
で済み金型費用を最小限に削減することができ、しかも
断熱発泡材を押出成形時に同時にインサートすることが
でき、断熱発泡材のインサート処理を別工程で行う必要
がなく、工程の短縮をはかることができるという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は本考案の分解斜視図
、第３図は同上の組立状態の斜視図、第４図は縦キャッ
プの断面図で、１は壁面板、２は内面、３は■溝、４は
継ぎ目、５は棚板挿入溝、６は側端面、７は縦キャップ
、１０は凹段部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面板の内面の少なくとも両側部に１本ずつ上下方向に
   設けた■溝に沿って壁面板を内方に屈折すると共にＶ溝
   に直交する内面側の縁部に凹段部を設け、壁面板を上下
   方向に積層すると共に上下に積層せる壁面板の凹段部に
   て棚板挿入溝を形成し、壁面板の側端面に縦キャップを
   被嵌し、壁面板の上下端に夫々蓋体を装着して戒る組立
   家具。