JPS5834990B2 - コウソクキロクソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学情報を信号変換する自己走査型撮像アレイ
を用いその走査速度を可変にする高速走査装置に関する
もので、特に情報の符号化及び記憶回路なしに情報を高
速に走査できる装置に関するものである。

ファクシミリ装置の様な画信号送受信機に於て従来行な
われていた方式は ■ 送信画像を一様な速度で読みとり、受信側も送られ
て来た画信号を送信側の速度と位相が一致する様にした
状態で記録する方式 ■ 原画の冗長性を圧縮するため送信側で画信号を符号
化し送信し、受信側では符号を復元し原画信号を取り出
し記録する方式 等があり、■の方式では装置は簡単になるが限られた帯
域をもつ伝送路では伝送時間が長くなる欠点を有し、■
の方式では冗長性を圧縮するための符号化、及び記憶回
路が必要となり装置が大きくなる欠点を有している。

本発明はこれらの欠点を解消した新規なもので自己走査
型のシフトレジスターを有する撮像アレイにより走査速
度を可変することにより、原画の冗長性を圧縮出来る高
速走査装置を提供するものである。

更に詳細に言えば、 被写体の光学情報を信号変換する自己走査型撮像アレイ
、当該撮像アレイの走査速度を決める走査用駆動パルス
を当該撮像アレイに供給する供給手段、前記撮像アレイ
の出力信号の出力レベルを２値化する２値化手段、当該
２値化手段の出力レベルの反転時点からの反転状態の継
続時間を計時し、反転状態が所定の設定時間以上継続す
るとき、その継続の終了まで出力を発生する計時出力手
段、当該計時出力手段の出力に応じて前記走査用駆動パ
ルスの周波数を低周波数から高周波数に切換え制御する
制御手段を有する高速走査装置の提供を目的としている
。

以下、本発明の実施態様を図面を参照して詳細に説明す
る。

図に於て１は送信用オリジナル、２は光学系、３はシフ
トレジスタを含む自己走査型撮像アレイ、４は２値化手
段としてのスライサー、５はインバータ、６，７は計時
出力手段としてのオン・ディレィのタイマ、８はＯＲ回
路、９はインバータ、１０は変調器、１１は１２の基準
発振器よりの発振周波数を逓減させるカウンタ、１３，
１４はＡ、ＮＤ回路、１５はＯＲ回路、１６は動作指令
装置、１７は復調器、１８はシフトレジスタ、１９はＡ
ＮＤ回路と増巾器からなる回路、２０はマルチスタイラ
ス、２１は記録紙を示す。

次に動作説明をする。

動作指令装置１６が作動しない状態では光源から出た光
はオリジナル１に入射し、その反射光を光学系２により
撮像アレイ３に入射する。

今、動作指令が入ってないとすると３のシフト・レジス
タには駆動パルスが入らず、従って撮像アレイ３からの
出力はない。

動作指令が出されるとタイマ６．７及び撮像アレイ３へ
の駆動パルスが入り撮像アレイの検出位置を順次移動さ
せ走査を開始する。

送信側の走査が開始されると撮像アレイ３からの読取り
信号がスライサ４（２値化手段）を通じ０” ｔｌ ｌ
Ｆ＋の２値信号に変換され、変調器１０及びクイマロ
、インバータ５を通じタイマ７に入る。

読取り信号の周期が短い時間で繰返されているときはタ
イマ６及び７は動作しない。

例えば、オリジナルを白黒の画像とした時その黒部分を
検出したとき撮像アレイ３の出力は１″で、白部分を検
出したとき撮像アレイ３の出力は”０°′になるとする
と、読取り信号の周期が短い時間で繰返される（画周波
数が高い）ときはタイマ６．７の入力信号とし、ａ Ｏ
Ｍ 、 ＜１１ ｊｌが短い時間で繰返され両タイマの
設定時間に達しないため出力は０″の状態を保つ。

従ってオリジナルの白及び黒の画素が密な音０分を読取
っている時はタイマ６．７の出力は０″でＡ、ＮＤ回路
１４は動作せず、ＡＮＤ回路１３のみが作動し、カウン
タ１１により逓減された発振周波数が撮像アレイ駆動パ
ルスとなり遅い１駆動パルスが供給され、遅い速度で走
査する。

一方、オリジナルの白及び黒の画素が疎の場合（画周波
数が低い場合）は撮像アレイからの読出し信号も°Ｏ″
又は”１″の状態が長く続き、従ってタイマー６又は７
の設定時間より長いため出力は１″となる。

従って、ＡＮＤ回路１４が作動し、一方、ＡＮＤ回路１
３は動作を停止するため撮像アレイ３への駆動パルスは
発振器１２よりの駆動パルスが入ることになる。

この駆動パルスは前述の駆動パルスより数倍早い周波数
のものである。

従って、画素の疎の区間がクイマロ、７による設定時間
以上長い間にわたり続くときは、設定時間以降は高速で
センサを走査させオリジナルの冗長性を短縮するもので
ある。

熱論、オリジナルは白黒画像でなくても同様に送受信で
きる。

以上の動作は第３図からも理解出来る。

第３図に於て、１はオリジナル走査部分の白黒縞模様を
示すもので、■は従来の定速度走査方法による読出し信
号を示し、■及び■は可変走査により走査した場合の走
査出力信号を示すものである。

ｔは第１図に於けるタイマー６．７の設定時間である。

■は高速走定時の速度が低速走査時の速度の２倍の時の
波形を示すもので■は４倍の時の波形を示すものである
。

タイマ設定時間ｔは伝−］ 送糸で制限される最高周波数をｆとするとｔＣｆで決定
されるものである。

尚、川の場合に於けるタイマ６及び７の出力波形をＩＶ
、Ｖに示す。

次に、受信側にて前述送信機からの出力信号を原画像に
忠実に冗長性を付加して原画を再生する方式について第
２図に沿って説明する。

復調器１７及びスライサー４を経て得られる波形は第３
図の■の波形とし再現されるが、原画の冗長性がないた
めこれを送信側と全く同じタイマ６及び７及び発振器１
２及び逓減カウンター１１を有することにより解決して
いる。

この状態を第４図について説明する。

１は受信波形を示し、■及び■はタイマ６及びＩの動作
状態を示すものである。

即ち、タイマ６．７が動作しない状態ではＡＮＤ回路１
３が動作し、ＡＮＤ回路１４は動作を停止している。

従って、シフトレジスタ１８にはカウンタ１１により逓
減された周波数のパルスが入り、スタイラスの選定を行
い、レジスタとスライサー４からの出力とのＡ、 Ｎ
Ｉ）により選定のスタイラスに記録電圧を印加している
。

受信信号波形の１″又は０″の状態が長く続くときには
、タイマー６又は７が作動し、シフトレジスタ１駆動パ
ルスが発振器１２からの周波数のものに切替り、高速で
シフトレジスタを駆動させるため一栄位時間当りの記録
紙上の移動距離がまし、原画の冗長性を付加する事が出
来る。

以上の様に本装置はオリジナルの白又は黒レベルが所定
時間以上経過し、あとは読取り走査の速度を増し、原画
の冗長性を削減し、受信側では送信側と同じ様に受信信
号の白又は黒レベルが所定時間以上経過した後は記録走
査速度を増し、オリジナルに忠実な冗長性を付加するも
のである。

このように本発明の高速走査装置は自己走査型の撮像ア
レイの出力を２値化し、２値化出力が変化しない時間が
所定の設定時間以上の時、撮像アレイに供給される走査
駆動パルスの周波数を低周波数から高周波数に切換え制
御するものである。

このように構成することにより何らのメモリ等を必要と
しないで、リアルタイムで走査速度を変化させることが
でき、冗長度を引き下げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は本発明の高速走査装置の実施例である送信
側及び受信側のブロック図、第３〜４図は同じく送信側
及び受信側の信号波形をそれぞれ示す図である。 １は送信用オリジナル、２は光学系、３はシフトレジス
ターを含む自己走査型撮像アレイ、４は２値化手段とし
てのスライサー、５はインバーター、６，７は計時出力
保持手段としてのオンディレィ−のタイマー、８はＯＲ
回路、９はインバーター、１０は変調器、１１は１２の
基準発振器よりの発振周波数を逓減させるカウンター、
１３゜１４はＡＮＤ回路、１５はＯＲ回路、１６は動作
指令装置、１７は復調器、１８はシフトレジスター、１
９はＡＮＤ回路と増巾器からなる回路、２０はマルチス
タイラス、２１は記録紙を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 被写体の光学情報を信号変換する自己走査型撮像ア
   レイ、当該撮像アレイの走査速度を決める走査用駆動パ
   ルスを当該撮像アレイに供給する供給手段、前記撮像ア
   レイの出力信号の出力レベルを２値化する２値化手段、
   当該２値化手段の出力レベルの反転時点からの反転状態
   の継続時間を計時し、反転状態が所定の設定時間以上継
   続するとき、その継続の終了まで出力を発生する計時出
   力手段、当該計時出力手段の出力に応じて前記走査用駆
   動パルスの周波数を低周波数から高周波数に切換え制御
   する制御手段を有することを特徴とする高速走査装置。