JPS5834886B2 - 酸化銅皮膜素線絶縁導体の製造方法 - Google Patents
酸化銅皮膜素線絶縁導体の製造方法Info
- Publication number
- JPS5834886B2 JPS5834886B2 JP6998081A JP6998081A JPS5834886B2 JP S5834886 B2 JPS5834886 B2 JP S5834886B2 JP 6998081 A JP6998081 A JP 6998081A JP 6998081 A JP6998081 A JP 6998081A JP S5834886 B2 JPS5834886 B2 JP S5834886B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- wire
- oxidation treatment
- temperature
- copper oxide
- Prior art date
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- Expired
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- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
送電容量が増大し、導体サイズが大型化されるのに伴い
、表皮効果や近接効果などによる損失が大きな問題にな
る。
、表皮効果や近接効果などによる損失が大きな問題にな
る。
素線絶縁はその対策の一つであり、酸化銅の皮膜によっ
て素線絶縁を行なうことがすでに提案されている(特開
昭56−9912号など参照)。
て素線絶縁を行なうことがすでに提案されている(特開
昭56−9912号など参照)。
従来提案されている方法は、全部の素線に絶縁皮膜を設
ける方法であるが、この方法は、製造コストが高くなる
割りには、損失低減の効果が薄い。
ける方法であるが、この方法は、製造コストが高くなる
割りには、損失低減の効果が薄い。
また、導体接続に際して素線絶縁皮膜を除去しなければ
ならないが、全部の素線の皮膜を除去するのは、作業が
たいへんである。
ならないが、全部の素線の皮膜を除去するのは、作業が
たいへんである。
特に内層のものほど、除去作業がしにくくなる。
本発明は銅より線(セグメントも含む)外層部にだけ酸
化銅を形成して素線絶縁することにより全部の素線に絶
縁皮膜を設けた場合とほぼ同等の効果の得られる素線絶
縁導体の製造方法を提供するものである。
化銅を形成して素線絶縁することにより全部の素線に絶
縁皮膜を設けた場合とほぼ同等の効果の得られる素線絶
縁導体の製造方法を提供するものである。
なお、外層部というのは銅より線またはセグメントとの
外側からかぞえて第1層、および第2層程度という意味
で使用している。
外側からかぞえて第1層、および第2層程度という意味
で使用している。
発明の概要
金属の棒を回りから高周波誘導加熱すると、外層部外側
の方が、内側よりも高温に加熱され、外側との間に温度
差の生ずることはよく知られている。
の方が、内側よりも高温に加熱され、外側との間に温度
差の生ずることはよく知られている。
銅より線の場合も、棒の場合はど顕著ではないが、外層
部と内層との間に温度差の生ずることが実証されている
。
部と内層との間に温度差の生ずることが実証されている
。
なお、素線径の太い場合の方が、細い場合よりも温度差
が大きくなる。
が大きくなる。
本発明はこのことを利用するものである。
すなわち銅より線を酸化処理液内に浸せきするのが、酸
化処理液の温度は銅より線との酸化反応がほとんど進行
しない程度の温度にしておく。
化処理液の温度は銅より線との酸化反応がほとんど進行
しない程度の温度にしておく。
そして高周波誘導加熱装置により、銅より線を加熱する
。
。
すると上記のように外層部の方が内層よりも温度が高く
なり、酸化反応が早く進行する。
なり、酸化反応が早く進行する。
そのときの温度や、銅より線の浸せき時間を適当に調節
することにより、銅より線の外層部にのみ酸化銅の皮膜
を形成することができる。
することにより、銅より線の外層部にのみ酸化銅の皮膜
を形成することができる。
実施例 (第1図)
10は銅素線をより合わせた銅より線(セグメントも含
む)で、矢印12の方向に連続して進行する。
む)で、矢印12の方向に連続して進行する。
14は酸化処理そうで酸化処理液16が入れである。
酸化処理液16は、たとえば5褒亜塩素酸ナトリウムと
5φ水酸化ナトリウムの混合水溶液などが使用される。
5φ水酸化ナトリウムの混合水溶液などが使用される。
20は酸化処理液16のタンクで前記酸化処理液16を
貯えである。
貯えである。
22は循環用のポンプで前記酸化処理液16をタンク2
0を通して循環させる。
0を通して循環させる。
24は高周波誘導加熱装置で、その誘導コイル26は酸
化処理液16中において、銅より線10を取り巻くよう
に設けられる。
化処理液16中において、銅より線10を取り巻くよう
に設けられる。
作用
銅より線10は前処理としてトルエン、トリクロロエタ
ン、カセイソーダ水溶液等で各素線表面の脱脂、洗浄が
行なわれる。
ン、カセイソーダ水溶液等で各素線表面の脱脂、洗浄が
行なわれる。
酸化処理液16の温度を70〜80℃程度に維持してお
く。
く。
このくらいの温度であると、銅より線10との酸化反応
はほとんど進行しない。
はほとんど進行しない。
高周波誘導加熱装置24によって銅より線10を加熱し
、その外層部が90〜100℃くらいになるようにする
。
、その外層部が90〜100℃くらいになるようにする
。
すると銅より線10の外層部においては酸化反応が進行
して、酸化銅の皮膜が形成されるが、内層部では温度が
低いので酸化反応があまり進行しないが、あるいはほと
んど進行しない。
して、酸化銅の皮膜が形成されるが、内層部では温度が
低いので酸化反応があまり進行しないが、あるいはほと
んど進行しない。
そのためには、加熱、酸化時間を短かくする必要がある
。
。
そのような状態で銅より線10が酸化処理そう14から
出て次の工程において水洗されると、内層の未反応の酸
化処理後16は洗い落されて、結局、内層には酸化銅の
皮膜はできない。
出て次の工程において水洗されると、内層の未反応の酸
化処理後16は洗い落されて、結局、内層には酸化銅の
皮膜はできない。
なお、銅より線10の外層部の方がより高温になるので
、外層部の素線の方がより大きく熱膨張し、その結果、
外層部の方の素線間のすき間が大きくなる。
、外層部の素線の方がより大きく熱膨張し、その結果、
外層部の方の素線間のすき間が大きくなる。
したがって酸化処理液との接触がより良く行なわれて酸
化反応がより早く進行する。
化反応がより早く進行する。
さらに、銅より線10の外層部に接する部分の酸化処理
液16が沸騰すると、酸化反応はよりいっそう活発に進
行する。
液16が沸騰すると、酸化反応はよりいっそう活発に進
行する。
上記工程扱銅より線10は水洗されその表面に付着して
いた酸化処理液は完全に除去される。
いた酸化処理液は完全に除去される。
発明の効果
銅より線10を外側から高周波誘導加熱装置24で加熱
するとき、銅より線10の外層部と内層との間に温度差
のできることを利用するもので、これにより銅より線1
0の外層部にだけ酸化銅皮膜を形成することができる。
するとき、銅より線10の外層部と内層との間に温度差
のできることを利用するもので、これにより銅より線1
0の外層部にだけ酸化銅皮膜を形成することができる。
第1図は本発明の詳細な説明図。
10・・・・・・銅より線、14・・・・・・酸化処理
そう、16・・・・・・酸化処理液、24・・・・・・
高周波誘導加熱装置、26・・・・・・誘導コイル。
そう、16・・・・・・酸化処理液、24・・・・・・
高周波誘導加熱装置、26・・・・・・誘導コイル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 銅より線を、 それとの酸化反応がほとんど進行しない程度の温度に保
った酸化処理液内に浸せきするとともに、回りから、高
周波誘導加熱装置の誘導コイルによって加熱することに
より、 銅より線の外層部の温度を、酸化処理液との酸化反応が
進行する温度以上にまで高めることを特徴とする酸化銅
皮膜素線絶縁導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6998081A JPS5834886B2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | 酸化銅皮膜素線絶縁導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6998081A JPS5834886B2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | 酸化銅皮膜素線絶縁導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57185617A JPS57185617A (en) | 1982-11-15 |
JPS5834886B2 true JPS5834886B2 (ja) | 1983-07-29 |
Family
ID=13418313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6998081A Expired JPS5834886B2 (ja) | 1981-05-08 | 1981-05-08 | 酸化銅皮膜素線絶縁導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5834886B2 (ja) |
-
1981
- 1981-05-08 JP JP6998081A patent/JPS5834886B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57185617A (en) | 1982-11-15 |
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