JPS5834862Y2 - スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボイスコイルを中空板状の吸音弾性材で支持し
機械的な損失を持たせ、この制動でボイスコイルに起因
する過度的な振動を抑制して固有音を防止させるように
したスピーカの改良に関するものである。

従来はボイスコイルに対して振動板の面積が広いため高
い周波数に成るに従い振動板に屈曲運動が生じて来る。

このため異状振動が逆にボイスコイルに、はね返って伝
わるため吊鐘運動を起し、この現象で過度的な振動が生
じ、スピーカに固有的な歪音が発生する原因となってい
る。

この上記の欠点を改善するため、ボイスコイル自身の内
部に吸音材等を入れて損失を持たせたりしたものもある
が、このような方法では、ボビンと吸音材が完全に接合
してないため、新たに接触音が生じるという問題があり
、性能的に充分なものが得られなかった。

本考案はボイスコイルの外周部を環状に吸音弾性材で支
持し、損失を大きく持たせ、この作用でボイスコイルと
吸音弾性材の接合部からフレームに向かってボイスコイ
ルに起因する吊鐘運動に依る過度的な振動を抑制し、ス
ピーカの固有的な歪音を防止させ、上記の欠点を改善し
たものである。

以下実施例□に付いて説明する。

１はスピーカのヨーク、２はこのヨークと一体となった
センターポール、３は永久磁石、４はプレート、５はこ
のプレートに固着されたフレーム、６はボイスコイル、
７はボイスコイルの外周部を支持する吸音弾性材で、中
空円板状をなし、材質はたとえばエステルウール等の材
料に依り形成されている。

８はボイスコイルを支持するスパイダー、９は振動板、
１０はエツジ、１１はダストキャップである。

このように構成された本考案のスピーカでは、振動板が
屈曲運動を生じても、ボイスコイル６の外周部は吸音弾
性材で支持されているので、過度的な固有音を抑制する
ため、性能的に優れたスピーカを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例の縦断面図であり、５はフレーム
、６はボイスコイル、７は通気性を有する吸音弾性材、
９は振動板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空円板状をなし、その内周がボイスコイル外周に固着
   され、外周が振動板を固定するフレームに固着された通
   気性と吸音特性を有する弾性材を備えたことを特徴とす
   るスピーカ。