JPS5834420Y2 - ステレオ閃光装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は写真撮影に用いられるフラッシュ（ストロボ
）装置に係り、更に詳述すれば１つのケースに複数の発
光部を可動的に備え照射角範囲をカメラの写角範囲に対
し自在に可変し得るようにしたステレオフラッシュ装置
に関するものである。

従来のストロボフラッシュ装置はカメラのアクセサリ−
シューに取付けた場合、カメラのレンズ光軸方向とスト
ロボ発光ビーム方向が一定化してしまい被写体に対し光
のあたる方向が画一的になり赤肌現象が生じたりバック
に影が残ってハードな感じの写真しかとれず、またスト
ロボ装置を手持で使ったり照明灯を用いてもよいが一人
あるいは家庭での使用には不向きであった。

このような欠点を除去するためのカメラのアクセサリ−
シューに取付けられたフラッシュ装置の照射方向をカメ
ラのレンズ光軸と同じ方向よりレンズの光軸と直角の真
上方向までその照射方向を自由に可変し得るものが提案
され既に実用化されている。

しかし、この場合、単数の光源より発射される光の照射
方向を水平方向より垂直方向までの任意の角度にプリセ
ットして発光させることができ被写体に対する光の照射
方向が変えられるものの、照射角度そのものには変化が
なく、また光の被写体に到達するルートも１つだけなの
で被写体が従来と同様平面的にしか撮れないし、ハード
な感じの仕上り写真しか得られないという欠点があった
。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、その特徴とするところは１つの筐体に複数の発光
部を備え、その間の間隔を複数の間隔に可変し得ると共
に、前記発光部の光照射方向を水平方向あるいは垂直方
向に任意に可変し得るようにし、照射角度、照射方向を
被写体の場所。

周囲の状態に応じて可変し得るようにしたステレオ閃光
装置（ステレオフラッシュ）を提供するものである。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図ａ、ｌ）はそれぞれこの考案を実施したストロボ
フラッシュ装置の正面図で、１は電源部、エネルギー貯
蔵部９発光部、調光部および発光制御部等を構成する電
気および機構を内蔵するフラッシュ筐体で、下部にコー
ドレス接点２．ロックノブ３およびシンクロコード差込
口４を設けた取付足５が一体に形成されている。

７ａ、７ｂは前記筐体の前面側部の切欠部６ ａ 、６
ｂ内に携帯時あるいは１つの使用態様時に納まるよう
に後述の如き構成で筐体に取付けられた発光部筐体で、
この発光部筐体の前面には発光窓８ ａ 、８ ｂが開
口し、内部には発光体９ａ、９ｂが配設され、開口前面
にはフード１０ ａ 、１０ ｂが取付けられている。

この発光部筐体７ ａ 、７ ｂは第２図ａ、ｌ）、第
３図ａ、ｌ）に示すように筐体に取付けられた２個づつ
のガイドピン１２ａ 、１２ ｂ 、１３ ａ 、１３
ｂおよび筐体に設けられたガイド溝１４によってガイ
ドされる発光部取付杆１５ａ、１５ｂ端部に軸１６ ａ
、１６ ｂで軸支され、この軸に取付けられた調節つ
まみ１７ ａ 、１７ ｂを廻すことにより前記軸を中
心に発光窓の向きを水平に±３０〜４５°の範囲内で回
動できるようになっている。

前記した発光部取付杆１５ ａ 、１５ ｂは長手方向
の中央部に長穴１８ ａ 、１８ ｂが明けられこの長
穴を通してガイドピン１２ ａ、１２ ｂ、１３ ａ、
１３ ｂがガイド溝１４底に取付けられ、第３図ａ、ｌ
）に示すように一方の発光部取付杆１５ｂはガイド溝底
に対接する如く、他方の発光部取付杆１５ａはガイドピ
ン１３ａ、１３ｂとソリ部１５ａ′により前記した発光
部取付杆１５ｂの板厚より若干上方に持上げられ、前記
面発光取付杆１５ ａ 、１５ ｂが対向方向に摺動し
た時その端部が衝突しないように構成しである。

また、前記発光部取付杆１５ａ、１５ｂには、第２図、
第４図に示すように発光部取付杆１５ ａ 、１５ ｂ
の端部と筐体１との間に取付けられたスプリング１９
ａ 、１９ ｂで常時ガイド溝１４内を案内として左右
外方に引出されるような力が付与しである。

前記ガイド溝１４の中央側辺には、一端を筐体１に軸２
０で軸支され、かつ一端を前記筐体に固定しコイル状部
分を前記軸２０にからませ他端を突起２１に係止せしめ
たつる巻きばね２２で常時軸２０を中心として反時計方
向の回動力が付与され所定個所で状態保持（第２図す参
照）されている係止杆２３が取付けられており、この係
止杆の他端に取付けられている係止ピン２４が面発光部
取付杆１５ａ、１５ｂに設けられた切欠き２５ ａ 、
２５ ｂに弾性的に圧入することにより第１図ａ、第２
図ａで示すように両全光部筐体７ ａ 、７ ｂを筐体
１の切欠き５ａ。

６ｂ内に納めた状態でロックできるようになっている。

係止杆２３のピン２４は係止杆２３はばね２２に抗して
係止杆２３を時計方向に外部操作でてこ等を用いて回動
させピン２４と切欠き２５ ａ 、２５ ｂの係合を外
すための係止解除レバーの役目をも兼ねるように構成し
である。

このように構成されたフラッシュ装置は携帯時あるいは
１つの使用態梯時に第１図ａあるいは第２図ａに示すよ
うに発光部筐体７ａ、７ｂが切欠き６ａ、６ｂ内に納ま
った状態から、ピン２４をもってこのピン２４と発光部
取付杆１５ａ、１５ｂの切欠き２５ ａ 、２５ ｂと
の係止状態を外せば、第１図りおよび第２図す、第３図
すで示すように、両全光部筐体７ ａ 、７ ｂは切欠
６ａ、６ｂ内より外方にスプリング１９ａ、１９ｂで引
出され発光部筐体間隔が大きくなる。

この状態で第２図すに示すように調整つまみ１７ ａ
、１７ ｂを廻すことにより発光部筐体７ａ、７ｂの照
射方向を個々に可変できる。

前記した発光部筐体７ａ、７ｂの発光部取付杆１５ ａ
、１５ ｂへの軸方向を９０°変えることにより垂直
方向に回動させ得る。

両全光部筐体７ａ、７ｂと筐体１内の電気的機構との間
の接続は特に図示してないがコードまたはスリップリン
グ等を用いてもよい。

以上述べたようにこの考案は１つのフラッシュ筐体に複
数の発光部を備え、その間の間隔をバネとロック機構と
取付杆とを介して複数の間隔に可変し得る機構を設ける
と共に、前記発光部の光照射方向を水平方向あるいは垂
直方向に任意に可変し得るようにし、照射角度、照射方
向を被写体の場所９周囲の状態に応じて可変し得るよう
にしたので、ストロボフラッシュの発光部間隔を拡大し
得られかつその照射角度を可変し得るので、従来の１個
のストロボ装置では得られなかったソフトな仕上り写真
やバックライトおよび立体撮影効果が得られる。

また発光光度を小型の割に大きくなし得るし、さらに各
発光部をバネにより同時に突出させ得るからワンタッチ
操作で行え、迅速なるフラッシュ撮影を楽になし得る等
の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の実施例を示すもので、第１図ａ
、第１図すはそれぞれこの考案のステレオフラッシュ装
置の構成を示す正面図、第２図ａ。 第２図すは使用時の発光部の一態様を示す一部を裁除し
た平面図、第３図ａ、第３図すはそれぞれ要部の構成図
、第４図は係止機構の構成図である。 １・・・・・・筐体、６ａ、６ｂ・・・・・・切欠、７
ａ 、７ ｂ・・・・・・発光部筐体、１２ ａ 、
１２ ｂ 、１３ ａ 、１３ ｂ ・・・・−・ガイ
ドピン、１４・・・・・・ガイド溝、１５ ａ 、１５
ｂ・・・・・・発光部取付杆、２３・・・・・・係止
杆、２６・・・・・・ピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の発光部筐体７ ａ 、７ ｂを回動するように取
   付杆１５ ａ 、１５ ｂの外端に軸装し、かつ該取付
   杆をフラッシュ筐体１内に摺動するように取付け、そし
   て取付杆１５ ａ 、１５ ｂに設けた切欠き２５ａ。 ２５ ｂとフラッシュ筐体１内に設けた係止位置に復帰
   する係止ピン２４とを係合させて、発光部筐体７ ａ
   、７ ｂをフラッシュ筐体１の前面側部に定置させ、ま
   た該発光部筐体をフラッシュ筐体１から外方に突出させ
   るべきばね１９ａ、１９ｂを取付杆１５ａ、１５ｂの内
   端と該フラッシュ筐体とに連結したことを特徴とするス
   テレオ閃光装置。