JPS5833963Y2 - 魔法瓶 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魔法瓶の液性口部の改良に関するものである。

従来、魔法瓶は第４図に示すように外装ケースの上部に
装着する樹脂材料よりなる肩部材４に、その上面を覆う
眉カバー５をビス止め又は無理嵌めして装着すると共に
、肩カバー及び肩部材からなる液性口部に、下方に連通
口を有する溝１４を穿設し、この溝１４に揺動蓋７の上
部両端に設けた突起１５．１５を下方より挿入していた
が、この種の揺動蓋では使用時、液温による樹脂変形等
のため液性口部近傍の肩カバーが肩部材上面よりわずか
に浮き上った状態となって隙間１６が生じると、この隙
間１６より簡単に揺動蓋が離脱する（第４図仮想線参照
）という欠点があった。

本考案は上記の欠点に鑑みてなされたものであって、液
性口部より揺動蓋と離脱を完全に防止することのできる
魔法瓶を提供するにある。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

第１図において、１は魔法瓶で中びん２を囲んだ外装ケ
ース３の上端に装着した肩部材４と、この肩部材上面を
覆う肩カバー５と、この肩部材並びに肩カバーよりなる
液の注口部６を閉鎖する開閉自在な揺動蓋７と、この肩
部材並びに肩カバーの中央開口部に螺着する栓８とから
なっている。

肩部材４は外装ケース３の上端に装着されており、中央
に中びんの口元と連通した中央開口部１７を設け、後端
に把手９を一体成形している。

上記肩カバー５は肩部材４にネジ止め又はむりばめされ
て、肩部材上面を覆っており、中央に肩部材の中央開口
部と連通した開口部１８を設けている。

肩カバー５の先端内側には揺動蓋７の係止部（後述）を
係止する係止部用溝１０を設けている。

この係止部用溝１０は第１図及び第３図に示すようにこ
の溝の後端より中央開口部に向って下がったテーパ状の
連通口１３を穿設している。

揺動蓋７は肩カバー５．肩部材４からなる液性口部６を
開閉する開閉部１１とこの開閉部上部両端に係止部１２
．１２とを設けている。

この係止部１２．１２は肩カバー５後端内側よりテーパ
状の連通口１３に沿って挿通され係止部用溝１０内に載
置されている。

以上の如く、本考案に於いては眉カバー先端内側に係止
部用溝を設け、この係止部用溝後端よりテーパ状の連通
口を穿設して、揺動蓋の係止部を肩カバー後端内側より
連通口に挿通して係止部用溝内に載置しているので、肩
カバーが浮き上がっても肩カバー、肩部材からなる液性
口部より揺動蓋が離脱することがない。

又、連通口は肩カバー後端内側に向って降下したテーパ
状となっているので、揺動蓋の係止部を肩カバーの係止
部用溝内に挿入しやすくしかも離脱しにくい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の一部欠截側面図、第２図は本考
案実施例の液性口部を示す正面図、第３図は本考案実施
例の要部を示す斜視図、第４図は従来例を示す斜視図で
ある。 １・・・・・・魔法瓶、２・・・・・・中びん、３・・
・・・・外装ケース、４・・・・・・肩部材、５・・・
・・・肩カバー、６・・・・・・液性口部、７・・・・
・・揺動蓋、８・・・・・・栓、９・・・・・・把手、
１０・・・・・・係止部用溝、１１・・・・・・開閉部
、１２・・・・・・係止部、１３・・・・・・連通口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中びん２を囲んだ外装ケース３の上端に装着する肩部材
   ４と、この肩部材上面を覆う眉カバー５と、この肩部材
   、肩カバーからなる液性口部６を閉鎖する開閉自在な揺
   動蓋７とを有する魔法瓶であって、揺動蓋７の上部両端
   に係止部１２．１２を設け、上記肩カバー５の先端内側
   に、後端よりテーパ状の連通口１３を備えた揺動蓋係止
   部用溝１０．１０を設けて、この係止部用溝１０．１０
   に揺動蓋の前記係止部１２，１２を係止し、前記肩カバ
   ーを肩部材に嵌合したことを特徴とする魔法瓶。