JPS5833935Y2 - 湯煎器付麺類調理用かまど - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は湯煎器付麺類調理用かまどの改良に関する。

従来より汎用されている麺類調理用かまどは、かまど本
体の前方に麺類の加熱鍋を載置する開口部と、この鍋を
下方から加熱する燃焼室を配設し、また湯煎室をかまど
本体の後方に配設した構造のものや、かまど本体の長手
方向の一側に前記開口部と燃焼室を、他側に湯煎室を配
設した構造のものが知られている。

しかしながら従来のこの種の麺類調理用かまどにあって
は、かまど本体の各角部が面取りされていないので、こ
の角部に作業者の体が接触して不慮の事故をおこす危険
性があるばかりでなく、麺類の調理台が燃焼室に近接し
て配設されていたため、燃焼室及び加熱鍋からの熱で熱
くなって火傷事故を起こす虞れもある等の問題を有し、
特に前者の構造からなる麺類調理用かまどにあっては奥
行きが相当必要とし設置スペースを多く必要とし、しか
も加熱鍋が前方で湯煎室が後方に配設されているため作
業性に乏しいという問題を有していた。

この考案はかかる現状に鑑み案出されたものであって、
その目的とするところは、麺類の加熱鍋を載置する開口
部とこの鍋を加熱する燃焼室をかまど本体の一側に配設
し、他側には湯煎室を配設するとともに、前記燃焼室の
バーナ後方で排気路中途部上には湯煎室内の水を加熱循
環させる略Ｃ形状の加熱管を臨ませ、かつ前記開口部に
はかまど本体の前方に向って略Ｕ字形のエプロンを突設
することにより、麺類の調理作業の高能率化を図ること
ができる構成簡易にして取扱いが安全かつ至便なる湯煎
器付麺類調理用かまどを提供しようとするものである。

以下図面にもとづいこの考案の一実施例を説明すると、
図中符号１は上部が開口され、底部を閉塞して脚２を固
定してなる麺類調理用かまどケース（以下単にケースと
いう。

）であって、このケース１の右側部は矩形状の湯煎器収
納室１ａで、左側部は燃焼室１ｂとなっている。

そしてこの燃焼室１ｂの前面部１Ｃは湾曲状に膨出形成
されており、この膨出された前面部１Ｃには燃焼材を投
入する開閉蓋３が配設されている。

尚図中符号４は前記湯煎収納室１ａの底部に設けられた
補助バーナー収納部、５は燃焼室底部に配設されたバー
ナを夫々示す。

このように形成されたケース１の湯煎収納室１ａには第
２図に示すごとき湯煎槽６が嵌合され保持される。

この湯煎槽６は水を貯溜する湯槽７と、この湯槽７の一
側を空炊き防止のため段状に凹設した壁８に配設されて
なるＵ字加熱管９から構成されており、この加熱管９の
両終端は前記湯槽７に連通接続されている。

そして上記加熱管９はケース１に収納された状態におい
て前記燃焼室１ｂのパーサ後方で排気流路中途部上に臨
むよう収納される。

このように湯煎槽６を収納したケース１の上部には上蓋
１０が被蓋される。

この上蓋１０は、ケース１の燃焼室１ｂに対応する位置
に加熱鍋（図示せず）を載置する開口部１０ａと、湯煎
槽６の湯槽７に対応する位置に穿設され、常態において
は蓋１１が被蓋される複数個の湯取り出し穴１２と、前
記燃焼室１ｂの後方に凹設された排水溝１３とから構成
されており、この排水溝１３にはドレンパイプ１４が連
通接続されている。

尚、図中符号１５は上蓋１０の後方に延設された立ち上
り壁を示し、１６は燃焼室１ｂ内で発生した燃焼残ガス
を排水する排気ドレンを示す。

そして上記ケース１の膨出前面部１Ｃを被蓋する上蓋１
０の前面膨出部にはトンブリ等を載置する略Ｕ字状のエ
プロン１７が載置され、このエプロン１７には複数の排
水孔１８が穿設されている。

次にこの考案の作用について説明すると、ケース１の開
口部１ｂに麺類の加熱鍋を載置するとともに湯煎槽６の
湯槽７に水を貯溜してバーナー５を点火すると、湯槽７
内の水は加熱管９を介して加熱され、また加熱鍋も加熱
される。

そして加熱鍋内に調理類を入れ調理をしつつ必要に応じ
て湯槽７から湯を注入する。

また加熱鍋内のにごり湯は必要に応じ排水溝１３からド
レンパイプ１４を介してケース１外へと排水される。

尚、この考案にあっては湯煎槽６の一側壁８をケース１
の開口部１ｂの径に対応させて半円周状もしくは半円周
状に凹設してもよく、この場合排気ドレン１６をケース
１の背面から導くよう構成してもよいこと勿論である。

この考案は上述したように、麺類の加熱鍋を加熱する燃
焼室と湯煎槽をケースの長手方向に並設したため、配置
スペースを広く必要とせず、また前記燃焼室の前面を膨
出形成してトンブリ等を載置するエプロンを装置したた
め、燃焼室の熱がエプロン介して発散するので作業者が
火傷をする等の危険性がなく、シかも前記エプロンは略
Ｕ字状に面取りされて角部がないので作業者が接触して
径孔をする虞れもない等の麺類調理作業の大巾なる能率
改善を図ることができる。

また本考案にあっては湯煎槽に略Ｃ形状から戒すバーナ
後方で排気路中途部上に位置する加熱管を連通接続した
ため燃焼室内の余熱を有効利用できるので経費の低減を
図ることができしかも湯煎槽、上蓋はケースから取り外
し可能であるため清掃が容易である等幾多の有益なる効
果を奏える。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであって、第１図
は全体斜視図、第２図は湯煎槽の斜視図、第３図は平面
図である。 １・・・・・・ケース、１ａ・・・・・・湯煎収納室、
１ｂ・・・・・・燃焼室、１Ｃ・・・・・・膨出前面部
、６・・・・・・湯煎槽、９・・・・・・Ｕ字加熱管、
１０・・・・・・上蓋、１０ ａ・・・・・・開口部、
１７・・・・・・エプロン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 麺類の加熱鍋を載置する開口部と、前記録を加熱する燃
   焼室と、湯を貯溜する湯煎室を有する麺類調理かまどに
   おいて、前記開口部をかまど本体の長手方向の一側に配
   設し、他側には湯煎室を配設するとともに、前記燃焼室
   のバーナ後方で排気路中途部には湯煎室内の水を加熱循
   環させる略〔形状の加熱管を臨ませ、かつ前記開口部に
   はかまど本体の前方に向は略Ｕ字形のエプロンを突設し
   たことを特徴とする湯煎器付麺類調理用かまど。