JPS583365B2 - 多層プリント線輪 - Google Patents

多層プリント線輪

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JPS583365B2
JPS583365B2 JP52150071A JP15007177A JPS583365B2 JP S583365 B2 JPS583365 B2 JP S583365B2 JP 52150071 A JP52150071 A JP 52150071A JP 15007177 A JP15007177 A JP 15007177A JP S583365 B2 JPS583365 B2 JP S583365B2
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JP
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wire
pattern
insulating material
coil
same
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JP52150071A
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林崎正勝
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気機器に於いて電気エネルギーを磁気エネル
ギーに変換するか、磁気エネルギーを電気エネルギーに
変換する機能を有する多層プリント線輪に関する。
従来、電気機器のチョークコイル、リレー、ボイスコイ
ル、偏向コイル、テープヘッドコイル、電源トランス、
フライバックトランス、高周波トランス、中間周波トラ
ンス、低周波トランス、パルストランス、イグニッショ
ンコイルなどのいわゆる静止機器および小型のモーター
、ジエネレーターなどのいわゆる小型回転機の線輪は硬
銅を順次細く伸銅して断面が円形のいわゆる硬銅線を製
造し、これを400℃から600℃に加熱して焼鈍し、
軟銅線に変換したのち、銅線ワニスを塗布し、250℃
から600℃の焼付炉で絶縁塗膜を形成させる工程を数
回から10数回くりかえして絶縁電線を製造し、この絶
縁電線を絶縁ボビン又は治具を軸として所要回数巻くか
コンデンサペーパー、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム クラフト紙、ワニスクロス類などの層間絶縁材料
を介して所要回数巻き、絶縁ワニスを含浸させたのち硬
化させ、絶縁電線の固定と絶縁処理を行なう方法で製造
されている このような従来の線輪の製造方法ではつぎのような多く
の欠点がある。
(1)銅線外径の細いものは肉眼で識別しにくいこと、
引張り強さが小さいことなどから取扱いがむずかしく(
例えばJIS C−3102では軟銅線の引張り強さは
28kg/mm2以下と規定されており、この値は外径
0.1mmφの軟銅線1本の引張り強さは218g以下
となる)硬銅線の製造、絶縁電線の製造には高度の熟練
を要し、均一でピンホールのない絶縁塗膜を形成させる
ことは非常にむずかしく、製品の歩留りが悪く、工数が
かかることから材料硬銅の価格にくらべ絶縁電線の価格
は高価にならざるを得ない。
(2)絶縁電線かや線輪を製造する作業も(1)と同様
に高度の熟練を要する。
(3)線輪の通電した際に生ずるヒステリシス損、うず
電流損、銅損などにより発熱するため、この熱を効率よ
く外部に発散させ温度上昇を防止しなければ、使用材料
が熱劣化し線輪の電気特性が低下する。
このために、構成材料の熱伝導率の関係から線輪の断面
積に対する銅線の断面積の割合、すなわち占積率を高め
る必要があるが、絶縁電線は断面が円形のため占積率が
劣り熱放散および小型化のためにも不都合である。
(4)絶縁電線の絶縁塗膜にはピンホールが存在し、絶
縁が不完全である(例えばJIS C3202では油性
銅線2種0.10mmφ6の場合長さ5m当たり8個の
ピンホールの存在が許されている)。
また、絶縁電線を線輪に加工する工程でも絶縁塗膜が損
傷する傾向かあるため、線輪形成後にも、絶縁ワニスを
塗布し、二重に絶縁処理する必要がある。
(5) 絶縁電線はその絶縁塗膜に応力がかかるとク
レージング現象が出やすい(クレージング現象とは絶縁
塗膜に応力がかかり伸ばされた時にクラツクを生ずる現
象をいう)。
応力は絶縁電線の製造工程、線輪の製造工程、線輪の巻
き径によっても発生し、絶縁ワニスや水分によってクレ
ージング現象が拡大する傾向があるため、あらかじめ1
20℃程度に加熱し、絶縁塗膜の歪みを解消する工程が
必要である。
(6)線輪の端末をリード線などと接続する場合、ポリ
ウレタン銅線以外の絶縁電線例えばポリエステル銅線、
油性銅線、ホルマール銅線などすべての絶縁電線はその
絶縁塗膜をあらかじめ除去しないとハンダ付けできず多
くの工数を要する。
(7)絶縁電線の塗膜は高温の電気炉で焼きつけるため
、多くのエネルギーを消費する。
(8)絶縁ワニスに含まれる有機溶剤や低分子量の物質
、反応性のモノマー等は、絶縁塗膜を侵す傾向があり、
また絶縁塗膜の種類によっては絶縁ワニスの硬化を阻害
することがあるため、その選定や絶縁ワニス処理工程の
管理に特段の注意が必要である。
(9)線輪に印加する電圧が多種類の場合、または電源
トランスなどのように二つ以上の二次電圧を取り出す必
要がある場合など、従来の絶縁電線による線輪の製造方
法では線輪の途中からタップを取り出すことが困難なた
め、それぞれの電圧に応じて、別個のトランスとするか
電圧の種類に応じた多数の線輪を組み込む方法がとられ
ることがあり、不経済である。
(10)絶縁電線により例えば、偏平な線輪など自由な
形の線輪を製造することは形が崩れやすく困難なため、
線輪の形状に制約を受ける。
(11)絶縁電線を製造したのち線輪を製造し、絶縁処
理する方法は各工程が不連続で自動化による一貫した工
程とすることは困難で作業効率が低い。
(12)絶縁電線を同一方向に均一に整列させて線輪を
作成することは困難なため、得られる線輪の特性、精度
は不均一である。
例えば線輪の精度が画像の歪みに直接影響するブラウン
管の偏向コイル,電子顕微鏡の偏向コイルなどの場合に
は、このことは大きな問題である。
このような絶縁電線を使用して線輪を製造する方法の欠
点を解消する一つの手段として、特開昭49−6448
号公報,特公昭49−111155号公報などの提案が
ある。
しかしながら、前者にはつぎのような欠点がある。
すなわち、 (13)多層構造にして巻数の多い線輪を製造するには
、各層の線輪パターン同志を電気的に一つずつ接続しな
ければならないため、工数がかかる問題があり、接続個
所がかさばらず、信頼性が高く、安価で、工業的に量産
可能な接続方法の開発が必要と思われる。
また、後者は、各層の線輪パターン同志の電気的な接続
を線輪パターン形成の際に同時に形成することにより前
者の欠点を解消するものであるが、つぎのような欠点が
ある。
すなわち、(14)プリント線輪の中間の線輪パターン
からのタップの取り出しが考慮されていないため、一つ
の多層プリント線輪を多種類の一次電圧、二次電圧用に
は使用できない。
(15)多層プリント線輪の表面に本来絶縁処理を必要
とする線輪パターンとリード線等と電気的に接続が完了
するまでには絶縁してはならない端子部が併設されるた
め、線輪パターンの絶縁、リード線等と端子部の接続が
むずかしく工数を要する。
(16)端子部が多層プリント線輪の両端面の離れた部
分に形成されるため、リード線の接続工数がかかり、複
数個の多層プリント線輪を併用するトランス等の場合、
新たに層間絶縁材料を複数個の多層プリント線輪間に介
在させなければならず、工数を要し、コンパクト化を阻
害する。
(17)隣接する線輪パターンの間で交互に折り曲げ、
多層構造とするとき、隣接する線輪パターンを結ぶ導体
が、折り返えされるため、この導体から発生する磁力線
が相殺され、電気的にロスとなり、ノイズの原因になる
場合かある。
このノイズは、ブラウン管の偏向コイル、電子顕微鏡の
偏向コイルなどの場合、画像の歪みに直接影響するため
、大きな問題である。
最近の電気機器は小型軽量、取り扱いやすい形態、高性
能、高信頼性、回路の簡素化、低価格化が特に強く望ま
れており、静止機器に於いては回路部品のトランジスタ
ー化,IC化、LSI化などがはかられ、例えば真空管
、抵抗、一部のコンデンサの機能もIC,LSIに集積
され、前述した電気機器に対する要求に答えている。
しかしながら、線輪だけは旧態依然として取り残され、
電気機器の発達の大きな溢路となっている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものである。
本発明は、絶縁材料の両面に電気的に連続した線輪パタ
ーンを形成し、絶縁材料を介して相対する線輪パターン
に流れる電流の方向が同一で、これにより生ずる磁力線
の方向が同一となり、絶縁材料の同一面上の線輪パター
んの相対する辺に流れる電流の方向が同一で、これによ
り生ずる磁力線の方向が同一方向になるようにしたプリ
ント線輪において、プリント線輪を隣接する線輪パター
ンの間で交互に折り曲げ多層構造としたときに、線輪パ
ターンが多層線輪の一部を形成する位置とし、多層構造
の表面部には端子部のみを有し、端子部を設ける部分に
は線輪パターンを設けず同一面上の線輪パターンを結ぶ
導体を隣接する線輪パターン間に対角線状に形成し、こ
の導体によって生じる磁力線がプリント線輪を折り曲げ
たときに、互いに相殺されない位置としたプリント線輪
を隣接する線輪パターンの間で交互に折り曲げ多層構造
にしてなる多層プリント線輪に関する。
本発明になる多層プリント線輪においては中間の線輪パ
ターンから中間タップを取り出し、端子部を設けてもよ
い。
また線輪パターンは絶縁処理されてもよく、線輪パター
ン間に層間絶縁材を介在させてもよく、多層プリント線
輪を線輪パターンの絶縁処理に用いた絶縁材料で絶縁処
理してもよい。
第1図〜第6図に本発明になるプリント線輪の一例を示
す。
なお、線輪パターン、端子部、コア貫通用孔等の形状、
配置は第1図〜第6図に限定されるものではない。
第1図は本発明の一実施例になるプリント線輪の側面図
、第2図〜第6図は第1図などのプリント線輪を絶縁材
料の一方の端から展開した図である。
第1図〜第6図に於いて、1は絶縁材料、2は巻き始め
側端子部、3は導通部、4は線輪パターンの巻き始め起
点、5は線輪パターン、6は隣接する線輪パターンを結
ぶ導体、7は線輪パターンの巻き終り終点、8は巻き終
り側端子部、9はコア等貫通用孔、10は最終線輪パタ
ーンの終点から巻き終り側端子部までの導体、11は中
間端子部、12は中間の線輪パターンの終点から中間端
子部までの導体である。
第7図に第1図のプリント線輪の線輪パターンを絶縁処
理したものの側面図を示す。
第7図に於いて、13は線輪パターンを絶縁処理する絶
縁材料である。
第8図〜第10図に本発明のプリント線輪を隣接する線
輪パターンの間で交互に折り曲げ積層して多層構造とし
た多層プリント線輪の断面図の一例を示す。
第8図〜第10図に於いて、14は層間絶縁材料である
本発明になるプリント線輪は例えば絶縁材料1の第1面
にリード線接続用の端子部(巻き始め側)2を設け、絶
縁材料の第4面に導通し、これを基点として絶縁材料の
第2面に1番目の線輪パターンを次第に外周が大きくな
るように形成し、1番目の線輪パターンの終点から絶縁
材料の第2面に2番目の線輪パターンを次第に外周が小
さくなるようにされ、2番目の線輪パターンと1番目の
線輪パターンの相対する辺に流れる電流の方向が同一で
、これにより生ずる磁力線の方向が同一方向になるよう
にされる。
2番目の線輪パターンの終点から絶縁材料の第1面に導
通し、これを起点として絶縁材料の第1面に3番目の線
輪パターンを絶縁材料の第2面の2番目の線輪パターン
と対称の位置に、2番目の線輪パターンと3番目の線輪
パターンに流れる電流の方向が同一で、これにより生ず
る磁力線の方向が同一方向になるようにされる。
同一面上の隣接する線輪パターンを結ぶ導体6は、第2
図に示すように隣接する線輪パターン間に対角線状に形
成され、プリント線輪を隣接する線輪パターンの間で交
互に折り曲げ多層構造にしたとき、この導体6から生じ
る磁力線が互いに相殺されないようにされる。
以下同様にして、絶縁材料の第2面と第1面に電気的に
連続した1組み2個ずつの線輪パターンを交互に形成し
、所要巻数に達した線輪パターンを最終の線輪パターン
とする。
第3図に示すように最終の線輪パターンの終点から絶縁
材料の第2面の各線輪パターンの側方に沿って導体10
を形成し、巻き始め側端子部2の側面に巻き終り側の端
子部8を設けるか第4図のように最終線輪パターンの終
点から、絶縁材料の他の面に導通させ巻き終り側端子部
8を設けるか第5図、第6図のように隣接する線輪パタ
ーンの間を交互に折り曲げ積層して多層構造にするとき
、表面になる部分まで最終の線輪パターンの終点から導
体10を形成し巻き終り側の端子部8を形成してもよい
各線輪パターンの巻数の合計より少ない巻数で、いわゆ
る中間タップを取り出す場合は,所要巻数になる中間の
線輪パターンの終点から側方に導体12を形成し、線輪
パターンを交互に折り曲げ、多層プリント線輪にしたと
き側面にはみ出る位置に中間の端子部11を形成するか
、第6図のように巻き始め側2または巻き終り側の端子
部8の側方まで導体12を形成し、端子部8,11を同
一面に集中的に配置、形成させる。
なお、各線輪パターンから各端子部までの導体は、隣接
する線輪パターンの間で交互に折り曲げて積層し、多層
構造にするとき、表面に露出しないように絶縁材料の第
1面と第2面を使いわけると絶縁処理が容易で安全性が
向上する。
また各線輪パターンの巻数は、必ずしも同一巻数である
必要はない。
多層プリント線輪にコア等を通して使用する場合は、あ
らかじめ各線輪パターン端子部は必要な個所をさけて形
成させ、パンチング等によりコア貫通用の孔を設ければ
よい。
プリント線輪の絶縁材料の同一面上で隣接する線輪パタ
ーンの間で交互に折り曲げ積層して多層構造とするとき
線輪パターンをあらかじめ絶縁処理して積層する場合と
、これにさらに層間絶縁材料を介在させる場合と、線輪
パターンをあらかじめ絶縁処理することなく、層間絶縁
材料を介在させて積層したり、線輪パターン間に一定の
距離を保ちながら積層し、多層プリント線輪としてもよ
い。
さらに多層プリント線輪全体を線輪パターンの絶縁処理
に用いられる絶縁材料に浸漬するか、同材料を真空含浸
または注型するか、同材料を巻きつける等の方法によっ
てさらに絶縁処理して絶縁多層プリント線輪としてもよ
い。
この場合、多層プリント線輪単独を絶縁処理しても併用
するコア等の部品を組み込んだり、各端子部にリード線
等を接続したのち絶縁処理してもよい。
線輪パターンの絶縁処理、層間絶縁,多層プリント線輪
の絶縁方法、使用する絶縁材料の種類は、多層プリント
線輪、絶縁多層プリント線輪の用途、使用形態、要求特
性、線輪パターンの密度、作業性等を考慮して選択され
る。
本発明は並列的に多数条のプリント線輪を形成し、多数
条のプリント線輪の線輪パターンを同時に絶縁処理した
り、線輪パターン間に層間絶縁材料を介在させたりして
絶縁材料の同一面上の隣接する線輪パターン間で交互に
折り曲げ、積層して多層構造とし、プレス等で圧着した
のち、隣接する多層プリント線輪の間から切断すれば能
率的である。
このとき、隣接するプリント線輪間にミシン目等をあら
かじめ入れておけば、切断が容易である。
また、交互に折り曲げる場合、隣接する線輪パターンの
間の折り曲ける部分をプレス等で圧さくし、薄くするか
、ミシン目を入れておけば、折り曲げが容易となる。
また、プリント線輪の側面に一定間隔にスプロケット孔
を設け、これをガイドとすれば、作業能率と精度が向上
する。
本発明によれば、前述した従来の絶縁電線を製造したの
ち線輪に加工する方法及び特開昭49−6448号公報
、特開昭49−111155号公報などの方法による欠
点を解消できる。
本発明におけるプリント線輪は国際電気標準会議(略称
IEC)によって、「絶縁物基板の表面または内面に電
気配線図形を薄い導電性ストリップとしていかなる方法
・工程によってでも再生したもの」と定義されている印
刷配線手法や、広義には印刷配線手法の範疇に含まれる
IC,LSIの製造技術、導電性の薄板の打ち抜きなど
によって製造される。
印刷配線手法は、電気機器の回路の配線方法として考案
されたもので、その配線密度、精度は相当のレベルにあ
り、価格的にも改善され、電気機器の発達に多大の貢献
をなしていることは周知のとおりである。
今日、印刷配線手法としてもつとも一般的な方法とされ
るものの一つにP.Eislerの基本特許で代表され
るものがある。
この方法は、絶縁材料と銅箔を一体化させ、この銅箔の
上に感光膜を形成させたのち写真法で配線部分の感光膜
を感光させつぎのエッチング工程で使用する薬液に耐え
る塗膜としたのち、配線部分以外の不要な感光膜と銅箔
をエッチング用薬液で溶解除去する方法と、銅箔の上に
インクなどのエッチングレジストをスクリーン印刷し、
配線部分を形成させたのち、不必要な銅箔部分をエッチ
ング用薬液で溶解除去する方法で、さらに必要があれば
配線部分を銅または他の導電性物質でメッキしたり、絶
縁材料の表面から裏面に導通させたり、スルーホールを
設けるなどの方法がある。
また、もう一つの代表的な印刷配線手法としては米国の
フォトサーキット、コーポレーション(Photo C
ircuit Corpration)の開発になるC
C−4銅メッキ法を例とするいわゆるアディチブ法とし
て知られる方法がある。
この方法は絶縁材料の表面の、配線パターンの不必要な
部分にマスク印刷等を施し、必要な部分にのみ化学銅メ
ッキを施すなどの方法である。
本発明に使用する絶縁材料としてはポリエチレンテレフ
タレートフイルム、ポリアミドイミドフイルム、ポリイ
ミドフイルムなどのフイルム類、ポリエチレンテレフタ
レート繊維、ポリアミド繊維、綿糸、ガラス繊維、アス
ベスト繊維など有機質または無機質繊維による織布、不
織布、ペーパーならびにこれらに絶縁ワニスを含浸させ
たもの、及びその積層品、コンデンサペーパー、クラフ
ト紙、和紙、リンダー紙などの紙類ならびにこれらに絶
縁ワニスを含浸させたもの、及びその積層品、ポリビニ
ルホルマール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリア
ミド樹脂、セラミック樹脂、ニトリルゴム、シリコーン
ゴムなどの合成ゴムなど、造膜性を有する樹脂、これら
のシートならびに銅線用ワニス、絶縁ワニスなどの塗膜
などが使用さね、特に可撓性のある絶縁材料が有益であ
る。
また、絶縁材料の表面に形成される線輪パターン用材料
としては銅、アルミニウム、コバルト、ニッケル、スズ
、鉛、鉄、クロム、亜鉛、金、銀、白金、プラチナなど
導電性のあるあらゆる金属これらの合金、これらの金属
を焼鈍したもの、導電性塗料などが利用される。
線輪パターンの絶縁処理に用いられる絶縁材料としては
例えば日立化成工業(株)製溶剤型絶縁ワニスW23,
WA−236M、W230,WB−234、WI−29
5、HPD−200,日立化成工業(株)製無溶剤型絶
縁ワニスWP−2800、KE−582、WP−295
2,WP−4308、KE−541,銅線ワニス,WD
−431,WM−445,WH−408、HI−401
などがあり、これらを線輪パターン上に塗布したのち硬
化すればよい。
また、例えば日立化成工業(株)製セミキュア絶縁材料
の日立セミキュアガラステープSGT−F、日立セミキ
ュアノーメックスSNT、日立セミキュアクラフトペー
パーSKP,日立セミキュアガラスバルブマイカ■ S
SGUT−F2021、ボスチックジャパン(株)製エ
ポキシ系テープ状接着剤、ボスチックET−655、ポ
リエステル系接着フィルム、ボスチック10−302、
合成ゴム系接着フイルム、ボスチツク10−253など
の他、各種の熱可塑性及び熱硬化性フィルムをプリント
線輪上にロール、プレス等により圧着してもよい。
また例えば日立化成工業(株)製日立耐熱粘着テープA
WYT、AGYT、日立ポリエステルフィルム、粘着テ
ープAYTなどの粘着テープを貼りつけてもよい。
使用される層間絶縁材としては以上に述べた線輪パター
ンの絶縁処理に用いられる材料の他、例えばクラフト紙
、コンデンサペーパー、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリアミドイミドフイルム、ポリイミドフィル
ムなどが利用されるなお、絶縁処理された線輪パターン
を用いる場合は線輪パターン表面の絶縁層が層間絶縁材
になるため層間絶縁材をあらためて使用する必要は必ず
しもない。
また、線輪パターン表面の絶縁材料がセミキュア絶縁材
料、熱可塑性及び熱硬化性フィルム等の場合は、絶縁材
料の同一面上で隣接する線輪パターンの間で交互に折り
曲げたのち、プレス等で加熱加圧すれば、あらためて絶
縁処理をしなくとも絶縁多層プリント線輪が得られる。
多層プリント線輪を線輪パターンの絶縁処理に用いた絶
縁材料で絶縁処理してもよい。
本発明の実施例を示す。
実施例 厚さ12μの東レ(株)製ポリエチレンテレフタレート
フィルム(商品名ルミラー)の両面に電気化学工業(株
)製ポリビニルホルマール樹脂(商品名デンカホルマー
ル)75重量部、日立化成工業(株)製フェノール樹脂
(VP−51N)25重量部をトルエン240重量部と
メタノール160重量部からなる混合溶剤に溶解したバ
インダーを両面に塗布し、温度40℃から60℃で混合
溶剤を揮発させ、セミキュア状態にし、この両面に温度
130℃から160℃の加圧ロールで厚さ35μの銅箔
を貼り合わせ、基板とした。
つぎに通常の導通スルーホールを有する両面印刷配線板
の製造法によって、第6図に示す電源トランスの一次側
線輪用のプリント線輪を前記基板の幅一杯に並列的に多
数条形成させた。
なお、線輪パターンの導体の幅は60μ、導体の間隔6
0μ、最終線輪パターンの巻数25回、その他の線輪パ
ターンの巻数50回、絶縁材料の第1面の線輪パターン
数46個、絶縁材料の第2面の線輪パターン数48個合
計巻数4675回、巻き終り側端子は絶縁材料の第2面
の43個目(絶縁材料の第1面と第2面の合計では85
個目)と44個目の線輪パターンを結ぶ導体と絶縁材料
の第2面の48個目の最終線輪から絶縁材料の第2面の
最終部分まで導体を形成させ絶縁材料の第1面に導通さ
せて、絶縁材料の第1面に巻き終り側端子部を形成した
つぎに、厚さ6μの東レ(株)製ポリエチレンテレフタ
レートフィルムに前述したバインダーを同様にして片面
のバインダーの厚さ5μ、他方の面のバインダーの厚さ
を20μに形成させセミキュア状態にしたものの厚さ2
0μのバインダー側を前記の並列的に多数条形成させた
プリント線輪に、端子部を除いて全面に重ね合わせ、室
温の圧着ロール間を通して一体化した。
つぎに、第6図における9の位置のコア貫通用孔をパン
チングにより設け、隣接する線輪パターン間と並列的に
形成させたプリント線輪間にミシン目をパンチングによ
り設けた。
なお、第6図における最終ゾーンすなわち、巻き終り側
端子部のコア貫通用孔9は、第1ゾーンに形成した巻き
始め側端子部の太きさも含めた大きさとした。
つぎに、コア貫通用孔9を軸にして、同一面で隣接する
線輪パターンの間のミシン目部分を第10図のように折
り曲げて積層し、巻き終り側端子部の最終ゾーンを巻き
始め側端子部の第1ゾーンに折り返して重合わせ、巻き
始め側端子部2、巻き終り側端子部8、中間端子部11
を表面に露出させて集中的に配置させたのち、130℃
から150℃のプレスで加圧し、セミキュアのバインダ
ーを硬化させた。
並列的に多数条形成させたプリント線輪の間のミシン目
部分から切り離し、入力電圧100V,及び110V共
用の電源トランスの一次側の多層プリント線輪を作成し
た。
本発明によれば、従来の絶縁電線を製造したのち線輪に
加工し、絶縁処理する方法の欠点として前述の(1)〜
(12)の問題はなく、特開昭49−6448号公報、
特開昭49−111155号公報の欠点(13)〜(1
7)もない。
さらに本発明によれば、プリント線輪の製造、多層プリ
ント線輪の製造、のいずれの工程も一般的に工業的に行
なわれている既存の技術、装置を活用でき、同一規格品
を精度よく、大量に能率的に量産でき、各工程を連結す
れば、従来の製造方法では不可能であった製造工程の連
続化、自動化も可能である。
本発明の効果は電気機器の取り扱いやすい構造化、小型
化、軽量化、信頼性の向上、回路の簡素化、低価格化な
どに太いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例になるプリント線輪の側面図
、第2図〜第6図は第1図などのプリント線輪を絶縁材
料の一方の端から展開した図、第7図は第1図のプリン
ト線輪の線輪パターンを絶縁処理したものの側面図、第
8図〜第10図は本発明の実施例になるプリント線輪を
隣接する線輪パターンの間で交互に折り曲げ積層して多
層構造とした多層プリント線輪の断面図である。 符号の説明、1・・・絶縁材料、2・・・巻き始め側端
子部、3・・・導通部、4・・・線輪パターンの巻き始
め起点、5・・・線輪パターン、6・・・隣接する線輪
パターンを結ぶ導体、7・・・線輪パターンの巻き終り
終点、8・・・巻き終り側端子部、9・・・コア等貫通
用孔、10・・・最終線輪パターンの終点から巻き終り
側端子部までの導体、11・・・中間端子部、12・・
・中間の線輪パターンの終点から中間端子部までの導体
、13・・・線輪パターンを絶縁処理する絶縁材料、1
4・・・層間絶縁材料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁材料の両面に電気的に連続した線輪パターンを
    形成し、絶縁材料を介して相対する線輪パターンに流れ
    る電流の方向が同一で、これにより生ずる磁力線の方向
    が同一となり、絶縁材料の同一面上の線輪パターンの相
    対する辺に流れる電流の方向が同一で、これにより生ず
    る磁力線の方向が同一方向になるようにしたプリント線
    輪において、プリント線輪を隣接する線輪パターンの間
    で交互に折り曲げ多層構造にしたときに、線輪パターン
    が多層線輪の一部を形成する位置とし、多層構造の表面
    部には端子部のみを有し、端子部を設ける部分には線輪
    パターンを設けず同一面上の線輪パターンを結ぶ導体を
    ,隣接する線輪パターン間に対角線状に形成し、この導
    体によって生じる磁力線がプリント線輪を折り曲げたと
    きに、互いに相殺されない位置としたプリント線輪を隣
    接する線輪パターンの間で交互に折り曲げ多層構造にし
    てなる多層プリント線輪。 2 絶縁材料の両面に電気的に連続した線輪パターンを
    形成し、絶縁材料を介して相対する線輪パターンに流れ
    る電流の方向が同一で、これにより生ずる磁力線の方向
    が同一となり、絶縁材料の同一面上の線輪パターンの相
    対する辺に流れる電流の万向が同一で、これにより生ず
    る磁力線の方向が同一方向になるようにしたプリント線
    輪において、中間の線輪パターンから中間タップを取り
    出し、端子部を設けた特許請求の範囲第1項記載の多層
    プリント線輪。 3 線輪パターンが絶縁処理された線輪パターンである
    特許請求の範囲第1項または第2項記載の多層プリント
    線輪。 4 線輪パターン間に層間絶縁材を介在させた特許請求
    の範囲第1項、第2項または第3項記載の多層プリント
    線輪。 5 多層プリント線輪を、線輪パターンの絶縁処理に用
    いた絶縁材料で絶縁処理してなる特許請求の範囲第1項
    、第2項、第3項または第4項記載の多層プリント線輪
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