JPS5833205B2 - 共役ジエンの製造方法 - Google Patents
共役ジエンの製造方法Info
- Publication number
- JPS5833205B2 JPS5833205B2 JP53073540A JP7354078A JPS5833205B2 JP S5833205 B2 JPS5833205 B2 JP S5833205B2 JP 53073540 A JP53073540 A JP 53073540A JP 7354078 A JP7354078 A JP 7354078A JP S5833205 B2 JPS5833205 B2 JP S5833205B2
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- Japan
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- acid
- under
- diol
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は1・3−ジオールの液相脱水反応により対応す
る共役ジエンを製造する方法に関し、より詳しくは一般
式(I) 〔式中R7およびR2はともに水素原子を表わすか、ま
たは一方が水素原子であり他方はメチル基を表わす〕で
示される1・3−ジオールを硼素のオキシ酸または反応
条件下でこれを与える含酸素硼素化合物および水の存在
下に液相において130℃以上の温度に加熱することか
らなる一般式(II)〔式中R3、R2およびR3はと
もに水素原子を表わすか、またはいずれか一つがメチル
基で他の二つが水素原子を表わす〕で示される共役ジエ
ンの製造法に関する。
る共役ジエンを製造する方法に関し、より詳しくは一般
式(I) 〔式中R7およびR2はともに水素原子を表わすか、ま
たは一方が水素原子であり他方はメチル基を表わす〕で
示される1・3−ジオールを硼素のオキシ酸または反応
条件下でこれを与える含酸素硼素化合物および水の存在
下に液相において130℃以上の温度に加熱することか
らなる一般式(II)〔式中R3、R2およびR3はと
もに水素原子を表わすか、またはいずれか一つがメチル
基で他の二つが水素原子を表わす〕で示される共役ジエ
ンの製造法に関する。
二重結合の生成を目的とするアルコール類の脱水反応に
は気相および液相の方法があり、一般には気相反応は固
体酸を触媒として高温で行われ、液相反応は強酸性物質
を触媒としてより低い温度で行われる。
は気相および液相の方法があり、一般には気相反応は固
体酸を触媒として高温で行われ、液相反応は強酸性物質
を触媒としてより低い温度で行われる。
しかしながら、アルコール類の脱水による二重結合の生
成反応は原料アルコール類ならびに生成オレフィン類の
化学構造(反応性)によって著しく異った結果を与える
。
成反応は原料アルコール類ならびに生成オレフィン類の
化学構造(反応性)によって著しく異った結果を与える
。
アルコール類の液相脱水反応は相対的に反応装置及び操
作が簡単でかつ反応温度が比較的低いという利点を有す
るが、一般には硫酸、リン酸、ノ・ロゲン化水素酸ある
いはスルホン酸の様な強酸を触媒とすること、原料及び
生成オレフィンの反応系での滞留時間が相対的に長くな
ることなどのため装置の腐蝕や、収率の低下(副反応の
増大)などの問題を伴いやすい。
作が簡単でかつ反応温度が比較的低いという利点を有す
るが、一般には硫酸、リン酸、ノ・ロゲン化水素酸ある
いはスルホン酸の様な強酸を触媒とすること、原料及び
生成オレフィンの反応系での滞留時間が相対的に長くな
ることなどのため装置の腐蝕や、収率の低下(副反応の
増大)などの問題を伴いやすい。
特に原料アルコールが反応性の異なる一級及び三級の水
酸基を有する一般式(I)で示される1・3−ジオール
から、反応性の大きい一般式(9)で示される共役ジエ
ンを製造する場合はエーテル化合物、カルボニル化合物
、重合物などを副生じやす(、良好な収率を得ることが
困難である。
酸基を有する一般式(I)で示される1・3−ジオール
から、反応性の大きい一般式(9)で示される共役ジエ
ンを製造する場合はエーテル化合物、カルボニル化合物
、重合物などを副生じやす(、良好な収率を得ることが
困難である。
Chem、 Abstracts、 63 8176
f (’65)によれば3−メチルブタン−1・3−
ジオールを0.5〜10重量%の硫酸水溶液中で脱水し
た場合、イソプレンの収率が66.5%に過ぎないこと
が示されている。
f (’65)によれば3−メチルブタン−1・3−
ジオールを0.5〜10重量%の硫酸水溶液中で脱水し
た場合、イソプレンの収率が66.5%に過ぎないこと
が示されている。
また、特開昭47−9312号は、水中で少な(とも1
×10−6の解離定数を有する酸の水溶液の存在下で3
−メチルブタン−1・3−ジオール、3−メチルブテン
−3−オール1または2−メチル−ブテン−3−オール
−2を脱水する際にハロゲンイオンを共存させることに
よって改善された収率でイソプレンが得られることを開
示している。
×10−6の解離定数を有する酸の水溶液の存在下で3
−メチルブタン−1・3−ジオール、3−メチルブテン
−3−オール1または2−メチル−ブテン−3−オール
−2を脱水する際にハロゲンイオンを共存させることに
よって改善された収率でイソプレンが得られることを開
示している。
さらに特公昭48−17247号は少なくともlXl0
−5の解離定数を有する酸の水溶液中で生成物の滞留時
間を減するために生成物を留去させながら20〜250
℃の温度で3−メチルブテン−3−オール−1を加熱反
応させた場合には主生成物は2−メチルブテン−3オー
ル−2でインプレンの生成は少ないことを報告している
。
−5の解離定数を有する酸の水溶液中で生成物の滞留時
間を減するために生成物を留去させながら20〜250
℃の温度で3−メチルブテン−3−オール−1を加熱反
応させた場合には主生成物は2−メチルブテン−3オー
ル−2でインプレンの生成は少ないことを報告している
。
しかし、これらの方法はいずれも装置の腐蝕に対して特
別な配慮をはらう必要がある。
別な配慮をはらう必要がある。
本発明は前記一般式(I)で表わされる1・3−ジオー
ルから前記一般式(9)で表わされる共役ジエンを製造
するに際してしばしば問題となる副反応による生成物の
収率の低下と反応装置の腐蝕を解消することを目的とす
るもので、本発明によればこの目的は前記1・3−ジオ
ールを硼素のオキシ酸または反応条件下でこれを与える
含酸素硼素化合物および水の存在下、硼素のオキシ酸ま
たは反応条件下でこれを与える含酸素硼素化合物と反応
系に存在する水との割合を該硼素のオキシ酸または反応
条件下でこれを与える含酸素硼素化合物なオルト硼酸に
換算した場合に少くとも25/75に保ちなから液相に
おいて130’C以上の温度に加熱することにより達成
される。
ルから前記一般式(9)で表わされる共役ジエンを製造
するに際してしばしば問題となる副反応による生成物の
収率の低下と反応装置の腐蝕を解消することを目的とす
るもので、本発明によればこの目的は前記1・3−ジオ
ールを硼素のオキシ酸または反応条件下でこれを与える
含酸素硼素化合物および水の存在下、硼素のオキシ酸ま
たは反応条件下でこれを与える含酸素硼素化合物と反応
系に存在する水との割合を該硼素のオキシ酸または反応
条件下でこれを与える含酸素硼素化合物なオルト硼酸に
換算した場合に少くとも25/75に保ちなから液相に
おいて130’C以上の温度に加熱することにより達成
される。
本発明で用いる硼素のオキシ酸は従来アルコールの脱水
に用いられてきた無機酸よりもはるかに弱い酸である。
に用いられてきた無機酸よりもはるかに弱い酸である。
たとえばオルト硼酸は解離定数がわずか5.8X10
”(LANGES HANDBOOKOF CHEM
ISTRY、1209頁、McGraw−Hill B
ook Co、、(1967))である。
”(LANGES HANDBOOKOF CHEM
ISTRY、1209頁、McGraw−Hill B
ook Co、、(1967))である。
このような弱酸性の硼素のオキシ酸によって一般式(I
)の1・3−ジオールが脱水されて対応する共役ジエン
に転化することは驚くべきことである。
)の1・3−ジオールが脱水されて対応する共役ジエン
に転化することは驚くべきことである。
本発明において原料として用いられる1・3ジオールは
具体的には3−メチルブタン−1・3ジオール、3−メ
チルペンタン−1・3−ジオールおよび2・3−ジメチ
ルブタン−1・3−ジオールである。
具体的には3−メチルブタン−1・3ジオール、3−メ
チルペンタン−1・3−ジオールおよび2・3−ジメチ
ルブタン−1・3−ジオールである。
これらのジオールは純粋である必要はなく、該ジオール
から一分子の水が脱離して生ずるアルケノール類を含ん
でいてもよい。
から一分子の水が脱離して生ずるアルケノール類を含ん
でいてもよい。
(M故ならば該アルケノール類はジオールからジエンが
生成する際の中間体であることが知られており(Che
m、 Abstracts、 63 8176 f
(’65))、本発明の方法によってジオールとともに
脱水されてジエンを生成するからである。
生成する際の中間体であることが知られており(Che
m、 Abstracts、 63 8176 f
(’65))、本発明の方法によってジオールとともに
脱水されてジエンを生成するからである。
またこれらジオールは硼酸エステルを形成していてもさ
しつかえない。
しつかえない。
例数ならば該ジオールの硼酸ニステルハ本発明の反応条
件下ですみやかにジオールおよび硼酸に変化するからで
ある。
件下ですみやかにジオールおよび硼酸に変化するからで
ある。
そしてこれらジオールまたはその硼酸エステルはインブ
テンおよびイソアミレンなどの三級オレフィンとホルム
アルデヒドから対応する1・3−ジオキサンを経由して
、あるいは経由せずに工業的に容易に入手できるもので
ある( Chem、 Rev、51 505 (195
2)、特願昭53−15590)。
テンおよびイソアミレンなどの三級オレフィンとホルム
アルデヒドから対応する1・3−ジオキサンを経由して
、あるいは経由せずに工業的に容易に入手できるもので
ある( Chem、 Rev、51 505 (195
2)、特願昭53−15590)。
本発明の方法における硼素のオキシ酸または反応条件下
でこれを与える含酸素硼素化合物は水と混合して用いら
れ、その使用量は反応条件下でオルト硼酸換算で少なく
とも25重量%以上の硼酸水溶液を形成し得る量である
べきである。
でこれを与える含酸素硼素化合物は水と混合して用いら
れ、その使用量は反応条件下でオルト硼酸換算で少なく
とも25重量%以上の硼酸水溶液を形成し得る量である
べきである。
反応条件下にある硼酸水溶液の濃度が25重量%に達し
ない場合は実用的な反応速度が得られない。
ない場合は実用的な反応速度が得られない。
反応系内の硼酸量が反応条件下での溶解度以上である場
合は当然のことながら未溶解分は微粒状の結晶として分
散しているが、本発明を実施するうえで特別な障害はな
い。
合は当然のことながら未溶解分は微粒状の結晶として分
散しているが、本発明を実施するうえで特別な障害はな
い。
本発明で用いられる硼素のオキシ酸としてはオルト硼酸
、メタ硼酸、四硼酸、その他の縮合硼酸があげられる。
、メタ硼酸、四硼酸、その他の縮合硼酸があげられる。
また反応条件下でこれらのオキシ酸に変化する硼素化合
物としては三酸化二硼素、炭素数1〜5の脂肪族アルコ
ールの硼酸エステルがあげられる。
物としては三酸化二硼素、炭素数1〜5の脂肪族アルコ
ールの硼酸エステルがあげられる。
反応は少なくとも130°C以上の温度で行わねばなら
ない。
ない。
反応温度が低い場合は実用的な反応速度が得られないば
かりでなく、目的のジエンへの選択率が大幅に低下する
。
かりでなく、目的のジエンへの選択率が大幅に低下する
。
しかしジエン収率および反応圧力の観点から230℃以
下が適当であり、反応を円滑にかつ収率よく行うために
、さらに140〜190℃の範囲が実際的である。
下が適当であり、反応を円滑にかつ収率よく行うために
、さらに140〜190℃の範囲が実際的である。
反応温度は一般には反応条件下の水性媒質中における硼
酸濃度に応じて上記範囲から適宜選ばれるが、通常は該
濃度が大きい場合はより低い温度が、逆に小さい場合は
高い温度が好んで選ばれる。
酸濃度に応じて上記範囲から適宜選ばれるが、通常は該
濃度が大きい場合はより低い温度が、逆に小さい場合は
高い温度が好んで選ばれる。
反応は上記反応温度の液相で行われねばならないので通
常加圧下で実施されるが、反応条件下で該液相が沸とう
する程度の圧力が好ましい。
常加圧下で実施されるが、反応条件下で該液相が沸とう
する程度の圧力が好ましい。
一般には反応条件下で沸とう状態にある反応混合物の自
圧でよい。
圧でよい。
本発明の方法は非連続的に実施することもできるが、連
続的に実施するのが有利である。
続的に実施するのが有利である。
特に好ましい連続的操作法の例は、所定の温度および圧
力に保たれた攪拌条件下にある硼酸水溶液に1・3−ジ
オールおよび/または1・3−ジオールの硼酸エステル
(これらは遊離の硼素のオキシ酸および/または炭素数
1〜5の脂肪族モノアルコールの硼酸エステルを含んで
いてもよい)を装入して反応させると同時に生成ジエン
を反応系から反応によって生成した水とともに留出させ
る方法である。
力に保たれた攪拌条件下にある硼酸水溶液に1・3−ジ
オールおよび/または1・3−ジオールの硼酸エステル
(これらは遊離の硼素のオキシ酸および/または炭素数
1〜5の脂肪族モノアルコールの硼酸エステルを含んで
いてもよい)を装入して反応させると同時に生成ジエン
を反応系から反応によって生成した水とともに留出させ
る方法である。
この際原料を一定割合の水と混合して供給し、生成ジエ
ンを反応系の過剰の水とともに取り出すこともできる。
ンを反応系の過剰の水とともに取り出すこともできる。
反応系に存在する硼酸は反応中に全く留出しないかまた
は僅かな留出を伴うのみであるので、原料1・3−ジオ
ールとともに遊離の硼素のオキシ酸および/または反応
条件下でこれを生成する化合物が反応系に供給された場
合には、過剰分はスラリーとしてまたは水溶液として反
応系から連続的にまたは非連続的に除去、回収される。
は僅かな留出を伴うのみであるので、原料1・3−ジオ
ールとともに遊離の硼素のオキシ酸および/または反応
条件下でこれを生成する化合物が反応系に供給された場
合には、過剰分はスラリーとしてまたは水溶液として反
応系から連続的にまたは非連続的に除去、回収される。
以上の説明から明らかなように、本発明の方法に於いて
は硼素のオキシ酸または反応条件下でこれを与える含酸
素硼素化合物を含有する水溶液は触媒であると同時に反
応を液相で行うための溶媒としての機能をはたす。
は硼素のオキシ酸または反応条件下でこれを与える含酸
素硼素化合物を含有する水溶液は触媒であると同時に反
応を液相で行うための溶媒としての機能をはたす。
反応系における原料1・3−ジオールの前記水溶液中に
おける濃度は20重量%以下好ましくは10重量%以下
が適当であり、とりわけ5重量%以下が好ましい。
おける濃度は20重量%以下好ましくは10重量%以下
が適当であり、とりわけ5重量%以下が好ましい。
原料1・3−ジオールの濃度が大きいと高沸点の副生成
物が増大し、反応系に蓄積するので好ましくない。
物が増大し、反応系に蓄積するので好ましくない。
高沸点副生物その他が蓄積した硼酸水溶液は必要に応じ
てその全部または一部を反応系から取り出して、抽出、
あるいは濃縮、再結晶などの公知の方法で精製し、ある
いは硼酸を回収して循環再使用する。
てその全部または一部を反応系から取り出して、抽出、
あるいは濃縮、再結晶などの公知の方法で精製し、ある
いは硼酸を回収して循環再使用する。
本発明は水のほか反応に不活性な溶媒または稀釈剤の存
在下で反応を行うことができるが、これによって特別な
利益はもたらされない。
在下で反応を行うことができるが、これによって特別な
利益はもたらされない。
この目的に使用される溶媒または稀釈剤は反応条件下で
沸とうする液状の揮発性有機化合物であり、ベンジン留
分、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族、脂環族
、芳香族の炭化水素を例示できる。
沸とうする液状の揮発性有機化合物であり、ベンジン留
分、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの脂肪族、脂環族
、芳香族の炭化水素を例示できる。
本発明で得られる共役ジエンは合成ゴム、テルペン系化
合物その他の合成原料として、高分子工業や香料、医薬
、農薬その他の化学工業に於いて極めて重要な物質であ
る。
合物その他の合成原料として、高分子工業や香料、医薬
、農薬その他の化学工業に於いて極めて重要な物質であ
る。
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって何ら制限を5げろ
ものではない。
が、本発明はこれらの実施例によって何ら制限を5げろ
ものではない。
実施例 1
原料フィードロ、温度計及び耐圧受器に連結された冷却
管の装着された300rrLl容積の電磁攪拌式耐圧ガ
ラス製反応器にオルト硼酸40Pおよび水60′?を仕
込み攪拌下に加熱溶解させた。
管の装着された300rrLl容積の電磁攪拌式耐圧ガ
ラス製反応器にオルト硼酸40Pおよび水60′?を仕
込み攪拌下に加熱溶解させた。
次にこの水溶液を180℃に保ち、攪拌しながらこれに
3−メチルブタン−1・3−ジオールの20重量%水溶
液を耐圧微量定量ポンプによって55.211 / h
r、の速度で導入し反応させた。
3−メチルブタン−1・3−ジオールの20重量%水溶
液を耐圧微量定量ポンプによって55.211 / h
r、の速度で導入し反応させた。
原料の導入と同時にイソプレンが生成し、反応系から水
とともに留出した。
とともに留出した。
全体で5時間原料を導入した後、さらに水のみを同じ速
度で20分間導入して反応を停止した。
度で20分間導入して反応を停止した。
原料の供給中反応系の液量はほぼ一定に保たれ、この時
反応系の圧力は6.8kg/caGであった。
反応系の圧力は6.8kg/caGであった。
留出液を有機相と水相に分液し、有機相をガスクロマト
グラフィーで分析した。
グラフィーで分析した。
水相中のオルト硼酸をマンニット法及び炎色法で分析し
たが検出されなかった。
たが検出されなかった。
水相中に溶存する有機物は、ジエチルエーテルによる連
続抽出操作で抽出して、ガスクロマトグラフィーで分析
した。
続抽出操作で抽出して、ガスクロマトグラフィーで分析
した。
一方、反応器に残ったオルト硼酸水溶液は冷却してオル
ト硼酸を析出させた後オルト硼酸をP別回収すると同時
にP液を前記留出水相と同様に処理して残存有機物を分
析し、以下に示す反応結果を得た。
ト硼酸を析出させた後オルト硼酸をP別回収すると同時
にP液を前記留出水相と同様に処理して残存有機物を分
析し、以下に示す反応結果を得た。
3−メチルブタン−1・3−ジオ 99,0%−ル転化
率 ※※ イソプレン選択率 2−メチルブテン 2選択率 3−オール− 91,8% 1.4% 3−メチルブテン−3−オール− 1選択率 2.6% 3−メチルブテン−2−オール−1,6%1選択率 3−メチルブタン−1−アール選 0.9%択率 実施例 2〜5 実施例1と同じ装置を用い、仕込み触媒水溶液中のオル
ト硼酸と水との組成、反応温度ならびに原料のフィード
速度を表1に示した様に変えた以外は実施例1と同様に
反応させ処理分析したところ、表1の結果が得られた。
率 ※※ イソプレン選択率 2−メチルブテン 2選択率 3−オール− 91,8% 1.4% 3−メチルブテン−3−オール− 1選択率 2.6% 3−メチルブテン−2−オール−1,6%1選択率 3−メチルブタン−1−アール選 0.9%択率 実施例 2〜5 実施例1と同じ装置を用い、仕込み触媒水溶液中のオル
ト硼酸と水との組成、反応温度ならびに原料のフィード
速度を表1に示した様に変えた以外は実施例1と同様に
反応させ処理分析したところ、表1の結果が得られた。
参考例
仕込み触媒水溶液中のオルト硼酸と水との組成を表1に
示した様に変えた以外は実施例2と全く同様に反応させ
処理分析した。
示した様に変えた以外は実施例2と全く同様に反応させ
処理分析した。
結果を表1に併記する。
なお以上の実施例に於いて硼酸水溶液の着色は僅かであ
り、また硼酸水溶液に蓄積した高沸物もごく僅かであっ
た。
り、また硼酸水溶液に蓄積した高沸物もごく僅かであっ
た。
参考例 1
特公昭52−42763号公報の実施例に記載の方法に
したがって反応を行なった。
したがって反応を行なった。
300cc電磁攪拌式オートクレーブに3−メチル−3
−ブテン−1−オール221、メチルアルコール37グ
および水731を仕込むとともにオルト硼酸8.1iを
ガラス封管内に密封した状態でオートクレーブ内に仕込
んだ。
−ブテン−1−オール221、メチルアルコール37グ
および水731を仕込むとともにオルト硼酸8.1iを
ガラス封管内に密封した状態でオートクレーブ内に仕込
んだ。
系内を窒素置換したのち攪拌せずに昇温を行ない、オー
トクレーブ内温度が150℃に達した時点で攪拌機を作
動することによりガラス封管を破壊し、反応を開始した
。
トクレーブ内温度が150℃に達した時点で攪拌機を作
動することによりガラス封管を破壊し、反応を開始した
。
反応を150℃で1時間行い、反応終了後オートクレー
ブを室温まで冷却し、オートクレーブ内のガスを徐々に
抜き出し、該ガスを吸収剤としてイソプロピルエーテル
を仕込んだドライアイスアセトン冷開を用いたトラップ
に捕集してガスクロマトグラフィー分析を行なった。
ブを室温まで冷却し、オートクレーブ内のガスを徐々に
抜き出し、該ガスを吸収剤としてイソプロピルエーテル
を仕込んだドライアイスアセトン冷開を用いたトラップ
に捕集してガスクロマトグラフィー分析を行なった。
オートクレーブ内の圧力が常圧に達した後、オートクレ
ーブを開け、反応液を200CC三ツロフラスコに取り
出した。
ーブを開け、反応液を200CC三ツロフラスコに取り
出した。
反応液を常圧で単蒸留することにより生成イソプレン、
溶媒メチルアルコールおよび未反応3−メチル−3−ブ
テン−1−オール等を留出させ、この留分をガスクロマ
トグラフィー分析した。
溶媒メチルアルコールおよび未反応3−メチル−3−ブ
テン−1−オール等を留出させ、この留分をガスクロマ
トグラフィー分析した。
更に陰イオン交換樹脂により残留液から硼酸を除去した
のち、分離液を同様にガスクロマトグラフィー分析した
。
のち、分離液を同様にガスクロマトグラフィー分析した
。
結果
3−メチル−3−ブテン−1−20,7%オール転化率
イソプレン生成量
その他の生成物
3−メチル−1・3−ブタンジ
オール選択率(反応した3−メ
チル−3−ブテン−1−オール
基準)
痕跡量
(ガスクロマト
グラフィーで定
量できる量でな
い。
)51.0%
3−メチル−3−メトキシブク 13.2%ノ
ン−−オール選択率(反応し た3−メチル−3−ブテン−1 オール基準) 参考例 2 特公昭52−42763号公報の実施例の記載にしたが
って反応を行なった。
ン−−オール選択率(反応し た3−メチル−3−ブテン−1 オール基準) 参考例 2 特公昭52−42763号公報の実施例の記載にしたが
って反応を行なった。
500CCガラス製電磁攪拌式オートクレーブに、3−
メチル−3−ブテン−1−オール22グ、メチラール3
71(純度92.7%、7.3%のメタノールを含む)
および水73グ仕込むとともに18.25重量%塩酸1
0S’をガラス封管内に密封した状態でオートクレーブ
内に仕込んだ。
メチル−3−ブテン−1−オール22グ、メチラール3
71(純度92.7%、7.3%のメタノールを含む)
および水73グ仕込むとともに18.25重量%塩酸1
0S’をガラス封管内に密封した状態でオートクレーブ
内に仕込んだ。
系内を窒素置換したのち攪拌せずに昇温を行い、オート
クレーブ内の温度が150℃に達した後、攪拌機を作動
することによりガラス封管を破壊し反応を開始した。
クレーブ内の温度が150℃に達した後、攪拌機を作動
することによりガラス封管を破壊し反応を開始した。
反応は150℃で10分間行なった。反応終了後オート
クレーブを室温まで冷却し、オートクレーブ内のガスを
徐々に抜き出して、該ガスを吸収剤としてイソプロピル
エーテルを仕込んだドライアイス−アセトン冷剤を用い
たトラップに捕集し、ガスクロマトグラフィー分析を行
なった。
クレーブを室温まで冷却し、オートクレーブ内のガスを
徐々に抜き出して、該ガスを吸収剤としてイソプロピル
エーテルを仕込んだドライアイス−アセトン冷剤を用い
たトラップに捕集し、ガスクロマトグラフィー分析を行
なった。
オートクレーブ内圧力が常圧に達した後、オートクレー
ブを氷水により5℃に冷却したのち開蓋した。
ブを氷水により5℃に冷却したのち開蓋した。
反応液は激しく着色し、タール性物質が生成していた。
反応液をn−ブクノール502で稀釈したのち、中和し
、ガスクロマトグラフィー分析した。
、ガスクロマトグラフィー分析した。
溶媒として用いたメチラールはすべて加水分解され、残
存していなかった。
存していなかった。
結果
3−メチル−3−ブテン−1−オール 99.7%転化
率 イソプレン生成率(反応した3−メチ 0.7%ルー
3−ブテン−1−オール基準) その他の生成物 4−メチル−5・6−ジヒドロ−2H ビ2フ選択率(反応した3−メチル 3−ブテン−1−オール基準) 43% 4−メチル−4−ヒドロキシ−テトラ ハイドロピラン選択率(反応した3 メチル−3−ブテン−1−オール基準) ■ 3.5% 3−メチル−1・3−ブタンジオール 選択率(反応した3−メチル−3−ブ テン−1−オール基準) 1.7%
率 イソプレン生成率(反応した3−メチ 0.7%ルー
3−ブテン−1−オール基準) その他の生成物 4−メチル−5・6−ジヒドロ−2H ビ2フ選択率(反応した3−メチル 3−ブテン−1−オール基準) 43% 4−メチル−4−ヒドロキシ−テトラ ハイドロピラン選択率(反応した3 メチル−3−ブテン−1−オール基準) ■ 3.5% 3−メチル−1・3−ブタンジオール 選択率(反応した3−メチル−3−ブ テン−1−オール基準) 1.7%
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1一般式(I) 〔式中R1およびR2はともに水素原子を表わすか、ま
たは一方は水素原子であり他方はメチル基を表わす〕で
示される1・3−ジオールを硼素のオキシ酸または反応
条件下でこれを与える含酸素硼素化合物および水の存在
下、硼素のオキシ酸または反応条件下でこれを与える含
酸素硼素化合物と反応系に存在する水との割合を該硼素
のオキシ酸または反応条件下でこれを与える含酸素硼素
化合物をオルト硼酸に換算した場合に少くとも25/7
5に保ちながら、液相において130℃以上の温度に加
熱することを特徴とする一般式(9)〔式中R3、R2
およびR3はともに水素原子を表わすか、またはいずれ
か一つがメチル基で他の二つが水素原子を表わす〕で示
される共役ジエンの製造方法。 2 反応生成物を反応系から留去させつつ反応を行う特
許請求の範囲第1項記載の共役ジエンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53073540A JPS5833205B2 (ja) | 1978-06-15 | 1978-06-15 | 共役ジエンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53073540A JPS5833205B2 (ja) | 1978-06-15 | 1978-06-15 | 共役ジエンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54163504A JPS54163504A (en) | 1979-12-26 |
JPS5833205B2 true JPS5833205B2 (ja) | 1983-07-18 |
Family
ID=13521160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53073540A Expired JPS5833205B2 (ja) | 1978-06-15 | 1978-06-15 | 共役ジエンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5833205B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5798871B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-10-21 | 株式会社クラレ | イソプレンの製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5242763A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-02 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Electronic alarm wristwatch |
-
1978
- 1978-06-15 JP JP53073540A patent/JPS5833205B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5242763A (en) * | 1975-09-30 | 1977-04-02 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Electronic alarm wristwatch |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54163504A (en) | 1979-12-26 |
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