JPS5832968B2 - 脱毛ワックス塗布器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脱毛用ワックス塗布器にかかり、特に顔面用の
脱毛ワックス塗布器に関する。

周知のように、脚の体毛を除去する為に脱毛ワックスを
使用することが広く行なわれている。

この方法は、ワックスを溶かし、この溶融したワックス
を−、らを用いて溶融状態で脚に塗布し、ワックスを固
化させ、次いでこのワックスを肌から引き剥すことがら
威る。

この様にして、ワックス内に閉込められた体毛はワック
スを剥すと同時に肌から引き抜かれる。

しかしながら、この方法は使用者自身の顔を使用者臼ら
が脱毛する為に使用することは容易ではない。

即ち、顔の表面はきわめて不規則であり、口や鼻孔や眼
等の様な非常に敏感な器官にワックスが接触しないよう
にする為にはワックスは細心の正確さをもって塗布しな
ければならないからである。

公知の脱毛ワックス塗布器は脱毛ワックスもしくはこれ
に類似の材料を加熱し、このワックス等をノズルから押
出し得るようになっている。

かかる塗布器は一種のピストンを有し、このピストンを
塗布器の一端に於て手で移動させて塗布器内の糊状のワ
ックスを塗布器の他端から排出し得るようになっている
。

この様な塗布器は特に顔面のようなきわめて局部的で敏
感な肌領域を自ら脱毛する為に使用するには適していな
い。

本発明の目的は上記用途に特に適した脱毛ワックス塗布
器を提供する事である。

本発明に従えば、この脱毛ワックス塗布器は一塊のワッ
クスを収蔵する為のマガジンと、塗布器の外部に向って
開口したノズル（このノズルは使用者の肌のごく近くの
位置に向って移動させる為のものである）と前記マガジ
ンとの間に延長する管状のダクトと、前記ダクト内に収
容したワックスを溶かす為に前記ダクトの近くに配置さ
れた加熱手段、とから威る。

本発明に従えばこの脱毛ワックス塗布器は、基本的には
、−塊のワックスを収蔵する為のキャリッジを備えて成
り、このキャリッジは前記ダクトに沿って手によって移
動させうるようになっている。

本発明の塗布器は前述した如くの構成を有するから、そ
の使用に当っては、使用者はキャリッジを前方に押動さ
せて所定量のワックスを押出し作用によってノズルから
押出しく例えば、糊状の平らな帯の形で押出し）、この
押出されたワックスを顔面の小さな面積の局部領域に正
確に塗布し得るものである。

従って、ワックスが眼や口やその他領面の敏感な部分に
付着する危険を伴うことなく使用者はきわめて正確に顔
面の脱毛を行なう事が出来る。

前記キャリッジは親指で作動させるボタンを動かす事に
よって移動させる事が出来、このボタンはキャリッジに
取付けられていて塗布器から外側に向って突出している
。

この親指作動ボタンに加わる力を調節する事により、塗
布器の出口ノズルから出るワックスの押出し量を正確に
制御する事が出来る。

本発明の好ましい実施態様に於ては、管状ダクトの人口
にはワックスに粘着しない様なプラスチック材料から成
る可撓性のスリーブを設ける。

このスリーブにはキャリッジを緩めた時にワックスが逆
流しない様な手段を設・ける。

好ましくは、前記スリーブの内面には可撓性の環状の唇
状部分を設ける。

この唇状部分は前記スリーブの人口に向って広がるほぼ
円錐截頭形の表面を画定しており、前記円錐截頭面の最
小内径はワックスカートリッジの直径より若干小さい。

本発明の他の特徴ならびにその作用および効果は添附図
面を参照にその実施例を説明するに従い明らかにする。

添付図面は本発明の脱毛ワックス塗布器（特に顔面脱毛
用）の一実施例を示すもので、この塗布器はプラスチッ
ク材料製の外部筺体１を有する。

この外部筺体１は二つ割り体から戒り、それ等は長手方
向に互いに結合されている。

前記筺体１は円筒形カートリッジ３（第１図および第４
図参照）の形の脱毛ワックスの塊を収蔵する為のマガジ
ン２と、塗布器外部に開口するほぼ円錐截頭形のノズル
５と前記マガジン２との間で延長する円筒形のダクト４
と、前記ダクト４内のカートリッジ３に係合してカート
リッジをノズル５に向って押出す為のキャリッジ６と、
ダクト４と伝熱接触し得るように配置されていてダクト
４内のワックスを約６０℃の温度に加熱する為のサーミ
スタ７、とを収蔵している。

キャリッジ６は筺体１から外側に向って突出する親指作
動ボタン８によってダクト４に向って使用者の指により
手動で移動させ得るようになっている。

このキャリッジ６の後端６ａには底板６ｂが設けてあり
、この底板６ｂはカートリッジ３の支持面を構成してい
る。

筐体１は第４図に示した様に使用者が握りやすい様にや
や細長い形状となっている。

ノズル５の軸線は筐体１の長手軸線に対して傾斜してい
る。

ノズル５の側の筐体１の端部はノズル５の軸線に対して
傾斜した形状となっている。

ダクト４はサーミスタ７からの熱をよく授受し得る為ア
ルミの様な伝熱性に優れた金属から出来ている。

ダクト４のうちサーミスタ７に隣接する部分４ａは筐体
１の長手軸線に沿って延長している。

ダクト４の前記部分４ａはエルボによって前記傾斜部分
４ｂに結ばれており、この傾斜部分４ｂはノズル５を介
して筺体外部に開口している。

ノズル５はワックスが粘着しない様なシリコーンの様な
可撓性のプラスチック材料で形成するのが好ましい。

このノズル５は筺体１の端部１ａに着脱自在に取付けら
れている。

ノズル５は交換自在となし、異なる断面積の吐出口５ａ
を有する複数のノズルを使用し得る様にする事が好まし
い。

この様にノズル５の断面積を変え得る様にすれば、ノズ
ルの出口に於ては異なる厚さの帯状のワックスもしくは
異なる太さの円柱状のワックスを得る事が出来る。

ダクト４の前記部分４ａの内径はカートリッジ３の直径
にほぼ等しく、カートリッジ３はダクト４の軸線に沿っ
てマガジン２内に挿入される。

ダクト４の前記部分４ａとサーミスタ７との間の伝熱接
触は二つの二つ割成金属部材９を用いて行なう。

この金属部材９は、第３図に示した様に、ダクト４の前
記部分４ａならびにサーミスタ７の外形に追従し得る様
にサーミスタＴおよび前記部分４ａを囲繞している。

円筒形ダクト４０入口４ｃには、ワックスが粘着しない
様なシリコーン等の可撓性プラスチック材料から成るス
リーブ１０が設置されている。

このスリーブ１０の内面には可撓性の環状の唇状部分１
１が設けてあり、この唇状部分１１はスリーブ１０の入
口開口１２に向って広がった円錐截頭形の内面を画定し
ている。

前記円錐截頭形内面の最小口径はカートリッジ３の直径
より若干小さい。

第１図に示した様に、マガジン２は蓋１３によって閉鎖
されており、この蓋１３はヒンジ１４により枢着されて
いる。

このヒンジ１４は吐出ノズル５とは反対側の筺体１の端
部１ｂに取付けである。

この蓋１３を開いた時には、それは第１図に点線で示し
た位置１３ａを占める。

第１図に実線で示した閉鎖位置に於ては、蓋１３はヒン
ジ１４とは反対側の蓋の端部に形成した突起１４ａによ
って筺体１に掛止されている。

この突起１４ａは筺体１に形成したボス１５にスナップ
嵌合し得る様になっている。

この掛止動作はヒンジ１４の近傍に於て蓋１３に取付け
たバネ１６０作用に抗して行なわれる。

このバネ１６は筺体１の内部に形成したストッパ１７に
当接している。

第１図および第２図から明らかな様に、その閉鎖位置に
於ては蓋１３の外側面は筐体１の外側面の延長面上にほ
ぼ位置する。

さらに蓋１３の内面１８はキャリッジ６がダクト４に向
って移動する際にキャリッジを案内し得る様にキャリッ
ジ６その他の部材を支持し得る様になっている。

図示の実施例に於ては、キャリッジ６０案内は筺体１の
長手軸線に沿って蓋１３内に形成したスロット２０（第
２図参照）内に係合する耳状突起１９によって行なわれ
る（第１図および第４図参照）。

この耳状突起１９はキャリッジ６に結合されているとと
もに親指作動ボタン８にも結合されている。

キャリッジ６と蓋１３との間にはボタン８の背面に於て
板ばね２１が取付けである。

この板ばね２１はキャリッジ６の後部６ａを蓋１３から
引離すように作用する（第１図および第４図参照）。

さらに、図示の実施例に於ては、蓋１３の内面１８には
ラック２２が設けである。

このラック２２はキャリッジ６の後部６ａに取付けたラ
ッチ２３と共働して親指作動ボタン８に異常な推力が作
用した時にキャリッジ６が前方に動くのを阻止する作用
をする。

次に本発明の脱毛ワックス塗布器の作動を説明する。

この装置を使用する前にワックスのカートリッジ３をマ
ガジン２内に入れる。

この為には蓋１３を少しばかり押下げて突起１４ａをボ
ス１５から外す事により蓋１３の掛止を解除し、そして
蓋を開いて第１図に示した位置１３ａに変位させる。

第１図に示した様に親指作動ボタン８を押下げる事によ
りキャリッジ６は最下位置即ちダクト４０人口から最も
隔てられた位置に持来す。

次にキヤリフジ２カートリツジ３を装填し蓋１３を締め
る。

サーミスタ７に電流を供給する。

キャリッジ６を第４図の矢印Ｆの方向に押すことによっ
てカートリッジ３をダクト４内に挿入する。

カートリッジ３がスリーブ１０内に挿入される時にはカ
ートリッジ３は可撓性の唇状部分１１を外側に退却させ
る。

ダクト４内に収蔵されたワックス３ａは約６０℃の温度
に加熱される。

この温度ではワックス３ａは充分な流動性を帯び、ボタ
ン８を前方に押す事によりキャリッジ６をダクト４に向
って移動させる時にはノズル５の吐出口５ａから押出し
得る状態になる。

ワックス３ａは糊状の平らな帯状ワックスもしくは円柱
形ワックス３ｂのいずれかの形でノズル５から吐出され
、使用者はこれを顔面の肌２４に脱毛すべき正確な位置
に塗布する。

使用者が所望量のワックス３ｂを脱毛すべき肌に塗布し
た時には、ボタン８を弛緩する。

ワックスが半可塑性状態の時にスリーブ１０の唇状部分
１１がワックス内に貫入しているので、前記唇状部分１
１の抑留作用によりスリーブ１０内に係合したカートリ
ッジ３の後退が阻止される。

キャリッジ６の衝程が完了した時には、カートリッジ３
はダクト４内に完全に係合している。

塗布器を継続して使用したい場合には、マガジン２内に
新たなワックスカートリッジ３を投入すれば足りる。

本発明の脱毛ワックス塗布器は特に使用が容易であるこ
とが確認された。

即ちこの塗布器によれば脱毛ワックスをきわめて正確に
かつ完全に制御された量だけ肌に塗布する事が出来、使
用者の口や鼻孔や眼の様なきわめて小さな敏感な領域の
脱毛を行なう事が可能である。

更にこの装置は使用者の手に熱されたワックスが接触す
る事を回避する事が出来る。

更に、ワックスの加熱温度はサーミスタ７により制御さ
れているので、ワックスの加熱により使用者の肌が火傷
を受ける惧れが無い。

更に本発明の脱毛ワックス塗布器は維持もしくは洗浄の
必要が無いと云う利点を有する。

従って使用後はワックスはダクト４内に残っていて固化
するので装置から取出す必要がない。

又装置内に残っているワックスは外界の塵埃から完全に
遮断されるので再びこれを溶して使用する事が出来る。

云うまでもなく、本発明は前述した実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲を逸脱する事なく適宜修正
もしくは変更を加える事が可能である。

即ち、マガジン２は複数のカートリッジを収蔵し得る様
に改造する事が可能であり、そうすれば多数のカートリ
ッジを順次ダクト４内に収容する事が出来る。

又、本発明の脱毛ワックス塗布器は顔面の肌の脱毛のみ
に限定されるものではなく、他の肌の領域の脱毛に使用
し得るものである。

又、本発明の塗布器は脚の脱毛に必要な比較的大量のワ
ックスを収蔵し得るように装置の寸法を適当なサイズに
すれば脚の脱毛に用いる事が出来る。

更に、前記サーミスタ７は従来の電熱抵抗で置き替える
事が出来、この抵抗はサーモスタットに接続してワック
ス加熱温度を調節し得る様にする事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の脱毛ワックス塗布器の側面図で一部長
手方向断面によりその内部を図解したもの、第２図は第
１図に直角な方向から見た正面図であってマガジンの蓋
を図解したもの、第３図は第１図の■−■線に沿った断
面図、第４図は脱毛ワックス塗布器の一部分の長手方向
断面図でその使用状態を示す図である。 １・・・・・・筺体、２・・・・・・マガジン、３・・
・・・・カートリッジ状ワックス、４・・・・・・ダク
ト、５・・・・・・ノズル、５・・・・・・キャリッジ
、７・・・・・・サーミスタ、８・・−・・・親指作動
ボタン、９・・・・・・金属部材、１０・・・・・・ス
リーブ、１１・・・・・・唇状部分、１２・・・・・・
スリーブの入口開゛口、１３・・・・・・蓋、１４・・
・・・・ヒンジ、１９・・・・・・耳状突起、２０・・
・・・・スロット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １−塊のワックスを収蔵するマガジンと、塗布器の外部
   に開口し使用者の肌に近接した点に向って移動させる事
   を目的としたノズルと前記マガジンとの間を延長する管
   状のダクトと、前記管状ダクトに隣接設置され前記ダク
   ト内に係合したワックスを溶融させる為の加熱手段、と
   を具備して威る脱毛ワックス塗布器であって、前記ワッ
   クスを収蔵するキャリッジを有し、前記キャリッジは前
   記ダクトに向って手により移動し得る様にした事を特徴
   とする脱毛ワックス塗布器。 ２ 前記管状ダクトの入口にはワックスに粘着しない呵
   撓性プラスチック材料から成るスリーブを設け、前記ス
   リーブにはキャリッジを弛緩した時にワックスが後退す
   るのを阻止する為の手段を設けて戊る特許請求の範囲第
   １項記載の脱毛ワックス塗布器。 ３ 前記スリーブの内面には可撓性の環状の唇状部分を
   設け、前記唇状部分はスリーブの入口開口に向って広が
   ったほぼ円錐截頭形の表面を画定しており、前記円錐截
   頭形表面の最小直径はカートリッジの直径よりやや小さ
   くした事を特徴とする特許請求の範囲第２項記載の脱毛
   ワックス塗布器。 ４ 前記スリーブはシリコーンから成る特許請求の範囲
   第２項又は第３項記載の脱毛ワックス塗布器。 ５ 前記キャリッジは塗布器の外側に向って突出した親
   指作動ボタンに強固に結合して成る特許請求の範囲第１
   項記載の脱毛ワックス塗布器。 ６ ＠配管状ダクトは金属から成り、前記加熱手段は管
   状ダクトと伝熱接触するサーミスタを具えて戊る特許請
   求の範囲第１項記載の脱毛ワックス塗布器。 ７ 前記マガジンは塗布器の筐体に枢着した蓋により閉
   鎖されており、前記蓋の外側面はその蓋が閉鎖位置にあ
   る時には塗布器の筐体の外側面の延長面上にほぼ位置す
   る様になっている事を特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の脱毛ワックス塗布器。 ８ 前記蓋の内側面はキャリッジを支持し得る様になっ
   ているとともにキャリッジの移動中該キャリッジを案内
   する為の手段を担持している事を特徴とする特許請求の
   範囲第７項記載の脱毛ワックス塗布器。 ９ 前記案内手段は蓋に形成したスロットを含んで収り
   、前記スロットには耳状部材が係合してあり、この耳状
   部材は前記キャリッジに結合されているとともに前記親
   指作動ボタンに結合されている事を特徴とする特許請求
   の範囲第８項記載の脱毛ワックス塗布器。