JPS5832733B2 - 低圧ガス放電灯の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は２個の電極を配置した管状放電空間を有し、ガ
ラスクールの如き密にならないよう分布したフィラメン
トウールの本体を該電極間に配置してなる低圧ガス放電
灯を製造する方法に関するものである。

すでに公開されたオランダ国特許願第 ７４０９３６０号には、低圧水銀蒸気放電灯及び低圧ナ
トリウム蒸気放電灯の如き低圧ガス放電灯の放電空間に
たとえば石英ガラスウール又はゲーレン石ガラスクール
の如きガラスウール、セラミック材料のウール又は絶縁
層を有する金属ウールの如き密にならないよう分布した
フィラメントクールの本体を設けて単位容積当りの光束
を増大せしめることが披瀝されている。

上述した放電灯を製造する際に遭遇する問題の１つはフ
ィラメントウールを放電空間に使用することになる。

すなわち、フィラメントウールを全放電空間にわたり極
めて密にならないよう分布させる必要がある。

放電空間にガラスウールを密たした放電灯に関するフラ
ンス国特許第９０６９４８号明細書には、放電空間内へ
の導入前にガラスウールをすぐにばらばらにならない球
体又は固まり状の形に予じめ成形することにより、ガラ
スウールを放電空間に導入し得ることが披瀝されている
。

この方法には、球体又は固まり内の構造が十分堅く、球
体と球体との間の空間がガラスウールで充填されない欠
点がある。

これは均一で安定な放電の形成を妨害する６本発明は２
個の電極を配置した管状放電空間を有し、ガラスクール
の如き密にならないよう分布したフィラメントクールの
本体を該電極間に配置してなる低圧ガス放電灯を製造す
る方法にあり、前記フィラメントウールを放電空間内に
導入する前に己しらフィラメントウールを前記電極間の
距離と等しいか又は小さい長さを有するマットに成形し
、該マットを巻いてマットの長さと等しい長さを有する
筒を形成し、次いで前記管状放電空間内に導入すること
を特徴とする。

フィラメントウールを放電灯内に導入する前に該ウール
をマットに成形することにより、放電灯内のウールの薄
み度合を決定することができる。

更に、マットを巻き取り、放電灯に入れると、ウールが
全放電空間にわたり密にならないよう分布して存在する
。

たとえば、すでに公開されたオランダ国特許願第７５０
６６５４号に記載された如く巻いて放電灯内に導入した
後放電灯の長手方向軸近くのフィラメントウール本体の
密度が壁近くの密度から偏倚するようなフィラメントク
ールの濃密分布を得ることがマットの場合可能である。

マットにおいては、たとえば底部から頂部までの密度を
長手方向軸近くのウールの密度が巻いた後放電空間の残
留部におけるものより大きくなるよう変えることができ
る。

この効果はかかる分布のフィラメントウールを具えた放
電灯の光束がフィラメントクールの均一分布を有する放
電灯のものより高いことである。

マットの寸法は巻いた後これを放電空間内に簡単な方法
で配置し得るように選定する。

マットの断面の表面積が放電管の断面の表面積とほぼ等
しい場合、全放電空間でのウールの密でない分布が可能
である。

フィラメントウールを筒に一度で巻くことは必ずしも必
要でない。

マットの長さに等しい長さを有する筒が得られるまでマ
ットを数回巻くことにより十分密でない構造を有する筒
を形成することも可能である。

巻いた後のマットを管状放電空間内に押し込むか又はプ
レスすることが可能であるが、巻き取ったマットをガス
流によって支持しながら放電空間に導入することが有利
である。

次に、薄み度合をできるかぎり小さく分布させる。

マットを構成するフィラメントウールな密にならないよ
う分布させるので、マットを取扱うのが困難である。

従って、マットを巻いて、放電空間に導入する前にこれ
を支持体と組合せるのが有利である。

然る後、マットと支持体とを一緒に巻き取り、放電灯内
に導入する。

支持体の材質はこれが放電空間内で熱処理により燃焼し
得るように選定する。

マットを管状放電空間内に配置する他の方法はマットを
平滑な表面を有する薄く柔軟な材料内に巻キ取り、次い
でガス流により放電空間内に吹き込むことである。

このようにして、フィラメントクールの密でない分布を
乱すことなくマットを放電空間内に速かに導入すること
ができる。

上述した如きマットは、たとえば石英ガラスウール又は
ゲーレン石ガラスクールの如きガラスウール又はセラミ
ック材料のウールで構成することができる。

或いは、マットをたとえば電気絶縁層を具えたタングス
テンクールの如き金属ウールで構成することができる。

マットは一つで全体を構成する必要はない。

種種のマットを互いに巻き重ねた状態で放電空間内に導
入することも可能である。

このようにして、放電空間内のフィラメントがたとえば
数個の分離した本体からなる放電灯が得られる。

次に本発明を図面につき説明する。

第１図に示す放電灯はガラスエンベロブ１を有し、その
内側にたとえばマンガン及び／又はアンチモン活性化ハ
ロ燐酸カルシウムよりなる発光層２を塗布する。

この放電灯に水銀蒸気と希ガス又は希ガス混合物とを充
填する。

熱放出電極３及び４を放電空間のそれぞれの端部に配置
する。

放電空間内にはほぼ全空間にわたり密にならないよう分
布したガラスウール５の本体がある。

同、図面ではガラスウールがあまり描かれていないが、
全体にわたってガラスウールはからみあって充填されて
いる。

以下の図でも同様である。第２図はアルミニウム箔の如
き平滑表面を有する薄く柔軟な材料の円筒８内に巻き取
り配置したガラスウール７を放電灯エンベロブ６内に充
填する例を示す。

第２図は本発明方法の第１の実施例を示し、これは巻い
たガラスウールマットを放電灯エンベロブ６内に円筒８
の箔からガス流９により導入する。

第３図は圧延状態の石英ガラスウールマットを示す。

このマットを約０．１ ａｍ厚の支持体１０上に形成す
る。

支持体はセルロース誘導体又はポリエステルの如き合成
材料よりなる。

適当な材料はたとえばニトロセルロース、アクリレート
又はメタクリレートである。

第３図は本発明方法の第２の実施例の１段階を示す。

この実施例ではガラスウールマットを巻く前に支持体上
に形成し、その後で支持体を巻いて筒を形成し、放電灯
エンベロブ内に配置する。

マットを支持体上に置く前に、マットを構成するガラス
ウールを十分に密でない構体が得られるまでピンにより
けばだたせる。

石英ガラスウールを接着剤により支持体に任意に固着す
ることができる。

然る後、マットを巻いて長手方向軸近くの密度が壁近く
のものより大きいガラスクールの筒を得る。

ガラスウール簡の壁は支持体である。

完成筒を放電灯内に導入した後、支持体を焼成により除
去する。

同時に、これはたとえば発光層を有する放電灯の場合、
発光層を放電灯のガラス壁に付着する一時的接着剤を除
去する。

多くの場合かかる一時的接着剤はニトロセルロースより
なる。

直径２．５ａＩｌ、電極間隔約２０αの放電灯の場合、
１１で示すマットの長さは約２０ｆｆである。

１２で示す幅は約７．５備、高さ１３は約１．２ ｔ７
ｎである。

このマットは１５■の重量を有する。

ガラスウールフィラメントは１０μ扉厚である。

第４図において、記号１４はたとえばマンガン及び／又
はアンチモン活性化ハロ燐酸カルシウムよりなる発光塗
膜を具えた低圧水銀蒸気放電灯を示す。

発光塗膜を１５で示す。第３図に記載した如きマットを
巻いた状態で放電灯内に入れ、これを１６で示す。

長手方向軸１７近くのガラスクールの密度は壁１８近く
のものより大きい。

かかる巻いたマットを具えた放電灯は不可欠なバラスト
として３０％ヘリウム７０多ネオンの混合物を４闘Ｈｇ
の圧力で有し、２２０ボルトの主電源から２０ワツトの
電力で作動させた際４１ルーメン／ワツトの出力を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法によって製造した管状低圧水銀蒸
気放電灯の線図、第２図は本発明の方法の一例を示す線
図、第３図は巻く前のガラスウールマットの一例を示す
斜視図、第４図は放電空間内に長手方向軸近くの密度が
壁近くのものより大きいガラスクールの巻いたマットを
有する低圧水銀蒸気放電灯の線図である。 １．１４・・・放電灯、２，１５・・・発光層、３，４
・・・ｔｉ、５，７・・・ガラスウール、６・・・エン
ベロブ、１６・・・マット、１１・・・マットの長さ、
１２・・・マツトノ幅、１３・・・マットの高さ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １２個の電極を配置した管状放電空間を有し、ガラスク
   ールの如き密にならないよう分布したフィラメントクー
   ルの本体を該電極間に配置してなる低圧ガス放電灯を製
   造するに当り、前記フィラメントウールを放電空間内に
   導入する前にこれらフィラメントウールを前記電極間の
   距離と等しいか又は小さい長さを有するマットに成形し
   、該マットを巻いてマットの長さと等しい長さを有する
   筒を形成し、次いで前記管状放電空間内に導入すること
   を特徴とする低圧ガス放電灯の製造方法。 ２ マットの断面の表面積が放電管の断面の面積とほぼ
   等しい特許請求の範囲第１項記載の方法。 ３ マットを数回巻いてマットの長さと等しい長さを有
   する筒を形成する特許請求の範囲第１記載の方法。 ４ マットを巻いた後ガス流により放電空間内に導入す
   る特許請求の範囲第１記載の方法。 ５ マットを平滑な表面を有する薄く柔軟な材料内に巻
   き取り、然る後直ちにガス流により放電空間内に吹き込
   む特許請求の範囲第１記載の方法。 ６ フィラメントをマットに成形した後、放電空間内で
   熱処理により除去し得る材料よりなる支持体上に該マッ
   トを置き、然る後、該支持体とマットを一緒に巻いて筒
   を形成する特許請求の範囲第１記載の方法。 ７ 支持体としてニトロセルロース又はメタクリレート
   を用いる特許請求の範囲第６記載の方法。 ８ 管状放電空間内にガラスクールの如き密にならない
   よう分布したフィラメントクールの巻き取ったマットを
   配置し、その長手方向軸近くの密度を空間壁近くの密度
   から偏倚させた特許請求の範囲第１記載の方法。 ９ 放電空間内に少なくとも２個のマットを巻き取った
   状態で置いた特許請求の範囲第８記載の方法。 １０放電空間内に少なくとも２個のマットを互いに巻き
   重ねた状態で導入する特許請求の範囲第９記載の方法。