JPS5832522B2 - マイクロ波集積回路を用いた２重平衡形変復調器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマイクロ波集積回路を用いて構成した２重平衡
形テイジタル位相変復調器に関するものである。

２重平衡形変復調器は各入出力端子間のアイソレーショ
ンが良いことや、パルス幅変動が生じないことなど、多
くの好ましい特長を有しているので、いろいろの目的で
使用されている。

その代表例は平衡不平衡変換回路にハイブリッドコイル
を用いたリング変調器である。

しかし、周波数がＸバンド程度に高くなると、良好な特
性のハイブリッドコイルがないためこのような変調器は
実現が困難となる。

その他の２重平衡形変調器としてはスター形変調器があ
るが、回路構成が複雑であるために実現例は少ない。

その１例としてストリップ線路とスロット線路を用いた
構成例があるが、低周波入力端子（ミキサにおける中間
周波端子）の構造がマイクロ波集積回路化できないとい
う製作上の困難性がある。

本発明はこれらの欠点を解決するために、マイクロ波集
積回路により構成されたハイブリッド回路及びストリッ
プ線路とスロット線路とを用いた２重平衡形変復調器を
提供するものである。

以下図面により本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の実施例であって、１はルーフ状に構成
したスロット線路、２はスロット線路により囲まれた内
部導体、３は外部導体、４，５゜６．７はダイオードで
あり、スロット線路１に沿って極性が交互に逆になるよ
うに内部導体２と外部導体３０間に取付けられている。

８９１０１１はストリップ線路、１２，１３，１４，１
５はストリップ線路８ ９ １０ １１とスロット線路
１との変換部であり、変換部１２．１３においてはスト
リップ線路８９の先端は内部導体２にアース接続されて
いる。

また変換部１４．１５においては、ストリップ線路１０
．１１の先端は内部導体２上でほぼλ／４の長さを付加
されたあと開放状態になっている。

但しλは搬送波の波長である。

１６１７はマジックＴ（マイクロ波集積回路を用いたハ
イブリッド回路）であり、１８゜１９ ２０ ２１はマ
ジックＴ１６０４つの端子、２２．２３．２４．２５は
マジックＴ１７０４つの端子である。

ここでマジックＴ１６において、端子１８からの入力は
端子１９．２１に逆相で分割され、端子２０には現れな
い。

また端子２０からの人力は端子１９２１に同相で分割さ
れ端子１８には現れない。

同様にマジックＴ１７において、端７−２２からの入力
は端子２３，２５に逆相で分割され、端子２４には現れ
八い。

また端子２４からの入力は端Ｐ２３ ２５に同相で分割
され端子２２には現れない。

２６は無反射終端用抵抗であり、端子２４と接地導体の
間に接続されている。

２７は変調器の１つの端子、２８はストリップ線路であ
り、端子２７はストリップ線路２８を介して端子２０と
接続されている。

２９はストリップ線路８２８の交差部であり、３０はス
トリップ線路８１０の交差部である。

以下に、この回路の変調器としての動作について述べる
。

端子２７にベースバンド信号を印加すると、これはマジ
ックＴ１６およびストリップ線路８９を経て内部導体２
に加わる。

このときベースバンド信号が正であるか負であるかによ
って４個のダイオード４，５，６．７のうち相対向する
２組（ダイオード４，６およびダイオード５゜７）が交
互にスイッチされる。

この正、負にそれぞれ対応する２つの状態を第２図ａ、
ｂに示す。

ここで各ダイオード４，５，６．７と変換部１２゜１３
１４ １５との距離はほぼλ／４にしているため、端
子２２に印加されマジックＴ１７を経て変換部１４１５
に来た搬送波（第２図に矢印Ａ１．Ａ２で示す）は右折
あるいは左折したあと変換部１２１３やマジックＴ１６
を経て端子１８に出力として現れる。

このとき得られる出力は互いに逆位相であるため、この
作用を利用してテイジタル位相変調器に応用することが
できる。

なお、この回路はその構造上２重平衡形になっており、
復調器としても利用できる。

以上説明したように本発明によりストリップ線路とスロ
ット線路とを用いて２重平衡形変復調器の構成が可能で
ある。

この回路の特長は容易にマイクロ波集積回路化すること
ができることである。

さらに、この回路の形状から周波数がＸバンド程度と高
い場合に適しており、高周波かつ広帯域ミクサとしての
応用が期待できる。

なお、例えば受信ミクサとして利用する時は、第３図の
回路で局発信号を端子１８へ、受信信号を端子２２へ人
力する。

その結果、第３図に示すように、ダイオード４．５．６
．７には局発信号と受信信号が矢印で示す極性で印加さ
れる。

ここで局発は破線矢印で、また受信信号は実線矢印で示
されている。

その結果、ダイオード４，６に印加される双方の信号の
位相差と、ダイオード５゜７に印加される双方の信号の
位相差は逆相関係になっているが、４６と５７は互いに
逆極性に接続されているので、中心導体に励起される各
ダイオードからの中間周波信号は同位相となり、ストリ
ップライン８９およびマジックＴ１６を介して、端子２
７に取り出される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成図、第２図ａ。 ｂは本発明装置の位相変調器としての動作説明のための
構成図、第３図は本発明装置のミクサとしての動作説明
のための構成図である。 １・・・・・・スロット線路、２・・・・・・内部導体
、３・・・・・・外部導体、４，５，６，７・・・・・
・ダイオード、８゜９．１０．１１．２８・・・・・・
ストリップ線路、１２゜１３ １４ １５・・・・・・
スロット線路とストリップ線路の変換部、１６，１７・
・・・・・マジックＴ（マイクロ波集積回路を用いた）
・イブリッド回路）、１８．１９．２０．２１．２２．
２３．２４ 。 ２５・・・・・・マジックＴの端子、２６・・・・・・
無反射終端用抵抗、２７・・・・・・ベースバンド信号
用端子、２９゜３０・・・・・・ストリップ線路の交差
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ スロット線路をループ状にすることによってできる
   内部導体と外部導体の間に、適当な間隔をおいて４個の
   ダイオードを交互に極性が逆になるように接続し、上記
   ダイオードによって４分割されてできるスロット線路の
   各区間の適当な箇所にス） ＩＪツブ線路との変換部を
   設け、筆記変換部のうち隣合わない相対向する各対の変
   換部から導かれた２対のストリップ線路を各対ごとにマ
   イクロ波集積回路を用いて逆相出力をとり出すように構
   成された別個のハイブリッド回路の端子にそれぞれ接続
   し、２個の上記ハイブリッド回路の残された４つの端子
   のうち、適当な１つの端子な無反射終端とし、他の３つ
   の端子を入出力端子とするように構成したマイクロ波集
   積回路を用いた２重平衡形変復調器。