JPS5832520A

JPS5832520A - 薄肉大径円筒セルの製作方法およびその装置

Info

Publication number: JPS5832520A
Application number: JP12977681A
Authority: JP
Inventors: Sumio Yamakawa; 山川　純雄; Osamu Iimura; 飯村　修; Yoshihiro Ito; 義博伊藤
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1981-08-19
Filing date: 1981-08-19
Publication date: 1983-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、薄肉大径円筒セル（以下大径円筒セルとい
う。）の製作方法およびその装置に関する。

護岸用の大径円筒セルはその直径および板厚が１０〜３
０ｒｒＬ、８〜２０１ｍ程度あるのが普通で、円筒セル
の直径に対する板厚の比（Ｄ／ｌ　）″は５００〜３０
００にも達し、−殻構造用鋼管類に比べて著しく大きい
。このため、この種の円筒セルを製作する場合、スパイ
ラル鋼管やＵＯフォーミング鋼管のように横倒しにした
状態で製作すると自重による撓みで大径円筒セルが座屈
することがあシ、との座屈を防止するために大型支保工
を必要とする。また、大径円筒セルの円周方向の一面を
構成する複数枚の分割ピースを一枚一枚溶接して製作す
ると分割ピースの剛性不足により大径円筒セルの形状保
持が不可能になシ補強リプ等で変形しないように補強す
る必要がある。また、分割ピースおよび円筒状に仮組さ
れた複数枚の分割ピースの形状を保持する曲率保持架台
は、その曲率が製作される大径円筒セルの大きさによっ
て決められるので転用性がなく、同径大の大径円筒セル
を大量に゛製作する場合以外はコスト高になる。また、
この種の大径円筒セルは粉粒、塊状体あるいは液体を中
詰めした場合、その内圧によってセル円周方向に大きな
引張力が発生するので、分割ピースの接合部は前記引張
力に対して充分な強度と信頼性を有するように溶着され
なければならない。

しかし、この種の大径円筒セルの分割ピースは縦割りに
なっていて接合部の溶接は立向き溶接となるため分割ピ
ース接合部の目違い調節が困難であるばかシでなく溶接
精度があまシよくない。また、立向き溶接は一般に速度
が遅いので生産性が悪い。

この発明は前記事情に鑑みて提案されたもので、連続的
に組立・溶接を行なうことができると共に経済的な大径
円筒セルの製作方法およびその装置を提供することを目
的とする。

この発明に係る大径円筒セルの製作方法は金属板コイル
をその幅方向を上下として巻戻しつつ巻戻した前記金属
板を一定円周方向にスライドさせつつ所定曲率で曲げて
下方から上方へと螺旋状に巻くと共にその継目を接合し
大径円筒セルを下方から上方へと連続的に製作するもの
である。

また、この発明に係る製作装置は、金属板コイルよシ巻
戻した金属板を一定円周方向にスライドさせるスライド
装置と、前記金網板を所定曲率で曲げるとともに該金属
板をその幅方向を上下として螺旋状に形成しかつこの形
状を保持する支持台と、前記金属板を接合する溶接装置
とからなるものである。

以下、この発明を図示する一実施例によって説明すると
、この発明に係る大径円筒セルの製作装置は金属板コイ
ルＡよシ巻戻した金属板Ｂを一定円周方向にスライドさ
せるスライド装置ｌと、前記金属柩Ｂを所定曲率で曲げ
ると共に該金属板をその幅方向を上下として螺旋状に形
成しかつこの形状を保持する支持台２と、前記金属板Ｂ
を接合すΣ溶接装置３とから構成されている。

スライド装置ｌはモータ４で作動するウィンチである。

（第１図、第２図参照）支持台２は形鋼で構成され、該
支持台２上端部の側部には鉛直軸を中心に回転自在なロ
ー２５，５が上下方向に所定間隔おいて取付けられてい
る。また、前記支持台２上端部の側部には略水平に突出
するブラケット６が突設され、該ブラケット６の上面に
は水平軸を中心に回転自在なローラ７が取付けられてい
る。ローラ７はフランジ付きローラである（第３図参照
）。ローラ７はその全数または一部に駆動装置を設けて
もよい。このように構成された複数台の支持台２．・・
・は゛ｆアンカーレール８，８上にローラ５，５および７を外方に向
けて略円形の環状に設置されている。

この場合、支持台２．・・・は支持台２．・・・よシな
る円の内外方向、すなわちアンカーレール８゜８の長手
方向に適宜移動させて前記臼の径を自由に変えることが
できかつアンカーボルト等によって所定場所に固定でき
るようになっている。

また、ローラ５，５およびローラ７は上下方向に螺旋状
に並ぶように支持台２．・・・にそれぞれ取付けられて
いる。そして、金属板コイルＡより巻戻された金属板Ｂ
はその幅方向を上下としてローラ５，５に当接して所定
の張力を保持しつつローラ７、・・・上を螺旋状に滑走
するようになっている。この場合、金属板Ｂはスライド
装置であるウィンチで引上げることによってローラ７、
・・・上を滑走する。

溶接装置３には上から下へ順に鉛直軸を中ノロに回転自
在なガイドローラ９，９およびローラ５と、水平軸を中
心に回転自在なロー２７とカニそれぞれ取付けられ、か
つ上下ガイドローラ９゜９間には溶接用電極１０　、　
ｔｏが横方向に対向して取付けられている（第６図参照
）。ガイドローラ９，９は可動ブロック１１に複数個の
ローラを取付けて構成され、該ガイドローラ９，９は横
方向に対向しかつ上下方向に所定間隔をおいて取付けら
れている。また、ガイドローラ９，９は流体圧シリンダ
１２　、１２によって横方向に移動できるようになって
いる。そして、金属板コイルＡよシ巻戻され、かつ螺旋
状に形成された金属板Ｂは、ローラ７上を上下に突合わ
せて滑走し、溶接用電極１０　、１０部分で上下金属板
Ｂ、Ｈの突合せ部分が溶着される。この場合、金属板Ｂ
は左右ガイドローラ９，９間をスライドしつつ該左右ガ
イドローラ９，９によって上下金属板Ｂ、Ｈの突合せ部
分の面合せが行なわれ、溶接精度が高められている。

支持台２と金属板コイルＡとの間には横倒れ止めアプロ
ーチガイド１３　、１３が設置され、該横倒れ止めアプ
ローチガイド１３　、１３間にはアプローチガイド１４
が設置されている。横倒れ止めアプローチガイド１３は
基台１５と該基台ｔｓ’上に略垂直に立設されたガイド
支柱１６　、１６とから構成され、前記ガイド支柱１６
　、１６の対向側部には鉛直軸を中心に回転自在なロー
ラ５，５が横方向に対向して上下方向に所定間隔おきに
取付けられている。また、ガイド支柱１６　、１６間の
基台１５上には水平軸を中心に回転自在なローラ７が取
付けられている（第４゛図参照）。

アプローチガイド１４には水平軸を中心に回転自在なロ
ーラ７が横倒れ止めアプローチガイド１３　、１３間に
渉って複数個一定間隔おきに取付けられている（第５図
参照）。そして、金属板コイルＡよシ巻戻された金属板
Ｂは横倒れ止めアプローチガイド１３　、１３の左右ロ
ーラ５，５によってガイドされつつアプローチガイド１
４のローラ７、・・・上を支持台２に向ってスライドす
るようになっている。この場合、金属板コイルＡは製作
される大径円筒セルの径とコイル幅で決まるスパイラル
角度θだけ傾斜させてセントし、かつアプローチガイド
１４は支持台２方向に螺旋角度θに等しい上シ勾配にセ
ットしておくとスライド装置１の引上げ力による金属板
コイルの撓みを防止することができると共に金属板コイ
ルの引込みに際し、引上げ抵抗を小さくすることができ
る。

支持台２の近傍には切断トーチ塔１７が設置され、切断
トーチ塔１７には昇降自在な切断トーチ１８が取付けら
れている。切断トーチ１８は製作される大径円筒セルの
立上り速度に合せて上昇させ、製作された大径円筒セル
を切断するものである。符号１９は製作された大径円筒
セルを搬出するクレーンである（第１図参照）。

このような構成において、大径円筒セルを製作する際に
は、スライド装置１．支持台２．横倒れ止めアプローチ
ガイド１３　、１３　、アプローチガイド＋４　、切断
トーチ塔１７．クレーン１９および金属板コイルＡをそ
れぞれ所定場所にセットする。次いで、スライド装置で
あるウィンチのワイヤー２０を支持台２．・・・のロー
ラ５．・・・に−周程巻き付けかつその先端を金属板コ
イルＡよシある程度巻戻した金−板Ｂに固着する。この
場合、金属板Ｂの先端部に鉄筋等からなるフック２１を
溶着し、このフック２１にワイヤー２０の先端部を取付
ける。そして、スライド装置（ウィンチ）ｌを作動させ
て金属板Ｂを徐々に巻き上げ螺旋状に形成する。金属板
Ｂが支持台２．・・・に−周程巻けたら、そのまま金属
板Ｂを引上げつつ上下金属板Ｂ、Ｈの突合せ部を溶接装
置３により連続的に溶接することによって大径円筒セル
を下側から上側へと製作する。この場合、ワイヤー２０
を緩めても円筒セルの形状を保持できる程度に溶接が進
行したら、ワイヤー２０を一旦取シ外し、このワイヤー
２０を再び支持台２．・・・のローラ５．・・・に金属
板Ｂの上側より一周程巻き付けかつその先端を金属板Ｂ
にフック２１を介して取付ける。そして、再びスライド
装置（ウィンチ）ｌを作動させて金属板Ｂを徐々に巻上
げ螺旋状に形成しつつ上下金属板Ｂ、Ｈの突合せ部分を
連続的宋溶接することによって大径円筒セルを下側から
上側へと製作する。これを複数回繰返すことによって必
要深さの大径円筒セルが得られる。この場合、スライド
装置ｌおよび支持台２．・・・に余分な重量を負担させ
ないように大径円筒セルがあまり高くなる前に大径用１
セルの上端面を切断トーチ１８によって平担に切断して
おく。なお、金属板コイルＡは工場で製作するものとし
、該金属板コイルＡの幅方向端部には開先加工をしてお
く。また、定尺金属板を順次帯壮に溶接することにより
金属板コイルの製作を省略してもよい。

以上、この発明に係る薄肉大径円筒セルの製作方法は金
属板コイルをその幅方向を上下として巻戻しつつ巻戻し
た前記金属板を一定円周方向にスライドさせつつ所定曲
率で曲げて下方から上方へと螺旋状に巻くとともにその
継目を接合することによシ大径円筒セルを下方から上方
へと連続的に製作するようにしたため、組立て溶接を連
続的かつ自動的に行なうことができ費用のかかる現地工
数が減少し極めて経済的であり、また作業に熟練度が要
求されないとともに極めて安全性が高い。また、溶接装
置は固定式としたため溶接精度が極めて高い。

この発明に係る製作装置は、金属板コイルより巻戻した
金属板を一定円周方向にスライドさせるスライド装置と
、前記金属板を所定曲率で曲げるとともに該金属板をそ
の幅方向を上下として螺旋状に形成しかつこの形状を保
持する支持台と、前記金属板を接合する溶接装置とから
なるので、極めて簡単かつ安価な構成で大径円筒セルを
製作できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る製作方法を実施するための製作
装置の一実施例を示す斜視図、第２図はその平面図、第
３図は支持台の側面図、第４図は横倒れ止めアプローチ
ガイドの側面図、第５図はアプローチガイドの側面図、
第６図は溶接装置の側面図である。ｌ・・・・・・スライド装置、２・・・・・・支持台、
３・・・・・溶接装置、４・・・・・・モータ、５・・
・・・・ローラ、６・・・ブラケット、７・・・・・・
ローラ、８・・・・°・アンカーレール、９・・・・・
・ガイドローラ、１０・・・・・・溶接用電極、１１・
・・・・・可動ブロック、１２・・・・・・流体圧シリ
／り゛、１３・・・・・・横倒れ止めアプローチガイド
、１４・・・・・・アプローチガイド、１５・・・・・
・基台、１６・・・・・・ガイド支柱、１７・・・・・
・切断トーチ塔、】８・・・・・・切断トーチ、１９・
・・・・・クレーン、２０・・・・・・ワイヤ、２１・
・・・・・フック。第３図第４図ｑ７− 第５図第６図

Claims

【特許請求の範囲】＋ｌ）金属板コイルをその幅方向を上下として巻戻しつ
つ巻戻した前記金属板を一定円周方向にスライドさせつ
つ所定曲率で曲げて下方から上方へと螺旋状に巻くとと
もにその継目を接合することを特徴とする薄肉大径円筒
セルの製作方法。（２）金属板コイルよシ巻戻した金属板を一定円周方向
にスライドさせるスライド装置と、前記金属板を所定曲
率で曲げるとともに該金属板をその幅方向を上下として
螺旋状に形成しかっこの形状を保持する支持台と、前記
金属板を接合する溶接装置とからなることを特徴とする
薄肉大径円筒セルの製作装置。