JPS5832383Y2 - 音響装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシステムコンポーネントステレオやセパレート
ステレオ等のようにプログラムソースやアンプを有する
音響ブロックとスピーカとは別々のキャビネットに収納
した音響装置に関し、スピーカと音響ブロックの設置位
置の自由度を大きくし、かつ外観も美しくするようにし
たものである。

従来よりセパレートステレオやシステムコンポーネント
ステレオのように、チューナ、レコードプレヤー、テー
プレコーダ等のプログラムソースとそれらからの再生信
号を増幅するアンプとを一体または一群にしてメインの
音響ブロックとし、スピーカのみをこのメインの音響ブ
ロックから分離したスピーカボックス内に収納したもの
が多く用いられている。

一般にこの種の音響装置を電気的に接続するためには、
メインの音響ブロック中のアンプの後部端子板から引き
出した電源コードの先端に電源プラグを設け、この電源
プラグを壁面等に設けられた電源コンセントに差し込む
とともに、同じくアンプの後端端子板とスピーカボック
スの後部端子板との間をスピーカコードで接続しなけれ
は゛ならない。

このため、メインの音響ブロックは電源コードの長さの
範囲内で自由に移動させることは可能であるが、音響ブ
ロックとスピーカボックスの間がスピーカコードで結合
されているため、音響ブロックを壁面等から離して部屋
の中央まで引き出そうとしても、通常はスピーカコード
が柱等に打ちつけられたり、タンスの裏側に配置された
りしているため、音響ブロックを十分な範囲内で移動さ
せることはむつかしいという問題か゛ある。

また、この問題を解決するためにスピーカコードを十分
長くすれば、音響ブロックを部屋の中央まで引き出した
とき、電源コードと左右のスピーカコードの合計３本の
配線が相当分離した方向にばらばらに引き出されるため
、外観が目苦しくなるという問題がある。

本考案はこのような従来の問題を解決するようにした音
響装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について図面とともに説明する。

図において、１はレコードプレーヤ、カセットテープレ
コーダ、ステレオチューナ等のプログラムソースとこれ
らからの再生信号を増幅するアンプとを１つの筐体内に
収納した音響ブロック、２，３は別々のスピーカボック
ス内に収納された左右のスピーカ、４は壁面５に埋込ま
れた電源コンセント（図示せず）に差し込まれた電源プ
ラグである。

上記電源プラグ４は、第２図、第３図に示すように樹脂
等で形成したケース６の裏面に上記電源コンセントに差
し込まれる電源端子７が突設され、ケース６の両側面に
それぞれ左右のスピーカ２，３がらのスピーカコード８
，９を接続するためのスピーカ端子１０．１１が突設さ
れている。

そして上記電源端子７とスピーカ端子１０．１１には、
ケース６の内部においてそれぞれ電源コード１２と左右
のスピーカコード１３．１４が電気的に接続されており
、これらの電源コード１２とスピーカコード１３．１４
が１つの絶縁チューブ１５に覆われた状態でケース６の
下面から引き出され、その先端は音響ブロック１の後端
端子板（図示せず）に設けられた電源端子゛とスピーカ
端子（いずれも図示せず）にそれぞれ接続される。

このようにすれば、音響ブロック１を絶縁チューブ１５
内に挿入された配線の長さの範囲内で１由に移動させる
ことができ、しかも音響ブロック１を部屋の中央付近に
引き出す際にスピーカコード８，９がそれと一諸に引き
出されることはないがら、従来に比べて音響ブロック１
の移動の自由度を十分高くすることができる。

またこの実施例のように電源コード１２と左右のスピー
カコード１３．１４を１ての絶縁チューブ１５で覆うよ
うにすれば、音響ブロック１の移動によっても単に１本
の配線が引きまわされるだけであるから、外観的にも美
しいものにすることができる。

なお、電源プラグ４と音響ブロック１の間を結ぶ電源コ
ード１２と左右のスピーカコード１２．１３を別々の絶
縁チューブで覆い、配線を合計２本とした場合や、左右
のスピーカコード１２．１３をさらに別々の絶縁チュー
ブで覆い、配線を合計３本とした場合でも、従来のよう
に音響ブロック１とスピーカ２，３を直接スピーカコー
ドで結合したものに比べれば、音響ブロック１の移動の
自由を高め、その外観を美しいものにすることができる
。

以上のように本考案はセパレートステレオやシステムコ
ンポーネントのようにスピーカを分離したタイプの音響
装置において、音響ブロックの移動の自由度を高め、配
線を美しくすることができるという優れた効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図、第３
図はその要部を示す背面図および側面図である。 １・・・・・・音響ブロック、２，３・・・・・・スピ
ーカ、４・・・・・・電源プラグ、５・・・・・・壁、
６・・・・・・ケース、７・・・・・・電源端子、８．
９，１３．１４・・・・・・スピーカコード、１０．１
１・・・・・・スピーカ端子、１２・・・・・・電源コ
ード、１５・・・・・・絶縁チューブ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）少なくともアンプを含む音響ブロックと、この音
   響ブロックとは別のキャビネットに収納されたスピーカ
   と、電源プラグとを備え、上記電源プラグは単一のケー
   スと、このケースに設けられ、電源コンセントに差し込
   まれる電源端子と、このケースに設けられ、上記スピー
   カからのスピーカコードが接続されるスピーカ端子とを
   有し、上記ケース内でそれぞれ上記電源端子と上記スピ
   ーカ端子に接続された電源コードおよびスピーカコード
   を上記ケース外に引き出しこの引き出された電源コード
   とスピーカコードを上記音響ブロックに接続するように
   した音響装置。
2. （２）ケースから引き出された電源コードとスピーカコ
   ードを一つの絶縁チューブで覆ったことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の音響装置。