JP2612957B2 - ダクト用換気扇 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、おもに居室の天井面に取り付けられ、屋外
と連通しているダクトと接続することで、居室内の空気
を入れかえるダクト用換気扇に関するものである。

従来の技術 ダクト用換気扇は、天井裏に本体を埋設し、ダクトと
接続して使用され、本体に通ずる電源電線は天井裏から
本体に引き込むため、電源接続作業において安全でしか
も容易に接続できる構造が望まれていた。

このようなことから従来のダクト用換気扇は、たとえ
ば第３図に示すように、送風機（図示せず）を内蔵し居
室側に吸込用開口部と、一側面に吐出用開口部101と、
天面に電源電線102を内部に引き込むための孔部103とを
有する本体104と、接続ダクト105を接続するダクト接続
部106を有し前記吐出用開口部101と連通するように開口
部を設けた取付板107と、前記吸込用開口部をおおう化
粧グリル（図示せず）とを具備し、まず、天井開口部10
8の取付枠109に取付板107を固定し、接続ダクト105をダ
クト接続部106にアルミテープ等で固定したのち、あら
かじめ天井裏に配設されている電源電線102を、天井開
口部108から居室側に引き出し、本体104の天面に設けら
れた孔部103から本体104の内部に挿入し、本体104を天
井開口部108に挿入して取付枠109に固定し、最後に、本
体104の居室側に設けられた吸込用開口部を利用して、
本体104の内部で送風機と電源電線102を接続していた。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、天井面付近という高所作
業において、本体104を一方の手で支えながらもう一方
で電源電線102を孔部103に挿入しなければならないた
め、ふたつの作業を同時に行なうというきわめて危険を
ともなうものであった。また、電源電線102を本体104の
内部に挿入したのち、本体104を取付枠109に固定し、そ
れから電源電線102と送風機との接続を行なうため、電
源電線102が十分長く本体104内に挿入されていなけれ
ば、電源電線102と送風機との接続作業がきわめて困難
になったり、不可能な場合もあった。

本発明は上記従来の課題に留意し、電源電線の接続作
業が安全で容易かつ確実に行なえることを第１の目的と
する。

第２の目的は、部品精度のバラツキがある程度大きく
ても、電源電線の接続作業が確実に行なえるようにする
ことにある。

課題を解決するための手段 第１の目的を達成するために本発明の第１の手段は、
送風機を内蔵し、一側面に吐出用開口部を有した本体
と、前記送風機と電気的に接続され前記本体の天面に露
出した接続端子と、この接続端子と接触するとともに電
源電線を接続するための電源電線接続端子と、接続ダク
トを接続するダクト接続部および前記電源電線接続端子
を設け、前記吐出用開口部と連通するよう開口部を有し
た取付板とを具備し、前記取付板に前記本体を固着し、
取付板に設けた電源電線接続端子と本体に設けた接続端
子との電気的接続を天井裏空間内において行うダクト用
換気扇の構成としたものである。

第２の目的を達成する第２の手段は、本体の天面に斜
面を有する凹部を設け、この凹部の底面から接続端子を
露出したダクト用換気扇の構成としたものである。

作用 第１の手段の構成により、電源電線を接続するための
電源電線接続端子がダクト接続部を有する取付板に設け
てあることから、まず、取付板を天井開口部の取付枠に
固定し、接続ダクトをダクト接続部にアルミテープ等で
固定し、ここで電源電線を天井裏にて電源電線接続端子
に接続する。つぎに本体を、天井開口部に挿入し取付枠
に固定すると、本体の天面に露出した接続端子と電源電
線接続端子とが接触することから、送風機と電源電線が
接続されることとなる。

第２の手段の構成により、取付板を天井開口部の取付
枠に取付たのち、本体を天井開口部に挿入すると、電源
電線接続端子部が本体天面の凹部の斜面にガイドされて
底面に向かって進み、電源電線接続端子と接続端子とが
接触し、電源電線の接続作業が確実に行われることとな
る。

実施例 まず、本発明の第１の手段による一実施例について、
第１図を参照しながら説明する。図において、１は送風
機（図示せず）を内蔵し、居室側に吸込用開口部と一側
面に吐出用開口部２とを有し、天面に送風機と電気的に
接続される接続端子３を露出させた本体である。

そして、電源電線４を接続するとともに、本体１の天
面に露出させた接続端子３と接触するように構成した電
源電線接続端子５と、接続ダクト６をアルミテープ等を
巻回して接続するダクト接続部７と、前記吐出用開口部
２と連通するように設けた開口部とを有した取付板８
が、本体１の吐出用開口部２を設けた一側面に、当接し
て固着されている。

上記構成において、電源電線接続端子５が取付板８に
設けられているので、取付板８を天井開口部９の周縁に
設けた取付枠10に挿入して固定したのち、電源電線４を
天井裏にて電源電線接続端子５に接続できる。つぎに接
続ダクト６を、ダクト接続部７にアルミテープ等で固定
したのち、本体１を天井開口部９に挿入し、取付枠10に
固定すると、本体１の天面に設けた接続端子３と電源電
線接続端子５が天井裏空間内で接触することから、送風
機と電源電線４が、安全で容易かつ確実に接続されるこ
ととなる。

つぎに、本発明の第２の手段による一実施例につい
て、第２図を参照しながら説明する。

図において、11は送風機（図示せず）を内蔵し、居室
側に吸込用開口部と、一側面に吐出用開口部12と、天面
に斜面13を有する凹部14を設け、この凹部14の底面から
送風機と電気的に接続された接続端子15を露出させた本
体である。

そして、電源電線16を接続するとともに、本体11の天
面に設けられた凹部14と当接する凸部を有し接続端子15
と接触するように構成した電源電線接続端子17と、接続
ダクト18をアルミテープ等を巻回して接続するダクト接
続部19と、前記吐出用開口部12と相対するように設けた
開口部を有した取付板20が、本体11の吐出用開口部12を
設けた一側面に、当接して固着されている。

上記構成において、電源電線接続端子17が取付板20に
設けられているので、取付板20を天井開口部９の取付枠
10に挿入して固定したのち、電源電線16を天井裏にて電
源電線接続端子17に接続できる。つぎに接続ダクト18を
ダクト接続部19にアルミテープ等で固定したのち、本体
11を天井開口部９に挿入し、取付枠10に固定する。この
とき、本体11の天面には、斜面13を有する凹部14が設け
られているので、電源電線接続端子17を保持する部分
が、この凹部14の斜面13にガイドされて底面に向かって
進み、電源電線接続端子17と接続端子15とが接触し、電
源電線の接続作業が確実に行われる。

このように、本体11や取付板20などの部品精度のバラ
ツキがある程度大きくても、送風機と電源電線16とは、
より確実に接続されることとなる。

発明の効果 以上の実施例の説明から明らかなように本発明によれ
ば、電源電線と本体との接続作業が天井裏で行なえると
ともに、一方の手で本体を支えながら、もう一方で電源
電線を本体に挿入するというふたつの作業を天井面付近
において同時に行なうことがなくなる。また、電気的接
続部分が本体天面上の天井裏空間に位置することによ
り、換気される空気の接触が防止されるとともに、本体
形状を大幅に変形する必要もなく、安全でしかも容易か
つ確実に行なえるという効果が得られる。

また、部品精度のバラツキがある程度大きくても、確
実に電源電線と本体の接続作業が行なえるという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の手段の一実施例を示すダクト用
換気扇の取り付け分解斜視図、第２図は同第２の手段の
一実施例を示すダクト用換気扇の取り付け分解斜視図、
第３図は従来のダクト用換気扇の取り付け分解斜視図で
ある。 1,11……本体、2,12……吐出用開口部、3,15……接続端
子、4,16……電源電線、5,17……電源電線接続端子、7,
19……ダクト接続部、8,20……取付板、13……斜面、14
……凹部。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】送風機を内蔵し、一側面に吐出用開口部を
   有した本体と、前記送風機と電気的に接続され前記本体
   の天面に露出した接続端子と、この接続端子と接触する
   とともに電源電線を接続するための電源電線接続端子と
   接続ダクトを接続するダクト接続部および前記電源電線
   接続端子を設け、前記吐出用開口部と連通するよう開口
   部を有した取付板とを具備し、前記取付板に前記本体を
   固着し、取付板に設けた電源電線接続端子と本体に設け
   た接続端子との電気的接続を天井裏空間内において行う
   構成としたダクト用換気扇。
2. 【請求項２】本体の天面に斜面を有する凹部を設け、こ
   の凹部の底面から接続端子を露出した請求項１記載のダ
   クト用換気扇。