JPS5832305B2 - 熱交換器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固体等の熱媒体間の熱交換を可能とした熱交換
器に関するものである。

一般に従来力）ら存在する熱交換器は隔壁を境にして形
成される流路に低温と高温の流体の熱媒体を流通させて
熱交換を行なわせるようにした流体の熱交換器に関する
ものである。

一方、熱媒体が固体、粉体或いは容器に入つγこ流体（
以下固体等と称する）である熱交換器は、今だ存在しな
い。

そのため例えば、焼成物、鋳造物、焼鈍物等の成形又は
処理時点で保有する熱エネルギ或いは、炉の燃焼灰など
に残留する熱エネルギをただ無駄に放熱させてしまうだ
けであって、その熱エネルギの量は膨大である。

そこで本発明は、上述した固体等のもつ熱エネルギを他
の固体等と熱交換を行なわせ、固体等のもつ熱エネルギ
を有効に利用せんとする熱交換器を提供するものである
。

本発明の熱交換器の構成を図面について説明すると、第
１図乃至第３図に於いて、１は長手方向の両端に開口２
，３を設けた熱の不良導体からなる筒状の炉体である。

この炉体１の長手方向の内部に熱の不良導体力）らなる
支切壁４を炉体１と一体に設け、この支切壁４を隔てて
炉室と後述する複数列の無限軌道１０．１１と多数個の
支切板８゜９の収容室５を設ける。

６，７は炉室の内壁下面即ち、搬送路に沿って二列に配
設された多数個の伝導体である。

８，９は下面を転道体６．７の軌道面とし、搬送路に沿
って互いに対向して移動するようにしγこ複数列の搬送
体である。

１０．１１は支切壁４を挾んで両端を炉室の開口２，３
上剤に配設した複数列の無限軌道である。

この複数列の無限軌道１０．１１の炉室内にある部分の
移動方向と速区をそれぞれ搬送体８，９と同期させ、ま
γここの無限軌道１ｏ、ｉｉの所定の間隔を隔てたリン
クの枢軸に多数個の支切板１２．１３を回動自在に多数
枢着する。

支切板１２．１３は互いに炉室内の雰囲気を支切ながら
搬送体８，９と共に移動可能とするため、この支切板８
，９の形状を炉壁と搬送体８，９によって囲まれる断面
に近接し、且つ隣り合う列の支切の境界で支切った形状
とする。

モして各列の多数個の支切板１２゜１３と複数列の搬送
体８．９は熱の不良導体であることが望ましい。

１４．１５は炉室の内壁両側面に所定の間隔をもって配
設しｆこ炉室の雰囲気を攪拌するための多数個のファン
である。

このファン１４．１５を支切板１２，１３の側面と干渉
させないように炉室の内壁両側面に設けた凹に埋設した
構造とする。

次にこの発明の熱交換器の作用について説明する。

搬送体８と無限軌道１０を同期して開口２から開口３へ
、また搬送体９と無限軌道１１を同期して開口３から開
口２へそれぞれ対向して運転した状態で、まず、高温の
固体等の熱媒体餉えは焼成加熱物を開口２の搬送体８上
に、これに対し低温の固体の熱媒体を開口３の搬送体９
上にそれぞれ連続して載置し炉室に対向して搬入する。

こうして搬送体８．９と無限軌道１０．１１が炉室内に
向って移動すると、各列の無限軌道１０．１１に枢着し
た支切板１２，１３が順次重力によって垂直に下降を始
め炉室内には支切板１２．１３によって搬送方向の雰囲
気を隔離した炉室部１６゜１７が連続して各々の列の搬
送体８，９上に形成される。

さらに搬送体８，９と無限軌道１０゜１１がそれぞれ同
期して搬送路に沿って移動すると、途中で前記の炉室部
１６と炉室部１７の雰囲気が流通または行き違いを繰返
す。

この間、炉室内壁両側面に取り付けた複数個のファン１
４゜１５によって両者の炉室部１６．１７の雰囲気を流
通攪拌させるとともに搬送体１６上と搬送体１７上とに
載置された高温と低温の固体等の熱媒体の間で熱交換を
行なわせる。

そして炉室部１６゜１７がそれぞれ開口３，２に達する
と両者の熱媒体の間の熱交換が完了する。

熱交換が完了した上記の熱媒体をもし必要があれば直ち
に例えば炉等に搬入する。

開口３．２力）ら搬出された各々の列の多数個の搬送体
８．９は搬送路を循環して繰返し使用する。

一方無限軌道の枢軸に枢着した各々の列の多数個の支切
板１２．１３は開口３，２で順次上昇を始め無限軌道１
０．１１上に折り重なるようにして収容室５内を進んで
開口２．３にて元の状態に復帰する。

第４図乃至第６図は本発明の第２の実施例を示すもので
ある。

１８は熱の不良導体からなる筒状の炉体である。

１９．２０は炉室の内壁下面に開口１２力）ら開口２２
に敷いた二条の複線軌道である。

２３は炉室の内壁上面の凹部に設けた炉室の雰囲気を対
流させるための多数個の連通管である。

２４．２５は前記の軌道に嵌めた車輪の複数の車軸を軸
承する台車である。

２６．２７は台車に固看した各々の列の多数個の載荷台
、２８．２９は台車と載荷台に一体に固看した各々の列
の多数個の支切板である。

そしてこの支切板２８．２９の形状を炉壁と載荷台２６
．２７とで囲まれγこ断面に近接し且つ、隣り合う列の
支切板の境界で支切つγこ形状とする。

以上の構造力）らなる搬送体を上記の炉室内の軌道１９
．２０上に多数密に並べ対向移動させるとともに、それ
ぞれの列の搬送体上に高湿と低温の固体等の熱媒体を連
続して載荷し、両者の熱媒体との間で熱交換を行なわせ
るようにした熱交換を行なわせるようにした熱交換器で
ある。

尚第１実施例、第２実施例とも搬送装置を炉室内で対向
移動する二列としたが、三列以上設けることも可能で、
実施例に限定されるものでない。

以上説明した様にこの発明は、熱の不良導体力）らなる
筒状の炉体の内壁下面に敷設した互いに対向移動する複
数列の搬送体と、この複数列の搬送体の移動と同期し各
々の搬送体の搬送方向に炉室の雰囲気を支切るために設
けた多数の支切板と、前記炉体の内壁に取り付けた炉室
の雰囲気攪拌装置とからなり、前記複数列の搬送体上の
高温と低温の内熱媒体の間で熱交換を行なわせるように
しｆこことを特徴とする熱交換器とした力）ら、固体、
粉体或いは容器に入った流体例えば、溶融した金属と力
）らなる高温と低温の熱媒体の間で熱交換を行うことが
可能である。

またこれ等の熱媒体の間で熱交換を行う過程は、互いの
炉室部の雰囲気を支切板によって支切って搬送方向に移
動しないようにし、互いに隣接する列の炉室部の間で即
ち、内熱媒体の間で雰囲気を移動し合う構造としｙ、＝
ｙ、＝め非常に高い熱交換率を得ることが可能である
。

この結果、従来例えば、焼成物、鋳造物、焼鈍物等の成
形処理時点で保有する熱エネルギ或いは、炉の焼成灰な
どに残留する熱エネルギをγこだ無駄に放熱させておつ
アこのを本発明の熱交換器を使用することにより、これ
等のエネルギを有効に利用でき、例えば炉の予熱器とし
て使用した場合非常な熱エネルギの節約になる。

【図面の簡単な説明】 第１図乃至第３図は本発明による熱交換器の実施例を示
す図であり、第１図は正面の断面図、第２図は側面の断
面図、第３図は上面の断面図を示す。 第４図乃至第６図は本発明による熱交換器の第２の実施
例を示す図であり、第４図は正面の断面図、第５図は側
面の断面図、第６図は上面の断面図を示す。 １・・・・・・炉体、８，９・・・・・・搬送体、１２
．１３・・・・・・支切板、１４．１５・・・・・・攪
拌装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 熱の不良導体からなる筒状の炉体の内壁下面に敷設
   した互いに対向移動する複数列の搬送体と、この複数列
   の搬送体の移動と同期し各々の搬送体の搬送方向に炉室
   の雰囲気を支切るために設けた多数の支切板と、前記炉
   体の内壁に取り付けた炉室の雰囲気攪拌装置とからなり
   、前記複数列の搬送体上の高温と低温の画然媒体の間で
   熱交換を行なわせるようにしたことを特徴とする熱交換
   器。