JPS5831952Y2 - ピンタンブラ錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピンタンブラ錠に関するもので、詳−シくは外
筒周面に形威されたピン大口部を閉塞する目打板の改良
に関するものである。

従来ピンタンブラ錠のシリンダケース周面に形威された
ピン大口部の閉塞手段としては各ピン穴にピン、ドライ
バーに次でコイルばねを嵌入し、そのうえからそれぞれ
の口部に順次止栓を目打する方式または同列のピン穴部
分におけるシリンダケース周面に共通の浅い溝を形成し
ておいて該部分に共通の目打板を嵌入し続いて溝の両側
縁を目打板の両側縁に搾出し、すなわち絞め作業を施し
て閉塞する手段を採っているのでプレス機を使用するこ
とになり、そのうえ時間を要するのでコスト高となる等
の欠点がある。

本考案は斯る点に鑑みてなされたもので外筒の施錠用、
開錠用のピン大判にそれぞれ共通の浅い溝を形成すると
共に両溝の隣接するピン大間に細隙を形成し、且外筒の
後端面に両溝の中心部に位置させて下縁を係止縁とした
突縁を形威し、−古根ばね材をプレス加工して前記溝の
巾と長さを有する細長片を外筒の後端面と接すると共に
中央部に前記突縁に嵌合する窓孔を形成した屈曲片に連
設し、且細長片の下面に前記細隙に嵌入して引掛る舌片
をそれぞれ形成して成る目打板を細長片を溝に、舌片を
細隙に、続いて窓孔を突縁にそれぞれ嵌着することによ
り各ピン穴開口部を＝度に閉塞し、且離脱の虞れのない
ピンタンブラ錠が得られるようにしたものである。

以下本考案を図面に示す実施例について説明すると、１
は外筒、２は内筒で共にダイカストにより形成され、内
筒２は外筒１に対して鍵の操作により６０°−転で施錠
、解錠し得るように縦中心線より右へ３０、左へ３０の
個所にそれぞれピン列３ａ、３ｂがある。

４は内筒２端に皿小ねじにより固着された掛金で他端背
面に係止用のボス５が突設されてピンタンブラ錠を構成
している。

このピンタンブラ錠は例えば第２図に示すように金属製
ロッカ用として使用され、金属製ロッカの表板６の穿孔
部に挿貫されセットプレート７により固着されるように
なっている。

ピン列３ａ、３ｂには第５図に示すように外筒１の周面
に溝８ａ、ｓｂを形成し、該溝内に形成したピン穴９の
隣接するピン穴間に軸方向と直角の細隙１０をそれぞれ
形成すると共に該外筒１の後端面における前記ピン列３
ａ、３ｂの中間部に下縁を係止縁１１とした突縁１２を
形成した構成とし、−力板ばね材をプレス加工しての前
記ビン穴列３ａ、３ｂの溝８ａｔ ｓｂに嵌入する巾と
長さを有する細長片１３ａ、１３ｂを外筒１の後端面上
部と接すると共に中央部に前記突縁１２に嵌合して係止
縁１１に係止する引掛片１４を有する窓孔１５を形成し
た屈曲片１６に連設し、且細長片１３ａ、１３ｂの下面
に前記細隙１０に嵌入して引掛る舌片１７ａ、１７ｂを
それぞれ形成してなる目打板１８を細長片１３ａ、１３
ｂを溝ｆ３ ａ ＋８ｂに嵌入し、舌片１７ａ、１７ｂ
を細隙１０に引掛げ、窓孔１５を突縁１２に嵌合させて
引掛片１４を係止縁１１に係止させて嵌着し、各ピン穴
列３ａｓ ３ｂの各ピン穴９の開口部を閉塞してなる
ものである。

本考案は上記の構成であるから、目打板１８は細長片１
３ａ、１３ｂの舌片１７ａ、１７ｂが外筒１の溝８ａ、
８ｂ内に形成された細隙１０にそれぞれ嵌入して引掛る
と共に窓孔１５が突縁１２に嵌合して屈曲片１６の引掛
片１４が係止縁１１に引掛って固着し、ピン大判３ａ、
３ｂの溝８ａ。

８ｂに細長片ｌ ３ａ、１３ｂが嵌合してそれぞれのピ
ン孔９を閉塞する。

そして屈曲片１６は外筒１の後端面に接して窓孔１５が
突縁１２に嵌合して引掛片１４が係止縁１１に係止して
いるので、この目打板１Ｂは一旦嵌着するとドライバ等
を用いて屈曲片１６と外筒１の後端面との間に無理に差
込む形で強引にこじなげれば離脱することはないので安
全であり、従来のように絞め作業を必要としないので作
業が容易であり、多量生産に好適し、且安価に提供する
ことができる等の諸効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示し、第１図は正面図、第
２図は側面図、第３図は平面図、第４図は背面図、第５
図は目打板を嵌入した外筒の拡大背面図、第６図は第５
図のＸ−Ｘ線の縦断面図、第７図は目打板の斜面図であ
る。 １・・・・・・外筒、２・・・・・・内筒、３ａｓ
３ｂ・・・・・・ピン大判、４・・・・・・掛金、５・
・・・・・ボス、６・・・・・・表板、７・・・・・・
セットプレート、８ａ、８ｂ・・・・・・溝、９・・・
・・・ピン穴、１０・・・・・・細隙、１１・・・・・
・係止縁、１２・・・・・・突縁、１３ａ、１３ｂ・・
・・・・細長片、１４・・・・・・引掛片、１５・・・
・・・窓孔、１６・・・・・・屈曲片、１７ａ。 １７ｂ・・・・・・舌片、１８・・・・・・目打板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外筒１の施錠、解錠のピン大判３ａｓ ３ｂにそれぞ
   れ共通の浅い溝８ａ、８ｂを形成すると共に該溝内に形
   成したピン穴の隣接するピン大間に軸方向と直角の細隙
   １０を形成し、且外筒１の後端面の両溝の中心部に下縁
   を係止縁１１とした突縁１２を形成し、−古根ばね材に
   より前記溝巾と長さを有する細長片１３ａ、１３ｂを外
   筒１の後端面と接すると共に中央部に前記突縁１２に嵌
   合する窓孔１５を形成した屈曲片１６に連設し、且前記
   両細長片１３ａ、１３ｂの下面に前記細隙１０に嵌入し
   て引掛ける舌片１７ａ、１７ｂをそれぞれ形威して成る
   目打板１８をそめ細長片１３ａ。 １３ｂを外筒１の溝８ａ、ｓｂに舌片１７ａ。 １７ｂを細隙１０に嵌入させ、続いて窓孔１５を突縁１
   ２に嵌合させ窓孔１５の下縁を係止縁１１に掛止させて
   結合してそれぞれのピン孔を閉室したことを特徴とする
   ピンタンブラ錠。