JPS5831053Y2 - トリツプメ−タのリセツト軸位置決め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、オートバイ、自動車等に装備され、成る走行
区間の距離を随時計測できるようにしたトリップメータ
のリセット軸位置決め装置に関する。

一般にトリップメータは、走行区間距離の計測に際し、
先ずリセット軸を、すべての数字輪が「０」数字を距離
数表示窓に整列させるリセット位置１で一定方向に回転
させる必要があり、そのリセット位置でリセット軸の回
転を確実に停止させるためのものがリセット軸位置決め
装置である。

ところで従来のリセット軸位置決め装置は、第３図に示
すようにリセット軸０２にそれと共に回転するよう固着
されたカム板０５と、その外周面に遊端側前面を弾接さ
せるＵ字状の板ばね０９とより構成され、リセット軸０
２のリセット位置でカム板０６外周の平坦面ＯＴに板ば
ね０９の前面が弾接すると共に、平坦面０７の一端から
起立するストッパ壁０８に板ばね０９の遊端が係止して
、リセット軸０２のリセット回転方向Ｒへの回転を許容
し、それと反対方向の回転を阻止するようになっている
。

このため誤操作によりリセット軸０２が反Ｒ方向に無理
に回転されると、板ばね０９はストッパ壁０８からの荷
重により座屈変形し、或いは折損してリセット軸０２に
対する位置決め機能を失うことがある。

本考案は、そのような誤操作によるも板ばねの破損を防
止し、リセット軸に対する位置決め機能を失うことがな
いようにした前記装置を提供することを目的とする。

以下、第１および第２図により本考案の一実施例につい
て説明すると、器枠１に、左端部に回転撮み２ａを付設
したリセット軸２が回転自在に支持され、このリセット
軸２上に、自動車の車輪に連動するトリップメータの複
数個の数字輪３□〜３４が設けられ、これら数字輪３□
〜３４は、従来普通のように、それらの上部に配設され
る文字板４の表示窓５にリセット時（全数字輪３□〜３
４が「０」数字を表示窓５に現わしたとき）からの自動
車の走行距離数を表示し、昔たりセント軸２がリセット
回転方向Ｒに回転されることによりリセット動作を行う
ようになっている。

リセット軸２にはカム板６をそれと共に回転し得るよう
固着し、このカム板６は、その円筒外周面の一部を切欠
いたような平坦面Ｉとその平坦面Ｉの、リセット回転方
向Ｒ側端部より起立するストッパ壁８とを有していて全
体として欠円形をなしている。

一方、器枠１には、カム板６の外周面に遊端側前面を弾
接させるＵ字状板ばね９の固定端９ａをビス１０により
固着し、その遊端部は、これを固定端９ａ側へ斜めに屈
曲させてそらせ片１１に形成する。

而して、板ばね９は、リセット軸２のリセット位置にお
いて、カム板６の平坦面１（／ｉｌ：前面を弾接させる
と共にストッパ壁８にそらせ片１１を係合させるように
なっている。

したがって、成る走行区間の出発点で数字輪３□〜３４
をリセットすべくリセット軸２を前記リセット位置から
リセット回転方向Ｒに回転すれば、カム板６は従来と同
様に板ばね９の遊端側を固定端９ａ側へ比較的容易に撓
１せながら回転し、一回転して再びリセット位置に来た
とき、平坦面７と板ばね９前而との再係合によりリセッ
ト軸２のリセット位置が確保される。

この場合、若し語ってリセット軸２をリセット回転方向
Ｒと反対に回転しようとすれば、板ばね９のそらせ片１
１とカム板６のストッパ壁８との衝合により比較的大き
な抵抗トルクが生じ、一般に操縦者はその抵抗トルクを
感じてリセット軸２の回転方向を誤っていることに気付
くところであるが、それに気付かずリセット軸２を上記
抵抗トルクに抗して無理に回転すれば、そらせ片１１は
ストッパ壁８を半径方向外方へ滑りながら第２図鎖線示
のように離脱し、これにより正規のリセット操作時と同
様に、板ばね９の遊端側を固定端９ａ側へ撓捷せるので
、板ばね９は破損を免れる。

この結果、リセット軸２は反Ｒ方向に回転はするもの＼
、その回転によっては一般に数字輪３□〜３４ＶＣ何等
の動作も生起させないので、こ工で操縦者はリセット軸
２の回転方向が誤りであることに気付くことになる。

以上のように本考案によれば、操縦者がリセット軸２を
誤ってリセット回転方向Ｒと反対に無理に回転した場合
でも板ばね９のそらせ片１１がカム板６のストッパ壁か
ら滑って離脱し、板ばね９を正常に撓普せることかでき
るので、板ばね９の破損を防止でき、したがって板ばね
９はカム板６と常に確実に協働してリセット軸２に対す
る位置決め機能を発揮し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を備えたトリップメータの平面図、
第２図は第１図のＩＩ−ＩＩ線断面図、第３図は第２図
に対応した従来装置の断面図である。 １・・・・・・器枠、２・・・・・・リセット軸、３１
〜３４・・・・・・数字輪、６・・・・・・カム板、γ
・・・・・・平坦面、８・・・・・・ストッパ壁、９・
・・・・・板ばね、９ａ・・・・・・固定端、１１・・
・・・・そらせ片、Ｒ・・・・・・リセット回転方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器枠１にトリップメータの数字輪３□〜３４に対するリ
   セット回転方向Ｒが一定であるリセット軸２を支持し、
   該リセット軸２に固着されるカム板６の外周に、平坦面
   Ｉと該平坦面の、リセット回転方向Ｒ側端部から起立す
   るストッパ壁とを形成し、該リセット軸２の所定のリセ
   ット位置で該平坦面Ｉに遊端側前面を弾接させるＵ字状
   の板ばね９の固定端９ａを該器伜１に固着し、該板ばね
   ９の遊端に、通常は該ストッパ壁８に係合しているが、
   該カム板６に反リセット回転方向の一定値以上のトルク
   が加わると該ストッパ壁８から滑り離脱を生じるそらせ
   片１１を連設してなる、トリップメータのリセット軸位
   置決め装置。