JPS5830654Y2 - コンクリ−ト管の製造装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は平行な複数本の回転ローラ上に塔載した円筒状
の型枠を、該回転ローラの回転により回転せしめるよう
になしたコンクリート管の製造装置の改良に関するもの
である。

従来この種のコンクリート管の製造装置とじては、型枠
内を貫通する軸を配して、この軸を両端に連結したシリ
ンダで型枠内周面側に押圧するものが知られている。

しかし、従来のこの種装置は長尺で重量な該軸の両端を
シリンダロンド先端に配した軸受に嵌着しているため、
型枠の交換ごとに行なう該軸の着脱に大変な労力を必要
としていた。

すなわち、該軸の一端は軸受により抜差不能に支承して
もよいが、他端は型枠を交換するのにシリンダロンドと
の連結を外さなければならないが、シリンダロンドの先
端に軸受を配し、この軸受に該軸の端部を嵌入しておく
と、この嵌入を外すのは大変であり、捷しては該軸が長
尺で重量があるとタワミを生じ、該軸の端部と軸受の着
脱には労力と熟練を必要とするものであった。

本考案は、上記欠点にかんがみなされたもので、該軸の
着脱が容易に行なえるコンクリート管の製造装置を製造
したものである。

以下、本考案を添付図面に示す実施例にもとすいて説明
する。

図中１，１は機台１ａ上に対設した立フレームで、この
立フレーム１，１には駆動軸５と、平行な複数本の回転
ローラ３，３とが回転自在に橋架されている。

この駆動軸５は軸受４，４により支承されると＼もに、
両端にベルトプーリ５ａ。

５ｂを固着しておシ、一方のベルトブー’Ｊ５ｂは図示
しないモータに連結されている。

また回転ローラ３，３は軸受２，２によジ支承される軸
３ａに一対の車輪３ｂ 、３ｂを固着してなシ、さらに
一端にはベルトプーリ３Ｃを固着し、このベルトプーリ
３ｃと前記ベルトプーリ５ａとにベルト６を掛けてなる
。

なお、この回転ロー２３，３は図示例では一対を平行に
配してなるが、型枠２０を塔載して回転せしめるもので
あればよく、平行な回転ローラ３，３の中央下方に一本
または二本の別の回転ローラを配するものであってもよ
い。

１０は、上記回転ローラ３，３の一端側に配した台で、
この台１０は下部に機台１ａより延設するか、ｌたは床
面に固定したレール１ｂを上下より挾持する転車１１を
有し、回転ローラ３，３の軸方向に移動可能となしてい
る。

また、この台１０上にはシリンダ１２により昇降する軸
支承台１３を配し、との軸支承台１３上に型枠２０内を
貫通し先端にベアリング１５ｂを有してなる軸１４を軸
受１３ａ、１３ａにより回転自在に配している。

さらに、上記回転ローラ３，３の他端側には、上記軸１
４の先端ベアリング１５ｂをその内に遊嵌する円筒体１
５を昇降するシリンダ１２ａをその下端を枢支して配し
ている。

しかして本案は、軸１４を回転ローラ３，３上に塔載し
た型枠２０内を貫通し、その先端のベアリング１５ｂを
円筒体１５内に挿入し、両シリンダ１２，１２ａによジ
該軸１４の両端を下方に引くと、この軸１４は型枠２０
の内周面、正確には型枠２０の輪枠２２，２２の内周面
下部に押圧することができる。

そして、この状態で回転ロー２３．３を回転すると型枠
２０内に投入したコンクリートは遠心力と軸１４の押圧
力とで型枠２０の内周面に密着してコンクリート管を形
成できるものでちる。

また、本考案は上記のごとき構成よりなるためシリンダ
１２，１２ａにより軸１４と円筒体１５を上昇せしめた
後、台１０を移動すれば、軸１４を型枠２０内より引抜
くことができる。

そして、該軸１４の一端は円筒体１５内に遊嵌されてい
るため、例え該軸１４がタワ□を有していても、該軸１
４の引抜きに支障はない。

さらにまた、上記円筒体１５は軸１４を型枠２０内を貫
通してその端部を該円筒体１５内に挿入する際も正確な
位置関係が要求されず、作業の簡略化に大きく役立つも
のである。

さらにまた、本案は、シリンダ１２ａを枢支しているた
め、軸１４を型枠２０より抜き、該シリンダ１２ａを倒
すと、回転ローラ３，３の上方および一方側方には何の
支障物もなくなるため、型枠２０を天井走行うレーン等
の従来設備で搬出できるという効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本案コンクリート管の製造装置の一実施例を示す
もので、第１図は一部断面正面図、第２図は概略側面図
である。 ３・・・回転ローラ、１０・・・台、１２，１２ａ・・
・シリンダ、１４・・・軸、１５・・・円筒体、１５ｂ
・・・ベアリング、２０・・・型枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 平行な複数本の回転ローラ３，３上に塔載した円筒状の
   型枠２０を該回転ローラ３，３の回転により回転せしめ
   るようになしたコンクリート管の製造装置において、 上記回転ローラ３，３の一端側に該回転ローラ３．３の
   軸方向に移動可能な台１０を配し、この台１０上にはシ
   リンダ１２により昇降する軸支承台１３を配し、この軸
   支承台１３上に型枠２０内を貫通し先端にベアリング１
   ５ｂを有してなる軸１４を軸受１３ａ、１３ａにより回
   転自在に配し、 かつ、上記回転ローラ３，３の他端側には、上記軸１４
   のベアリング１５ｂをその内に遊嵌する円筒体１５を昇
   降するシリンダ１２ａをその下端を枢支して配してなる
   コンクリート管の製造装置。