JPS5830627Y2 - 篩 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は粒状物や粉状物をその粒子等の径の大きさ別
により分ける篩の改良に関する。

従来のこの種の篩は、円筒枠の下方に金網を固定してい
る。

このために、１つの金網毎に１つの円筒枠が必要となる
が、この円筒枠は背が高いために保管するスペースが多
く必要となるので、メツシュの異る金網を多く使用する
場合にはその置場所に困るという欠点がある。

さらに背の高い円筒枠に金網が固定されている場合には
洗浄に手間がかかると共に円筒枠と金網の固着部に溜っ
た粉体等はなかなか落ちに＜＜、次の篩にがける粉体等
と化学反応を生じる欠点を有している。

さらに又、金網毎に円筒枠が必要となるために高価にな
る欠点がある。

この考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、金
網と円筒枠を別々に設けて、１つの円筒枠に必要に応じ
てメツシュの異る金網をつけ変えて使用することができ
ることとすることにより、保管のスペースも小さくてよ
く、シかも完全に洗浄することができると共に安く製作
できる篩を提供することを目的とする。

この考案の一実施例について以下図面の記載に基づいて
説明する。

円筒枠１の上下周縁には鍔部２，３が形成されている。

下方の鍔部３は直角に外側に折り曲った押え部４、該押
え部４の端がさらに円筒枠１の反対側へ直角に折り曲っ
た係止部５から構成されている。

金網６は金網枠７の一端の周縁に形成したテーパ一部８
の先端に固定されている。

そして、該テーパ一部８には断面がコの字型のパッキン
輪９が嵌め込まれるようになっている。

又、台枠１０は一方の端部周縁にテーパ一部１１を形成
し、他方の端部周縁には、台枠１０の外側へ直角に折り
曲った鍔部１２を形成している。

さらに又、固定輪１３は横断面がコの字型の両端部をそ
れぞれ直角に外側へ折り曲げた弾力性のある輪で、切断
された両端部には係止突起１４とねし１５の付いた係止
具１６が設けられている。

以上の構成からなるこの考案の篩を使用する際には、ま
ず金網枠７のテーパ一部８にパッキン輪９を嵌め込み、
次いで台枠１０のテーパ一部１１側を金網枠７に嵌め込
んで、金網枠７のテーパ一部８によってテーパー状にな
っているパッキン輪９に台枠１０のテーパ一部１１を押
し付けると共に、さらに円筒枠１の下方の鍔部３の押え
部４と係止部５の間に金網６側のパッキン輪９を入れる
。

このような準備が整った後、固定輪１３を広げてこの固
定輪１３の内部に台枠１０のテーパ一部１１と円筒枠１
の押え部４を入れる。

そして、係止具１６を係止突起１４にひっかけてねじ１
５で締め付けることにより、固定輪１３の直径が小さく
なるように締まるために、固定輪１３が台枠１０のテー
パ一部１１及び円筒枠１の押え部４の間が狭くなるよう
に締まるので、パッキン輪９は金網枠７のデーパ一部８
と台枠１０のテーパ一部１１の間で゛圧縮され、ると共
に、円筒枠１の押え部４と金網６に間においても圧縮さ
れる。

この時固定輪１３内に台枠１０のテーパ一部１１が嵌め
込まれているので゛、固定輪１３が締め付（Ｊられるに
従ってテーパ一部１１上方へ固定輪１３が喰い込んで゛
ゆく。

そのため係止共１６のわじ１５を締め付ければ締め付け
る程より完全にパッキン輪９か゛圧縮されてすき間がな
くなって金網６上の粉体等が円筒枠１や台枠１０よすｌ
Ｉ＋−側へ漏れ出ることはない。

そして、篩の終ｊ′後において、洗浄する際あるいはメ
ツシュの異る全網６と取り変える際には、前記と逆の順
序で゛各物品を取り件してバラせばよい なお、パッキン輪９の材質としてはウレタンゴムのよう
な弾力性のある４吻質か゛最適である。

又、固定輪１３の係止突起１４と係止具１６は、このよ
うな対に限定されるものではないことはもちろんである
。

以上の説明から明らかなように、この考案の篩は、円筒
枠１の一端周縁に金網６を固定しなくて、取り朴し自在
としているために、１つの円筒枠１で゛もって種々のメ
ツシュの異る金網６を使用する二とかで゛きる。

このため、篩の保管スペースの縮少化を図ることかで゛
きると共に、洗浄する際にも各構成要素をバラバラにす
ることができるために、完全に洗浄することかで゛きる
。

さらに又、円筒枠１の数が少くて済む結果経済的である
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図は分解斜視図、
第２図は縦断面組立図、第３図は組立後の縦断面図、第
４図は要部の縦断面図をそス′シぞれ示す。 １・・・・・・円筒枠、６・・・・・・金網、７・・・
・・・金網枠、９・・・・・・パッキン輪、１０・・・
・・・台枠、１３・・・・・・固定輪、１６・・・・・
・係ＩＬ共。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端周縁に鍔部を形成した円筒枠、一端周縁に形成した
   テーパ一部に金網を固定した金網枠、横断面コの字型の
   パッキン輪、一端周縁にはテーパ一部を形成し他端周縁
   には鍔部を形成した台枠及び弾力性があり端部に締め付
   は可能な係止具を有する固定輪から構成されてなる篩。