JPS5830317Y2 - テ−プレコ−ダ−におけるバッテリ−チェック兼用テ−プエンド表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、テープレコーダーにおけるバッテリー電圧チェ
ック兼用のテープエンド表示装置に関するものである。

バッテリーを駆動電源とするテープレコーダーにおいて
は、バッテリーの電圧がテープレコーダーを正常に作動
させるに足る電圧を保持して０ｉするか否かをチェック
して、これを表示する必要がある。

一方、テープレコーダーの録音時に、走行テープが終端
に達した場合、これが伺らかの手段によって表示される
と大変便利であり、大事な録音を記録し損う虞れもなく
なる。

ところが、上記のバッテリー電圧のチェック表示とテー
プエンドの表示とを別々に行うと、場所的および経済的
に好ましくない。

特にマイクロカセットテープを用いる超小型のテープレ
コーダー等では、レコーダ一本体内にスペースがないの
で、これらの表示装置を各々配置することは困難である
。

よって従来のものでは、バッテリー電圧のチェック表示
のみを行っており、テープエンドの表示は行なっていな
いのが現状である。

しかし、この両表示を一つの表示装置で兼用して行うこ
とができたら大変好ましく、実用的である。

本考案の目的は、排他的オア回路とアンド回路とを組み
合わせて一つの発光表示装置を作動させ、この表示装置
の点灯、点滅および消灯作用の種類によって、バッテリ
ー電圧のチェック表示とテープエンド表示の両表示を兼
用して行うテープレコーダーにおけるバッテリー電圧チ
ェック兼用テープエンド表示装置を提供するにある。

以下、図示の一実施例によって本案を説明する。

第１図に示すように、本案のバッテリーチェック兼用の
テープエンド表示装置は、電圧比較回路１とテープ駆動
検出装置２と排他的オア回路３とアンド回路４およびこ
の回路４の出力によって作動する発光表示装置５とで構
成されている。

上記電圧比較回路１は、例えばシュミット回路のような
電気回路で形成されていて、駆動電源であるバッテリー
の電圧が、テープレコーダーを正常に作動させる基準電
圧以上の電圧を保持しているか否かをチェックするもの
であって、チェックした電圧が基準電圧以上の電圧を有
している場合には、一定の出力電圧（田を生じて、この
出力電圧を排他的オア回路３の一方の入力端子３ａとア
ンド回路４の他方の入力端子４ｂにそれぞれ印加するよ
うになっている。

また、本案においては、上記基準電圧は電圧比較回路１
の作動レベルを決める値になっており、バッテリーの出
力電圧と基準電圧とが、同回路によって比較され、出力
電圧か基準電圧以上あるときには、同回路は正の出力電
圧を生じ、出力電圧が基準電圧以下になったときは、比
較回路１の出力電圧は零（０）になるようになっている
。

上記テープ駆動検出装置２は、例えば周知のパルス発振
器等で構成されていて、テープが走行したときには、断
続的な正の出力信号を発生するようになっている。

この出力信号は、増巾器６で増巾されて上記排他的オア
回路３の他方の入力端子３ｂに加えられるようになって
おり、排他的オア回路３は、この断続信号と上記電圧比
較回路１の正の出力信号が加えられたときには、出力を
発生せず、検出装置２の断続信号の信号を生じない間だ
け出力を生じる。

よって、上記検出装置２の断続信号とは位相のずれた断
続的な正の出力信号を発生し、この出力信号は上記アン
ド回路４の一方の入力端子４ａに加えられるようになっ
ている。

そしてアンド回路４は、その入力端子４ａｊ４ｂに、上
記排他的オア回路３からの断続的な正の出力信号と上記
電圧比較回路１からの正の出力信号とか加えられたとき
には、断続的な正の出力信号を発生し、これをその出力
端に接続された発光表示装置５に加える役目をする。

また、この発光表示装置５は、ランプ、発光ダイオード
等のような発光素子で構成されている。

次に、以上のように構成されている本案の装置の作用を
述べると、テープレコーダーの動作時、バッテリーの出
力電圧が基準電圧を保持し、かつテープが正常に走行し
ているときには、電圧ヒヒ較回路１とテープ駆動検出装
置２の正の各出力信号か排他的オア回路３に印加せられ
、この排他的オア回路３の断続的な正の出力信号と上記
電圧比較回路１の正の出力信号とがアンド回路４に印加
せられる。

従って発光表示装置５には、第２図ａに示すような電流
波形の電流が流れ、これによって表示装置５は点滅発光
の表示を行う。

よって操作者は、この点滅発光の表示により、バッテリ
ーの電圧およびテープの走行は正常であることを知る。

次に、この状態からテープが終端に達した場合には、テ
ープ駆動検出装置２の出力信号が零になるので、排他的
オア回路３に印加される断続的な正の出力信号もなくな
る。

しかし、アンド回路４には、排他的オア回路３の正の出
力信号と電圧比較回路１からの正の出力信号が加えられ
る。

よって発光表示装置５には、第２図すに示すような一定
の電流が流れ、これにより表示装置５の発光は点灯し放
しになる。

従って表示装置５の発光が点灯状態を持続したときには
、操作者は、走行テープが終端に達し、表示装置５はテ
ープエンドの表示を行っていることを知り、テープを取
り替えることができる。

次に、テープが正常に走行している途上において、バッ
テリーの電圧が低下し、これが基準電圧以下になると、
電圧比較回路１の出力電圧が零になる。

すると、テープ駆動検出装置２の正の出力信号がオア回
路３に加えられていても、排他的オア回路３およびアン
ド回路４に印加されている電圧比較回路１の出力が零で
あるので、第２図Ｃに示す如く、表示装置５には作動電
流が流れず、表示装置５の発光は消灯してしまう。

よって操作者は、表示装置５の発光が消灯することによ
り、バッテリーが消耗し出力電圧が低下したことを知る
ことができる。

また、バッテリーが消耗して出力電圧が低下すると共に
テープが終端に達した場合には、第２図ｄに示す如く、
すべての回路に加わる出力信号がなくなるため、この場
合にも発光表示装置５は消灯する。

よって操作者は、この消灯によりテープレコーダーの作
動が正常でないことを知る。

このように本案は、排他的オア回路とアンド回路とを巧
みに組み合せて一つの発光表示装置に点灯、点滅、消灯
の３作動を行なわせ、これによってバッテリー電圧の表
示とテープエンドの検出表示とを行なわせるようにした
ものである。

従って、一つの発光表示装置で画表示を兼用することが
できるので、表示装置のために場所をとることもなく、
非常に経済性に富んだ表示装置を提供することができる
。

しかも表示は発光表示であるから、非常に見易い明瞭な
表示を行うことができる。

以上述べたように、本案によれば大変実用的なバッテリ
ー電圧チェック兼用のテープエンド表示装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案の一実施例を示すテープレコーダーにお
けるバッテリーチェック兼用テープエンド表示装置の構
成電気回路図、第２図は、上記第１図中の各回路の出力
信号波形および発光表示の種類を説明するための図表で
ある。 １・・・・・・電圧比較回路、２・・・・・・テープ１
駆動検出装置、３・・・・・・排他的オア回路、４・・
・・・・アンド回路、５・・・・・・発光表示装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基準電圧とバッテリー電圧とを比較し、バッテリー電圧
   が基準電圧より低下したとき、出力信号が変化する電圧
   比較回路と、テープ走行時に、断続出力信号を発生ずる
   テープ駆動検出装置と、この装置からの出力信号と上記
   電圧比較回路の出力信号とが印加される排他的オア回路
   と、この排他的オア回路と上記電圧比較回路の出力信号
   とが印加されるアンド回路と、このアンド回路の出力端
   に接続されていて、バッテリー電圧が基準電圧を保持し
   ているテープ走行時には点滅し、バッテリー電圧が基準
   電圧を保持しており、テープ終端に達したとき、点灯を
   持続し、バッテリー電圧が基準電圧以下になったとき、
   消灯する発光表示装置とからなるテープレコーダーにお
   けるバッテリーチェック兼用テープエンド表示装置。