JPS583021B2 - 鉄鉱石ペレツトの製造方法 - Google Patents
鉄鉱石ペレツトの製造方法Info
- Publication number
- JPS583021B2 JPS583021B2 JP3418776A JP3418776A JPS583021B2 JP S583021 B2 JPS583021 B2 JP S583021B2 JP 3418776 A JP3418776 A JP 3418776A JP 3418776 A JP3418776 A JP 3418776A JP S583021 B2 JPS583021 B2 JP S583021B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mgo
- pellets
- pellet
- ore
- iron ore
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- Expired
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高温(1200℃以上)での還元特性を良好な
らしめるマグネシオ・フエライトを鉄鉱石ペレット中に
生成させる方法に関するものである。
らしめるマグネシオ・フエライトを鉄鉱石ペレット中に
生成させる方法に関するものである。
鉄鉱石ペレットの製造に際しては脈石成分の挙.動がそ
の成品性状を左右すると言っても過言ではない。
の成品性状を左右すると言っても過言ではない。
一方、高炉操業にとっては解体高炉の調査結果から融着
層の管理が重要であることが判った。
層の管理が重要であることが判った。
この融着層の形成に及ぼす影響の大きい成品性状は12
00℃以上での還元性及び軟化から溶融に至る温度幅で
ある。
00℃以上での還元性及び軟化から溶融に至る温度幅で
ある。
(以下高温還元特性という)この高温還元特性に及ぼす
成品ペレット中のMfOの効果については既にソ連、ス
ウェーデンにおいて報告されている。
成品ペレット中のMfOの効果については既にソ連、ス
ウェーデンにおいて報告されている。
之等から明らかにされていることは;
(1)成品ペレット中にマグネタイト構造をしたマグネ
シオ・フエライトが生成し、還元中に軟化温度の高いマ
グネシオ・ウスタイトに変質し、該還元生成物が高温還
元雰囲気下においても転化せず、高温時におけるペレッ
ト中の還元ガスの通気路を確保する。
シオ・フエライトが生成し、還元中に軟化温度の高いマ
グネシオ・ウスタイトに変質し、該還元生成物が高温還
元雰囲気下においても転化せず、高温時におけるペレッ
ト中の還元ガスの通気路を確保する。
この結果高温での還元性が良好となり燃料費低減に寄与
する。
する。
(2)一方、上記還元生成物であるマグネシオ・ウスタ
イトの軟化温度は高く従来ペレットより軟化から溶融に
至る温度幅を減少せしめ、融着層を安定化し、操業の安
定となる。
イトの軟化温度は高く従来ペレットより軟化から溶融に
至る温度幅を減少せしめ、融着層を安定化し、操業の安
定となる。
また、ペレット原料鉱石中にMgOを0.6%以上添加
することが特開昭50−21917号公報で知られてい
る。
することが特開昭50−21917号公報で知られてい
る。
ところがMgO鉱石あるいは含MgO鉱石中のMgOが
鉄鉱石中の酸化鉄と反応し、マグネシオ・フエライトを
生成せしめることは通常のペレット焼成条件ではかなり
困難である。
鉄鉱石中の酸化鉄と反応し、マグネシオ・フエライトを
生成せしめることは通常のペレット焼成条件ではかなり
困難である。
即ち、MgO鉱石(含MgO鉱石)の反応性は悪く、こ
の対策としては; (1)焼成炉内の温度上昇及び雰囲気制御(2)MfO
(含Mho )鉱石の粒度を微細にする。
の対策としては; (1)焼成炉内の温度上昇及び雰囲気制御(2)MfO
(含Mho )鉱石の粒度を微細にする。
等が考えられるが上記手段はいずれも経済的でなく本発
明者等がこれらの問題について種々検討の結果、鉄鉱石
ペレット中に微粉コークスを添加することにより効果を
発現できることを見出した。
明者等がこれらの問題について種々検討の結果、鉄鉱石
ペレット中に微粉コークスを添加することにより効果を
発現できることを見出した。
即ち微粉コークスの添加により焼成中にペレット内部か
弱還元性となりウスタイトが生じ易くなる。
弱還元性となりウスタイトが生じ易くなる。
該ウスタイトは添加MgO鉱石中のMgO成分と容易に
反応し、マグネシオ・フエライト生成に大きな役割を生
ずる。
反応し、マグネシオ・フエライト生成に大きな役割を生
ずる。
この現象は石灰石を添加しない酸性ペレットの場合、石
灰石を添加した自溶性ペレットの場合にも効果としては
変らない。
灰石を添加した自溶性ペレットの場合にも効果としては
変らない。
酸性ペレットの場合であると添加したMgOは他脈石成
分と反応することなく添加した微粉コークスにより生成
されるウスタイトと容易に反応する。
分と反応することなく添加した微粉コークスにより生成
されるウスタイトと容易に反応する。
また自溶性ペレットの場合であるとペレット中の脈石成
分、特にCaOは添加微粉コークスにより生成するウス
タイトの一部とFeO−CaO−SiO2系の複合物生
成反応に消費される。
分、特にCaOは添加微粉コークスにより生成するウス
タイトの一部とFeO−CaO−SiO2系の複合物生
成反応に消費される。
しかし、この反応力は添加MgOと生成ウスタイトとの
反応力に比べればかなり弱いので上記生成したウスタイ
トの大部分は添加MgOと反応し、マグネシオ・フエラ
イトを生成する。
反応力に比べればかなり弱いので上記生成したウスタイ
トの大部分は添加MgOと反応し、マグネシオ・フエラ
イトを生成する。
本発明者等の実験結果によると、鉄鉱石ペレット原料中
にMgOと微粉コークスを添加することによりマグネシ
オ・フエライトは効果的に生成するが、成品ペレット中
にMgOを3%を越える量配合させると上記マグネシオ
・フエライトのペレット中に占める割合が増加し、低温
での還元性を悪くし、高温での還元性改善効果を相殺す
る。
にMgOと微粉コークスを添加することによりマグネシ
オ・フエライトは効果的に生成するが、成品ペレット中
にMgOを3%を越える量配合させると上記マグネシオ
・フエライトのペレット中に占める割合が増加し、低温
での還元性を悪くし、高温での還元性改善効果を相殺す
る。
従つて本発明において添加するMgOの量は3.0%ま
でとするものである。
でとするものである。
一方、生成されるマグネシオ・フエライトの効果は該マ
グネシオ・フエライトの量の割合が5%以上となってそ
の効果が期待できるものであり、添加するMgOの量は
1.0%以上とするものである。
グネシオ・フエライトの量の割合が5%以上となってそ
の効果が期待できるものであり、添加するMgOの量は
1.0%以上とするものである。
上記MgOと共に添加する微粉コークスの量としては、
その量が多くなる程酸化鉄が還元されて生成するウスタ
イト量が多くなるのでマグネシオフエライト生成が容易
となるが、過剰なウスタイト生成によってそのほとんど
が単独で存在する程の量になるとペレット性状を著しく
劣化する。
その量が多くなる程酸化鉄が還元されて生成するウスタ
イト量が多くなるのでマグネシオフエライト生成が容易
となるが、過剰なウスタイト生成によってそのほとんど
が単独で存在する程の量になるとペレット性状を著しく
劣化する。
また添加微粉コークス量が多くなると、該コークスと鉄
酸化物の反応熱により局部的な発熱、溶着等の熱トラブ
ルを発生しやすくなる。
酸化物の反応熱により局部的な発熱、溶着等の熱トラブ
ルを発生しやすくなる。
しかして上記MgO:微粉コークスの比は最大1.0:
1.0までとするものである。
1.0までとするものである。
一方、上記比率において微粉コークスの割合が少なくな
ると通常の焼成条件ではウスタイトの生成量が低下し、
結果としてマグネシオ・フエライト量5%以上という目
標を達成しがたくなる。
ると通常の焼成条件ではウスタイトの生成量が低下し、
結果としてマグネシオ・フエライト量5%以上という目
標を達成しがたくなる。
従ってMgO:微粉コークスの比の下限は1.0:0.
5までとするものである。
5までとするものである。
以上のことから、本発明は鉄鉱石ペレット製造に当り、
あらかじめペレット原料鉱石中に成品ペレット中のMg
O値が1.0〜3.0%となるようにかつ微粉コークス
がMgO%(成品ペレット中):微粉コークス%(ペレ
ット原料鉱石中)=1.0:0.5〜1.0となるよう
にMgO及び微粉コークスを添加するものである。
あらかじめペレット原料鉱石中に成品ペレット中のMg
O値が1.0〜3.0%となるようにかつ微粉コークス
がMgO%(成品ペレット中):微粉コークス%(ペレ
ット原料鉱石中)=1.0:0.5〜1.0となるよう
にMgO及び微粉コークスを添加するものである。
上記MgOとしては例えば海水マグネシャ、天然マグネ
シャ、クリンカー、ドロマイト、かんらん岩、その他が
ある。
シャ、クリンカー、ドロマイト、かんらん岩、その他が
ある。
また微粉コークスとしては例えば高炉用コークスの小塊
を微粉処理したものが使用できる。
を微粉処理したものが使用できる。
上記MgO及び微粉コークスはペレットの主成分である
酸化鉄粉と混合し、通常の方式にもとづいて球状に成形
するものであり、そのためにはそれらの粒径として、比
表面積で3000〜5000cm2/gとするととが好
ましい。
酸化鉄粉と混合し、通常の方式にもとづいて球状に成形
するものであり、そのためにはそれらの粒径として、比
表面積で3000〜5000cm2/gとするととが好
ましい。
上記したようにMgO及び微粉コークスの添加により塩
基度の如何にかかわらずマグネシオ・フエライト生成効
果は大きいがCaO/SiO2の比が1.0未満となる
と還元粉化の問題があり、一方、1.8を越えると還元
膨脹の問題を発生しやすくなるのでCaO/SiOは1
.0 〜1.8とすることが好ましい。
基度の如何にかかわらずマグネシオ・フエライト生成効
果は大きいがCaO/SiO2の比が1.0未満となる
と還元粉化の問題があり、一方、1.8を越えると還元
膨脹の問題を発生しやすくなるのでCaO/SiOは1
.0 〜1.8とすることが好ましい。
実施例
第1表に示すような組成の含MgO鉱石としてかんらん
岩、鉄鉱石として磁鉄鉱と赤鉄鉱の混合原料、微粉コー
クスとして高炉用コークス及び石灰石、ベントナイトを
第2表の如き配合した4種のグリーンペレットを作り焼
成した。
岩、鉄鉱石として磁鉄鉱と赤鉄鉱の混合原料、微粉コー
クスとして高炉用コークス及び石灰石、ベントナイトを
第2表の如き配合した4種のグリーンペレットを作り焼
成した。
上記ペレットを一旦、ウスタイトまで還元し、再び12
50℃でCO:30%−N2:70%の還元雰囲気下で
60分間還元試験をした結果を第4表に示す。
50℃でCO:30%−N2:70%の還元雰囲気下で
60分間還元試験をした結果を第4表に示す。
これらの試験結果から伺える如く、MgO単味の添加で
あればマグネシオ・フエライト生成量も少なく高温還元
試験結果もそれほど良好でないが微粉コークスの同時添
加によりマグネシオ・フエライト生成量が多くなり高温
還元試験結果が良好となっていることが判る。
あればマグネシオ・フエライト生成量も少なく高温還元
試験結果もそれほど良好でないが微粉コークスの同時添
加によりマグネシオ・フエライト生成量が多くなり高温
還元試験結果が良好となっていることが判る。
Claims (1)
- 1 鉄鉱石ペレット製造に当り予じめペレット原原鉱石
中に成品ペレット中のMgO値が1.0〜3.0%とな
るように、かつ敏粉コークスがMgO%(成品ペレット
中);微粉コークス%(ペレット原料鉱石中)=1.0
;0.5〜1.0となるようにMgO及び微粉コークス
を添加し、上記ペレットを酸化性高温雰囲気中で焼成し
て成品ペレット中にマグネシオ・フエライトを生成せし
めることを特徴とする鉄鉱石ペレットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3418776A JPS583021B2 (ja) | 1976-03-30 | 1976-03-30 | 鉄鉱石ペレツトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3418776A JPS583021B2 (ja) | 1976-03-30 | 1976-03-30 | 鉄鉱石ペレツトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52117218A JPS52117218A (en) | 1977-10-01 |
JPS583021B2 true JPS583021B2 (ja) | 1983-01-19 |
Family
ID=12407183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3418776A Expired JPS583021B2 (ja) | 1976-03-30 | 1976-03-30 | 鉄鉱石ペレツトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS583021B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102409170A (zh) * | 2010-09-20 | 2012-04-11 | 鞍钢股份有限公司 | 一种高炉用高机械强度含碳球团及其生产方法 |
CN109956737B (zh) * | 2019-05-15 | 2020-06-23 | 中南大学 | 一种采用带式焙烧机球团法制备活性混合材的方法 |
-
1976
- 1976-03-30 JP JP3418776A patent/JPS583021B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52117218A (en) | 1977-10-01 |
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