JPS583014B2 - スラブの冷却方法 - Google Patents

スラブの冷却方法

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JPS583014B2
JPS583014B2 JP15149778A JP15149778A JPS583014B2 JP S583014 B2 JPS583014 B2 JP S583014B2 JP 15149778 A JP15149778 A JP 15149778A JP 15149778 A JP15149778 A JP 15149778A JP S583014 B2 JPS583014 B2 JP S583014B2
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JP
Japan
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slab
water
cooling
width direction
nozzle
Prior art date
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Expired
Application number
JP15149778A
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English (en)
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JPS5579824A (en
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森田光宣
大久保正道
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スラブ例えば連続鋳造設備に於いて製造され
る鋳片を巾方向に均一冷却させることを主目的とし、フ
ラットノズルを用いて上記フラットノズルを流れる水本
流に気体を添加して、巾方向中央に水へそして両コーナ
一部にミストが位置するスプレーパターンを形成するこ
とを特徴と1するスラブ冷却方法である。
周知の如く例えばスラブ製造プロセスとしての連鋳プロ
セスでは、鋳片の巾方向の均一冷却が連鋳片の品質、形
状に重大な影響を与える。
今、連鋳片の巾方向の均一冷却が損なわれた場合、鋳片
の熱応力により縦割疵、ヒビワレ疵、横ワレ疵等の表面
疵が発生若しくは拡大するし、また凝固末端での巾方向
の不均一冷却は鋳片のバルジングをおこし、これにより
上記連鋳片の内部欠陥、特に中心割れ、中心偏析等を招
来する。
また、昨今の省エネルギー事情に基づき、連鋳と連熱を
直結するCC−HOT直接圧延方法が種々検討されてい
るがこの際、HOT圧延時のスラブ温度、特に両コーナ
一部の温度低下が品質形状に多大な影響を及ぼすことが
わかっている。
この温度低下の原因の1つに連鋳でのコーナー過冷却が
ありこのコーナー過冷却をなくすことがCC−HOT直
接圧延を可能ならしめる。
上記の巾方向不均一冷却に起因する欠点は被冷却材料が
厚ものになる程著しく普通造塊法にもとづく鋼塊から製
造される鋼片、上記の如く連鋳プロセスでの鋳片等で代
表される広巾厚もののスラブにおいて特に著しい。
この様に広巾厚のものとしてのスラブ例えば連鋳片を冷
却する場合特に巾方向の均一冷却が必要不可欠である。
以下はスラブのうちでも特に連鋳片の例を主として説明
して行く。
かかるスラブ例えば連鋳片の巾方向の均一冷却に関して
従来は、フラットノズルを使用し鋳片巾方向各位置での
受水量が一定となるようにして冷却していた。
しかしながら上記冷却の場合鋳片両コーナーエッジ部分
は巾中央部分に比してコーナー短片側からの冷却を受け
、かつ巾中央部分にスプレーされた水がエッジ部分に流
出されるため両コーナーエッジ部分で過冷却現象が生じ
、均一冷却が得られなかった。
このように従来のフラットノズルによる鋳片の冷却方法
は形式上は一定冷却ではあるが真の意味での均一冷却で
はなかった。
この連鋳片の場合はプロセス上長期間その影響を受ける
ので一層不都合である。
したがって鋳片の巾方向の均一冷却を得るには、上記の
知見をもとに、巾方向山型(散水量分布)スプレーパタ
ーンが必要である。
すなわち、中央部での散水量が両コーナーエッジ部分で
のそれよりも多くなるスプレーパターンが必要である。
上記の鋳片巾方向山型スプレーパターンを得る方法とし
ては、 (1) 連鋳片巾方向に多数個のノズルを設置し、各ノ
ズルについて流量制御を行なう。
(2) 鋳片両コーナ一部での散水量が少なくなるよう
なスプレーパターンが得られるようにフラットノズルを
改良する。
ことが考えられる。
しかしながら上記(1)の場合多数個のノズルそれぞれ
につき巾方向の山型スプレーパターンに基づく流量制御
を行なうことは設備費、整備費がかさみ操業も複雑にな
り得策でない。
また上記(2)の場合連鋳操業は鋼種毎に冷却水流量を
変化させるものであり、この冷却水量変化に伴ないノズ
ル前圧力が変化し鋼種に応じて流量を少なくする場合あ
るいは連々のつなぎ時の低流量でスプレー広がりを確保
することが難しい等の問題がある。
すなわち低流量域でもスプレー広がりを確保するには、
ノズルロ径を小さくし噴出圧力を向上させれば良いが、
こうすると(1)最大流量が少なくなる。
(2)ノズル詰りか増大する可能性があり詰りによる不
均一冷却が生じ易い。
つまり従来のフラットノズルにおいては操業冷却水量範
囲内において、最大流量を確保し、かつ連々のつなぎ等
の低流量域で充分なるスプレー広がりが得られることは
難しいという問題もある。
本発明者らは上記の欠点を解消すべく鋭意検討した結果
複雑な構造、操作を有さずに簡単に山型スプレーパター
ンを得る方法を見い出した。
すなわち本発明は従来のフラットノズルを用いて上記フ
ラットノズルを流れる水本流に気体を添加して例えば鋳
片巾方向中央部に散水、両コーナ一部にミストが位置す
るスプレーパターンを形成して冷却するものである。
このようにフラットノズルを流れる水本流に対して空気
を添加すると空気量がある限界点(完全ミストになる時
点)以下であると質量速度の小さい空気は水スプレーに
対して上記ノズルで形成されるスプレーパターンが両エ
ッジ側に追いやられることになり結果として鋳片巾中央
部が水スプレー、両コーナ一部がミストスプレーによる
ソフト冷却という理想的なスプレーパターンを得ること
ができかつ低流量域での流速の低下によるスプレーパタ
ーン不形成の問題も空気の添加による見かけ流速の向上
により同時に解消できる。
第1図に本発明方法による鋳片巾方向の散水量分布と従
来のフラットノズルによる散水量分布の一例を比較して
示す。
この場合両者とも水量は通常鋳造鋼種の相違に応じて5
〜50l/minの範囲で操業しており本発明例ではこ
の状況下で添加空気量を250l/min一定とした。
ちなみにこの本発明例を空気/水の重量比で表わせば0
.0065〜0.065の範囲の操業となる。
この第1図に例示するように、従来例では鋳片巾方向で
の散水量は一定であるのに対し、本発明では両コーナ一
部に対して中央部の散水量が多い山型スプレーパターン
が得られる。
この結果(冷却状況)を第2図に示すが、従来のフラッ
トノズルでは巾方向中央部とコーナ一部との温度差が約
200℃もあるのに対し、本発明では約70℃以下とい
った均一冷却となる。
第2図の測温は両者ともピンチロール部で行なったもの
であり、鋳片サイズは250mm厚×2100mm巾、
引抜速度は0.6m/minである。
本発明の実施にあたり添加する空気の条件は以下の通り
である。
ノズル形式、散水圧力等により定量的には云えないが通
常用いる連鋳機でのノズルにおいて安定的にスプレーパ
ターンを確保するためには1ノズルあたり空気/水の重
量比で0.005以上必要であり上限については1ノズ
ルあたり空気/水の重量比で01であり、これ以上とな
るとスプレーは完全ミストと化し本発明が得られない。
次に本発明の装置例を示す。
第3図に示す例は1ケのフラットノズルで鋳片の巾方向
全体を冷却する例である。
図中1はフラットノズルであり115°ワイドアングル
ノズルである。
2は水本管、3は空気添加のための分岐管を示す。
2′はスプレー水 3′は添加空気を示す。
4は被冷却鋳片を示す。上記フラットノズルの断面形状
を第4図に示す。
aは短径、bは長径を示す。
分岐管3の本管2に対する取付角度(空気の吸込み角度
)0は任意の角度でよい。
但し分岐管3の取付位置(ノズル先端からの距離l)ノ
ズル先端からあまり離し過ぎると息つき現象を生じるた
めl=300mm以下が好ましい。
このような条件でスプレー水本流に気体添加を行なうと
第3図に示すように鋳片4の巾方行中央部4Cには水6
が位置し、両コーナ一部4a,4bにはミスト5,5′
が位置する鋳片巾方向均一冷却上好ましいスプレーパタ
ーンとなる。
上記装置例のように115°のワイドアングルフラット
ノズルを用いた場合上記フラットノズルよりもやや広が
り角度が大きくなりスプレーの広がり角度は130°と
なり両コーナ一部のミスト(4a+4b)は全体の約1
/3程度となる。
なお上記装置例において、スプレー水本流に空気添加を
行なわない場合の散水状況は、第3図点線で示す如くで
ある。
次に本発明の実施例を説明する。
実施例 鋼の連続鋳造設備2次冷却帯において第3図に示す状態
で本発明を実施した。
実施条件は以下の通りである。
以上の条件でAl−Si キルド鋼を対象に約1ケ月間
連鋳操業を実施した結果、中心割れ降格の発生割合は0
.1%、中心偏析の平均Sバンド評点は1.0であった
ちなみに本発明実施前の1ケ月間での中心割れ降格の発
生割合は1〜2%、中心偏析のSバンド評点は1.5で
あった。
このように本発明の実施により、中心割れ降格は1/2
0〜1/10に減少し、中心偏析Sバンド評点は2/3
向上した。
以上の例ではスラブとして連鋳片の例を示したが鋼塊か
ら得る鋼片の冷却の場合も同様の効果が得られる。
以上記述したように本発明はフラットノズルに単に気体
を添加することにより (1)スラブ巾方向で、巾中央水スプレー、両エツジミ
ストスプレーという均一冷却上理想的なスプレーパター
ンが簡単に得られ、結果としてこの山型のスプレーパタ
ーンにより均一冷却ができる。
(2) スプレーパターン維持範囲が広いため1つのノ
ズルでの流量確保範囲が広い。
(3)添加空気量は完全ミスト冷却に比べ非常に少なく
て済み経済的であり水量の変化に対し略空気量一定でよ
いため空気制御が容易である。
等のメリットがある。
このように本発明はスラブ巾方向均一冷却に寄与するこ
と大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の鋳片巾方向での受水量分布と従来フラ
ットノズルの鋳片巾方向での受水量分布の比較を示す図
。 第2図は本発明により得られる鋳片巾方向の温度分布と
従来フラットノズルの鋳片巾方向の温度分布の比較を示
す図。 第3図は本発明装置の一例を示す図。 第4図は第3図で使用するノズル断面形状を示す図。 1・・・ノズル、2・・・水本管、3・・・分岐管、2
′・・・スプレー水、3′・・・空気 4・・・鋳片、
4a,4b・・・鋳片端部、4c・・・鋳片中央部、5
,5’・・・ミスト部分、6・・・スプレー水部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フラットノズルを冷却水がスラブ巾方向に噴射され
    るように配置してスラブを水冷却する方法に於いて、上
    記フラットノズルを流れる水本流に微量の気体を添加し
    て、巾方向中央に水が、そして両コーナ一部にミストが
    位置するスプレーパターンを形成したことを特徴とする
    スラブの冷却方法。
JP15149778A 1978-12-07 1978-12-07 スラブの冷却方法 Expired JPS583014B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15149778A JPS583014B2 (ja) 1978-12-07 1978-12-07 スラブの冷却方法

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JP15149778A JPS583014B2 (ja) 1978-12-07 1978-12-07 スラブの冷却方法

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JPS5579824A JPS5579824A (en) 1980-06-16
JPS583014B2 true JPS583014B2 (ja) 1983-01-19

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ID=15519786

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JP15149778A Expired JPS583014B2 (ja) 1978-12-07 1978-12-07 スラブの冷却方法

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JP3293794B2 (ja) * 1999-02-19 2002-06-17 三宝伸銅工業株式会社 連続鋳造機の冷却装置

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JPS5579824A (en) 1980-06-16

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