JPS5829765Y2 - 携帯型ガススト−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス供給設備のない部屋や屋外で用いるに便
利な携帯型ガスストーブに関するものである。

従来の携帯型ガスストーブは、ガスボンベ内の空所に溜
まる気化ガスをノズルに導いて燃焼させるものであるた
め、気化潜熱による液温低下が避けられず、また火力も
自ずと制限される問題があった。

本考案の目的は、ガスボンベ内の液化ガスを液体のまま
取り出して弁本体で気化させた上で燃焼させることによ
り気化潜熱による液温変化に影響されず、ノズルへのガ
スの供給を十分にしたところの従来に存しない優れた燃
焼性を発揮しまた持運びに便利な、そして廉価なガスス
トーブを提供することにある。

前記の目的を充足する本考案の実施例を次に説明する。

実施例のガスストーブはガスボンベ１と弁本体１３と燃
焼部から成り、弁本体１３は一端部にガスボンベ１に連
絡する連絡口３を有し、該連絡口３に連通ずるノズル管
４内にニードル弁５をっまみ６により進退運動可能に収
容し、ニードル弁５は平面が傾斜する先端の封体７を自
由に嵌合するようにかしめにより取付け、封体７の基部
にはノズル管４に形成した斜面９に接する肩部１０を設
け、又ニードル弁５に気化細隙１１を形成するための膨
出部１２を隆設し、前記弁本体１３にガスボンベ１を倒
立してセットする安定脚１４を回動自在に取付け、又ニ
ードル弁本体１３の先端１３′側でノズル管４の先に給
気口１５を形成した混合管１６、赤熱部材１７を固定さ
せ、かつ該赤熱部材１７を中心に位置させた反射板１８
を装備しである。

尚反射板１８は燃焼熱をより有効に利用するものである
。

図中２はボンベ１に設けたＬ形のサイホン管で従来はそ
の内方端が気化ガスが充満した空所に位置するようにガ
スボンベ１の姿勢が決められた、が本考案ではその必要
がない。

８はノズル管４の先端噴出口、１９はボンベ１のつば縁
１′に係合する弾片で、取付板２０によりこれを押えて
ねじ２１で個定し、弾片１９を弁本体１３に螺合した操
作カバー２２と一体の押圧環２３で締付け、ボンベを固
定する。

２４はＯリング、２５は弁本体１３に螺合しためねし管
でノズル管４をこのめねじ管２５に螺合し、又バッキン
グ２６を介してノズル管４の先に混合管１６が突出する
ように弁本体１３に螺着し、そして混合管１６の先に火
口筒２７を螺合し、その先に円筒状金網製赤熱部材１７
を嵌合する。

又火口筒２７の後端と混合管１６０段部との間に椀形反
射板１８の中心孔１８′を嵌合させるることにより、該
椀形反射板１８を固定する。

又安定脚１４は杆材により図示の如く 形に成形したも
ので、杆材の両端部には第４図鎖線で示す如くのガスボ
ンベ収納時（不使用時）のガスボンベ受支片１４′を形
成し、かつその基部１４″の孔２８と弁本体１３の上部
に突出形成した取付孔２９とおねし３０により止めるこ
とにより、第５図の使用状態（燃焼状態）や、第４図の
点火時及び携帯時の状態に安定脚１４を回転自在に構威
しである。

３１は火口筒２７内に嵌めた網板を、３２は弁本体１３
に設けたガス流路を、３３は反射板１８に嵌めた保護網
、３４は該保護網の上部に形成した被加熱容器ａの載架
枠を夫々示す。

以下図示実施例にて使用状態を説明すれば、先ず第４図
実線の状態でつまみ６を回し、ニードル弁５を全開する
ことによりガスボンベ１内の気化ガスが上端り形ノズル
２を介してノズル管４の先の赤熱部材１７から噴出する
。

これに着火することにより赤熱部材１７は赤熱し、その
熱が弁本体１３に伝わり、弁本体１３が温ったところで
、（約３０秒後）次に逆にし第５図の状態にする。

これにより液化ガスがそのまま弁本体１３に送られる。

そして気化細隙１１により気化されるので、本考案のガ
スストーブではガスボンベ内で予め気化したガスを燃焼
中用いることがなく、従って気化潜熱による気化ガスの
供給が漸減することなく、一定の火力で燃え続けること
が可能となる。

本考案は以上記述した構成であるがら、携帯に便利で屋
外でも非常に簡便に利用でき、しがも携帯型であるにも
拘らず十分強力な火力が得られる特徴がある。

即ち従来のガスストーブに比べ熱量も高く野外において
も十分に身体を保温でき、殊にボンベは弁本体と一体と
なり、所謂熱源一体式であるため、チューブで本体外の
大型ガスボンベと接続する必要がないがら、移動も自由
にできる効果があり、殊に点火のよ・移動力可能な特質
を発揮シ、例えば２２０ｇのブタンガス入すボンベで約
６時間燃焼でき携帯用ガスストーブとして画期的な性能
を発揮し得ると同時に、ガスボンベ内の液化ガスをその
まま使用する着想によって、従来型にみられた気化潜熱
による火力の弱化を防ぐことができ、従って特に寒冷な
条件でも燃焼性能が余り低下せず常に好適に使用できる
特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る携帯用ガスストーブの一実施例を示
したもので、第１図は斜視図、第２図は要部縦断側面図
、第３図はノズル管部分の縦断側面図、第４図は点火時
における側面図、第５図は使用状態における側面図であ
る。 １・・・・・・ガスボンベ、３・・・・・・連絡口、４
・・・・・・ノズル管、５・・・・・・ニードル弁、６
・・・・・・つまみ、７・・・・・・封体、９・・曲斜
面、１０・・・・・・肩部、１１・・・・・・気化細隙
、１２・・・・・・膨出部、１３・・・・・・弁本体、
１４・・・・・・安定脚、１５・・・・・・給気口、１
６・・・・・・混合管１７・・・・・・赤熱部材、１８
・・・・・・反射板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ガスボンベ１に連絡する連絡口３を設けた弁本体
   １３に、該連絡口３に連通ずるノズル管４内にニードル
   弁５を進退運動可能に収容し、ニードル弁５は平面が傾
   斜する先端の封体７を自由に嵌合するようにかしめによ
   り取付け、封体７の基部にはノズル管４に形成した斜面
   ９に接する肩部１０を設け、又ニードル弁５に気化細隙
   １１を形成するための膨出部１２を隆設し、前記弁本体
   １３にガスボンベ１を倒立してセットする安定脚１４を
   取付け、又ニードル弁本体１３の先端１３′側でノズル
   管４の先に給気口１５を形成した混合管１６、赤熱部材
   １７を固定させてなる携帯型ガスストーブ。
2. （２）赤熱部材１７を反射板１８の略中心に配設した実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の携帯型ストーブ。