JPS5829561Y2 - ガスクロマトグラフ直結質量分析装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスクロマトグラフ直結質量分析装置に関し、
溶媒など不要な成分除去に用いるバルブに係り、特に高
温加熱において用いて好適な嵌合軸を備えた装置に関す
るものである。

ガスクロマトグラフ直結質量分析装置に於いて、不要な
分離溶出成分を除去する目的とした多くのバルブ機構で
は、バルブの流路が短く成分の吸着、熱分解などを防ぎ
、また感度損失をなくシ、除去率の向上およびカラム保
持時間などに影響なく溶媒除去できるものは少ない。

本考案は、ガスクロマトグラフ直結質量分析装置にて微
量混合分析を行う上で多量の溶媒、不純物など不要な成
分を適時排気除去する目的のバルブにおいて、その目的
とするところは、高温の条件下においても、バルブと周
囲の金属が接合を起こすことなく取扱いの容易な溶媒除
去バルブを提供するにある。

本考案では、カラム側圧力と同じ領域に装着した容積の
小さい軸嵌合の押出し切換による除去バルブを備え、高
温による嵌合軸の接合防止をバルブにガラス融着を施す
ことによりおこない、反復の軸切換操作により、キャリ
アーガス流速などへ影響なく流路の開放、遮断を容易に
し排気除去できるものである。

本考案では、ガスクロマトグラフ直結質量分析装置に於
いて、第１図のインプット流路１より分離溶出した成分
は、金属軸にガラス融着が施されたガラス融着軸２にも
うけた孔３から、アウトプット流路４を経てセパレータ
に入る。

この際溶媒など不要成分は、外筒５と嵌合している軸２
の軸尖端に設けたガラス溝６を経て除去流路１と接続さ
れた油回転ポンプにより排気除去する。

また除去流路７との接続切換では、ＦＩＤなどと接続し
た二元化の検出法も容易となる。

このバルブは嵌合軸の流路切換操作とは別に、パイプ８
にとゾまる不要のガスは常時パイプ９，１ｏを経て除去
流路７と接続された油回転ポンプにて流路の外へ排出さ
れる。

この除去バルブは高温加熱にて使用されるため、ホルダ
ー１１の一部に羽根状の放熱板１２をもうけている。

バルブ操作のための軸の切換はノブ１３を押すと、軸１
５によりピンが押され押バネ１４がゆるみ、ピンがはず
れるので軸は水平にある間隔（７ｍｍ）で反復移動でき
固定溝１６にピンがはまり、目的の位置で固定される。

１１は軸１８のバッキングとしたキャップシールである
。

この要領にて流路の開放、遮断などバルブ操作が極めて
容易な溶媒除去バルブが実現できる。

本考案の実施例によれば、小形で除去率の優れた機構の
バルブが実現できる。

またガスクロマトグラフ流路では、他の従来品と比較し
て、極めて吸着、熱分解など少なく、性能的に安定で、
しかも寿命、保守性、価格などを含め経済的に富んでい
る。

本考案によれば、バルブの接合を防止でき、取扱いが容
易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、本考案の実施例の要部断面図である
。 １・・・・・インプット流路、２・・・・・・ガラス融
着軸、３・・・・・・孔、４・・・・・・アウトプット
流路、５・・・・・外筒、６・・・・・・ガラス軸溝、
７・・・・・除去流路、８・・・・・パイプ、９，１０
・・・・・・Ｕパイプ、１１・・・・・・ホルダー、１
２・・・・・・放熱板、１３・・・・・・ノブ、１４・
・・・・押バネ、１５・・・・・軸、１６・・・・・・
固定溝、１７・・・・キャップシール、１８・・・・・
軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスクロマトグラフ直結質量分析装置の不要成分を除去
   するバルブに於いて、ガス気流中高温加熱にて金属と嵌
   合するバルブ軸を金属軸にガラス融着を施して構成した
   ことを特徴とするガスクロマトグラフ直結質量分析装置
   。