JPS5829539Y2 - 絶縁電気ケ−ブル - Google Patents

絶縁電気ケ−ブル

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JPS5829539Y2
JPS5829539Y2 JP1979028593U JP2859379U JPS5829539Y2 JP S5829539 Y2 JPS5829539 Y2 JP S5829539Y2 JP 1979028593 U JP1979028593 U JP 1979028593U JP 2859379 U JP2859379 U JP 2859379U JP S5829539 Y2 JPS5829539 Y2 JP S5829539Y2
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JP
Japan
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fiber core
conductor
oil
wire
impregnated
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Expired
Application number
JP1979028593U
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English (en)
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JPS55129313U (ja
Inventor
忠之 植松
Original Assignee
古河電気工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、架空配電用絶縁電線などの絶縁電気ケーブ
ルに関し、とくにその導体撚線の酸化による変色および
応力腐食割れを防止して耐用期間を向上させた絶縁電気
ケーブルに関するものである。
一般に、架空配電用絶縁電線は、硬銅線の単線または撚
線からなる導体の外周にゴム、プラスチック等の絶縁層
を設けたものである。
しかし、このような絶縁電線を高圧、低圧配線として屋
外に用いると、電線引留部や接続部などから雨水などの
水分が電線内に浸入し、これが原因となって導体に応力
腐食割れが生じ、導体が断線するという問題がある。
また、架空配電用絶縁電線以外の各種ケーブルでも、時
折、導体が酸化によって変色を生じるという問題が起る
そして、これらの問題の解決に苦慮しているのが現状で
ある。
そこでかかる導体の応力腐蝕割れによる問題を防止する
ために、例えば該導体上に防錆油、変色防止剤等を塗布
したり、あるいは上記防錆油混入混和物を導体間に充填
させた電気ケーブルが提案されている。
しかしこのような電気ケーブルが必らずしも上記導体応
力腐蝕側れの欠点を解決するものとはなり得ずその改善
が強く望まれていた。
ここに考案者等はかかる問題を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、この考案を完成したのであり、即ちこの考案
は、導体撚線間に該撚線の長手方向に沿って防錆油また
は変色防止剤を含浸させた繊維芯を設け、その外方に絶
縁被覆層を有することを特徴とする絶縁電気ケーブルで
ある。
考案者による多数の試験研究によれば、上述した導体の
応力腐蝕割れは該導体に対する引張応力と腐蝕環境との
相剰作用に起因していることが確認された。
従って導体にかかる残留応力を許容以内にとどめること
により、仮りに導体に或程度の変色、腐蝕が生ずること
があっても上記応力腐蝕割れが有効に防止できることに
なるのである。
一般にケーブルに対しては、(i)電線製造時、(ii
)架線時及び架線中に種々な状態で引張り、曲げ及び伸
長などの応力が加えられている。
本考案においては、上述した防錆油、変色防止剤含浸の
繊維芯を撚線間に介在させることにより、上記応力下に
もこれら応力、特に曲げ応力の一部を該繊維芯が分担し
て歪を吸収しこれを軽減することになる。
そして同時に、該繊維芯中に含浸された防錆油により導
体腐蝕も未然に防止され、かつこれらの相剰作用により
上記問題の解決が得られるものと略推定されるのである
この考案において、繊維芯は、防錆油、変色防止剤の含
浸性がよく、耐食性、機械的特性が良好なものが好まし
く、(i)綿、ジュート麻などの軟質天然繊維、(11
)マニラ麻、ザイル麻などの硬質天然繊維、(iii)
ナイロン、ビニロン、テトロン(いスレも商品名)、ポ
リプロピレンなどの合成繊維、@V)紙などを用いるこ
とができ、またロープなどに撚ったもの、引揃えただけ
のものを用いることができる。
この考案において、繊維芯に含浸させる防錆油、変色防
止剤は、防錆効果を有するものであれば、ループライト
、ブロンアスファルト、ストレートアスファルト、シリ
ンダ油、ペトロラタム、モーヒル油、ポリブテン、シリ
コン油、パラフィン油、ベンゾトリアゾール、鉱物油な
ど、通常の防錆油、変色防止剤でよい。
この考案の絶縁電気ケーブルは、図に示すように、導体
1の間に防錆油または変色防止剤を含浸させた繊維芯2
を介在させ、これらの外周に絶縁層を被覆するものであ
る。
そして、この絶縁電気ケーブルの製造方法としては、(
a)硬銅線からなる複数本の導体1の撚合せ工程におい
て、繊維芯2を導体1と共に撚合せ、その後撚合せたも
のに防錆油または変色防止剤を含浸させ、あるいは予め
防錆油または変色防止剤を含浸させた繊維芯2と導体1
とを共に撚合せてもよい。
さらに、繊維芯に含浸させる防錆油、変色防止剤は、そ
の量が多いはど撚線導体の変色防止効果方法きいので、
繊維芯の撚合せ前後において何回も導体の外周に防錆油
、変色防止剤を塗布することが好ましい。
なお、この考案は、架空配電用絶縁電線に限られること
なく、各種の絶縁電気ケーブルに適用できるものである
以下この考案の実施例について説明する。
実施例 1 20m1tφの硬銅線からなる導体を19本用い、これ
らと共に、シリコン油を十分に含浸させた外径6關φの
ジュート麻からなる軟質の繊維芯を、図のように導体間
に介在させて撚合せ、断面が60−の撚線とし、その表
面にさらにシリコン油を塗布した後その外周にポリ塩化
ビニルの絶縁層(厚み2.5mm)を被覆して本発明架
空絶縁電線を得た。
実施例 2 実施例1の繊維芯に代えてブロンアスファルトを含浸さ
せた外径o、611t1Xφのポリエステル繊維芯を用
いた以外は実施例1と同様な撚線の表面にループライト
を塗布した。
その外周に架橋ポリエチレンの絶縁層(厚み2.511
trn )を被覆して本発明架空絶縁電線を得た。
実施例 3 実施例1の繊維芯に代えてポリブテンを含浸させた外径
0.6 mmφのポリプロピレン繊維芯を用いた以外は
実施例1と同様な撚線の表面にベンゾトリアゾールを塗
布した。
その外周にポリエチレンの絶縁層(厚み2.5 mm
)を被覆して本発明架空絶縁電線とした。
実施例 4 実施例1の繊維芯に代えて鉱物油を含浸させた0、 6
mmφの紙繊維芯を用いた以外は実施例1と同様な撚
線の表面にループライトを塗布した。
その外周にポリ塩化ビニルの絶縁層(厚み2.5 mw
)を被覆して、架空絶縁電線を得た。
比較例 1 実施例1と同様な導体を繊維芯を用いることな〈実施例
1と同本数撚合せて断面が6o17の撚線とした。
その外周に架橋ポリエチレンの絶縁層°(厚み2.5朋
→を被覆し、架空絶縁電線を得た。
比較例 2 比較例1と同様な撚線の表面にベンゾトリアゾールを塗
布した。
その外周にポリエチレンの絶縁層(厚ミ2.5 mm
)を被覆し、架空絶縁電線を得た。
比較例 3 比較例1と同様な撚線の表面にループライトを塗布した
その外周にポリ塩化ビニルの絶縁層(厚み2.5 mm
)を被覆して、架空絶縁電線を得た。
比較例 4 比較例1と同様な撚線の表面にシリコン油を塗布した○
その外周にポリ塩化ビニルの絶縁層(厚み2.5 mm
)を被覆して架空絶縁電線を得た。
前述した実施例1〜4および比較例1〜4のものに、応
力腐食割れ試験を行なった結果は下表の通りであった。
以下の実験では、絶縁層を剥取り後の導体を用°いて行
った。
応力腐食割れ試験は、撚線径に対し、約15倍径の硬質
塩化ビニルパイプに各実施例および比較例の試料を巻付
け、H2SO498fl/l 十NH40H35g/l
! (PH9)の入ったデシケータ内の腐食性雰囲気中
で、この雰囲気に80℃〜20℃の昇温、降温のヒート
サイクルを加え、導体撚線の変色状況並びに応力腐食割
れ発生までの時間を調べた。
以上詳述したように、この考案の絶縁電気ケーブルは、
導体撚線間に防錆油または変色防止剤を含浸させた繊維
芯を設けたので、かかる電気ケーブルの導体に対する引
張応力の緩和及び腐蝕環境の向上が著しく、これらの相
剰作用により上述した応力腐蝕割れの発生を未然に防止
し、その応力腐食割れによる断線を生じることなく、長
期間にわたって使用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施態様を示す横断面図である。 1・・・・・・導体、2・・・・・・繊維芯、3・・・
・・・絶縁層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 導体撚線間に該撚線の長手方向に沿って防錆油または変
    色防止剤を含浸させた繊維芯を設け、その外方に絶縁被
    覆層を有することを特徴とする絶縁電気ケーブル。
JP1979028593U 1979-03-08 1979-03-08 絶縁電気ケ−ブル Expired JPS5829539Y2 (ja)

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JPS55129313U JPS55129313U (ja) 1980-09-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2860839B2 (ja) * 1991-04-10 1999-02-24 三菱電線工業株式会社 セパレーター層付電力ケーブル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5335977A (en) * 1976-09-14 1978-04-03 Sumitomo Electric Ind Ltd Anti-corrosive insulated wire

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