JPS5829110Y2 - 乗客コンベヤ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は乗客コンベヤ装置の改良に関するものである
。

まず、第１〜第４図によって従来の乗客コンベヤ装置を
説明する。

図中、１は乗客コンベヤの主枠からなる固定体、２は固
定体１に無端状に配置されて移動する踏板鎖、３は踏板
鎖２に連結された踏板で、３ａはこれの駆動輪からなる
転輪、３ｂは追従転輪、４は転輪３ａの往路側を案内す
る中間レールで、横断面溝形をなし溝底面４ａにより転
輪３ａの千円筒面を、溝側面４ｂにより転輪３ａの下側
面を案内する。

５は中間レール４の上方に配置されて転輪３ａの上置筒
面を案内する上側中間レール、６は追従転輪３ｂの往路
側を案内する追従転輪中間レール、７は追従転輪３ｂの
復路側を案内する追従転輪中間レール、８は中間レール
４と同様に構成されて、転輪３ａの復路側を案内する中
間レールで、９はこれの上方に配置された上側中間レー
ル、１０は追従転輪中間レール６の端部に配置されこれ
の上方に配置された追従転輪３ｂの抑えレール、１１は
固定体１に設けられて上側中間レール５の端面に接続さ
れた転輪３ａの抑えレール、１２は中間レール４の端部
からなり溝側面の対向間隔が端面に向って拡幅されてな
る誘導部、１３は固定体１に対して中間レール４の長手
方向に変位可能に装着された支持体、１４は支持体１３
に固定されて一端が誘導部１２の底面に一致させて配置
され湾曲した反転レール、１５゛は支持体１３に固定さ
れて一端が抑えレール１０に接続されて湾曲した抑え反
転レール、１６は支持体１３に固定されて一端が追従転
輪中間レール６に接続されて湾曲した追従転輪反転レー
ルである。

すなわち、固定体１の中間部では転輪３ａが中間レール
４の溝内を転動する。

また、踏板鎖２に伸びが生じるため反転レール４を移動
可能に配置この伸びを吸収するようになっている。

そして、転輪３ａが反転レール１４から中間レール４へ
転動するときに蛇行があって中間レール４の溝側面４ｂ
に衝突することを防ぐため誘導部１２が設けである。

しかし、中間レール４の端部を加工して誘導部１２を形
成するときに溝底面４ａ、誘導部１２近くの溝側面４ｂ
に歪が生じ、転輪３ａが滑らかに案内されなくなる。

このため、誘導部１２近くの中間レール４の歪を修正す
ることが必要となって多くの力旺費を要する欠点があっ
た。

この考案は上記の欠点を解消するもので、容易に製造で
きて、反転レールから中間レールへ転輪を滑らかに転動
させることができる乗客コンベヤ装置を提供しようとす
るものである。

以下、第５．第６図によってこの考案の一実施例を説明
する。

図中、第１〜第４と同符号は相当部分を示し、１７は横
断面溝形をなし溝形の背面が抑えレール１１に固定され
た誘導レールで、反転レール１４と中間レール４の接続
部に配置され、反転レール１４対応側には溝側壁の対向
幅が端部に向って拡幅されてなる誘導部１２が設けであ
る。

すなわち、誘導レール１７は溝形の開口部を中間レール
４の溝に対向させて配置され、転輪３ａが反転レール１
４から中間レール４へ転動するときに転輪３ａの上側面
が誘導部１２によって誘導され所定経路を転動する。

この誘導レール１７は溝側壁の拡幅加工を行なうのみで
加工時の歪の発生が少なく、長さも短いものであるので
容易に製造することができる。

一方、転輪３ａは反転レール１４から中間レール４の溝
底面４ａへ転動するが、中間レール４の端部は歪の発生
を伴なうような加工が施されていないので、転輪３ａが
滑らかに転動する。

このように煩雑な加工を要しない装置構成によって転輪
３ａを動揺等を生じることなく転動させることができる
。

以上説明したとおりこの考案は、中間レール及び反転レ
ールの接続部に転輪の上側面を誘導する誘導レールを設
けたので、容易に製造できる装置構成によって反転レー
ルから中間レールへ転輪を滑らかに転動させることがで
きる乗客コンベヤ装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は乗客コンベヤの概念側面図、第２図は第１図の
要部拡大図、第３図は第１図の中間部の拡大斜視図、第
４図は従来の乗客コンベヤ装置を示す第１図の端部拡大
斜視図、第５図はこの考案による乗客コンベヤ装置の一
実施例を示す第４図相当図、第６図は第５図の要部縦断
面拡大図である。 １・・・・・・固定体、３ａ・・・・・・転輪、４・・
・・・・中間レール、４ａ・・・・・・溝底面、４ｂ・
・・・・・溝側面、１２・・・・・・誘導部、１４・・
・・・・中間レール、１７・・・・・・誘導レール。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横断面溝形をなし固定体に固定された中間レールと、こ
   の中間レールの端部に接続されこれの溝底面に一致して
   配置された案内面を有しかつ上記固定体に対して変位可
   能に配置された反転レールと、上記中間レールの溝底面
   及び反転レールにより円筒面が上記中間レールの溝側面
   により側面が案内される転輪を有する踏板と、上記固定
   体に固定され上記中間レール及び反転レールの接続部に
   配置されて横断面溝形をなしかつこの溝形の開口部を上
   記中間レールの溝に対向して配置されて上記転輪の側面
   を案内する誘導レールと、この誘導レールの上記反転レ
   ール対応部に形成されて溝形の側壁の対向幅が端部に向
   って拡幅されてなる誘導部とを備えた乗客コンベヤ装置
   。