JPS5828663Y2 - プレス機における材料フイ−ド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプレス機における材料フィード装置に関する
。

プレス機における材料がコイル状のシートメタルである
場合は、その材料フィード装置は互に圧接した下ロール
と上ロールとによって材料を挾み、これらのロールが間
欠的に回転して、プレスのｌ動作ごとに１ピツチずつ材
料を送るのであるが、ｌピッチの大きさを規定するのに
は下ロール径は一定で、回転角度を可変するものと、回
転角度は一定で、下ロール径を可変とするものとがある
。

この考案の装置は後者に属するものである。

従来、前述の後者に属する装置においては機枠に枢着し
たアームの先端に上ロールを軸承し、このアームに直接
ばね圧を作用させて上ロールを下ロールに圧接させてい
た。

しかしながら、上述の装置では、下ロールの径を変更す
ると、アームも変位するので、ばね圧も変化し、したが
って両ロール間の接圧力も変化して、測長の長さが不正
確になる場合があった。

この考案は上述にかんがみて、下ロールの外径が変更さ
れても上ロールの接圧力が変らないように構成した材料
フィード装置を提供することを目的とする。

この考案の要旨は上ロールを軸支するアームにほぼ平行
で揺動可能なレバーを設け、このレバーとアームとを長
さの調整可能な連結部材でピン連結するとともに、この
レバーにばね力を作用させて、上ロールを下ロールに圧
接するように構成するものである。

以下この考案の実施例を示す図面について説明する。

第１図において、下ロール１は図示しない機枠に軸支２
されて矢印Ａ方向に間欠的に所定角度αずつ回転するよ
うに形成され、上ロール３はコイル状に巻かれたシート
メタルから引出された材料Ｗを挾んで、下ロール１の下
面に対向し、前述の機枠に軸支４されたアーム５に軸支
６されている。

アーム５の中央部付近にはブロック７が軸支８さね、ブ
ロック７にはねじ杆９の下端部が垂直方向に螺着され、
ロックナツトで固定されている。

ねじ杆９の上部にはロングナツト１０が螺着され、ロン
グナツト１１の外周には下端部にフランジ部１１と、中
央部にねじ１２と、上端付近に２面幅部１３とが形成さ
れ、上端部にはねじ杆９に螺着したロックナツト１４が
圧着されている。

ロングナツト１０には球面スリーブ１５が嵌装され、こ
のスリーブ１５はフランジ部１１とねじ１２に螺着した
ナツト１６とによってロングナツトに固定され、上述の
ブロック７、ねじ杆９、ロングナツト１０、スリーブ１
５とによって長さ調節可能な連結部材が構成される。

スリーブ１５はレバー１８に固定された軸受１７によっ
て揺動可能に軸支され、レバー１８はその右端部を前述
の機枠に軸支１９さね、アーム５とほぼ平行に配設され
ている。

圧縮コイルばね・２Ｇは軸受１７の左側においてレバー
１８の上面と前述の機枠との間に装着され、所定の圧力
でレバー１８を圧下するように形成されている。

レバー１８の左端部にはボルト２１が上下に貫通して螺
着され、その下端面に対向してカムレバー２２が配設さ
れ、カムレバー２２は前述の機枠に軸支２３され、カム
レバー２２のカムホロワ２２ａはカム２４に対応し、カ
ム２４は円板の外周の一部に突起部２４ａを設けたカム
曲線を有し、下ロール１の間欠回転の１サイクルについ
て１回転するように軸２５によって駆動さし、下ロール
１の休止間に突起部２４ａがカムレバー２２を反時計方
向へ回動させ、カムレバー２２はボルト２１を吊上させ
るように形成されている。

次にこの考案の装置の作用及び操作方法を説明する。

カムホロワ２２ａがカム２４０円板部に接しているとき
は、ばね２０は所定の圧力でレバー１８を押圧しその力
はねじ杆９、ブロック７を介してアーム５に伝達され、
上ロール３は材料Ｗを介して所定の力で下ロール１を圧
し、下ロール１の間欠回転によう所定の摩擦力を発生し
て材料Ｗを送り出す。

送り出し量を変更するため下ロール１の径を変更すると
、上ロール３が変位し、それに応じて、アーム５、ねじ
杆９を介して、レバー１８も変位する。

すると、ばね２０も伸縮し、圧力が変化する。

この圧力の変化を元の所定圧に戻すため、ロックナツト
１４を一旦弛め、ロングナツト１０を回動し、レバー１
８を元の姿勢筐で戻るように調節した後ロックナツト１
４を緊締する。

すると、ばね２０の上下高さも復元し、その圧力も所定
の値となる。

したがって、上ロール３の下ロール１に対する押圧力も
所定値に戻る。

なお、下ロール１の休止間にカム２４の突起部２４ａに
よって、ボルト２１を吊上し、レバー１＆ねじ杆９、ア
ーム５を介して上ロール３を吊上させて材料Ｗとの接触
を断つ目的は、プレス型が材料Ｗに作用する直前に材料
位置の微小誤差を修整するためである。

この考案によれば、上述のように、下ロール径が変更さ
れた場合でも、ロングナツトとねじ杆からなる連結部材
の長さを調節することによってばね圧を所定値に維持で
きるようにしたので、下ロール径の大小にかかわらず常
に同様の摩擦力で送り出され、正確さが期待できる。

なお、この考案は第２図に示すように連結部材を上端ね
じ杆２６と、このねじ杆のねじとは逆のねじを有する下
部ねじ杆２７と、これら両ねじ杆に螺合するターンバッ
クル２８とによって形成し、その上下両端部をレバー及
び、アームに枢着できるように構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図のこの考案の実施例を示す一部断面正面図、第２
図はこの考案の他の実施例を示す正面図である。 １・・・・・・下ロール、３・・・・・・上ロール、５
・・・・・・アーム、７・・・・・・ブロック、９・・
・・・・ねじ杆、１０・・・・・・ロングナツト、１５
・・・・・・球面スリーブ、１８・・・・・・レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下ロールの外径を可変とした材料フィード装置において
   、前記下ロールに対応する上ロールは機枠に枢着された
   アームに軸承され、このアームにほぼ平行で前記機枠に
   枢着されたレバーと前記アームとは長さ調整可能な連結
   部材によって連結され、前記レバーと前記機枠との間に
   はばねが装設され、前記上ロールが前記ばねの力によっ
   て前記下ロールに圧接されるように構成されたプレス機
   における材料フィード装置。