JPS5828514B2 - ユウガイブツシツガンユウリヨウノスクナイハイガスオ タイキチユウヘドウシユツスルホウホウ オヨビ ソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、有害物質含有量の少ない廃ガス、特に湿式浄
化により浄化された廃ガスを大気中へ導出する方法、お
よびこの方法を実施する装置に関する。

工業における燃焼および高温で行なわれる多くの他の処
理の際、汚染物質あるいは有毒物質、主として塵埃、煤
、二酸化硫黄、二酸化硫黄および塩素化合物を含む廃ガ
スが生ずる。

このような有害物質の大気中への導出は、法律で規制さ
れた認可や監視を受ける。

これに伴う義務を遂行するには、サイクロン、電気集塵
機、煙突および付属測定制御装置のように環境保護に役
立つ操業装置の高額な投資および操業費が必要となる。

それにもかかわらず、これまで主として使用されてきた
ように露点以上における吸塵による廃ガス浄化方法や、
高い煙突によるガスの大気中への導出は、もはや前述の
要求に応するには不充分なことがしばしばある。

なかんずくこれらの浄化方法は、液状およびガス状の有
害物質の放出を防止することができない。

これに反し湿式浄化は、固体状であろうと、液状であろ
うと、ガス状であろうと、すべての有害物質の廃ガスの
ほとんど完全な浄化を可能にするという利点がある。

放出物の測定および監視装置は、省略することができる
。

処理操業の負荷変化特に始動と停止、煤吹きも、官庁の
命令を上回る放出を来たさない。

最後に湿式浄化に先行する処理の低温終端の温度は、水
、酸等の露点以下になることがなく、従ってエネルギー
も節約される。

しかし湿式浄化を使用すると、湿式浄化された廃ガスが
甚だしく冷却され、水蒸気を含有しており、その結果不
充分な熱的浮力しか持たず、その大気中への導出後早く
凝縮し、付加燃焼あるいは大きい熱交換器による廃ガス
の再度の加熱を湿式浄化の後行なわないと、雨水となっ
て落下するという欠点がある。

本発明の課題は、湿式浄化された廃ガスもわずかな費用
で確実に大気中へ導出することにある。

この課題を解決するため本発明によれば、冷却塔内の冷
却空気と冷却される循環水との熱交換範囲より後におい
て、廃ガスを冷却空気流中へ分配して混合し、この冷却
空気流により廃ガスを連行して大気中へ導出する。

こうして本発明により、廃ガスを大気中へ拡散させるの
に従来必要とされた１００ｍ以上にも及ぶ巨大な煙突を
省略することができる。

しかも湿式浄化されて温度が低くしたがって熱的浮力が
小さくなっている廃ガスも、冷却塔の冷却空気流を利用
して大気へ導出することができる。

廃ガスを出す設備例えば火力発電所にはいずれにせよ冷
却塔が存在するので、この冷却塔にわずかな付加装置を
設けるだけで、この冷却塔を廃ガス導出にも利用するこ
とができる。

しかも冷却空気と水との熱交換範囲の後で廃ガスを空気
流へ混合するので、水に及ぼされる空気流の冷却作用が
、廃ガスによってそこなわれることがない。

冷却塔（バエ業的燃焼および高温処理と関連して、温度
上昇を防止するため保護すべき部分を循環せしめられる
水の再冷却のために必要であるが、本発明によれば、こ
の水を再冷却する空気流が廃ガスを連行するのにも利用
される。

一般に冷却塔の冷却空気流の量は廃ガス流量より著しく
多く、例えば火力発電所では、廃ガス流量は冷却空気流
量の約３％にすぎず、ただ廃ガスを冷却空気流中へ導入
することを考慮しさえすればよく、場合によっては冷却
塔のわずか大きい設計が必要なだけである。

このための費用は、廃ガスに熱的浮力を与えるための加
熱装置およびこの廃ガスを大気中へ拡散させるための巨
大な煙突に比較すれば、きわめてわずかである。

しかも乾式冷却塔では、水を冷却することによって空気
は温度上昇し、従って低い相対湿度をとるので、空気に
比較してわずかな量の廃ガスを混入されても、空気流は
露点よりかなり高い温度を保っている。

本発明により廃ガスを大気中へ導出する装置は、廃ガス
管路が、冷却塔の冷却要素または潅水機構への水分配溝
より上において、冷却塔内に分布し苓繋訛丘よ゛る永徴
隋卸作用牽麓ガニ１ど王りセを警われることなしに、空
気流により廃ガスが連行される。

さらに廃ガス流出口を水分配溝より上に設けることによ
り、廃ガスは水に接触することがなく、したがって廃ガ
ス中にまだ残っている微量な有害物質が水にとけてこの
水を腐食性にするおそれがない。

他方冷却空気の上昇流を廃ガスと冷却空気との充分な混
合のために利用し、また湿式冷却塔の場合廃ガス中の水
分の凝縮に利用し、この目的のため冷却塔の高さをでき
るだけ完全に利用しようとすれば、一般に廃ガスの導入
を、熱交換範囲のすぐ上で行なう。

特別な理由から、湿式冷却塔への廃ガスの導入を冷却空
気用蒸気捕集器の上で行なうのが一層適当であれば、廃
ガス用の別な蒸気捕集器を設けることができる。

ガスを冷却塔へ導入するために、支持要素として、冷却
塔の外筒壁へ組み込まれた環状通路が推奨され、この環
状通路は、少なくとも１つの廃ガス供給口と、外筒断面
へ至る多数の開口とを持っている。

この環状通路は、多くの冷却塔において存在する下部支
持環の位置をとることができる。

特に断面積の大きい冷却塔では、冷却塔の支柱特に潅水
機構あるいは冷却要素の支柱が、廃ガス供給口と冷却塔
の外筒断面へ通ずる少なくとも１つの開口とを持つ中空
支柱として構成されている。

廃ガスは、例えば冷却塔の基礎部分としても構成するこ
とができる地下通路を通って支柱へ供給されるようにす
ることができるので、大した建造費用を必要としない。

有害物質含有量が少ないため湿式浄化を必要としない廃
ガス、例えば天然ガス燃焼、繊維素製造等における廃液
燃焼による廃ガスに対して、本発明による方法を同じよ
うに使用することができる。

次に実施例について本発明を説明する。

収集槽２、潅水機構３、冷却循環水用分配溝４および蒸
気捕集器５を持つ湿式冷却塔１に、湿式浄化装置６中で
浄化された工業用燃焼廃ガスが、廃ガス管路７により供
給される。

廃ガス管路７は、中空体として構成されかつ支柱９によ
り支持された冷却塔外筒１０の下部支持環８へ開口して
いる。

県９惚−境颯炙隼η馳Ｇヤ。

薄同四炙をら一却空気流との混合をよくするために、中
空ひれ１１は、第２図に詳細に示すように、冷却塔中心
線の方向へ向けられた流出口１３を持っている。

本発明は、前述した特許請求の範囲に記載された特徴を
有するものであるが、その実施態様を例示すると、次の
通りである。

１）廃ガスが、熱交換範囲のすぐ後で冷却空気流へ導入
される。

２）廃ガス管路が、冷却空気と冷却される循環水との熱
交換範囲の直後で冷却塔内へ開口している。

３）支持要素として、冷却塔の外筒壁へ組み込まれた環
状通路が用いられ、この環状通路は、少なくとも１つの
廃ガス供給口と、外筒新顔へ至る多数の開口とを持って
いる。

４）冷却塔に廃ガス用の別の蒸気捕集器が設けられてい
る。

５）冷却塔の支柱特に潅水機構あるいは冷却要素の支柱
が、廃ガス供給口と冷却塔の外筒断面へ通ずる少なくと
も１つの開口とを持つ中空支柱として構成されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による冷却塔の垂直断面図、第２図は第
１図の一部の拡大図である。 １・・・・・・冷却塔、６・・・・・・湿式浄化装置、
７・・・・・・廃ガス管路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 冷却塔内の冷却空気と冷却される循環水との熱交換
   範囲より後において、廃ガスを冷却空気流中へ分配して
   混合し、この冷却空気流により廃ガスを連行して大気中
   へ導出することを特徴とする、有害物質含有量の少ない
   廃ガスを大気中へ導出する方法。 ２ 廃ガス管路が、冷却塔の冷却要素または潅水機構へ
   の水分配溝より上において、冷却塔内に分布して設けら
   れる多数の流出口を持っていることを特徴とする、有害
   物質含有量の少ない廃ガスを大気中へ導出する装置。