JPS5828345B2 - 金属基材にセラミックスを接合する方法 - Google Patents

金属基材にセラミックスを接合する方法

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JPS5828345B2
JPS5828345B2 JP56058714A JP5871481A JPS5828345B2 JP S5828345 B2 JPS5828345 B2 JP S5828345B2 JP 56058714 A JP56058714 A JP 56058714A JP 5871481 A JP5871481 A JP 5871481A JP S5828345 B2 JPS5828345 B2 JP S5828345B2
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克彦 舩倉
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属基材にセラミックス及び/又はフリットを
接合する方法に関する。
従来より、ホウロウフリットとセラミックスなどの耐火
性原料との混合物を金属基材表面に焼付けるセラミック
スコーティング法は種々提案されているが、接合強度は
必らずしも十分ではなく、金属基材とセラミックスとが
剥離するという欠点があった。
本発明はセラミックス及び/又はフリットを各種基材金
属、特にニッケルークロム系合金、ニッケルークロム−
鋼合金に強固に接合する方法を提供することを目的とす
る。
本発明によれば、金属基材にセラミックスを接合するに
あたり、 (a) セラミックス粒子及び/又はフリット粒子を
メッキ浴中に均一に分散させ、金属基材表面に前記セラ
ミックス粒子及び/又はフリット粒子をメッキ金属と共
にメッキしてセラミックス粒子及び/又はフリット粒子
とメッキ金属とが均一に混合されたメッキ層を前記金属
基材表面に形成し、 (b) 該メッキ層が形成された金属基材を3000
〜i、ioo℃にて焼成し、前記メッキ層と金属基材と
の接合面において前記メッキ金属と前記セラミックス及
び/又はフリットと基材金属との相互間に拡散を生ぜし
め、前記接合面に拡散層を形成し、 (C) 前記メッキ層と拡散層と金属基材とからなる
積層表面のメッキ層を研摩して表面を粗面とし、(d)
該粗面上に接合せんとするセラミックスの粒子を含
むスラリーを塗布し、 (e) 次いで塗布面上に接合せんとするセラミック
スを載置し、 (f) セラミックスを載置した金属基材を焼成する
、各工程を順次行なうことを特徴とする金属基材にセラ
ミックスを接合する方法が提供される。
以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明ではまず工程(a)においてセラミックス粒子及
び/又はフリット粒子をメッキ浴中に分散させる。
セラミックス粒子及び/又はフリット粒子のね度は必ら
ずしも臨界的なものではないが、分散性を考慮すると6
0〜325メツシュ程度とするのが望ましい。
メッキ浴としては電解メッキ浴又はワット浴、塩化ニッ
ケル浴などの無電解メッキ浴などの公知のメッキ浴を用
いることができる。
メッキ浴中にはメッキ金属、たとえばニッケル、銅、鉄
、コバルト、金、銀及びセラミックスを接合する金属基
材を挿入し、公知のメッキ手法により金属基材表面にメ
ッキ金属と共にセラミックス粒子及び/又はフリット粒
子とをメッキ接合させ、メッキ金属及びセラミックス粒
子及び/又はフリット粒子が均一に混合されたメッキ層
が形成される。
メッキ層中のセラミックス粒子及び/又はフリット粒子
対メッキ金属の配合割合は前者173〜3/4に対し後
者2/3〜1/4(容量比)となるようにするのが望ま
しい。
これはセラミックス粒子及び/又はフリット粒子が1/
3未満になると後に詳述する工程(d)におけるセラミ
ックスの粒子スラリーとの濡れ性が不足してくるため好
ましくなく、一方、メッキ金属が174未満になるとメ
ッキ接合の強度が不足してくるので好ましくないためで
ある。
本発明ではメッキ層が金属基材にメッキ接合されている
ため、溶射、ろう付けに比して接合強度、耐高温特性に
優れており、金属基材の接合表面に酸化膜が形成されな
いためメッキ層が剥離する恐れがない。
次いで、工程(b)においてメッキ層が形成された金属
基材を無酸化炉、減圧炉若しくは還元枦などの炉中に入
れ、300°〜1,100℃にて焼成する。
この焼成工程では、メッキ層と金属基材との接合面にお
いて、メッキ層中のメッキ金属とセラミックス及び/又
はフリットが基材金属と相互に拡散し、接合面に沿って
拡散層が形成される。
この拡散過程ではメッキ金属、セラミックス及び/又は
フリット及び基材金属の原子が接合面に沿って自由拡散
し、相互に異種原子が侵入して拡散層が形成される。
従って、メッキ接合が工程(b)において強固な拡散層
に変化し、メッキ金属層、拡散層、金属基材からなる積
層が形成される。
また、メッキ層中においてもメッキ金属とセラミックス
粒子及び/又はフリット粒子間において拡散が生じ、メ
ッキ層自体の強度も増大する。
本発明の工程(c)では工程(b)において得られたメ
ッキ層と拡散層と金属基材とからなる積層表面のメッキ
層をグラインダーなどにより研摩して表面を粗面とし、
表面積を犬として後述する工程(d)においてセラミッ
クススラリーとの付着性を増大し、且つ工程(f)にお
ける焼成による拡散効果を高める。
次いで工程(d)において研摩された粗面上に接合せん
とする最終セラミックスの粒子を含むスラリーを塗布す
る。
塗布は一回でも数回行なってもよい。
本発明では、工程(e)において前記スラリー中に含ま
れるセラミックス粒子と同一のセラミックスを塗布面上
に載置する。
載置するセラミックスは粒子状でも又は板状のものでも
よい。
また金属基材が曲折形状の場合には、その形状とほぼ合
致する形状のセラミック板を載置することもできる。
前述のようにセラミックススラリーはメッキ層の粗面上
に付着され、このスラリー中に含まれるセラミックス粒
子は最終接合目的のセラミックスと同一のセラミックス
を用いるためセラミックスの濡れ性は良好であり、従っ
て耐着性が強固となる。
載置するセラミックスはメッキ層中に含まれるセラミッ
クスと異なるセラミックスであってもよい。
本発明の最終工程(f)ではセラミックスを載置した金
属基材を炉内で焼成する。
焼成温度は3000〜1,100℃で行なうのが望まし
い。
焼成工程(f)において最終接合目的のセラミックスは
スラリーの乾燥により生じたセラミックス粒子と共にメ
ッキ層中のメッキ金属、セラミックス粒子及び/又はフ
リット粒子と相互に拡散し、載置された面に沿って拡散
層が形成される。
この拡散過程においては、上記各成分原子が載置面に沿
って互いに異なる原子が侵入し拡散層を形成し、強固に
結合される。
また、工程(b)においてすでに形成されている拡散層
も再度拡散され更に強固に接合される。
本発明の応用範囲は極めて広汎な可能性を有し、例えば
内燃機用セラミックスエンヂン、耐熱性コーテイング材
、耐薬品性コーテイング材は勿論のこと、歯科用材料(
人工歯)や医科用材料、電子部品等への応用が期待され
る。
特に溶射などの手法を用いないため金属基材が薄い場合
にはコーティングを施こすのに適する。
次に本発明を以下の実施例につき説明する。
実施例 第1図に略示する攪拌装置6を装着した電解浴容器3(
縦30c!rL×横40CrILX深さ30CIrL)
に電解肢として硫酸ニッケル350 g/4塩化ニッケ
ル45 g/l、ホウ酸3011/lを入れ、セラミッ
クス粒子4として250メツシユのアルミナ粒子を15
0g/を添加した。
メッキ金属2としてニッケルストIJツブを用い、金属
基材1にはニッケルークロム鋼(SUS−316)のス
トリップ(150X 6X 0.6im)を用いた。
ニッケルストリップを陽極、ニッケルークロム鋼基材を
陰極とし、電源5に電流密度2.OA/mの電流を8分
間にわたり温度50℃に加熱した電解浴において通電し
た。
この電解メッキ工程中、攪拌装置をゆっくりと回転して
アルミナ粒子4を均一に分散させた。
得られたメッキ層7(第2図)には容量比にてアルミナ
粒子:ニッケルが1/3 : 2/3の割合にて含まれ
ており、均一に分散されていることが走査型電子顕微鏡
にて確認された。
次に、減圧炉中に得られたメッキ層7を有するニッケル
ークロム基材1を入れ、900℃にて10分間焼成して
、第3国に示す拡散層9を有するニッケルークロム基材
を得た。
層8はメッキ層7におけるニッケルとアルミナ粒子との
拡散が生じたことを示す。
かようにして得た基材1の表面のメッキ層8をグライン
ダー10にて研削し、約158(JISB−0601)
の粗面形成した。
次いで、アルミナ粒子(325メツシユ)を含むスラリ
ー11を粗面上に厚さ約0.3mmに塗布し、縦60m
x、幅6間、厚さ1間のアルミナ板12をずらして載せ
、接合面(10mmX 6mrtc)乾燥させた。
次に、減圧炉中で900℃にて約10分間焼成してセラ
ミックスを接合したニッケルークロム鋼ストリップを得
た。
次に得られたセラミックス張りニッケルークロム鋼スト
リップの両端をアムスラー型引張り試験機で引張り、引
張り強度を測定したところ、82.5−/−にてニッケ
ルークロム鋼ストリップが破断し、セラミックスとニッ
ケルークロム鋼とを引剥がすことはできなかった。
比較例 実施例の方法と同様にしてセラミック張りニッケルーク
ロム鋼をつくったが、基材1の表面のメッキ層を研削し
なかった。
得られたニッケルークロム鋼の引張り試験の結果は22
.4 kg/dであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のメッキ工程を示す略図、第2図はメッ
キ工程により得られたメッキ金属基材の断面略図、第3
図は焼成工程を行った後に得られる焼成金属基材の断面
略図、第4図は本発明の研削工程を示す略図、第5図は
本発明の方法により得られた最終製品の断面略図を示す
。 図中、1は金属基材、2はメッキ金属、4はセラミック
ス粒子、7はメッキ層、9は拡散層、12はセラミック
スである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属基材にセラミックスを接合するにあたり、(a
    ) セラミックス粒子及び/又はフリット粒子をメッ
    キ浴中に分散させ、金属基材表面に前記セラミックス粒
    子及び/又はフリット粒子をメッキ金属と共にメッキし
    てセラミックス粒子及び/又はフリット粒子とメッキ金
    属とが均一に混合されたメッキ層を前記金属基材表面に
    形成し、(b) 該メッキ層が形成された金属基材を
    3000〜1,100℃にて焼成し、前記メッキ層と金
    属基材との接合面において前記メッキ金属と前記セラミ
    ックス及び/又はフリットと基材金属との相互間に拡散
    を生ぜしめ、前記接合面に拡散層を形成し、 (C) 前記メッキ層と拡散層と金属基材とからなる
    積層表面のメッキ層を研摩して表面を粗面とし、(d)
    該粗面上に接合せんとするセラミックスの粒子を含
    むスラリーを塗布し、 (e) 次いで塗布面上に接合せんとするセラミック
    スを載置し、 (f) セラミックスを載置した金属基材を焼成する
    、各工程を順次行なうことを特徴とする金属基材にセラ
    ミックスを接合する方法。
JP56058714A 1981-04-18 1981-04-18 金属基材にセラミックスを接合する方法 Expired JPS5828345B2 (ja)

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JPS6027662A (ja) * 1983-07-21 1985-02-12 三井造船株式会社 多孔質部材の接合方法

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JPS5354214A (en) * 1976-10-27 1978-05-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Ceramics coating method

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