JPS5828184B2 - 柔構造部を有するダブルデツキ式浮屋根 - Google Patents

柔構造部を有するダブルデツキ式浮屋根

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JPS5828184B2
JPS5828184B2 JP55126065A JP12606580A JPS5828184B2 JP S5828184 B2 JPS5828184 B2 JP S5828184B2 JP 55126065 A JP55126065 A JP 55126065A JP 12606580 A JP12606580 A JP 12606580A JP S5828184 B2 JPS5828184 B2 JP S5828184B2
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JP
Japan
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floating roof
deck
center
pontoon
upper deck
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JP55126065A
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JPS5755884A (en
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諭 宮下
亮 坂井
弘 山中
治 大川
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Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はダブルデツキ式浮屋根に関するものである。
従来普通のアッパーデツキaとロワーデツキbとを有す
るダブルデツキ式浮屋根は、第1図に示すように、浮屋
根A全体が箱型をなし、箱型に形成するのに当っては、
板材は勿論、アングル材、チャンネル材を用いて剛構造
(第1図中X状にした部分は剛構造を意味する)にしで
あるので、頑強であり、安全性に富み、タンク中におけ
る浮力において不足することはなく、ダブルデツキ内部
の空間Cは太陽熱を遮断する格好の断熱部となり、油種
の変質などが防止できるから、油を長期間貯蔵する場合
にはこのような浮屋根を使用するタンクは効果的なタン
クで、石油備蓄用タンクとしては最適なものとして一般
に採用されている。
なお図面においては浮屋根外周のシール機構は省略して
いる。
然しなからタンク容量が甚だ大きくなると、タンク直径
、従って浮屋根直径も必然的に大きくなり、浮屋根が大
きくなると、浮屋根全体のものを普通のものと同程度の
剛性を維持させるためには、直径方向に直径りの2乗に
比例した補強材を附加しなければならず、これを円形平
面全域に拡大して見ると、結局直径りの3乗Iと比例し
た補強部材を附加しなければならず、自らコスト高とな
り、そのため価格面から使用部材の節減が強いられ、そ
の結果ダブルデツキ式浮屋根は、タンクが大容量になり
、直径が大きくなればなら程、全体の剛性が落ちてくる
ものであり、これは今までの公知の技術の延長線上より
外れてきて危険を蔵していることになる。
この点に鑑み、出願人はダブルデツキ式浮屋根の上掲の
特徴を失ふことなく、経済性を改善するため、先に柔構
造を有するダブルデツキ式浮屋根を提案(昭和55年特
許願第101365号参照)したが、剛性を多少犠牲に
してもなおシングルデツキ方式の浮屋根より遥かに剛性
は高いので、例えば254mmの降雨量(この雨量はア
メリカ、日本等の石油部会が浮屋根に安水している耐久
荷重相当の雨量である)相当の雨量がダブルデツキ式浮
屋根上に溜ると、却ってダブルデツキ式はシングルデツ
キ式に比し剛性が高いために、溜った雨水の分布荷重に
よりねじれとか座屈等を生じる心配がある。
出願人は上述のような荷重を受けるシングルデツキ式浮
屋根に対しては、昭和52年特許出願公告第4768号
公報所載の特許発明により技術的に解決したので、この
発明は、言わば、叙上のような荷重を受けるダブルデツ
キ式浮屋根の技術的解決を図ろうとするもので、アッパ
ーデツキがないものとして中文浮力を浮屋根に賦与する
に足るだけの実質的なポンツーン部を除いてはアッパー
デツキもロワーデツキも共に補強材、補剛材等を一切つ
けない柔構造部を有するダブルデツキ式浮屋根とし、更
に、アッパーデツキ上には雨水が溜められ、許容以上の
雨水が溜った時は、その雨水をロワーデツキに移して溜
めて置かれるように、ロワーデツキに液密性を与えたよ
うな、柔構造部を有するダブルデツキ式浮屋根を提供す
るのをその目的とする。
第2図1ど示した一実施例に基づきその構成を説明する
と、中央のドレーンサンプ1の中心Oを中心として、剛
構造に構成した環状のポンツーン部2を設け、該ポンツ
ーン部2の外方に、更に大きい直径の、同じく剛構造に
構成した環状のポンツーン部3を前記中心Oを中心とし
て同心円状に設け、該ポンツーン部2,3の間の環状の
空間及び該ポンツーン部2と中央のドレーンサンプ1と
の間の空間を薄い板(例えば市販の3mrrt〜4.5
mrn程度のもの)のアッパーデツキ4とロワーデツ
キ5で連結し、全体を1個のポンツーン状浮屋根にし、
アッパーデツキ4には前記中心Oに向って例えば1/1
00程度の傾斜を附し、又アッパーデツキの処々にはア
ッパーデツキ4上の溜り水の水面が一定以上になるとロ
アーデツキ5上に該溜り水を放水できるドレーン装置E
を設け、ロワーデツキ5は総て液密にしたものである。
なお上記ドレーン装置Eとしては、一例として、第6図
、第7図に示すように、アッパーデツキ4上に設けたマ
ンホール10の筒壁に、アッパーデツキ4上の溜り水8
の水面9の高さが一定1以上になるとその過剰水11が
溢流する溢流窓12を設け、ロワーデツキ5の上に落下
するようにしたものが考えられる。
然し、この構造に限るものでなく、アッパーデツキ4上
の所々に排水弁を設けて置き、アッパーデツキ4上に設
置した歪計或は溜り水の水深計によりその歪或は水深が
一定以上になったならば該排水弁が開口するようなもの
でもよいものとする。
なお、アッパーデツキ上tこは図示を省略したが雨水排
水装置を設けるが、ロワーデツキ5には副排水装置Fを
第2図に示すように設ける。
なお又第4図は第2図に示すものの平面図であるが、図
面符号Bを附した所はドレーンサンプを示す。
この実施例は叙上のような構成を有し、全体は1個の箱
状をなすので浮力は極めて太きい。
又ダブルデツキの部分は薄板を用いているので、若し雨
水排水装置が故障した場合は、第3図に示すように、雨
水重量による荷重(以下雨水荷重と言う)でダブルデツ
キの部分がしなうが、剛構造のポンツーン部2,3は何
れも環状をなし、中央ドレーンサンプ1の中心Oを中心
として同心円状に配置しているので、雨水が溜る所は中
心Oを同じくする環状部6と環状部7とであるので雨水
荷重の分布は均衡が取れて無理がなく、浮屋根の安全性
は維持される。
そして雨水が第6図に示すように溜り水8として水面9
が次第に高くなって行き、それ以上の増加は許されない
という所に溢流窓12が設けであるので、一定高さ以上
になろうとする過剰溜り水11は、第3図に示すよう(
こ、該溢流窓12よりロワーデツキ5上に溢流落下する
ロワーデツキ5Iど落下して溜った水は副排水装置Fで
タンク外に排出されるが、若し該副排水装置Fが故障し
ている場合は、ロワーデツキ5は液密に作っであるので
、ロワーデツキ5上に溜り、その溜り方はアッパーデツ
キ4の場合と同じで、ドレーンサンプ1の中心Oを中心
とする環状部6,7であるので、雨水荷重の分布は均衡
が取れて無理がなく、浮屋根の安全性は依然維持される
又第5図は浮屋根の他の実施例の平面図で、剛構造に形
成され、且つ出来上り浮屋根全体を浮上させるのに足り
る浮力を発生できる数のポンツーン部2.3、−m−が
、出来上り浮屋根の中心Oを中心として、放射状に配置
し、前言?、ポンツーン部2,3.−−−間は薄板製の
アッパーデツキ4と同じく薄板製のロワーデツキ5(図
示省略)とで連結し、全体を、重心が上記中心Oを通る
実質的にポンツーン状に形成したものである。
この実施例のものも、雨水荷重は中心Oより等ピッチに
放射状に配置されるアッパーデツキ4にか\るので雨水
荷重分布はアッパーデツキにおいてもロワーデツキにお
いても均衡が取れて無理がなく、浮屋根の安全性は維′
持される。
この発明は叙上のような構成、作用を有し、浮屋根全体
は一個のポンツーン状をなすので、タンク中において浮
力の不足がなく、薄板を用いたアッパーデツキ4、ロワ
ーデツキ5は倒れも浮屋根Aの中心Oを中心として、同
心円状或は放射状を含む点対称的に設けられるので、雨
水排水装置の故障で該アッパーデツキ4上に雨水荷重が
かかつても、又地震時に浮屋根が動いて変形するような
ことがあっても柔構造部分が変形するので破壊に致るこ
とかなく、変化した部分も充分浮力の発生に役立ち、タ
ンク中に沈没することはなく、又柔構造の存在によりコ
ストも高騰せず、又雨による溜り水がダブルデツキ式浮
屋根の安全性、安定性を危くするような場合は、両前に
アッパーデツキ上の雨水をロワーデツキ上(こ自動的に
移し、ロアーデツキに移した雨水は更にタンク外に副排
水装置で排水させるか、副排水装置が故障の時は液密の
ロワーデツキ上に溜めて置ことかでき、ロアーデツキに
溜めた水に対しては既に出願人により技術的に解決済の
シングルデツキ式浮屋根技術(特許第877120号(
昭和52年特許出願公告第4768号)))で完壁に対
処できるので特に雨に対して安全且つ安定なダブルデツ
キ式浮屋根を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のダブルデツキ式浮屋根の縦断正面図、第
2図はこの発明にかかる柔構造部を有するダブルデツキ
式浮屋根の一実施例の縦断正面図、第3図は作用の説明
図、第4図はこの発明にかかる浮屋根の平面図、第5図
は他の実施例の平面図、第6図はドレーン装置の一例の
縦断正面図、第7図はその斜視図を夫々示し、1はドレ
ーンサンプ、2.3はポンツーン部、4はアッパーデツ
キ、5はロワーデツキ、Aは浮屋根、Eはドレーン装置
、Oはドレーンサンプ1の中心を夫々示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 剛構造に形成され且つ、出来上り浮屋根A全体を浮
    上させるのに足りる浮力を発生できる数のポンツーン部
    2,3を、出来上り浮屋根の中心のドレーンサンプ1の
    中心Oを中心として、同心円状或は放射状を含む点対称
    的lこ配置し、前記ドレーンサンプ1とポンツーン部2
    ,3、又各ポンツーン部2,3の間は薄板製のアッパー
    デツキ4と同じく薄板製のロワーデツキ5とで連結し、
    アッパーデツキ4には前記中心Oに向って下る傾斜を附
    し、全体を、重心が上記中心Oを通る実質的にポンツー
    ン状に形成し、アッパーデツキ4の処々にはアッパーデ
    ツキ上の溜り水の水面が一定以上になるとロワーデツキ
    5上に、該溜り水を放水できるドレーン装置Eを設け、
    ロワーデツキ5は液密に横取したことを特徴とする柔構
    造部を有するダブルデツキ式浮屋根。
JP55126065A 1980-09-12 1980-09-12 柔構造部を有するダブルデツキ式浮屋根 Expired JPS5828184B2 (ja)

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JPS5755884A JPS5755884A (en) 1982-04-03
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