JPS5828023B2 - ダイカスト機の金型交換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はダイカスト機の新しい金型を交換するための
固定レールと回転レールを装設して簡単確実に金型を所
定位置に設置交換する事を目的としたダイカスト機の金
型交換装置に関するものである。

従来のこの種のダイカスト機に於ける金型交換作業は、
クレーン等の運搬装置により、ダイカスト機のダイパー
間の上方又は横方向より、金型をダイカスト機の金型装
着スペースに入れ、位置決めを実施していたものである
。

然し、この場合金型の厚さ、金型取付間隔、押出棒、押
出板の取付、金型の冷却水ホース及び金型の予熱等の作
業及び変更、取付作業に際し、多種類の工具と多大な時
間の消費及び多数人を使用して、金型の交換作業を完了
するものである。

然かも、この様にして交換したにも係わらず、ダイカス
ト鋳造の初回からダイカスト製品が得られるとは限らず
、人間的、物理的、時間的なロスは多大なものである。

以上述べたものは最も単純な金型の交換作業に於ける状
態であるが、最も複雑な金型や、中子シリンダーが装着
される金型では工程も増加するものであり、中子シリン
ダーが金型の上方のみに取付けられているものは、比較
的簡単に交換作業も実施できるが、金型の左右両方向と
が、３方向に中子シリンダーが取付けられているものに
ついては、金型装着スペースに金型を入れる事由体が困
難である。

この場合はダイパーを装着する金型の厚さ以上に引抜か
なければ金型を挿入する事は出来ないため、タイバーの
引抜き、復元等の作業が余分となり大変に面倒で手間が
係る欠点がある。

この発明は上述の各欠点を解決したもので、ダイカスト
機に於ける固定盤の上方に固定レールを装設せしめると
共に、固定レールに連繋する回転レールを駆動軸を介在
して回転自在に連結せしめる。

この回転レールの内部に金型の金型移動台を摺動自在に
吸納し、金型移動台には支持枠を有するフォークを介在
した金型を調整自在に吊設せしめたものである。

従って、従来の各作業を簡単な装置で敏速に金型の交換
ができ、且つ金型を作業の容易な位置で金型移動台に装
着して容易に金型の位置決めを実施し、次に金型移動台
の摺動によって搬送して金型取付盤（固定盤及び可動盤
）に金型の交換を極めて簡便に装着できるようにしたも
のである。

次にこの発明の１実施例を図面について説明すると、ダ
イカスト機１の上部には、相対応する固定盤２と可動盤
３とを装設せしめである。

前記固定盤２の路上力には、内部に案内溝１６を形成し
た固定レール４を載置固定せしめる。

該固定レール４の端部には蝶番状に軸止された駆動軸５
を介在として回転レール６を回転自在に連結せしめであ
る。

この回転レール６には内部に設けた案内溝１９に誘導さ
れる金型移動台８を摺動自在に収納せしめである。

該金型移動台８には、摺動自在にフォーク９を取付ける
と共に、下方に支持枠１０を設け、該支持枠１０には金
型７に装着せしめである。

次に該固定盤２には、正面の中心部分にスリーブ中心孔
１１を穿設すると共に、スリーブ中心孔１１と連続する
下方にスリーブ下孔１２を穿設せしめである。

また、該固定盤２には、外周隅部にタイバー１４，１４
・・・・・・が挿入孔１３，１３・・・・・・を各穿設
しである。

１５は該タイバー１４．１４に設けた相対するタイバー
ロック溝を示すものである。

次に固定レール４には背面側にタイバーロックシリンダ
ー１７を装設すると共に、案内溝１６の端部にはストッ
パー１８を設置せしめる。

該駆動軸５には金型７の後方に位置する可動自在な腕杆
２０を装設せしめると共に、下端にはワオームギャーハ
ウジング２１を形成せしめ、該ウオームギヤ把手・シリ
ンダ２１を作動せしめる連杆２２を連結し、連杆２２の
端部には、操作用のウオームギヤー把手２３を固定せし
めである。

次に前記金型７には、その左右に中子シリンダー２４．
２４と、上方に中子シリンダー２５とを各々取付けせし
め、且つ該金型７に併設して押出ピンを附設する押出板
２９を装設せしめである。

金型移動台８には端部に移動台ストッパー２６を形成せ
しめる。

該フォーク９には、金型７を縦方向に移動せしめる昇降
板３１に設けた上下移動把手２７と、前後の横方向に移
動する前後移動板３２には、横移動把手２８とを装設せ
しめである。

３０は踏板を示し、３３は金型位置決め具を示すもので
あって、３４は鋳込口を現わしたものである。

この発明は上述の如き実施例図であって、今この金型交
換装置の用法を図面について説明すると、ダイカスト機
の稼働時は回転レール６は第１図の状態にあるものであ
る。

前記工程で予熱、整備された、中子シリンダー２４．２
４、及び２５を３方向より装着した金型７は、金型移動
台８によって摺動自在に移動するフォーク９及び支持枠
１０に保持され、第２図に示す金型位置決め具３３によ
って、ダイカスト機１の固定盤２のスリーブ中心孔１１
又はスリーブ下孔１２に合致するよう、金型の上下移動
把手２７及び横移動把手２８で調節されて金型７は金型
位置決め具３３に軽く嵌め合わされ、第１図のように待
機状態と浸るものである。

次に交換される金型は、ダイカスト機１の外に撤去され
るべき工程を経て、クレーン等の何役装置により、ダイ
カスト機外に撤去する。

これから交換する金型７に合わせて、選択された図示し
ないスリーブをスリーブ中心孔１１及びスリーブ下孔１
２に挿入して置くものである。

そして、図示されないタイバー引抜装置を操作すれば、
タイバーロックが外れ、次いで上部のタイバー１４が固
定盤２より第１図の如く引抜かれる。

そして交換する金型７の厚さ以上に引抜かれれば、リミ
ットスイッチによりタイバー１４は停止する。

タイバー１４が引抜かれている最中に金型の横移動把手
２８を操作して金型７を金型位置決め具３３より外して
から、ウオームギヤ把手２３を操作すると、駆動軸５に
より、回転レール６、中子シリンダー２４．２４及び２
５、金型７、フォーク９及び上下移動把手２７、横移動
把手２８等を同時に回転せしめ、回転レール６を固定レ
ール４と同軸線上に至る１で可動せしめる。

金型移動台８は第２図点線に示す如く移動し、金型７を
予め金型７が固定盤２のスリーブ中心孔１１ヌはスリー
ブ下孔１２の位置と同芯に止するように調節されたスト
ッパー１８に、金型移動台８の台車ストッパー２６が摺
動接触する１で押して行けば、金型７の鋳込口３４もス
リーブ中心孔１１及びスリーブ下孔１２と同芯になるも
のである。

次に、タイバー引抜装置を操作すればタイバー１４は移
動し、固定盤２の挿入孔１３に挿入して行き、挿入限度
でタイバーロックシリンダー１７が作動し、タイバーロ
ック（図示されない）がタイバーロック溝１５に入り、
タイバー１４はロックされる。

この最中に横動把手２８で金型７を横移動させ、図示さ
れないスリーブのインロ一部と金型７のタイバーロック
溝１５を嵌合せしめる。

タイバー１４がロックされた後、ダイカスト機１を操作
し、金型厚さの変更があれば、図示されていないダイハ
イド装置により変更を完了させ、金型７を固定盤２とダ
イカスト機の可動盤３で挾み付け、図示されない金型取
付具を使用して板付けして置くものである。

次に、金型移動台８を引き戻して回転レール６に移動収
納した後に、ウオームギヤー把手２３を操作し、連杆２
２を介してウオームギヤーハウジング２１によって駆動
軸５を回転して回転レール６を折曲し、第１図に示す状
態に戻して置くものである。

そして、金型７の水平等を定めた後に、金型７を完全に
取付け、各中子シリンダー２４゜２４及び２５とダイカ
スト機の油圧ポートのフレキシブルホースによる接続、
押出板２９の取付け、押出棒の変更、金型の冷却水ホー
スの取付は等を行なって、ダイカスト機の金型交換作業
を完了するものである。

以上の詳細な説明のように、この発明によれば、固定レ
ールと回転レールとの構成による折曲とによって新しい
金型を著しく簡単に交換でき、従来一般に実施されてい
るクレーン等の荷役装置の如く、金型の厚さ、間隔、押
出棒の各変更、金型の固定、押出板の取付等に要する多
大な手間と、時間の節約及び多種類の工具を使用する事
なく、金型交換作業を著しく簡便化すると共に、安全確
実に金型交換が達成でき且つ、数個の中子シリンダーの
装着も極めて容易にできると言う優れた効果がある。

更にこの発明は、ダイカスト機の固定盤の上方に固定レ
ールを位置せしめ、この固定レールに連繋する回転レー
ルを駆動軸を介在して回転自在に連結せしめであるので
、固定レールは場所を取らず、駆動軸の回動によって回
転レールは簡単確実に固定レールに可動連結され、且つ
簡単な構成であるから、作業が能率的で故障等が生じな
いと言う優れた効果がある。

また、回転レールの内部に収納した摺動自在の金型移動
台は、摺動を円滑にすると共に長期間に亘って使用でき
る特性を有し、且つ固定レールに対しても確実に移動せ
しめる効果と、金型移動台にフォークを介在して金型を
調整自在に装設せしめたから、金型の上下移動及び横移
動の調整操作が著しく簡単にできる優れた効果があると
共に、金型の左右及び上方に中子シリンダーを装着する
際にも大変に装着作業が容易となる効果がある。

以上の如く、この発明の金型交換装置を使用すると、操
作手段が簡単、敏速であると共に、各種の工具等を使用
せず著しく省力化できると言う従来にない優れた作用効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施図を示すもので、第１図はこの
発明のダイカスト機に金型を装着する状態の要部の斜面
図、第２図は同じく金型の位置決めと金型の装着した１
部欠除した固定盤の正面図を示したものである。 符号１はダイカスト機、２は固定盤、３は可動盤、４は
固定レール、５は駆動軸、６は回転レール、７は金型、
８は金型移動台、９はフォーク、１１はスリーブ中心孔
、１２はスリーブ下孔、１４はタイバー １５はタイバ
ーロック溝、１６．１９は案内溝、２１はウオームギヤ
ーハウジング、２２は連杆、２３はウオームギヤー把手
、２４．２５は中子シリンダー、２６は移動台ストッパ
ー、２７は上下移動把手、２８は横移動把手、２９は押
出板、３１は昇降板、３２は前後移動板、３３は金型位
置決め具、３４は鋳込口である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ダイカスト機に於ける固定盤の上方に固定レールを
   装設せしめ、該固定レールに連繋する回転レールを駆動
   軸を介在して回転自在に連結せしめ、前記回転レールの
   内部には金型移動台を摺動自在に収納せしめ、該金型移
   動台にはフォークを介在した金型を調整自在に装設せし
   め、前記固定盤の隅部にはタイバーを引抜自在に挿通せ
   しめたことを特徴とするダイカスト機の金型交換装置。