JPS582785Y2 - 束取り物用梱包容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電線等の線材の束取り物用の梱包容器に関する
ものである。

従来、束取り物の梱包は、可撓性のあるプラスチックシ
ートの束取り物の上下に被せ、束取り物の周囲に沿って
上下のプラスチックシートをシールすることにより行っ
ていた。

しかしながら、このような梱包の仕方では、特殊な機械
を使って梱包作業を行わなければならない欠点があった
。

またこのような可撓性のある梱包容器では、束取り物か
ら線材を引出すとき、引出張力で梱包容器が変形してし
まい、束取り物の巻き半径が崩れ易く、線材のもつれ等
が生じる欠点があった。

また、このような梱包容器では、外力に対して弱い欠点
があった。

本考案の目的は、線材の引出し時に梱包容器が変形する
ことがなく、シかも外力に対して強い束取り物用梱包容
器を提供するにある。

以下本考案の具体例を図面を参照して詳細に説明する。

第１図及び第２図に示すように本実施例の梱包容器は、
束取り物１の全周を包含するドーナツ状のシェル２を有
する。

このシェル２は束取り物１から線材の引き出し張力で゛
は変形しない剛性を有し、プラスデック等で形成すれて
いる。

シェル２は内周の内径の最小の部分及び外周の外径の最
大の部分とを通って円周方向に上下に２つ割りにされ、
上下のシェル部分２Ａ、２Ｂに分割されている。

このような梱包容器は、シェル２内に束取り物１を収容
した状態で上下のシェル部分２Ａ、２Ｂの割り面を接着
テープや接着剤等で接着して出荷する。

シェル２から線材を引き出すときには、第３図に示すよ
うにシェル２の外周を全周に亙って剥ぎ取って開口部３
を形成し、この開口部３から線材４を引き出す。

或は、第４図に示すようにシェル２を２つ割りにして上
下のシェル部分２Ａ、２Ｂの内周の間に円筒５を介在さ
せることによりシェル２の外周に開口部３を形成し、こ
の開口部３から線材４を引き出す。

このようにすると、シェル２にドラム機能をさせること
ができ、ドラムを用いなくても巻き姿をくずすことなく
線材４の引出しを行うことができる。

以上説明したように本考案に係る束取り物用梱包容器は
、線材の引出し張力では変形しない剛性を有するシェル
内に束取り物を収納するようにしたので、線材の引出し
時にシェルが変形することがなく、従ってこのシェルに
ドラム機能をもたせることができ、巻き姿を崩すことな
く線材の引出しを行うことができる。

また、このようなシェルで梱包すると、束取り物を外傷
から保護することができ、且つ防水性にすることができ
野積みが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係る梱包容器の一実施例の
横断面図及び平面図、第３図及び第４図はこの梱包容器
からの線材の引出し状態の２種の例を示す横断面図であ
る。 １・・・・・・束取り物、２・・・・・・シェル、２Ａ
、２ル部分。 Ｂ・・・・・・シ工

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 束取り物の全周を包含するドーナツ状の剛性を有するシ
   ェルを有し、前記シェルは上下２つのシェル部分に全周
   に亘って２分割されていることを特徴とする束取り物用
   梱包容器。