JPS5827735Y2 - 魔法瓶 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魔法瓶に関し、更に詳しくは、魔法瓶の栓装置
の改良に関するものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかる魔
法瓶を説明する。

第１図ないし第３図において符号１は魔法瓶本体、２は
魔法瓶本体１上部の下口部材、３は魔法瓶本体１内に配
設された中瓶である。

前記下口部材２の中央部には、栓差込穴４と該栓差込穴
４に連なる下口開口部５とが形成されている。

該下口開口部５の内径ｄ１は、第３図に示すように中瓶
３の瓶口６の内径ｄ２よりも小径とされている。

なお、下口部材２と中瓶瓶口６との間には、バッキング
７が介在せしめられている。

前記栓差込穴４には、栓体８が着脱自在に圧入されてい
る。

該栓体８の下部には、前記中瓶瓶口６内に迄挿入される
密栓部９が一体に形成されている。

該密栓部９の外周には、外向きＵ字状断面を有する環状
のシール部材１０が固定的に取付けられている。

しかして、閉栓時においては、前記シール部材１０は、
下口開口部５と中瓶瓶口６との両方に圧接され、これに
よって栓体８を密栓せしめるようになっている。

なお、この時、シール部材１０は下口開口部５と係合状
態となり、栓体８が不用意に外れるのを防止している。

第４図及び第５図は本考案の他の実施例を示している。

この場合、栓差込穴４内周面と栓体８外周面とにそれぞ
れネジ１１．１２を刻設して、栓体８が栓差込穴４に対
して螺着脱されるようになっている。

又、シール部材１０は、栓体８の密栓部９外周に遊嵌さ
れたリング体１３に取付けられており、栓体８を螺回動
する時、シール部材１０が共回りしないようにされてい
る。

このようにすると、栓体８の螺着脱の際に、シール部材
１０に円周方向の力が作用しなくなり、シール部材１０
の変形あるいは破損を防止することができる。

その他の構造及び作用については前述の実施例と同様な
ので、その説明を省略する。

図面中、符号１４は栓体８内に充填された断熱材、１５
は下口部材２に突設された注液用の構部を示している。

続いて本考案の魔法瓶の効果を以下に列記する。

即ち、本考案によれば、 （１）栓体８の下部に、中瓶瓶口６内に迄挿入される密
栓部９を形成し、該密栓部９外周にＵ字状断面を有する
環状のシール部材１０を取付けて、閉栓時において、該
シール部材１０を下口開口部５と中瓶瓶口６との両方に
圧接せしめ得るようにしたので、シール効果が向上する
とともに、中瓶３内の熱気が比較的熱伝導性の良い下口
部材２に直接接触するのを防止することができ、保温力
の一層の向上を計ることができる、 （２）下口開口部５の内径を中瓶瓶口６の内径より小径
となしたので、閉栓時において、シール部材１０と下口
開口部５とが係合状態となり、栓体８の不用意な外れを
防止することができる、 等の実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる魔法瓶の１部縦断側面
図、第２図は第１図のＡ部拡大図、第３図は第１図の魔
法瓶の要部分解縦断側面図、第４図は本考案の他の実施
例にかかる魔法瓶の１部縦断側面図、第５図は第４図の
Ｂ部拡大図である。 ２・・・・・・下口部材、３・・・・・・中瓶、４・・
・・・・栓差込穴、５・・・・・・下口開口部、６・・
・・・・中瓶瓶口、８・・・・・・栓体、９・・・・・
・密栓部、１０・・・・・・シール部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下口部材２の中央部に、中瓶３の瓶口６の内径より小径
   な開口部５を形成する一方、前記下口部材２の栓差込穴
   ４に着脱自在に装着される栓体８の下部には、前記中瓶
   瓶口６内に迄挿入される密栓部９を形成するとともに、
   該密栓部９外周には、Ｕ字状断面を有する環状のシール
   部材１０を取付けて、閉栓時において該シール部材１０
   を前記下口開口部５と中瓶瓶口６との両方に圧接せしめ
   得るようにしたことを特徴とする魔法瓶。