JPS5827540A - 内視鏡用ワイヤ操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内視鏡ととも体腔内に挿入し生体組織を採
取するのに用いる生検鉗子などの処置具等を操作するワ
イヤ操作装置であって、操作時にワイヤ素線のほつれを
防止し、且つ操作力を確実に伝達で・きるようにしだも
のに関する。

一般に、内視鏡を通して体腔内に挿入される内視鏡用処
置具は、第１図に示すように密巻コイル等で構成されだ
可撓部２を操作部ｌに連結し、その可撓部２の先端に鉗
子部３等を装着し、可撓部２の内部には可撓性を有する
操作用撚線ワイヤ５を進退自在に葎通し、操作部１には
切欠ｍに沿って進退自在な作動リング４を設け、この作
動リング４にワイヤ５の一端を固定し、作動リング４を
進退させてワイヤ５を駆動させ、前記鉗子部３等を操作
するように構成されている。

そして、この種の処置具は作動リング４で操作用ワイヤ
５を進退操作することによって先端鉗子部３等を動作さ
せるものであるから、操作用撚線ワイヤ５には絶えず屈
伸作用が働き、その基端部すなわち操作部１内に挿入さ
れている部分において座屈するおそれがあるため、従来
は第２図に示すように、ワイヤ基端部に保護バイブロを
密嵌固着し、保護バイブロの一端にはストッパとしての
ワイヤ受け７を接続し、ワイヤ受け７はワイヤ受押え８
を介して作動リング４に固定しており、同じく保護バイ
ブロの他端は、操作用ワイヤ５の座屈防止作用も持つ可
撓部２を構成する密巻コイル９内に案内として延在せし
めている。

このように構成されている従来のものにおいては、作動
リング４を進退させると、その操作力はワイヤ受押え８
、ワイヤ受け７、保護バイブロ、操作用ワイヤ５を介し
て先端鉗子部３等に伝達され、先端鉗子部３等の開閉動
作を行わせているが、この構成では、保護バイブロから
操作用撚線ワイヤ５への操作力の伝達は、第３図におい
て矢印で示したように、その長さ方向に直線的に行われ
るため、螺旋状にワイヤ素線を撚って構成している撚線
ワイヤ５は、第３図に示すように保護バイブロの固着部
分附近等において素線１０間のほつれを生起し、この現
象が操り返されるため疲労し、ついには破断を起す欠点
があり、また、操作用撚線ワイヤ５は密巻コイル９内に
おいても多少の蛇行を起し、確実に操作力が先端鉗子部
３等へ伝わりにくいという欠点もあった。

この発、明は、これらの欠点を除去するためになされた
もので、作動リング４の押し進め操作により、撚線ワイ
ヤ５を、ワイヤ素線１０の撚り方向、すなわち各素線１
０を締め付ける方向に回転力を与えつつ押し進め、撚線
ワイヤに硬直性をもたせ、作動リングによる操作力を確
実に先端鉗子部等に伝達させ、且ろワイヤ素線のほつれ
を防ぎ、撚線ワイヤの破断を防止できるようにした内視
鏡用ワイヤ操作装置を提供することを目的とするもので
ある。

以下この発明を第４図及び第５図に示した実施例に基づ
いて詳細に説明する。第４図は、この発明の実施例を示
す断面図で可撓部２の途中から先端側は省略しである。

図において、２は密巻コイル９で構成された可撓部で、
その先端には第１図に示す従来のものと同様に先端鉗子
部等が装着されている。可撓部２の内部には可゛撓性を
有する撚線で形成された操作用ワイヤ５が進退自在に挿
通されており、この操作用ワイヤ５を可撓部２内を進退
させることにより前記先端鉗子部を動作させるようにな
っている。そして、操作部１の基端には指掛部１７、基
端部にはスリット状切欠溝１８、先端には可撓部２の連
結部１９、中央部にはその外周面から軸心に向うねじ孔
１２．１２がそれぞれ設けられており、更に前記基端部
にはスリット状切欠溝１８に沿って進退自在な作動リン
グ４が設けられている。一方、操作部１に挿通された操
作用ワイヤ５の基端部には座屈防止用の保護バイブロが
密嵌固着されており、保護バイブロの一端は止めリング
１６．１６で固定されたベアリング１５とワイヤ抑え８
を介して作動リング４に回転可能に取付けられており、
保護バイブロの他端は可撓部２を構成する密巻コイル９
内に延在させており、更に操作部ｌの中央部に位置する
保護バイブロには、外周面に螺旋溝１１ａを刻設した回
転パイプ１１を密嵌固着し、回転パイプ１１の外周面は
操作部中央部の内壁面に摺動可能に配置されるよう構成
されており、そして回転パイプ１１の螺旋溝１１ａには
、操作部中央部の外周面より軸心に向って設けられたね
じ孔１２に挿入され、それに螺合、したねじ１３により
セットされた球１４あ半球部分が転勤あるいは摺動可能
に嵌合さｔｌている。

このように構成された内視鏡用ワイヤ操作装置において
、作動リング４と指掛部１７とに指を掛けて作動リング
４を前進押し操作させると、操作力は、ワイヤ抑え８、
ベアリング１５、保護バイブロを介して回転パイプ１１
へと伝達され、回転パイプ１１は、操作部中央部に形成
したねし孔１２と螺旋溝１１ａの双方に転勤あるいは摺
動可能に嵌合した球１４により回転パイプ１１の螺旋溝
１１ａが案内され、回転しながら前進させられる。回転
パイプ１１が回転しつつ前進すると、これに保護バイブ
ロを介して固定されている操作用撚線ワイヤ５自体も回
転力が加えられながら前進させられる。この際加えられ
るねじり回転力の方向を、撚線ワイヤ５の撚り方向、す
なわちワイヤ素線１０の捩り締め付は方向になるように
螺旋溝ｔｔａを刻設しておけば、撚線ワイヤ５自体も加
えられる回転力によりねじり締りながら前進させられ、
その結果操作用撚線ワイヤ５を構成しているワイヤ素線
１０はほつれることがなく、また、撚線ワイヤ５自体も
ねじられてより一層締め付けられるため硬直し、先端鉗
子部３等への操作力の伝達は確実に行われる。また、撚
線ワイヤ５の撚り方向に合わせて回転パイプ１１の螺旋
溝１１ａを刻設すれば、いかなる撚り方向の撚線ワイヤ
でも使用できる。

なお、操作用撚線ワイヤは基端部において回転されつつ
押し進められるが、内視鏡用操作ワイヤは一般に長尺な
ことと、基端部における回転数も少ないことからζ基端
部の回転力はワイヤ先端部までは伝達されず、したがっ
て先端鉗子部等ｄ′動作に悪影響を及ぼすことはない。

また、以上の実施例では内視鏡用処置具のワイヤ操作装
置について説明したが、これに限定されるものではなく
、内視鏡用蛇管等のワイヤ操作装置についても同様に実
施できる。さらにはまた、回転パイプに刻設した螺旋溝
への保合ガイド部材として球を用いた実施例について説
明したが、これについてもこれに限られ・ず、螺旋溝に
摺動可能に係合する突起等でもよく、要するに回転パイ
プの螺旋溝と係合し回転パイプを回転させつつ進退させ
るガイド部材であればよいし、ワイヤ受けとワイヤとの
結合部にはベアリングを用いた例を示したが、これも回
転可能なパイプなど回転可能保持部材であればよく種々
の変形ｌ；可能である。

以上実施例に基づき詳細に説明したように、この発明に
係る内視鏡用ワイヤ操作装置によれば、作動リングを操
作して撚線ワイヤを押し進めようとすると、螺旋溝を設
けた回転パイプに対する保合部材のガイド作用により撚
線ワイヤはねじり締め付けられる方向に回転させられつ
つ押し進められるので、操作用撚線ワイヤを構成するワ
イヤ素線がほつれるのを完全に防ぎ、ひいては撚線ワイ
ヤの破断を阻止することができ、また、上記のように撚
線ワイヤをねじり締め付ける方向に回転させることによ
りワイヤ自体が一層締め付けられ硬直し、ワイヤ先端部
への操作力の伝達を確実にすることができるという作用
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の内視鏡用処置具を示す斜視図、第２図は
従来の内視鏡用処置具ワイヤ操作装置の断面図、第３図
はワイヤ素線のほつれ状態を示す図、第４図はこの発明
に係るワイヤ操作装置の実施例を示す断面図、第５図は
第４図に示した実施例におけるワイヤ部分の斜視図であ
る。 図中、１は操作部、２は可撓部、３は先端鉗子部、４は
作動用リング、５は操作用撚線ワイヤ、６は保護パイプ
、７はワイヤ受け、８はワイヤ受は押え、９は密巻コイ
ル、１０はワイヤ素線、１１は回転パイプ、ｌｌａは螺
旋溝、１２はねじ孔、１３はねじ、１４は球、１５はベ
アリング、１６は止めリング、１７は指掛部、１８は切
欠溝、１９は可視部連結部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 操作部に進退自在に設けた作動リングに、操作部に挿通
   され保護パイプを密嵌固定した操作用撚線ワイヤの一端
   を回転可能に保持させ、前記保護パイプには、表面に螺
   旋溝を刻設した回転パイプを密嵌固定し、該螺旋溝には
   操作部内壁面に突出配置したガイド部材を可動的に係合
   せしめ、作動リングによる押進操作により操作用撚線ワ
   イヤは、その撚り方向に回転力が加えられながら押進さ
   れるように構成したことを特徴とする内視鏡用ワイヤ操
   作装置。