JPS5827259B2 - エステルの連続製造法 - Google Patents

エステルの連続製造法

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JPS5827259B2
JPS5827259B2 JP48143845A JP14384573A JPS5827259B2 JP S5827259 B2 JPS5827259 B2 JP S5827259B2 JP 48143845 A JP48143845 A JP 48143845A JP 14384573 A JP14384573 A JP 14384573A JP S5827259 B2 JPS5827259 B2 JP S5827259B2
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JP
Japan
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reaction
reaction tank
alcohol
tank
diesterification
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JP48143845A
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JPS50100010A (ja
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泰輔 松本
清志 押井
公正 吉富
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Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 従来、二塩基酸とC4〜Ctaのアルコールとを原料と
し、モノエステルからジエステルの製造法に於て、その
エステル化反応に於て生ずる水を除去する方法としてベ
ンゼン、トルエン、シクロヘキサン等をキャリアーとす
る方法、或は原料アルコールを酸に対し、予め過剰に使
用する方法があるが、後者の場合、該過剰のアルコール
に対する水の溶解がジエステル化反応に大きな悪影響を
及ぼし、反応完結度を高めるには過剰のアルコール中へ
の溶解水が障害となる。
反応速度を早めるに反応温度をあげるとジエステルの色
相その他の品質が劣化し、更には過剰アルコールの副反
応に伴う収率の低下が避けられない。
そのためアルコールの過剰率を大きくしたり、蒸発量を
増加したり反応槽を大きくしたりしなげればならない。
従来、特公昭37−15621号公報に見られるように
、棚段式のエステル化反応塔を使用し、塔頂より酸を供
給し、各棚段を順次流下させ、塔底部より蒸気アルコー
ルを吹き込み流下する酸に向流接触させ、加熱加圧反応
下で反応させ下端よりジエステル化物を連続的に製造す
る方法では、その実施例から明らかなように、ジエステ
ルの収率は理論値の87%程度である。
出来れば、100%に近いジエステル化製品を得る方法
が望ましい。
本発明は、このような水の影響を除き、従来法に比し収
率な著しく向上せしめたジエステルの連続製造法を提供
するもので、モノエステルを触媒と共に複数個の反応槽
を順次通過させ、その各反応槽に於て減圧下でジエステ
ル化反応を行なわせると共にその最終反応槽に、C4〜
C16のアルコールの中から撰択し前記モノエステルの
製造に使用したと同じ水を実質上含まないアルコールを
供給し、かよるアルコールの存在下で最終のジエステル
化反応を行なうと共に、その各反応槽に於て潔白せしめ
た含水アルコール部分より水分を除去した実質上水を含
まないアルコールをその各前段の反応槽に供給し、その
各前段の反応槽に於てその供給アルコールの存在下でジ
エステル化反応な行なわせることを特徴とする。
かくして、上記方法により、下記に明らかなように、各
反応槽に於げるジエステル化は良好に行なわれて最終槽
に向うに従いジエステル化度は確実に向上し、その最終
槽から、ジエステル化が99%以上の高度に完結した高
品質の製品が得られる。
次に本発明をジエステルの製造法に適用した第1図及び
第2図示の実施例につき説明する。
第1図に於て、1.2,3は夫々反応槽を示し、その第
1反応槽1には、従来法で作成された特定の二塩基酸と
C4〜C16のアルコールから撰ばれた特定のアルコー
ルとを原料とし反応させたモノエステルを触媒と共に供
給される。
各反応槽1゜2.3はジエステル化反応液供給用導管4
により直列に接続され、前記第1反応槽1よりの反応液
を順次第2、第3反応槽に送りジエステル化反応を順次
進行させる。
その各反応槽の内部はその頂部で接続の導通管5を介し
、共通の真空ポンプに連り、これにより所定の減圧に保
たれる。
又その各反応槽1,2,3には夫々導通管5に介入した
凝縮器6,7,8を備え、各反応槽1,2,3からの蒸
溜物を凝縮し、次でこれをこれに夫々接続のデカンタ−
9,10,11に送り、水とアルコールの分離を行なう
本発明によれば、最終のジエステル化反応完結槽3にC
4〜C16のアルコール供給管12を接続すると共にデ
カンタ−11゜10を夫々導管14,13を介してその
前段の反応槽2及び反応槽1に接続するようにし、更に
デカンタ−9を反応槽1に接続し、かくして、該アルコ
ール供給管12より、前記の特定のモノエステルの製造
に使用したと同じ原料アルコールを該第3反応槽、即ち
最終の反応槽3に供給するようにすると共に、各反応槽
3,2で潔白した蒸溜物はデカンタ−11,10で水を
分離し水を実質上音まないアルコールをその前段の反応
槽2,1に供給し、第1反応槽1からの蒸溜物はデカン
タ−9により同様に処理し、水を実質上音まないアルコ
ールを自己の第1反応槽1にもどすようにした。
更に詳細には、例えば、無水フタール酸1モルとブタノ
ール1.5モルとを反応させて製造したモノエステルを
第1反応槽1に供給しジエステル化反応を行なう場合に
は、該アルコール供給管12よりそのモノエステル製造
に使用したと同じアルコール、即ち、ブタノールを例え
ば0.7モルを最終の第3反応槽3に供給するようにす
る。
上記の本発明方法によれば、最終の反応槽から96〜9
9.8%にジエステル化した完結製品が得られる。
第2図は、4個の反応槽I 、II 、m、IVを縦に
多段設けた本法を実施する装置の変形例を示し、最上段
の第1反応槽1をモノエステルと触媒供給の初めの反応
槽とし、最下段の第1反応槽1を反応完結槽とし、各隣
接槽は導管4′で連結され、上から下へ順次連続ジエス
テル化反応が減圧下で行なわれるようにしたものである
この場合、モノエステルの製造に使用したと同じ新鮮な
水を含まないアルコールを供給管12′から最下段の最
終反応槽■に供給し、前記実施例と同様に導管部分5′
、凝縮各16及びデカンタ−17、導管18を介し、脱
水該アルコールを第1反応槽1に供給し、次で同様に凝
縮各19及びデカンタ−20、導管21を介し、第1反
応槽1に供給し、同様に凝縮器22及びデカンタ−23
、導管24を介し、第1反応槽1に供給し、該モノエス
テル反応液の流れと対向させて新しいアルコールを流す
ようにした。
25.26.27は第1槽I用の凝縮器、デカンタ−及
び導管である。
この装置によって上記実施例と同じように本法を実施し
、最終反応槽■でのジエステル化反応率が96〜99.
8%の高収率のジエステル製品が得られた。
次に本発明の実験例を、比較実験例と共に示し、その効
果を明らかにする。
実験例 第2図示と同型の、ただし反応槽が3段に設けられた製
造装置により下記の通りジエステルの連続製造を行った
熔融無水フタール酸30073 /H(2,4Kmol
/H)とオクタノ−#7061: /H(4,35K
mol /H)とを反応させて得たモノエステル反応触
媒のP−)ルエンスルフオン酸と共に第1反応槽に連続
的に供給し、順次第2槽、第3槽に流下させる1方、含
水率0.1%以下のオクタツール380 l/H(2,
34Kmol/H)を第3反応槽に連続的に供給すると
共に、該第3反応槽のデカンタ−で蒸溜物の水分を除去
し分離した95%オクタツールを第2反応槽に供給し、
同様にして第2反応槽のデカンタ−で蒸溜物の水分を除
去し分離した95%オクタツールを第1反応槽に供給す
るようにし、該第1反応槽のデカンタ−で水分を除去し
分離した95%オクタツールは同じ第1反応槽にもどす
ようにし、第1反応槽、第2反応槽、第3反応槽に於て
夫々下記表1に示■■す条件で反応させ、最終の第3反
応槽より表2に示すジエステルを連続的に製造した。
反応条件は下記の通りである。
又、 その製造結果は下記の通りである。
第3反応槽から得られたジエステル製品の酸価は1.9
2、色価は130APHAであった。
比較のため、上記の実施例で用いたと同じ3個の反応槽
、各供給原料、各反応槽の反応温度、真空度を用い、但
しその含水率0.1%以下のオクタツールを第1反応槽
に供給し、順次第2反応槽、第3反応槽へ流下させると
共に、各反応槽のデカンタ−で水分を除去し分離した9
5%オクタツールを同じ反応槽にもどすようにしながら
各反応槽で反応させるようにして、最終の第3反応槽よ
りジエステルを連続的に製造した。
その製造結果は下記表3に示す通りである。
第3反応槽から得られたジエステル製品の酸価は4,3
8、色価は140APHAであった。
上記表2、表3から明らかなように、本発明による場合
、従来法に比し反応率が著しく高い従て収率のよいジエ
ステルが製造し得られる。
又、その製品ジエステルの品質も酸価が低下し色の淡く
優れていた。
このように本発明によるときは、モノエステルを触媒と
共に複数個の反応槽に順次供給し、その各反応槽で減圧
下でジエステル化を行なうに当り、その最終の反応槽に
モノエステルの製造に使用したと同じ水を実質上音まな
いアルコールを供給してジエステル化の完結反応を行な
わせるようにすると共にその各反応槽に於て潔白する潔
白物より水分を除去した実質上水を含まないアルコール
をその前段の反応槽に供給するようにして各反応槽に於
てジエステル化反応を行なったので、最終の反応槽より
100%に近いジエステルが得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は拳法を適用したジエステル連続製造装置の線図
、第2図は他側の線図である。 1.2,3.I 、I[、III、IV・・・・・・反
応槽、12゜12/・・・・・・アルコール供給管、6
,7,8.i6゜19.22,25・・・・・・凝縮器
、9,10,11゜17.20,23,26・・・・・
・デカンタ−151・・・・・・導管、13,14,1
5,18,21.24゜27・・・・・・アルコール導
管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 モノエステルを触媒と共に複数個の反応槽を順次通
    過させ、その各反応槽に於て減圧下でジエステル化反応
    を行なわせると共にその最終反応槽に、C4〜C16の
    アルコールの中から撰択し前記モノエステルの製造に使
    用したと同じ水を実質上含まないアルコールを供給し、
    かよるアルコールの存在下で最終のジエステル化反応を
    行なうと共に、その各反応槽に於て潔白せしめた含水ア
    ルコール部分より水分を除去した実質上水を含まないア
    ルコールをその各前段の反応槽に供給し、その各前段の
    反応槽に於てその供給アルコールの存在下でジエステル
    化反応を行なわせることを特徴とするジエステルの連続
    製造法。
JP48143845A 1973-12-25 1973-12-25 エステルの連続製造法 Expired JPS5827259B2 (ja)

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JPS50100010A JPS50100010A (ja) 1975-08-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136116A (en) * 1976-05-11 1977-11-14 Ulvac Corp Diesterification
KR102501597B1 (ko) * 2019-09-25 2023-02-20 주식회사 엘지화학 디에스테르계 조성물의 제조 시스템 및 제조방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB732784A (en) * 1952-02-23 1955-06-29 Distillers Co Yeast Ltd Continuous esterification process

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GB732784A (en) * 1952-02-23 1955-06-29 Distillers Co Yeast Ltd Continuous esterification process

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