JPS5826263Y2 - 化粧たる木用木口金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は伸縮自在な化粧たる木用木口金具に係わるも
のとして、その目的とするところは第１図に示すように
化粧たる木イが屋根端部口から突出する量はそれぞれ屋
根端部口よりも僅かしか突出していない場合、木口金具
の側壁が屋根と係合して邪魔になりその取付けが困難で
あるという従来欠点を除去するにあり、木口金具の上方
の側壁に屋根端部が嵌入する切込溝を形成して、化粧た
る木が屋根端部から僅かしか突出していなくても切込溝
に屋根の端部が嵌入して上方の側壁が邪魔になることが
なく簡単に取り付けられ、外観も損わないことを特徴と
するものであり、添付図面によりその構成および作用を
詳述すると次の通りである。

第２図Ａ、Ｂ、Ｃは木口金具ａ、ｌ）、ｃの上方側壁１
に側壁１と間中の切込溝２を適宜長さ設けた場合の斜視
図を示し、第３図は第２図Ａの木口金具ａを化粧たる木
イに取り付けた場合を示しており、木口金具ａの下方お
よび左右側壁３を屋根部下方において化粧たる木イに外
嵌し、上方の側壁１を屋根端部口に嵌入している。

ハは木口金具ａの正面板４の中央に打込んだ螺子釘であ
り、木口金具ａを化粧たる木イに固着している。

第２図Ａの木口金具ａは第４図Ａ、Ｂに示すように正方
形又長方形の正面板４の直角に隣合う２辺に立上り部６
を介して側壁７を正面板４に対し直交方向に設けてなる
本体８を２ヶ設けるとともにこの本体８の正面板４より
も小さな正面板９の直角に隣合う２辺に立上り部１０を
介して側壁１１を正面板９に対し直交方向に設けてなる
本体１２を４ヶ設ける。

この本体１２の側壁１１の下端両側部に折込片１３を正
面板９に対し直交方向で側壁１１と同方向に突設する。

前記本体８の側壁７下端部に切込溝１４を設けて側壁７
下端部の両側端にストッパー１５を形成する。

この本体８における側壁７の角隅部側に本体１２を被嵌
する。

すなわち双方の立上り部６，１０を嵌合するとともに本
体１２の折込片１３を本体８の側壁７下端部に折り込ん
で側壁７を挾持する。

このようにして本体１２を装着した２ケの本体８の一方
において、本体８と本体１２の正面板５，９間に他方本
体８の正面板５の角隅部１６を摺動自在に挿入して２ケ
の本体８を接続する。

本体８により形成される相対向する角隅部に他の２ケの
本体１２を被嵌する。

すなわち、双方の立上り部６，１０を嵌合するとともに
本体１２の折込片１３を本体８の切込溝１４に折り込む
ものである。

この場合２ケの本体１２の側壁１１および１ケの本体８
の側壁７に切込溝１７をそれぞれ設けて上方側壁１の切
込溝２を形成している。

使用に際しては本体８を化粧たる木イの木口よっちゃ・
大きく伸長させて木口に外嵌し、その後本体を縮少して
密着し、側壁１，３若しくは正面板４を螺子釘へにより
止着するものである。

第２図Ｂの木口金具すは第５図Ａ、Ｂに示すように直角
又は略直角に隣合う側壁７のそれぞれ上端に立上り部６
を介して一対の正面板５を上下に重ねて連設してなる本
体８を４ヶ設ける。

この本体８は２ケを大きく他と２ケを小さく形成すると
ともに正面板５の一方を小さくするとよい。

また、正面板５の側端部には適宜なテーパ９を設けると
よい。

２ケの本体８の側壁７の下端両側部に折込片１３を突設
するとともに２ケの本体８の側壁７の下端側部にストッ
パー１５を形成する。

ストッパー１５を有する本体８の上下の正面板５間に他
の本体８の上方の正面板５を挿入して双方本体８を接合
し、双方本体８の下方の正面板５の側端部に内方へ新曲
部１８を形成する。

前記双方本体８により形成される相対向する角隅部に他
の２ケの本体８を被嵌する。

すなわち双方の立上り部６を嵌合するとともに被嵌する
本体８の折込片１３を被嵌された本体８の側壁７の下端
部に折り込む。

なお、２ケの本体８の側壁７にそれぞれ切込溝１７を設
けて上方側壁１の切込溝２を形成している。

又この木口金具すは各本体８の正面板５が上下に重合し
ているとともにその側端部がテーパ９に形成されている
ため側壁７から鈍角から鋭角にまで自由に屈曲し木口金
具すは木口の形状に合わせて菱形に変形できるものであ
る。

第２図Ｃは木口金具Ｃは第６図Ａ、Ｂに示すように４ケ
の平面り状の本体１９と１ケの長方形の正面板２０から
なり、この挿込段部２２によりなる挿込部２３を短い片
２４にそれぞれ挿込して四角形の木口金具の枠を形成し
、この背側に正面板２０を載置したものであり２ケの本
体１９の側壁２５に切込溝１７を設けて上方側壁１の切
込溝２を形成している。

従来実開昭５３−１５１１２０号公報の本口カバーの納
まり装置として、屋根の内方にある破風板と係合する連
結片を有するものが提案されている。

しかしながらその種のものは、カバーが一体形成である
から木口の大小に応じて調節することが不可能で木口の
大きさに応じた多種類のカバーを生産する必要がありコ
スト高になる上に、屋根端部より突き出したたる木を覆
うことが出来ず非常に不便であり、体裁も悪かった。

しかしながら、この考案では正面板の直角に隣り合う２
辺に側壁を正面板に対し直交方向に設けてなる４ケの本
体を四方に配設するとともに、各本体の正面板と側壁の
両端部重ね合せて正面形状が矩形でかつ径の調節が自在
な木口金具主体を形成し、隣り合う２ケの本体の側壁の
うち同一面上において隣り合う方の側壁に同−切込縦巾
で側壁の横巾の全長にわたる切込横巾をもつ屋根端部当
接用切込溝を形威し、各本体の側壁に折込片を正面板に
対し直交方向で側壁と同方向に突設しこの折込片を重な
り合う側壁間の方へ折込んで側壁を挟持するから、木口
の径に合わせて木口金具の径の調節が可能であるととも
に、切込溝に屋根端部を当接できるから木の突出し長さ
が僅かであっても第３図のように木口金具の取付けが可
能である。

なお、この切込溝を有して径調節自在な本案木口金具は
工場で量産できるものであり、コスト減が計られる。

その場合、木の突出し長さに比し切込溝の切込縦巾が大
きすぎて木の上面に金具が被覆されない部分が生じても
、下からは見えないから体裁を損う心配は無いことにな
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例であり、第１図は平面図、第２
図Ａ、Ｂ、Ｃは木の金具の斜視図、第３図は取付状態を
示す斜視図、第４図Ａ第５図Ａ第６図Ａは分解斜視図、
第４図Ｂ第５図Ｂ第６図Ｂは断面図である。 １・・・・・・側壁、２・・・・・・切込溝、８，１２
．１９・・・・・・本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面板の直角に隣り合う２辺に、側壁を正面板に対し直
   交方向に設けてなる４ケの本体を四方に配設するととも
   に、各本体の正面板と側壁の両端部を重ね合せて正面形
   状が矩形でかつ径の調節が自在な木口金具主体を形成し
   、隣り合う２ケの本体の側壁のうち同一面上において隣
   り合う方の側壁に同−切込縦巾で側壁の横巾の全長にわ
   たる切込横巾をもつ屋根端部当接用切込溝を形威し、各
   本体の側壁に折込片を正面板に対し直交方向で側壁と同
   方向に突設し、この折込片を重なり合う側壁の方へ折込
   んで側壁を挟持することを特徴とする化粧たる木用木口
   金具。