JPS5826104Y2 - ジユシペレツトセイゾウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は樹脂ペレットの製造装置に関するものである。

従来、樹脂ペレットを製造する手段としては押出機の加
熱シリンダー内で移送用スクリューにより押し出される
溶融樹脂をダイスの各ノズル孔に通過させて線状体に成
形し、この線状体を固化した後切断機により適宜寸法に
切断して樹脂ペレットを製造する方法が用いられていた
。

しかしこの方法による場合は移送用スクリューにより押
し出される溶融樹脂が高い粘度を有し、各所の圧力が不
均一になり易いにもかかわらず、押し出される溶融樹脂
を攪拌することなく直接ダイスの各貫通孔に通過させて
いたので、各貫通孔部での溶融樹脂の圧力差が生じて各
貫通孔部で成形される合成樹脂の線状体の太さが一定せ
ず、従って一定の大きさの樹脂ペレットを製造すること
ができなかった。

そのうえ、ダイスの貫通孔部で成形された線状体を固化
させて硬い状態でカッタにより切断していたから、カッ
ター刃の損耗が激しくて短期間のうちにカッター刃を取
換えなければならず、その上切口を美麗に仕上げること
ができなかった。

そこで本考案は、ダイスの内側面に加熱シリンダー内を
流通する溶融樹脂材の流れを阻止する有孔攪拌板を移送
用スクリューに一体的に設けて溶融樹脂材の圧力を各所
均一化するとともに、ダイスの外側面にはダイスの貫通
孔より押出される合成樹脂材を切断するカッターを設け
て固化されていない状態で合成樹脂材を切断し得るよう
に構成することにより、大きさが均一で美麗な樹脂ペレ
ットを生産できる樹脂ペレット製造装置を提供せんとす
るものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、樹
脂ペレット製造装置１は溶融樹脂を押出す押出機２と、
押出機２より押出される溶融樹脂を線状体に成形するダ
イス３と、ダイス３により成形された線状体を切断する
カッター４とから構成されている。

上記押出機２は一端に入口５を有し、他端に出口６を有
する加熱シリンダー７と、加熱シリンダー７内に挿通し
た移送用スクリュー８とから威り、入口５より加熱シリ
ンダー７内に供給された合成樹脂材を加熱溶融しつつ移
送用スクリュー８により加圧して出口６より押し出すべ
く形成されている。

ダイス３は中央部に同一内径を有する複数の）ダル孔９
，９・・・を備えており、起立壁１０を介して上記押出
機２の加熱シリンダー７の出口６側端部１１に連結され
るとともにダイス３のノズル孔９．９・・・と加熱シリ
ンダー７の出口６とが起立壁１０の孔１２を介して連通
連結されている。

ダイス３の内側には加熱シリンダー７内を流通する溶融
樹脂材の流れを阻止する有孔攪拌板１３が起立壁１０の
孔１２内にダイス３に対して所定の攪拌空間部を隔てて
回転自在に嵌め込普れているとともに、移送用スクリュ
ー８の軸１４出口側端部外周に一体的に固着されている
。

そしてとの有孔攪拌板１３は複数の孔２０・・・を備え
ている。

カッター４は両端にカッター刃１５，１５を備えており
、その中央ボス部１６が起立壁１０に軸受１７を介して
枢着した回転軸１８に取付けられており、回転軸１８と
共に回転して両端のカッター刃１５，１５がダイス３の
外側面１９を摺動することによりダイス３のノズル孔９
を通過して線状に成形された樹脂を適当な一定寸法に切
断すべく形成されている。

上記の如く構成された樹脂ペレット製造装置の作用を述
べる。

押出機２の加熱シリンダー７の入口５に供給された合成
樹脂材は加熱シリンダ−７外周に設けられたバンドヒー
ター（図示せず）により加熱されて溶融されつつ移送用
スクリュー８により出口６側へと移送される。

そして出口６部において有孔攪拌板１３の各社２０を介
して有孔攪拌板１３とダイス３との間隙に移行するが、
このとき有孔攪拌板１３が移送用スクリュー８と共に回
転しつつ移送用スクリュー８により移送される合成樹脂
材を有孔攪拌板１３の各社２０より線状に噴出させて各
所均等に練り混ぜて、各所均等な圧力状態に保持するか
ら合成樹脂材がダイス３の各ノズル孔９を各所同一の圧
力で通過して一定した直径の線状体に形成されて一定の
速度で押し出されつつダイス３の外側面１９において、
一定の速度で回転するカッタ４０カツター刃１５により
一定寸法に切断されて樹脂ペレットに形成されるのであ
る。

以上実施例に示すように本考案の樹脂ペレット製造装置
によれば、有孔攪拌板が移送用スクリューの回動に伴な
って回動することにより、有孔攪拌板から押出される溶
融樹脂はダイスと有孔攪拌板との間の攪拌空間部で捻れ
ることになり、この捻れによってさらに攪拌状態を得る
ことができ、この攪拌で溶融樹脂自体の練り混ぜと、各
所の押圧力の平均化を同時に得るに至った。

したがって、ダイスの各ノズル孔部を一定品質の合成樹
脂材が一定の押圧力によって一定の速度で通過すること
になり、一定品質で一定の直径の線状体を一定の速度で
成形することができる。

また有孔攪拌板は移送用スクリューと一体的に設けられ
ていて共に回動するので、新たに駆動装置を設ける必要
がなく、構造が簡素となる。

そしてダイスの外側にはダイスのノズル孔より押し出さ
れる合成樹脂材を一定の速度で切断するカッターを設け
たので、上記線状体を一定の寸法に切断して一定の形状
の樹脂ペレットに成形することができる。

また本考案樹脂ペレット製造装置によれば、ダイスのノ
ズル孔より押し出された合成樹脂の線状体を固化する前
の柔軟な状態でカッターにより切断すべく構成したから
、従来のように固化させた後の硬い状態で切断する場合
とちがいカッター刃の損珀ま極めて少なく、シかも切口
を美麗に仕上げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案樹脂ペレット製造装置の一実施例を示す
斜視図、第２図はその縦断面図、第３図は第２図のＡ−
Ａ断面図である。 ２・・・・・・押出機、３・・・・・・ダイス、４・・
・・・・カッター５・・・・・・加熱シリンダー人口、
６・・・・・・加熱シリンダー出口、７・・・・・・加
熱シリンダー、８・・・・・・移送用スクリュー ９・
・・・・・ノズル孔、１３・・・・・・有孔攪拌板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱シリンダーの入口へ供給した合成樹脂材を溶融して
   移送用スクリューにて出口より押出すようにした押出機
   の出口部に、合成樹脂材が通過するノズル孔を複数個を
   備えたダイスを設け、前記ダイスの内側には、攪拌空間
   部を隔てて有孔攪拌板を位置させると共に、との有孔攪
   拌板を前記移送用スクリューに一体的に設け、前記ダイ
   スの外側には前記ダイスのノズル孔より押出される合成
   樹脂材を一定の間隔で（ｆｆｉするカッタを設けて成る
   樹脂ペレット製造装置。