JPS5826083Y2 - 鋸の歯 - Google Patents

鋸の歯

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JPS5826083Y2
JPS5826083Y2 JP1980030057U JP3005780U JPS5826083Y2 JP S5826083 Y2 JPS5826083 Y2 JP S5826083Y2 JP 1980030057 U JP1980030057 U JP 1980030057U JP 3005780 U JP3005780 U JP 3005780U JP S5826083 Y2 JPS5826083 Y2 JP S5826083Y2
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tooth
teeth
small
cutting
4at4b
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JP1980030057U
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勇 小日向
和幸 星野
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は新しい発想に基すいた鋸の歯の構造に関するもの
である。
従来の鋸の歯形は、 (イ)横引歯(第1図〜第2図) 木材の繊維(木目)を主刃イ、背方ロ、上目・・によっ
て横に切断するもので、歯の形は小力の原理に基すいて
いる。
(ロ)縦引歯(第3図〜第4図) 木材の繊維を平行に割るもので鋸身の厚さ方向に直角に
主刃ホ、背方へか形成され、歯の形は「ノミ」の原理に
よる。
(ハ)バラ目歯 木材の繊維の方向と無関係に引くための歯形で第1図、
第2図の横引歯の上目ノ・がないもので、引廻し鋸など
の特殊用途に用いるが切断効果は良くない。
の三種に大別される。
しかして、鋸の歯の機能は、 (4)木材の繊維を切断して「おがくず」にする鋸断(
ぎよだん)の仕事 の)できた「おがくず」を引き道の外に排出する「おが
くず」排除の二つの作用を行う。
この二つの機能がいずれも十分に発揮されるように鋸歯
の各部を形成し、堅い材に対しては、軟材に対するより
も、歯距、歯高を小さくし、刃先角を大きくしたり、ま
た鋸身と材との摩擦を除き「おがくず」の排除をよくし
、鋸引きを円滑にする目的で「あさり」(歯板」をつげ
る。
このように従来の鋸の歯形は、前記(イ)、(ロ)、(
ハ)に基づいて歯形や「あさり」の量を変えているにす
ぎない。
従って近年大量に任用されている合板などの新建材の切
断には不向である。
合板は木材の繊維の方向を交互に直角に重ね合せて接着
したものであるから、これを鋸で引く場合、横引歯と縦
引歯の機能を兼ね備えた歯形が要求されろ。
その上近年は、本職の大工は勿論、日曜大工などにも電
動鋸が普及してきて、大物の切断には電動鋸を使用する
様になったので、小物や薄板などの切断用として、良く
切れて使いやすく切れ味の持続する鋸が要望されている
本案は、これらの要求に答えて考案されたもので、これ
を図面に基すいて説明すれば。
鋸身1の表面aからその一狽l縁2に向って、αの角度
で(第12図〜第15図)所要ピッチ及び所要法をもっ
て傾削された数条のV字形の凹条溝3a、3b、・・・
・・・は、側縁2を突き抜けて裏面すに二等辺三角形状
の鋭利な切刃5a、5b、5C25d・・・・・・をも
った複数個の山嶺状の小歯10a。
10b・・・・・・を形成する。
この複数個の小歯の一部を小歯列10と称する。
該小歯列10を、所要の間隔D(第10図)を隔てて第
5図に示すようにa面の側縁2に沿って連続して形成す
る。
裏面すからも側縁2に沿って前記a面の場合と全く同様
にして複数個の山嶺状の小歯20a、20b・・・・・
・を形成する。
これを小歯列20と称する。該小歯列20を所要の間隔
りを隔ててb面の側縁2に沿って連続して形成する。
ただしa面の小歯列10に対してb面の小歯列20を、
小歯列間の所要間隔りの1 /2だけずらして形成して
、a面の小歯列io、ioの間にb面の小歯列20.2
0がそれぞれ位置するようにする。
それによってa面の小歯列10と、b面の小歯列20と
の境界に互に表裏の関係(a面とb面)にあるV字形凹
条溝3a、4a、は、鋸身のa面、b面の同一位置にな
く間隔tだげずれろことになる(第10図)そのため小
歯列10,20の境界には、■字形凹条溝3d、4af
J″−a面とb面に対して角αで傾削される際互に分担
して両光から側縁2を削り取って逆台形状の凹陥部Uを
形成する。
前記小歯列間の距離りの値を適当に定めることによって
、該逆台形状の凹陥部Uには、鋸身1の厚さ方向に対し
て斜めに形成された掻出歯7が形成され、その縦断面は
山形状であり(第13図)その上端部には切刃1aがあ
る。
そして該掻出歯1の一端は小歯10cK、他の端は小歯
20aKそれぞれ接続し、掻出歯γの切刃1aの一端は
小歯10cの切刃5fの根本へ、他の端は小歯20aの
切刃6aの根本へそれぞれ接続する。
上記のようにして小歯列10,20単位で各々の切刃5
a 、5 b y 5 c t 5 d =”、5a
、6b。
6c、6d・・・・・・が、表面aと裏面すに、掻出歯
T。
8の切刃7a、8aを介して表裏に振り分けられて鋸身
の厚さtで次々に転位されている。
この転位の際に橋渡しとなる掻出歯1と次の転位の際の
掻出歯8とでは、鋸身の厚さtに対しての傾斜方向が逆
になる。
このようにして小歯列の切刃が転位するたびに掻出歯の
傾斜方向が入れ替わることとなる。
上記の切刃の転位の状態を第10図、第11図に示す。
第10図は本案鋸の歯の一部拡大正面図であり、第11
図は第10図のS−T視平面図である。
図中細線で表示した部分が切刃であり、第11図では掻
出歯の切刃7a 、8aを介して切刃が転位する状態を
示している。
本案は以上のような構成であり、従来の鋸の歯とはかな
りの相違点があるので以下にこの相違点により生ずる作
用効果を述べる。
従来の鋸の横引歯(第1図、第2図)の歯底二には切刃
が形成されておらず鋸身の厚さのままである。
従って鋸断の場合発生した「おがくず」を逃がすために
歯距、歯高を大きくする必要があった。
このため最初に木材へ切り込む際の「喰い付き」が悪く
、鋸の使用に慣れない者は切り込み線から切断個所が左
右に振れてなかなか定まらない。
そして鋸断が始まると発生した「おがくず」が歯と歯の
間に詰まって切断を困・l!IKすることも多々ある。
これを防せぐために歯を鋸身の厚さの外に交互に振り分
けた「あさり」を大きく付けなげればならない。
「あさり」が太きいと切断面が汚なくなり、ことに合板
の鋸断ではこれが顕著にあられれる。
本案では数個の小歯をもった小歯列10゜20め各々の
切刃5 a 、 5 b ・−・、6a 、6b・・・
・・・が鋸身の厚さで交互にa面とb面に振り分けられ
ているので、木材の繊維の切断もこの数個の小歯で分担
するので、小歯−歯当りの切り込み量は少なくなる。
従って木材に対する歯の「喰い付き」がよく、排出され
る「おがくず」が従来の鋸に比らべて小さくなる。
しかも小歯列10゜20単位で銅面に対してαの角度で
歯が形成されているので(第12図〜第15図)切刃5
a、5b・・・・・・、6at6b・・・・・・で切断
された「おがくず」は次々と小歯1oat 1ob・−
−−−−120a 、20 b・・・・・・の斜めの陵
線及び傾削されたV字形の凹条溝3a 、3b・・・・
・・、4at4bを伝って下降して弓き道の外へ排出さ
れる。
従って「おがくず」が詰まらず切断抵抗が少ない。
従来の鋸の縦引歯(第3図、第4図)は前記のように「
ノミ」の原理によって鋸身の厚さの巾を持った切刃トで
木材を繊維の方向に掻き取る作用をするので、横引歯よ
りも歯距、歯高を大きくして「おがくず」の逃げ場を大
きく設けである。
しかし前記横引歯の所で述べた様に歯底二が平らになっ
ているので、「ノ□」の作用で大きく発生した「おがく
ず」が歯底に詰まって、しばしば切断を妨げることがあ
る。
本案では綱引切断の際先ず鋸身の厚さで転位されている
小歯列10,200各切刃5at5b・・・・・・、6
a、6b・・・・・・が、鋸身の厚さを間隔とした二本
の平行した筋目を材に刻み込み、次に一段下がった掻出
歯7,8の切刃γa、gaが前記の筋目の間を「ノミ」
のように掻出して「おがくず」として傾斜した谷部3a
、3d、4a、4dに送り出す。
従って従来の縦引歯のように鋸身の厚さで「ノミ」の作
用で直接掻き出すよりもはるかに少ない力で滑らかに綺
麗に切断出来る。
また発生した「おがくず」も次々と逆台形状の凹陥部U
から斜めに傾削されたV字形凹条溝3a、3d、4a。
4dを伝って円滑に排除されるので、従来の縦列鋸歯の
ように特に歯距、歯高を大きくする必要がない。
従って最初に材へ切り込むときもたやすく材へ切り込む
ことが出来る。
本案は上記のように横引歯、縦引歯の機能を完備してお
り、その上従来の鋸の歯にないすぐれた特徴を備えてい
る。
本案では歯形の切刃5 a 、5 b t 5 c t
5 d・・・・・・5 a ) 6 b t 6 c
、5 d・・・・・・の二等辺三角形状の刃底Vにも
切刃がある。
即ち、該切刃の刃底Vが、αの角度で傾斜してV字形凹
条溝3a、3b・・・・・・、4at4b・・・・・・
となって鋸身1のa、b面に尾を引いて「おがくず」排
除の道が完備しているので、切断に際しては切刃の刃底
Vも切断作用に参加出来る。
従って歯距、歯高を小さくして、材への喰い付きを良く
しても「おがくず」が歯底に詰まらずに滑らかで能率の
良い切断が出来る。
従来の鋸の歯は、歯距、歯高が大きい上に歯底には切刃
がないので、切断は主として刃先の頂部で行なうように
なる。
従ってこの部分が少し摩耗すると切れ味が極度に低下す
る。
本案では切刃の全域、即ち刃底Vも切断作業を行うので
、切断に参加する有効切刃長さが長く従って切れ味を長
く保持することが出来る。
なお本案の歯形は、二等辺の山形状の切刃5a。
sb t 5c 、5a”””、sa、6b、6c、6
a・・・・・・で構成されているので、使用に際しては
、押しても引いても同じように切れる。
従って鋸の使用に不慣れな学童の工作用、あるいは日曜
大工の工作用などの合板を含む小物や薄板などの切断に
は、良く切れて使いやすく切れ味の持続する鋸の歯であ
る。
また使用目的や、材の種類に応じて小歯のピッチや小歯
列ごとの小歯の数を増減したり、山の角度を変えたり、
歯の傾斜角度αを変えることによって、いろいろの場合
に対応出来る利用度の高い考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の鋸の横引歯の歯形を示す部分拡大図、第
2図は第1図のA−B断面図、第3図は同じく縦引歯の
部分拡大図、第4図は第3図のC〜D断面図、第5図は
本案を施した鋸身の正面図、第6図は第5図の歯形の部
分拡大図、第1図は第6図のE−F断面図、第8図は第
6図のG −H断面図、第9図は第6図の■〜J断面図
、第10図は切刃の転位状態を示した部分拡大図、第1
1図は第10図のS−T視図、第12図は第10図のに
−L断面図、第13図は同じ<M−N断面図、第14図
は同じ<o−p断面図、第15図は同じ<Q−R断面図
。 10.20は小歯列、10 a 、10 b =・・”
20a、20b・・・・・・は山嶺状の小歯、3a 、
3b・・・・・・は3面のV字形凹条溝、4 a 、
4 b・・・・・・はb面のV字形凹条溝、5a、5b
・・・・・・はb面に形成された切刃、6 a ) 6
b・・・・・・は3面に形成された切刃、1,8は掻
出歯、γa、8aは掻出歯の切刃、αは歯を傾削する角
度、Dは小歯列間の所要間隔、Pは山嶺状の小歯のピッ
チ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋸身の一側縁に向って角度αで傾設された小歯列10
    、20は、鋸身の表面と裏面からそれぞれ所要の間隔り
    を隔てて交互に連続して設けられ、かつ表面の小歯列1
    0.10の間に裏面の小歯列20.20がそれぞれ位置
    するようにし、該小歯列10,20は、鍔面の表裏から
    角度αで傾削された複数個のV字形凹条溝3a、3b・
    ・・・・・、4a。 4b・・・・・・によって形成された山嶺状の小歯10
    a。 10b・・・・・・、20 a t 20 b・・・・
    ・・によって構成され、該小歯10 a 、10 b=
    ”、20 a t 20 b・・・・・・は、それぞれ
    該傾削面の反対面に、切刃をもった二等辺三角形の山形
    を形成し、かつ表面の小歯列10と裏面の小歯列20の
    境界にあって距離tを隔てて表裏の関係にある二本の■
    字形凹条溝3 d t 4 a j 4 d j 3
    aが、表裏から傾削される際−緒に削り取られて生じた
    逆台形状の凹陥部Uには、表面の小歯10cと裏面の小
    歯20a及び、裏面の小歯20cと表面の小歯10aを
    、それぞれ斜めに連結する掻出歯γ、8があることを特
    徴とする鋸の歯の構造。
JP1980030057U 1980-03-07 1980-03-07 鋸の歯 Expired JPS5826083Y2 (ja)

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