JPS5826062A - セメント系セルフレベリング組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なセメント系セルフレベリング組成物に関
するものである。

従来、コンクリート建造物の床面は、コンクリート打設
のままでは段差や凹凸を生じ表面精度に劣るのを避は難
く、このような床面に直接床タイル張りやカーペット張
りなど゛の内装工事を施工することができないので、打
設後、半硬化の状態で表面な金ゴテで平滑にならすとか
、あるいはコンクリートの上にさらにモルタルを塗布し
て金ゴテ仕上げを行うとかして表面精度を向上せしめる
工法が行われている。しかし、このような工法は、人手
を嬰しはん雑であり、また仕上げに適したコンクリート
やモルタルの状態を選ぶための時間的な制約もあり、好
ましくない。

このため、打設したコンクリート表面に、自然に平滑な
水平面を形成するような材料、すなわち七ルフレペ９／
グ材を流延する工法が、近時１、実施されるよう呻なっ
た。この七ルフレベリング材としては石こうが最も普通
に用いられているが、これは機械的強度が不十分で、硬
度も低く、また耐水性が十分でないという欠点がある。

また、セメントモルタルまたはセメントペーストを利用
する方法もあるが、セルフレベ９ｙグ性を付与するため
には、水比な上げる必要があり、減水剤を使用したとし
ても、ブリージングを起こしたり、クラックが発生する
など、表面状態が不艮となり、また下地との接着強度も
不十分であるなど、滴定できるものではなかった。

本発明は、かかる問題点を解決したセルフレベリング組
成物を提供するものであって、これはセメントモルタル
またはセメントペーストに、セメｙ）１００重量部当り
（イ）炭素数８以上の疎水基　　・を０．０１〜５モル
％有する変性ポリビニルアルコール０．１−１０重量部
および（ロ）減水剤０．０１〜ｌＯ重量部を含有させて
なるセメント系セルフレ量部含有させてなるセルフレベ
リング組成物に−する。

本発明のセメント系セルフレベリング組成物は、打設し
たコンクリ−Ｆ床面に流延したとき、均一に広がって表
面の平滑な水平面を形成し、プリージングを起こさず、
クラックの発庄もない、また゛下地コンクリートとの接
着性も良好ヤあり、組成物自体の硬化物の強度も良好で
あるなど、すぐれた特性を有する。これらの特性は前記
した（イ）成分と（ロ）成分との相乗効果によるもので
、本発明者らの研究によりはじめて見出されたものであ
る。

これを説明すると、本発明のセルフレベリング組成物は
セメントモルタルまたはセメントペーストを主体として
外るもので、これに用いられる七メンＦとしては、普通
、早強および超早強など各種ポルトランドセメント、ス
ラグセメント、アルミナセメントなど公知の水硬性セメ
ントがいずれも利用できる。

セメントモルタルまたはセメントペーストに添加される
、（イ）変性ポリビニルアルコールは、炭素数８以上の
疎水基を０．０１〜５モル％含有するものとされ、この
疎水基が炭素数７以下のものでは良好な流動特性が得ら
れない。炭素数８以上の疎水基としては、ラウリルビニ
ルエーテル、セチルビニルエーテル、ステアリルビニル
エーテルなどのビニルエーテル、炭素数９〜１１の第三
級カルボン酸ビニル（商品名ペオパなど）、α−デセン
、α−ドデセン、α−へブタデセン、α−オクタデセン
等の不飽和炭化水素、ラフリン酸ビニル、ステアリン酸
ビニル等の直鎮脂肪酸ビニル等が例示されるが、これら
のうちでも特にビニルエーテル、不飽和炭化水素、第三
級カルボン酸ビニルが好適とされる。

変性ポリビニルアルコール中におけるこれら疎水基の含
有量は０，０１〜５モル％特に０．０５〜５モル％が適
している。これは０．０１モル％以下では疎水基導入の
効果がなく、５モル％以上では水溶性の点で好ましくな
いことによるものである。

なお、本発明において疎水基の含有量を示すモル％は、
ボッマー分子を構成する全単量体単位数に対する疎水基
結合単量体単位数の割合である。

本発明に使用される（イ）変性ポリビニルアルコ−ルは
上記した疎水基のほか、その特性を損なわない範囲で他
の置換基を含有していてもよい。特にこれはアセチル基
を含むすなわち部分けん化物この（イ）成分の配合量は
七メン）１００重量部に対して０．１〜１０重量部の範
囲とすることが必要とされる。０．１重量部未満では効
果がなく、１０重量部以上では流動性がかえって阻害さ
れる。

つぎに、（イ）成分と共に配合される（口）減水剤とし
ては、リグニンスルホン酸塩およびその誘導体、ポリオ
キレエチレンアルキルアリルエーテル、オキシカルボン
酸塩およびその誘導体、アルキルアリルスルホン酸塩、
ポリオール複合体、メチロールメラミンのスルホン酸塩
など、あるいはこれらを主成分としこれに界面活性剤な
どを配合した各種の市販品など、公知のものがいずれも
使用できる。これら減水剤の配合量はセメント１００重
量部に対して０．０１〜ｘｏ３ｉｒ１部が適当である。

本発明組成物には、上記成分のほか必要に応じ（八）消
泡剤を配合するのが好ましく、特に（イ）成分として部
分けん化物を一使用したときには消泡剤の添加が望まし
い。この消泡剤としてはポリオキシエチレン・ポリオキ
νプロピレンブロックコポツマー、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
、エチレンジアミンポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレン付加物、高級アルコール、シリコーン、りん酸ト
リブチル等公知のものが使用できる。これら消泡剤の配
合量は七メン）１００ｉ量部に対して０．１〜５１量部
が適当である。

本発明のセメント系セルフレベリング組成物は、（メｙ
トモルタルまたはセメントペーストに、前記した（イ）
成分、（ロ）成分、さらに要すれば（八）成分を添加し
、均一組成とすることにより得られるが、このほか各種
エマルジョン、ラテックス、。

増粘側、硬化促進剤、充てん剤、防水剤、着色剤などを
配合することは差支えない。

本発明の組成物は水の配合によって流動性とされたもの
であり、これを打設コンクリート床面に流延すればよく
、この際ポンプアップによる施工も可能であり、これに
より良好な流動特性、表面の平滑性、接着性、強度、硬
度が得られる。なお、本発明組成物は床面用のみでなく
、コンクリートやセメント二次製品製造時の表面の形成
にも利用することができる。

本発明組成物により形成された表面には、直接塩化ビニ
ルタイルなどのタイルやカーペットなどを貼ることが可
能である。

つぎに具体的実施例をあげる。

実施例　ｌ 普通ポルトランド七メン）１００重量部と川砂（３−以
下）３００重量部に、９１４ｘ表に示す各種添加剤を適
量の水に溶解または分散して加え、さらに水を添加して
練り合わせフロー値３２０ｍ（ＪＩ８フローコーン使用
、衝撃なし）に調節した（組成物７ｇ６１〜６）。

このようにして作った各セルフレベリングＩｍａ物を、
不陸的±ｌ〇−面積１．６　ｍ’のコンクリート床面に
、平均的３０ｍＪｉｌとなるように流延し、そのまま放
置し硬化させた。流延後２８日経過時の各種物性を測定
したところ、結果は第２表に示すとおりであった。

第　１　表　　（セルフレベリング組成物）重ｌ　１１
合度１７１Ｏ１けん化度８８．２モル％秦２　マイティ
１００　（花王アトラス、商品名）※３　ノプコＮＸＺ
　（サンノプコ、商品名）豪４　重合度１４３０．けん
化度９９，０モル％、イタコン酸２モル％含有 ※５　ホゾリスｌ０Ｌ（日曹マスタービルダーズ、商品
名） ｌｌＩ１６　　プルロニックＬ−６１（加電化、商品名
）豪７　重合度１５４０．けん化度９０．１モル％実施
例　２ 普通ポルトランドセメン）１００重量部、重合度１４５
０、けん化度９７．２５モル％、ラウリルビニルエーテ
ル１モル％含有の蜜性ポリビニルアルコール５重量部、
アルキルアリルスルホン酸塩（マイティ１００）０．５
重量部、シリコーン消泡剤０．７重量部、および水５７
重量部を混合したセメントペーストを、不陸±５鵬面積
１．６　ｄのコンクリート床面に平均的１５−厚となる
ように流延し、そのまま放置硬化させた。

下地との接着は良好で、クラックのない平滑な水平面が
得゛られた。

他方比較のために、上記において添加剤を加えなかった
ほかは同様のセメントペーストを施工したところ、セメ
ントペーストは流動不良で床面に広がらなかった。水を
増加して７５重量部としたところ、流動性は良好となっ
たが、硬化機多数のクラックを生じ、また下地との接着
性が不良であつた。

また上記において変性ポリビニルアルコールの添加量を
１２１１量部としたところ、流動性が不良であった。こ
の場合水を増加して８０重量部としたところ、流動性は
良好となったが、硬化後クラックを生じた。

特許出願人　信越化学工業株式会社 １、事件の表示 昭和５６年特許願第１２２０８３号 ２、発明の名称 セメント系セルフレペッングｌｌｌ１Ｉ成物３、補正を
する者 事件との関係特許出願人 名称　（２０６）信越化学工業株式会社４、代　理　人 住　所　　〒１０３　　東京都中央区日本橋本町４丁目
９番地水井ヒル〔ＩＩ話東京（２７０）０８５ｇ、０８
５９）５、補正の対象 明細書 ６、補正の内容 １）明細書第１２ページ５行に「イタコン酸２モル％含
有」とあるのを削除する。

２）同ページ９行（末行）の末尾に「、イタコン酸２モ
ル％」を挿入する。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、セメントモルタルまたはセメントペーストに、セメ
   ント１００重量部当り（イ）炭素数８以上の疎水基を０
   ．０１−５モル％有する変性ポリビニルアルコール０．
   １〜ｌＯ重量部および（ロ）減水剤０．０１〜１０重量
   部を含有させてなるセメント系セルフレベリング組成物 １　特許請求の範囲第１項記載の組成物に、七メン）１
   ００重量部当り（）０消泡剤０．１〜５重量部含有させ
   てなるセメント系セルフレベリング組成物 ３、　　ｆ性ポリビニルアルコールが酢酸ビニルとアル
   キルビニルエーテルとの共重合体のけん化物である特許
   請求の範囲第１項または第２項記載のセメント系セルフ
   レベリング組成物 ４、変性ポリビニルアルコールが酢酸ビニルと不飽和炭
   化水素との共重合体のけん化物である特許請求の範囲第
   １項または１１２項記載のセメント系セルフレベリング
   組成物 １　変性ポリビニルアルコールが酢酸ビニルと第三級カ
   ルボン酸ビニルとの共重合体のけん化物である特許請求
   の範囲１１１項または第２項記載のセメント系セルフレ
   ベリング組成物