JPS5825178Y2 - リユウリヨウタダンキリカエベン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一つの流体供給管から分岐させた二つの流体
分岐管への流体の流入量を相対的に多段階に調節する流
量多段切替弁に関し、その目的は、一つの操作軸による
ワンタッチ操作をもって、各流体分岐管への流体流入量
を相対的に多段調節することができるものを提供せんと
する点にあり、特に、瞬間湯沸器などのガス燃焼器具に
於けるガス燃焼装置に利用した場合には、一つの燃料ガ
ス供給路から分岐させた二つの分岐ガス供給路に接続し
た互いに能力の異なる二つのバーナのインプットを、火
移り不良や逆火燃焼などのトラブルを招かず常に安全に
安定燃焼させ得る状態で多段階ｊこ切替え得るようにな
さんとする点にある。

先ず、本考案の実施例を口内に県−）いて詳述する。

第１図は流量多段切替弁Ａの縦断山国、第２図は要部の
一部切欠斜視図を示し、３は、一つの流体供給口１を形
成しである周壁３ａ部分とは反対側の周壁３ａ部分で、
かつ、前記流体供給口１を挾んだ左右両側位置に夫々、
流体出口２，２′を形成しであるバルブ本体であり、こ
のバルブ本体３内の、前記供給口１と各出口２，２′と
のあいだに、スプリング６によって第一環状部材７の第
一流通孔７ａを閉塞する姿勢に付勢されて、小孔４ａを
通して一方の流体出口２に流体を供給する状態と、前記
スプリング６に抗してのバルブ本体３の軸線方向への移
動により前記第一流通孔７ａを全開する状態と（こ切替
可能な第一開閉弁４及び、スプリング８によって第二環
状部材９の第二流通孔９ａを閉塞する姿勢に付勢された
状態と、前記スプリング８に抗しての軸線方向への移動
により前記第二流通孔９ａを全開する状態とに切替可能
な第二開閉弁４′ならびに、前記第二環状部材９から離
間する状態と、この第二環状部材９への近接移動により
前記第二流通孔９ａを閉塞して、／ＪｆＬ ４ ａ“を
通して他方の流体出口２′に流体を供給する状態とに切
替可能な第三開閉弁４“を設け、かつ、前記各開閉弁４
，４’、４“をバルブ本体３の前記軸線方向に沿って弾
性力に抗して抑圧移動させる操作軸５を設ける一方、こ
の操作軸５の一端には、この操作軸５の周囲に形成せら
れ前記軸線方向を螺旋方向とする螺旋階段状係止部１０
ａ 、 １０ｂ、１０ｃ。

１０ｄと、この螺旋階段状係止８８１０ａ 、 １ ｏ
ｂ。

１０ｃ、１０ｄに係合する前記操作軸５に固着した係止
ピン５ａとを有する操作機構Ｂを設けて、操作軸５を前
記軸線方向に沿って移動させ、かつ、所定の位置で回動
させて係止ピン５ａを螺旋階段状係止部１０ａ、１０ｂ
、１０ｃ、 １ｏｄに係合させ操作軸５を所定の位置で
保持させて、各開閉弁４，４’、４“を前記各状態に選
択的に開動操作させるべく構成している。

１１はスプリングである。以上の如き構成の作動を説明
すると、次の通りである。

（イ）前記操作軸５の係止ピン５ａと係止部１０ａとが
係止している場合には、第一開閉弁４の小孔４ａを通し
て一方の流体出口２に流体が供給されるが、この状態で
は他方の流体出口２ ／ｉこは流体力付（・′（されで
いない。

（０） ｉｉＪ記操作軸５の係止ピン５ａと係止部１
０ｂとが係止する状態に該操作軸５を操作した場合−ｌ
こは、前記第一開閉弁４の小孔４ａ及びこの第一開閉弁
４と第一環状部材７との間隙を通して一方の流体出口２
に流体を供給する。

しかし、この状態では他方の流体出口２′には流体が供
給されていない。

（／→ 前記操作軸５の係止ピン５ａと係止部１０ｃと
が係止する状態に該操作軸５を操作した場合には、前記
第一開閉弁４の小孔４ａ及びこの第一開閉弁４と第一環
状部材７との間隙を通して一方の流体出口２Ｉこ流体を
供給するとともに、他方の流体出口２′には第二開閉弁
４′と第二環状部材９との間隙を通して供給される。

に）前記操作軸５の係止ピン５ａと係止部１０ｄとが係
止する状態に該操作軸５を操作した場合には、前記第一
開閉弁４の小孔４ａ及びこの第一開閉弁４と第一環状部
材７との間隙を通して一方の流体出口２に流体を供給す
るとともに、他方の流体出口２′には第三開閉弁４“の
小孔４ａ“を通して供給される。

第３図は本考案の流量多段切替弁Ａを瞬間湯沸器におけ
るガス燃焼装置に用いた場合の概略図を示し、ガスコッ
ク１２と給水に連動して開動するガス自動弁１３ならび
に整圧用ガバナ１４を介在させである燃料ガス供給管１
５と、この供給管１５から分岐させた二つの分岐ガス供
給管１５ａ。

１５ｂとの分岐箇所に流量多段切替弁Ａを介装している
。

尚、図中１６，１６’は、分岐ガス供給管１５ａ、１５
ｂの先端ｌこ混合管１７，１７’を介して接続したバー
ナであって、本数を適当に配分することで互いＩこ燃焼
能力に差異を有せしめである。

第４図は他の実施例を示し、バルブ本体３内の、前記供
給口１と流体出口２，２′とのあいだに、スプリング２
０によって第一環状部材１９の第一流通孔１９ａを閉塞
する姿勢に付勢されて、小孔４ａを通して一方の流体出
口２に流体を供給する状態と、前記スプリング２０に抗
してのバルブ本体３の軸線方向への移動により前記第一
流通孔１９ａを全開する状態とに切替可能な第一開閉弁
４及び、スプリング２１によって第二環状部材２２の第
二流通孔２２ａを閉塞する姿勢に付勢されて、／Ｊ４Ｌ
４ ａ ’を通して他方の流体出口２′に流体を供給す
る状態と、前記スプリング２１に抗しての軸線方向の移
動により前記第二流通孔２２ａを全開する状態とに切替
可能な第二開閉弁４′ならひに、スプリング２３によっ
て第二開閉弁４め小孔４ａ′を閉塞する姿勢に付勢され
た状態と、前記スプリング２３に抗しての軸線方向の移
動により前記第二開閉弁４ ’２’） ／ＪＪＬ４ ａ
’を全開する状態とに切替可能な第三開閉弁４“を設
けて構成している。

第５図は他の実施例を示し、バルブ本体３内の、供給口
１と流体出口２，２′とのあいだに、スプリング２４に
よって第一環状部材２５の第一流通孔２５ａを閉塞する
姿勢ｌこ付勢されて、小孔４ａを通して一方の流体出口
２に流体を供給する状態と、前記スプリング２４に抗し
てのバルブ本体３の軸線方向への移動により前記第一流
孔２５ａを全開する状態とに切替可能な第一開閉弁４及
び、スプリング２６によって第二環状部材２７の第二流
通孔２７ａを閉塞する姿勢に付勢された状態と、前記ス
プリング２６に抗しての軸線方向の移動により前記第二
流通孔２７ａを全開する状態とに切替可能な第二開閉弁
４′ならびに、スプリング２８によって第三環状部材２
９の第三流通孔２９ａを閉塞する姿勢に付勢されて、小
孔４ａ“を通して他方の流体出口２′に流体を供給する
状態と、前記スプリング２８に抗しての軸線方向の移動
（こより前記第三流通孔２９ａを全開する状態とに切替
可能な第三開閉弁４“を設けて構成している。

以上要するに、本考案による流量多段切替弁は、バルブ
本体３の軸線方向に一つの流体供給口１を挾んで、その
両側に夫々流体出口２，２′を形成するとともに、前記
流体供給口１と流体出口２とのあいだのバルブ本体３内
に、前記軸線方向での移動により流体出口２に小量の流
体を小孔４ａを通して供給する状態と、大量の流体を供
給する状態とに切替可能な第一開閉弁４を設け、また、
前記流体供給口１と流体出口２′とのあいだのバルブ本
体３内に、前記第一開閉弁４の大量流体を供給する状態
で、夫々の相対的移動を伴なう前記軸線方向での移動に
より、流体出口２′に流体供給を停止する状態と小量の
流体を供給する状態と大量の流体を供給する状態とに切
替可能な第二、第三開閉弁４′、４“を設け、かつ、前
記各開閉弁４．４’、４“をバルブ本体３の前記軸線方
向に沿って弾性力に抗して押圧移動させる操作軸５を設
ける一方、この操作軸５の一端には、この操作軸５の周
囲に形成せられ前記軸線方向を螺旋方向とする螺旋階段
状係止部１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄと、この螺旋
階段状係止部１０ａ、１０ｂ、１０ｃ。

１０ｄに係合する前記操作軸５に固着した係止ピン５ａ
とを有する操作機構Ｂを設けて、操作軸５を前記軸線方
向に沿って移動させ、かつ、所定の位置で回動させて係
止ピン５ａを螺旋階段状係止部１０ａ、１０ｂ、１０ｃ
、１０ｄに係合させ操作軸５を所定の位置で保持させて
、各開閉弁４゜４′、４“を前記各状態に選択的に開動
操作させるべく構成したことを特徴とするものである。

是れによって、一つの流体供給管から分岐させた二つの
流体分岐管への流体流入量を相対的に多段階に調節する
際に、一つの切替弁でもって、しかも別々に操作軸等を
動かし流体分岐管への流量を調節することなく、一つの
操作軸を前記軸線方向に沿って移動させ、かつ、所定の
位置で回動させるといった極めて簡単なワンタッチ操作
でもって、かつ、ある相対的に定められた二つの流体分
岐管への流体流入量を同時にディジタル的に調整し得る
ことで、未熟練者においても各流体分岐管への流体流入
量の相対的な多段調節を確実・容易に調節することがで
きる。

従って、特に瞬間湯沸器などガス燃焼器具に於けるガス
燃焼装置に利用した場合には、一つの燃料ガス供給路か
ら分岐させた二つの分岐ガス供給路に接続した互いに能
力の異なる二つのバーナのインプットを、火移り不良や
逆火燃焼などのトラブルを招かず、常に安全で安定の良
い燃焼が行ない得る状態で多段階に切替え得るＩこ至っ
たのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る流量多段切替弁の実施の態様をｆｌ
Ｊｉし、第１図は縦断面図、第２図は要部の一部切欠斜
視図、第３図は本案の使用状態を示す概略配管図、第４
図・第５図は夫々、他の実施例の縦断面図である。 １・・・・・・流体供給口、２，２′・・・・・・流体
出口、３・・・・・・バルブ本体、４．４’、４“・・
・・・・開閉弁、５・・・・・・操作軸、５ａ・・・・
・・係止ピン、１０ａ、１０ｂ。 ｌＱｃ、１０ｄ・・・・・・螺旋階段状係止部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 バルブ本体３の軸線方向に一つの流体供給口１を挾んで
   、その両側に夫々流体出口２，２′を形成するとともに
   、前記流体供給口１と流体出口２とのあいだのバルブ本
   体３内に、前記軸線方向での移動により流体出口２に小
   量の流体を小孔４ａを通して供給する状態と、大量の流
   体を供給する状轢とに切替可能な第一開閉弁４を設け、
   また、前記流体供給「］１と流体出口２′とのあいたの
   バルブ本体３内に、前記第一開閉弁４の大量の流体を供
   給する状態で、夫々の相対的移動を伴なう前記軸線方向
   での移動により、流体出口２′に流体供給を停止する状
   態と小量の流体を供給する状態と大量の流体を供給する
   状態とに切替可能な第二・第三開閉弁４′、４“を設け
   、かつ、前記各開閉弁４ 、４’。 ４“をバルブ本体３の前記軸線方向に沿って弾性力に抗
   して押圧移動させる操作軸５を設ける一方、この操作軸
   ５の一端には、この操作軸５の周囲に形成せられ前記軸
   線方向を螺旋方向とする螺旋階段状係止部１０ａ、１０
   ｂ、１０ｃ、１０ｄと、この螺旋階段状係止部１０ａ、
   １０ｂ、１０ｃ。 １０ｄ＃こ係合する前記操作軸５に固着した係止ピン５
   ａとを有する操作機構Ｂを設けて、操作軸５を前記軸線
   方向に沿って移動させ、かつ、所定の位置で回動させて
   係止ピン５ａを螺旋階段状係止部１０ａ 、１ ｏｂ、
   １０ｃ、１０ｄに係合させ操作軸５を所定の位置で保持
   させて、各開閉弁４゜４′、４“を前記各状態に選択的
   に開動操作させるべく構成したことを特徴とする流量多
   段切替弁。