JPS5824926B2 - チヤクジソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は着磁装置に係り、特にコンデンサの端子電圧に
よって着磁量を調整する場合に好適な、コンデンサ電圧
で作動するスイッチを備えた着磁装置に関する。

従来の着磁装置は、永久磁石の固有の最大着磁を行なう
ものは、余分なエネルギーを加えて着磁すれば良（調整
が不要であるが、最大値より少し下で使用する場合は、
一度最大着磁を行なった後、少し減磁する等の方法とか
、コンデンサの端子電圧を見守っていて、予定電圧に達
したらスイッチを押す等の操作を行なっていた。

前者は減磁する時の調整が難しい欠点があり、後者は、
特に−・ンデイタイプのように小型化したものについて
は、コンデンサの端子電圧の一ト昇に時間がかかるため
に、予定電圧に達するまで見守る等の手間がかかる欠点
がある。

本発明の目的は、コンデンサの端子電圧を、予めセット
しておくことによって、目的とする着磁量に自動的に着
磁できる着磁装置を提供するにある。

本発明は、永久磁石の特徴として経年変化、温度変化の
影響を少な（するためには最大着磁量より少し下げた値
で使用することが望ましいため、着磁量の加減をコンデ
ンサの端子電圧で調整し、着磁コイルに流れる電流値を
調整することにより励磁アンペア回数（起磁力）を調整
している。

然るに一般に据置形の着磁装置の場合にはコンデンサに
充電する電流も大きくコンデンサの端子電圧の上昇も早
いのでコンデンサの端子電圧が予め予定した電圧に達す
る時間も短いが、ハンディタイプ用としてエンバクトに
まとめるためには、重量的に電源トランスの電流容量も
制約されるのでコンデンサに充電する電気量が少なくな
り、コンデンサの端子電圧の上昇も数分を要するように
なる。

この間を見守るのは大変であり、充れると電圧が上昇し
すぎる等の不具合点があり、この欠点を解消する手段と
してコンデンサの端子電圧を検出して、予め予定された
電圧に達した時点でスイッチを作動させて着磁するよう
にしたものである。

本発明の一実施例について図によって説明する。

第１図の回路はハンディタイプ用としてコンパクトにま
とめた回路の例で、トランス１は、ラジオ等に用いられ
ると同じように、電源側の一次巻線２と高圧の二次巻線
３と低圧巻線４のあるものを用いる。

一次巻線２は、電源スィッチ５、ヒユーズ６を通して交
流電源７に接続する。

低圧巻線４にはパイロットランプ８を接続する。

高圧の二次巻線３には整流ダイオード９と抵抗器１０を
直列接続としコンデンサ（１）１１、コンデンサ（２）
１２に接続する。

更にコンデンサ（１）１１、コンデンサ（２）１２の端
子にはサイリスタスイッチ１３を介し１て出力端子１４
に接続する。

又コンデンサ（１）１１、コンデンサ（２）１２０両端
には着磁巻線（図示せず）より生ずる逆電圧の発生を防
ぐためのダイオード１５とメータリレー１６を接続し、
メータの指示が予めセットされた値になった時閉じるス
イッチ１７の一端を抵抗器１８を介してコンデンサ（１
）１１、コンデンサ（２）１２のプラス側に、他端をサ
イリスタスイッチのゲート端子１９に接続する。

更にゲート端子１９は抵抗器２０と保護コンデンサ２１
を並列にしたものを介してプラスの出力端子１４に接続
する。

次に本発明の動作について説明する。

まず始めに電源スィッチを投入すると一次巻線２に電流
が流れ、トランス効果によって二次巻線３及び低圧巻線
４に電圧が発生する。

低圧巻線４に発生した電圧によってパイロットランプ８
が点灯し、本回路が動作中であることを示す。

次に高圧の二次巻線に発生した電圧は、整流ダイオード
９で整流され、抵抗器で電流値を制限されながらコンデ
ンサ（１）１１、コンデンサ（２）１２に充電される。

本実施例では半波整流であるが、全波整流の場合は電流
を増して充電時間を短縮することができる。

尚抵抗器１０は、トランス１の二次巻線３に許容電流以
上の電流が流れないための抵抗である。

又コンデンサは、瞬時の放電電流が大きいたみ複数個に
分割した方が良い。

予めセットされた値までコンデンサ（１）１１、コンデ
ンサ（２）１２の電圧が上昇するとメータリレー１６が
動作してスイッチ１７が閉じ、コンデンサ（１）Ｎ、コ
ンデンサ（２）１２から抵抗器１８、スイッチ１７、抵
抗器２０、出力端子１４、負荷、コンデンサ（１）１１
、コンデンサ（２）１２０回路で電流が流れ抵抗器２０
の電圧降下によってゲート端子１９に電流が流れ、サイ
リスタスイッチ１３は導通状態になる。

ここでコンデンサに蓄えられたエネルギーは、サイリス
タスイッチ１３、出力端子１４を通して負荷の着磁コイ
ルに電流として流れ込む。

コンデンサの放電が始まるとコンデンサの端子電圧は低
下しメータリレー１６によるスイッチ１７は再び開（が
、サイリスタスイッチ１３はコンデンサの放電電流が保
持電流以下まで下がるまでは導通状態が持続する。

保持電流以下になると再びサイリスタスイッチ１３は阻
止状態に戻り再びコンデンサ（１）１１、コンデンサ（
２）１２に充電が始まる。

これは電源スィッチ５を開放するまで繰返される。

しかし着磁する時の電圧は一定であるので予定の着磁量
を超えることはなく、安定した実用的な着磁装置が得ら
れる。

又本発明のメータリレー１６は、メータと別に電圧がセ
ットでき、セットした値に達した時に導通になる電圧ス
イッチを設けても同様の効果を得ることが出来ることは
明白である。

本発明は以上の如（、永久磁石の着磁装置として予めセ
ットした電圧に達すると自動的に着磁スイッチが導通状
態になり着磁されるため、着磁量が安定しており、取扱
いも簡単であり実用的価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路図である。 １・・・トランス、２・・・一次巻線、３・・・二次巻
線、７・・・電源、８・・・パイロットランプ、１１・
・・コンデンサ、１３・・・サイリスタスイッチ、１６
・・・メータリレー、１７・・・スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電源スィッチを介して交流電源に接続される一次巻
   線と、高圧を取り出す二次巻線を備えたトランスと、前
   記二次巻線の出力端に整流ダイオードを介して結線され
   着磁ビ供するコンデンサとを備えた着磁装置において、
   前記コンデンサの両端結線され、該コンデンサの端子電
   圧が予めセットされた値になった時出力するメータリレ
   ーと、前記コンデンサの放電電流によって制御され一方
   の出力端子に結線されるサイリスタスイッチと、該サイ
   リスクスイッチの両端に夫々抵抗を介して設けられ前記
   メータリレーの出力によって開閉されるスイッチとから
   なることを特徴としだ着磁装置。