JPS5824139B2 - 消防用放水ノズル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野及び発明の目的 この発明は消火のために使用される消防用放水ノズルに
関するものであって、その目的は放水スクリーンにより
、消火作業に従事する消防士を熱、煙、有毒ガス等から
有効に保護して、消火作業を安全かつ能率的に行うこと
ができるとともに、前記放水スクリーンの開閉をワンタ
ッチできわめて容易に行い得るようにししかもコンパク
トながら多機能を有する消防用放水ノズルを提供するこ
とにある。

実施例 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明すると、図面中１はノズル本体であって、第２図及
び第３図に示すように基端部内周に形成したねじ部２に
おいて管鎗（図示しない）先端のねじ部に着脱可能に固
定される。

３はノズル本体１の基端部寄りに形成されたパルプ・・
ウジング、４は第３図に示すように、パルプ本体１の内
側に形成された筒状の内壁、５はその内壁４内に形成さ
れた主導水路であって、前記パルプハウジング３の内側
と連通し、パルプ本体１の中心を軸方向に通って前方に
向かって開口している。

６は主導水路５の両側において、前記内壁４とノズル本
体１の外壁７との間に形成された一対の副導水路であっ
て、バルブ・・ウジフグ３内側と連通している。

８は前記バルブハウジング３内に設けられた切換えバル
ブであって、外部の操作レバー９を回動操作することに
より、ノズル本体１の基部側から前記主導水路５及び訓
導水路６への圧力水の流通を許容する位置（第２図の位
置）と、この切換えバルブ８の壁部１０及び連通孔１１
がそれぞれ主導水路５及び訓導水路６に対応して訓導水
路６へのみの圧力水の流通を許容する位置とに切換えら
れるようになっている。

１２は前記内壁４の先端にねじ着された内部ノズル体で
あって、その内側が前記主導水路５と連通し、その主導
水路５からの圧力水をビーム状の一本放水として放出す
るようになっている。

１３は内部ノズル体１２の先端外周に突出形成された弁
体部である。

１４は前記外壁７の外周に形成された調節ねし部、１５
はその調節ねじ部１４に、内周基端側の調節ねじ部１６
において螺合された外部ノズル体であって、回動操作さ
れることにより、前記画調節ねじ部１４．１６の作用に
より前後方向（軸心方向）に移動調節される。

また、この外部ノズル体１５は内部ノズル体１２を内包
し、内部ノズル体１２の外周面と外部ノズル体１５の内
周面とで前記訓導水路６の一部が形成される。

１７は外部ノズル体１５の先端部内周に突出形成された
バルブシートであって、外部ノズル体１５の前後動ニ基
づいて前記弁体部１３に対し接離可能（開閉可能に対応
し、その離間（開放）時には前記訓導水路６からの圧力
水を前方に向かって噴霧状に放水できるようになってい
る。

１８は前記バルブシート１７より基端側寄りにおいて、
外部ノズル体１５に等間隔をおいて貫設された複数個（
実施例では８個）の内側通水孔であって、訓導水路６か
らの圧力水を外部側に供給排出するようになっている。

１９は前記内側通水孔１８より先端部りにおいて、外部
ノズル体１５の外周に一体形成された環状凸部であって
、その表裏を貫通するように複数の外側通水孔２０が等
間隔をおいて形成されている。

２１は外部ノズル体１５の先端外周に形成されたフラン
ジ部であって、これ上前記環状凸部１９との間に環体凹
部２２力皓成されている。

２３は前記フランジ部２１の外周に嵌着された弾性材よ
りなる保護環である。

２４は前記環状凸部１９の外周に嵌装固定されだ外筒で
あって、外部ノズル体１５の外周面との間に前記内側通
水孔１８から外側通水孔２０に至る接続水路２５を形成
するようになっている。

又、この外筒２４の先端と前記フランジ部２１の外周縁
との間には環状の放水溝２６が形成され、前記接続水路
２５を通ってきた外側通水孔２０からの圧力水を外周方
向へスクリーン状に放水するようになっている。

２７は外部ノズル体１５の外周に嵌装された筒状の制御
バルブであって、先端部が外部ノズル体１５と外筒２４
との間に位置し、前記環状凸部１９と、外部ノズル体１
５０基端に固着された規制リング２８との間をノズル本
体１の軸心方向（前後方向）にスライド操作可能になっ
ており、第４図に示すように環状凸部１９側に移動操作
されたときには前記接続水路２５内に進入してその接続
水路２５を閉塞するとともに、第２図に示すように規制
リング２８側に移動操作されたときには接続水路２５外
に位置してその水路２５を開放するようになっている。

２９は外部ノズル体１５と制御バルブ２７との間に設け
られたキーであって、外部ノズル体１５に対する制御バ
ルブ２７の回動を阻止するようになっている。

従って、制御バルブ２７により外部ノズル体１５を回動
操作することができる。

さて、このように構成された消防用放水ノズルにおいて
、切換えバルブ８を第２図の位置に切換え配置すれば、
ノズル本体１の基部と内部ノズル体１２とが連通して内
部ノズル体１２の先端開口からビーム状の一本放水を行
うことができる。

又、このとき、外部ノズル体１５を回動操作して、その
バルブシート１７と内部ノズル体１２の弁体部１３との
間に間隙を設ければ、一本放水と同時にその間隙から噴
霧状の放水を行うことができる。

又、前記の状態において切換えバルブ８をその壁部１０
及び連通孔１１がそれぞれ主導水路５及び訓導水路６と
対応するように切換えると、主導水路５が閉塞されると
ともに、訓導水路６へのみの圧力水の通過が許容されて
、噴霧放水のみが行われる。

そして、前記の放水状態において、制御バルプ２７を規
制リング２８側にスライド操作して内側通水孔１８と外
側通水孔２０との間の接続水路２５を開放すれば、訓導
水路６からの圧力水が内側通水孔１８、接続水路２５及
び外側通水孔２０をそれぞれ経て放水溝２６から外周方
向へスクリーン状に放水され、この消火用ノズルを使用
する消防士の前方に水スクリーンが形成されて燃焼位置
からの熱、煙、有毒ガス等が遮断される。

このように、この消火用ノズルはその先端から外周方向
へ圧力水をスクリーン状に放水するように構成しだので
、消火作業に従事する消防士を熱、煙、有毒ガス等から
保護して、円滑な消火作業に寄与することができる。

又、スクリーン放水が不要なときには、制御バルブ２７
を環状凸部１９側へスライド操作して接続水路２５を閉
塞すればよい。

このようにスクリーン放水の開放、遮断を制御バルブ２
７のスライド操作のみでワンタッチできわめて容易に行
うことができる。

しかも、この放水ノズルは切換えバルブ８をノズル本体
１０基端部側に配置するとともに、主導水路５の外側に
訓導水路６を配置し、ノズル本体１の外周に外筒２４お
よび制御バルブ２７を重合状に配置し、さらに、外部ノ
ズル体１５が内部ノズル体１２を内包しているので、前
記のように多機能を有するにもかかわらず全体としてコ
ンパクトである。

発明の効果 以上実施例で例示しだように、この発明は放水スクリー
ンによって消防士を熱、煙、有毒ガス等から有効に保護
して消火作業を安全かつ機能的に行い得るとともに、そ
のスクリーン放水の開放、遮断をワンタッチできわめて
容易に行うことができ、しかも多機能を有するにもかか
わらず全体をコンパクトにできる優れた効果を発揮する
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した消防用ノズルの正面図、
第２図は同じく断面図、第３図は同じく分解断面図、第
４図はスクリーン放水の遮断時を示す一部断面図である
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 主導水路５とその外側に位置する訓導水路６とを有
   し、管鎗の先端に接続されるノズル本体１と、 前記ノズル本体１の基端部に配置され、外部操作により
   前記主導水路５および訓導水路６側に開放する位置と訓
   導水路６側にのみ開放する位置とに切換えられる切換え
   パルプ８と、 前記主導水路５の先端に接続固定され、その主導水路５
   からの水を１本放水として前方へ放出するだめの内部ノ
   ズル体１２と、 前記内部ノズル体１２を内包するように、かつ内部ノズ
   ル体１２の外周面との間に前記訓導水路６の一部を形成
   するように前記ノズル本体１の先端に前後位置調節可能
   に取付けられた外部ノズル体１５と、 前記内部ノズル体１２の外周面と外部ノズル体１５の内
   周面との間には外部ノズル体１５の前後にともなって開
   閉されるパルプ１３．１７が設けられていて、開放時に
   は両ノズル体１２．１５の間から前方へ向けて噴霧放水
   が行われることと、外部ノズル体１５の外周に嵌装固定
   された筒状の外筒２４と、 前記外筒２４の先端縁と外部ノズル体１５の外周の一部
   との間には、前記訓導水路６と連通し、訓導水路６から
   の水を外周方向へ放射状にスクリーン放水として放出す
   る環状放水溝２６が形成されることと、 前記外部ノズル体１５と外筒２４との間を前後動できる
   ように外部ノズル体１５の外周に前後動可能に嵌装され
   、その前後動にともなって前記放水溝２６と訓導水路６
   との間の水路２５を開閉する制御パルプ２７と よりなる消防用放水ノズル。