JPS582394B2 - エキシヨウトケイノシヨウメイセイギヨソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液晶時計における照明装置の駆動制御に関す
る。

近年、表示部に液晶を用いた液晶時計が普及して来たが
、外部光を必要とする液晶表示は、夜間或いは暗い所で
は全く使用出来ないものである。

従って、表示部を照明する照明装置が必要であるが、従
来、その駆動制御として照明装置専用の外部操作スイッ
チが設けられていた。

しかし、特に多種の機能を有する電子腕時計に於いては
、既に表示切換え用或いは時刻修正用スインチ等数種の
外部操作スイッチが設けられており、更に照明装置専用
の外部操作スイッチを設ける事は、部品点数が増しコス
ト高となるばかりでなく構造的にも複雑となり時計製作
上の作業工程が著しく繁雑となるものであった。

またスイッチを操作する際に、誤操作を引き起し易いと
いう欠点もあった。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、時刻系及び
カレンダ系の計数回路に直接影響を与えない既存のスイ
ッチを兼用して効果的に液晶表示部への照明制御を行な
う液晶時計の照明制御装置を提供するものである。

以下、本発明による一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。

第１図中１は、水晶振動子を主構成要素とし基準クロツ
ク信号を発生する発振回路である。

ここで発生した基準クロック信号は、分周回路２により
毎秒１回の割合いで出力する信号に分周されて時刻系カ
ウンタ３に供給される。

この時刻系カウンタ３は、時、分、秒のカウント動作を
行ない２４時間に１回の割合即ち１日毎に信号を出力し
て、カレンダ系カウンタ４に供給する。

このカレンダ系カウンタ４は、例えば月、日付けのカウ
ント動作を行なう。

そして、時刻系カウンタ３の時、分の計数内容及びカレ
ンダ系カウンタ４の月、日の計数内容は、表示切換え回
路５のアンド回路６及びアンド回路７の夫々一方の入力
端に供給される。

アンド回路６の他方の入力端にはインバータ回路８を介
して、またアンド回路７の他方の入力端には直接に、時
、分と月、日との表示内容を切換える為の指令を与える
表示切換え用のスイッチ９の操作による操作信号が供給
される様になっている。

即ち、スイッチ９を操作しない場合には、アンド回路７
は閉じて、インバータ回路８の出力信号が供給されてい
るアンド回路６が開かれ、このアンド回路６から出力さ
れる時刻系カウンタ３の時、分の計数内容が、オア回路
１０及びデコーダ・ドライバ回路１１を介して液晶表示
部１２に供給されて表示される。

一方スイッチ９を操作した場合には、操作信号によりア
ンド回路６が閉じてアンド回路７が開かれる。

従ってカレンダ系カウンタ４の月、日の計数内容が、同
様にオア回路１０、デコーダ・ドライバ回路１１を介し
て液晶表示部１２に表示される。

他方、前記操作信号は時間設定回路１３、アンド回路１
４及び時間設定回路１５にも供給されている。

時間設定回路１３は、動作信号が印加されてから所定時
間経過後、例えば２秒経過して初めて単発パルス信号を
出力する回路であり、例えばスイッチ９の操作開始時即
ちオン時に同期して計数動作を開始し２秒後に信号が出
力される計数回路から成る。

また、時間設定回路１５は、操作信号が停止してから所
定時間経過後、例えば２秒経過して初めて単発パルス信
号を出力する回路であり、例えばスイッチ９の操作停止
時即ちオフ時に同期して計数動作を開始し２秒後に信号
が出力される回路から成る。

時間設定回路１３の出力信号は、アンド回路１４の他方
の入力端に供給されており、このアンド回路１４はスイ
ッチ９が２秒間以上押し続けられた場合にのみ開き、そ
の出力信号は保持回路１６のセット信号としてオア回路
１７の一方の人力端に供給される。

一方、時間設定回路１５の出力信号は、インバータ回路
１８を介して保持回路１６のリセット信号としてアンド
回路１９の一方の入力端に供給されている。

前記オア回路１７の出力信号は、このアンド回路１９を
介してオア回路１７の他方の入力端に供給されている。

また、オア回路１７の出力信号即ち保持回路１６の出力
信号は、前記液晶表示部１２に近接して配置されこの液
晶表示部１２を照明する照明装置２０に供給されている
。

次に上記の様に構成された本発明の動作を説明する。

先ず、スイッチ９の非操作時即ち通常時には、アンド回
路１４が開かれることはない為に保持回路１６の信号は
出力されず、従って照明装置２０は点灯しない。

この時、液晶表示部１２には時刻系カウンタ３の時、分
の計数内容が表示されている０ 次に、スイッチ９の操作が行なわれた場合、液晶表示部
１２には直ちに時、分の表示に替って、その操作中カレ
ンダ系カウンタ４の月、日の計数内容が表示されるが、
時間設定回路１３で設定された２秒経過以前にスイッチ
９を解放した場合には、保持回路１６から信号が出力さ
れず照明装置２０は点灯しない。

一方、スイッチ９の操作時間が２秒を経過すると、第２
図ａに示す様に時間設定回路１３から単発パルス信号が
得られアンド回路１４を介して保持回路１６がセットす
る為に、第２図Ｃに示す様に照明装置２０が点灯し液晶
表示部１２を照明する。

この時液晶表示部１２には、前述した様に月、日が表示
されている。

そして、スイッチ９の操作を停止すると、液晶表示部１
２の表示内容は直ちに元の時、分の表示状態に戻るが、
保持回路１６はまだセット状態にある為に、照明装置２
０は液晶表示部１２を照明し続ける。

ところが、時間設定回路１５はスイッチ９の操作停止後
２秒経過して単発パルス信号（第２図ｂ）を出力する為
、インバータ回路１８を介してアンド回路１９が閉じら
れることにより保持回路１６がリセットされ、第２図Ｃ
に示す様に照明装置２０は消灯する。

従って、液晶表示部１２は、スイッチ９を解放してから
２秒間照明されるので当該の時、分の表示を充分視認す
ることが出来る。

この様に、時間設定回路１３を設けることにより、昼な
どの外部が明るい状態では、スイッチ９の操作すなわち
オン、オフ動作を設定時間の２秒以内で行うことにより
、照明装置２０は点灯せず単なる時、分と月、日との切
換え表示が行なわれるのみである。

これに対して、夜間など外部の暗い状態で照明が必要な
場合には、スイッチ９の操作を設定時間以上継続するこ
とで初めて照明装置２０が点灯される。

また、既存の表示切換え用のスイッチ９を夜間などの暗
い状態に於いて設定時間以上操作するだけで、スイッチ
９の持つ本来の機能を阻害することなく照明装置２０の
照明制御を行なうことが出来ると共に照明装置２０の消
費電力を極力少な《することができる。

更に、従来の様に専用のスイッチを設ける必要がなく照
明の制御をＬＳＩで行なうことが出来るので、部品点数
は減少し製作上の作業工程が著しく簡略化されると共に
、デザイン的にもあまり制約を受けないものである。

なお、前記した実施例では時間設定回路１３，１５の設
定時間を共に２秒間としたが、切換え表示時間等を考慮
して任意に設定すれば良いし、またその構成も入力に対
して所定時間後に出力されるような遅延回路等を置換す
ればよくその他種々に設計変更され得るものである。

また、表示を切換えるスイッチを兼用して照明制御を行
う様にしたが、兼用スイッチとしては例えばアラーム付
時計に於けるアラームリセットスイッチ、またストップ
ウオッチ用のホールドスイッチ、ストップスイッチ等計
数回路の計数内容に直接影響を与えない時計機能に必要
な既存のスイッチであれば良いものである。

更に、前記実施例では、照明装置の消灯を時間設定回路
１５を用いて所定時間後に自動的に行なう様にしたが、
これに限らずスイッチの充分な継続操作後の解放によっ
て行なっても良い。

要するに、腕時計に限らず液晶表示を行なう時計に於い
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能であることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を用いた時計装置のブロック図、第２図
は第１図の照明装置の動作を説明する波形図である。 ５……表示切換え回路、９……表示切換え用スイッチ、
１２……液晶表示装置、１３，１５……時間設定回路、
１６……保持回路、２０……照明装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基準クロツク信号を発生する発振回路と、該基準ク
   ロック信号を計数し少なくとも時、分信号を得る計数回
   路と、該計数回路の特定計数内容を表示する液晶表示装
   置と、該液晶表示装置を照明する為にこの液晶表示装置
   に近接して配置される照明装置と、前記計数回路の計数
   内容に影響を与えない既存の特定スイッチと、該特定ス
   イッチが投入されてから所定時間経過後に出力信号を発
   生する時間設定回路と、該時間設定回路からの出力信号
   に応答して前記照明装置を点灯する照明制御回路とを具
   備したことを特徴とする液晶時計の照明制御装置。